No.768223

秋月八雲争奪杯! 前篇

あっぱれ!天下御免!の争奪戦的なものを書いてみました。

ちょっとキャラが多めのせいか完全にキャラが崩壊してるような気がします。
そして、どうしても俺はこの路線にキャラを走らせてしまうという代わり映えしないことばかり…

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2015-04-01 15:08:04 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1106   閲覧ユーザー数:1030

大江戸学園の過去に天狗党の一斉蜂起のあった場所がまるでお祭りのように盛大に飾り付けられており、その隅には秋月八雲争奪杯なる看板まで設置されていた…にもかかわらず、観客などは一切いないと言うある種の静けさも流れていた。

 

 

「なにもここまでしなくても良いんじゃないのかな…」

 

 

「そうかのぉ~これはこれで面白そうとは思わぬか?お主が賞品とはなかなか考えたものじゃと思うぞ」

 

 

賞品であることを象徴するかのような立派な椅子に座らされている八雲の隣に光姫が立って面白がって八雲をからかっていた。

 

 

「そう言えば、逢岡さんや新たちから聞いたんですけど…この大会?にお金を出してこんな派手にしたそうで…?」

 

 

「うむ、面白そうじゃったのでな。越後屋に先を越されまいと、御堂家と言うか新も含めた将軍家の力を存分に使わせてもらったぞ。文句はあるまい?」

 

 

不満を言おうと思っていた八雲は言っても無駄かも…と思ったため、言葉を飲み込んでいると、参加する面々が会場に入って来始めていた。

 

 

「ふむ…みな殺気立っておるの~面白くなりそうじゃ」

 

 

全員が入場を終えるとどこからともなくアナウンスが聞こえ始める。

 

 

「では、これより秋月八雲争奪杯を開始するわよ!ったく~なんであたしがこんなことしなきゃいけないわけ!これだから秋月は…」

 

 

「子住由真君と火盗の私、長谷川平良が実況と解説を務めさせてもらうよ。構わないね?秋月君。」

 

 

「好きにしてください」と言わんばかりの表情の八雲とブツブツ言っている由真を尻目に平良は話していった。

 

 

「ルールは簡単よ!秋…八雲に自分をアピールして一番、八雲が気に入った人が優勝よ!って言うか、賞品が審査員っておかしいでしょ!」

 

 

言っていることがめちゃくちゃになってきた由真をよそに平良が続ける。

 

 

「脅迫や人質などと言った危険な行為は禁止で、参加者をおとしめたりすることも禁止。あとの禁止行為は…その時に判断するとしよう。禁止行為を守れば何でもアリ。簡単だろう?」

 

「それじゃあ、さっさと始めてさっさと終わらせるわよ!最初の挑戦者は誰?」

 

 

「祭りに乗り遅れたとあっちゃ、遊び人の名が泣くぜ!」

 

 

恥ずかしげもなく言って現れたのは全身をマントで覆った遠山朱金だった。

 

 

「奉行の仕事をほっぽってまで遊び呆けて、その上ロクなことをしない北町奉行の遠山朱金が登場だ~~!」

 

 

「は、長谷川さん…なんかキャラが変わったわね…」

 

 

相手にグサッと刺さる様な事を平気で言うだけでなく、突然熱血解説キャラに変貌した平良に驚きを隠せない由真をよそに平良は進行していった。

 

 

「ロクな人間じゃない朱金はどんな手を使ってくるでしょうね~由真君?」

 

 

「私が知るわけないでしょ!でも、どうせロクな事を考えてないのは確かだと思うけどね」

 

 

「ちっ…おまえら言いたい放題言いがって…ちゃんと考えて来たよ!これで八雲を落とすぜ!!!」

 

 

そう言うと真留が重そうに引っ張ってきた台座には顔が朱金そっくりの等身大の人形たちで本人同様に全身をマントで覆っていた。

 

 

「あ、朱金…なにするつもりなんだ…」

 

 

「ふっふっふっ…これを見てみな~!!!」

 

不敵な笑みを浮かべながら全身を覆っていたマントを振り払うと同時に真留が人形たちを覆っていたマントをすべて取り払って現れた光景に八雲を含めた面々は呆然としていた。

 

 

「どうよ?八雲?嬉しくて仕方ないだろ~~~」

 

 

そう言っている朱金の姿はいつも着ている自分の服を切ったりなどして改造したもので普段は出さない脚やへそ出しなどかなり過激なものになっていた。

 

 

「それだけじゃない!あれも見てみな!!」

 

 

そう言って人形の方を指さすと朱金の顔をした人形たちは全員が他の参加者の服を同じように改造したものやメイド服などを着せられていた。

 

 

「八雲の好みはしっかり調査済みよ~!しかし、いつも口うるさい八雲だけど、頭の中はあたいと似てるじゃん」

 

 

そう言うと朱金は人形が載った台座を引っ張って八雲の目の前まで移動させると八雲の周りに置き始めて…

 

 

「おぉ~っと~!これはハーレム攻撃と言う奴ですね!相変わらず朱金の頭はエロと遊びでいっぱいの様です!しかし、あの人形の出来は見事だな…」

 

 

「ちょっと!朱金!うちの店の服まで使わないでよ!って言うか、どこから持って来たのよ!」

 

 

「あ、朱金…まさか、やろうとしてることって…」

 

 

困惑する八雲や熱血する平良と由真をよそに朱金は人形を置き続けて一番過激な服装の人形を八雲の体に密着させるて、他の人形のせいで周りから見えない状態にすると八雲に近づいて行き…

 

 

「こういうのは先にやったもん勝ちってもんさ~」

 

 

「ここでそれはまずいって!むしろ、これ以上は2人とも殺されるって!」

 

 

構わずに進んで行った朱金が八雲の体に触ろうとした瞬間に朱金の後頭部に何かが直撃し、朱金はそのまま気を失って倒れ込む。

 

 

その直後、その場に現れたのはこの争奪戦には参加していない桃子とはじめだった。

2人は倒れている朱金を引きずって行くと同時に人形たちも回収していった…その時に2人は八雲にこう言い残していった。

 

 

「なんで、自分たちの服装のだけは無いんだ…あと、調子に乗りすぎだ」と…

 

 

「さすがにあれはやりすぎよ。と言うことで禁止行為に当たると判断して遠山朱金は失格!!!」

 

 

「なかなか面白かったじゃないか。失格は無いと思うよ?」

 

 

「うるさい!次の挑戦者でてきなさいよ!さっさと終わらせるわよ!」

 

 

「次の人はどんなふうに攻めてくるのかな?」

 

 

もはや解説の役割は全くはたしていない平良と由真が次の挑戦者が来る方を見ると、そこに立っていたのは山吹だった。

 

 

「次はウチが行かしてもらいますわ。あんな品の無いやり方はせんさかいに安心しな~秋月はん。」

 

 

「こ、今度は何が…頼むから朱金みたいなのはもう勘弁…」

 

 

心配する八雲をよそに山吹が合図をするとはじめが書類の束の様なものを山吹に渡して、それを受け取った山吹は八雲の前へと進んでいくと突然はじめが八雲の拘束を解いた。

 

 

「秋月はん、この中から好きなものを選んで欲しいんどす。」

 

 

「選ぶ?選んでどうするの?」

 

 

「選んだ物をあんさんに差し上げますわ。全部なら…まぁ、それでもええどす。」

 

 

「はいぃ~~!」

 

 

書類を見てみると、八雲堂よりも大きい店と思われる物の絵に大金と店に必要な道具類が書かれた絵など、今まさに八雲が欲しいと思っていた物や必要と思っていた物が描かれた絵や書類が積み上げられていた。

 

 

「ウチを選んでくれたら、これが秋月はんの物になるんどす。これ以外の物が欲しいのなら何でも用意しましょ。なんでも言うとくれやす~」

 

 

「こ、これは…!!!あっ!この茶器は…!でも、新のせいで茶菓子のお金もないのは事実だし…うぅ~~~ん…」

 

 

「おぉ~っと!金の亡者、越後屋ならではの手法で攻めてきた~!こんな時でもお金を使ってるくともはや清々しさえ感じるわね」

 

 

「まっ、彼女らしいといえば彼女らしいね」

 

 

解説と実況の由真と平良は予想通りと言う感じで話していた。

 

 

朱金の時とは正反対の反応を見せて書類にくぎ付けになる八雲。

そこにダメ押しとばかりに山吹がささやいて行く。

 

 

「さっき、遠山はんがやったこともして欲しいのならウチはいつでも秋月はんのためにどんな格好でもしてあげるさかいに…」

 

 

その言葉を聞いて顔を真っ赤にする八雲。

 

 

「とりあえず、今日のところはお土産代りにこれを差し上げますわ。」

 

 

山吹から大きめの箱を受け取り、ふたを開けて中を見てみると…

 

 

「こ、これって…」

 

 

中には書類の束には載っていなかったけども、店で出すには十分なほどの高級な茶菓子や備品の数々でそれらをどけてみるとその下には大金が敷き詰められており、新のせいでひっ迫していた食費などだけでなく、それで人を雇えるくらいであった。

 

 

「これは…あからさまに…まずいんじゃ…」

 

 

「なんのことどす?ウチは秋…八雲はんのために少し手を貸してあげただけどす。これ以上はウチを選んでくれたら、さっきのと一緒に差し上げますさかい。」

 

 

それだけを言い残して山吹ははじめとともにその場を後にした。

 

 

「お金に汚い越後屋ならではの方法で来たわね~でも、さっき八雲に渡してた箱の中身は何かしら…?」

 

 

「多分、お茶菓子か何かじゃないのかな?彼の店で出せるくらいの上等なものだと思うよ。まぁ~あげた本人は何を考えてることやらだけど」

 

 

「確かに…あの女の考えてる事はお金以外は見当もつかないわね。まぁ~いいわ!これで越後屋の番は終了みたいだから次の挑戦者!早く出てきなさいよ!」

 

 

解説や実況をほったらかして雑談に等しい話を由真と平良はしながら、流れ作業のように由真が次の挑戦者に入場を促すと…次に現れたのは…

 

あとがき

 

 

遅くなりましてすいませんm(__)m

 

正直に言うと書くのをすっかり忘れて遊び呆けてました(いやぁ~ニートって恐ろしいですねw)

 

 

そんな感じで過ごしてたので恋姫も全く書いてません…(ホントにごめんなさいm(__)m)

 

PC起動させたら書こうと思っても、どうしてもskypeやLINEで遊んでしまって…

 

 

その挙句、アップした今作はグダグダ感が丸出し…ホントなんてお詫びしたらいいか 泣

 

 

恋姫とこの続きは早めに書こうと思うので、それまでお待ちくださいませ。

それでは次も宜しくお願いいたします。


 
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