No.759320

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

さて、題名が内容に合って無いよう・・・すんません冗談です。
今回は桔梗と焔耶の戦闘がメインです。進軍開始どこ行った?最後に行った。
では本編どうぞ

2015-02-18 23:50:30 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2382   閲覧ユーザー数:1934

 

 

 

 

 

 

 

 

 咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進軍開始

 

 

 

 

 

 

 

 

 桜楼村外周部

 

 ここには話を聞きつけて一部の将達が集まってきていた。

 

 凪「隊長が厳顔と魏延両名と模擬戦か・・・相手に無らんだろうな。」

 

 星「うむ、主であるなら余裕綽々と勝ってしまうだろうよ。劉璋、よく見ておけ?あれが我等が主だ。世間では死を運ぶ者だとか言われているが、家族、仲間には厳しくも優しい父のような方だ。」

 

 劉璋「うん!分かった星姉さま!!」

 

 馬超「へえ、あれが鄧艾か・・・私にもあまり強く見えないがなぁ・・・」

 

 馬岱「うん・・・でも一刀兄様が恋さん達と束になってやっと勝てて、それでも手加減してたらしいよ?ちゃんと見てみようよ、翆お姉さま。」

 

 詠「一騎の勇士が見れると聞いて、即参上!」

 

 月「詠ちゃん・・・つ、疲れたよ・・・」

 

 いつの間にか周囲は見物客で賑わう始末だった。

 

 一騎「思いのほか観客が集まってしまったな。」

 

 魏延「ふん、貴様の醜態をさらすのが怖いのか?」

 

 厳顔「焔耶、いい加減にせんか。少なくともさっきより周囲の空気が張り詰めとる。」

 

 斗詩「それではこれより一騎さんと厳顔、魏延両名による模擬戦を行います。立ち会いは私顔良がつとめさせて貰います。なお・・・」

 

 斗詩が中央に立ち、ルールの説明をしながら両陣営の紹介をしていた。そこから離れた所に何故か長テーブルが置かれ、そこには華琳、左慈、地和の三人が座っていた。

 

 

 地和「さあ、遂に始まりました鄧艾士載対厳顔、魏延組の模擬戦。司会は役満放送の可愛い妹、地和ちゃんでお送りします。解説はこの人。」

 

 左慈「同じく役満放送の、友情と愛情は別物だ!俺の友情をBLにするんじゃねえ!でおなじみの左慈元放でお送りする。」

 

 地和「ちなみに特別ゲストは元覇王様、今は愛しの夫の良妻を自称する寂しがり屋の女の子。曹操孟徳さんです。」

 

 華琳「よろしく。それと地和。良妻なんて言葉で片付けないで。完璧熱愛ラブラブ奥様と呼びなさい。」

 

 地和「・・・いい感じで華琳のキャラが崩壊している様でなによりです。一騎の正妻はちぃなんだからね!こほん・・・ではこれからの戦闘はこの実況席からお送りします。」

 

 左慈「さて・・・どうやら一騎達は一応口上を述べるようだ。まずは静聴してやろう。」

 

 

 

 一騎『あ~、いちおう遊んでやるって言ったがお前らの実力を見る為でもある。手・・・抜くなよ?』

 

 

 

 地和「おお!我等が一騎は余裕綽々、大口をたたく!ですがこれが見栄で無く本当に本当、実力から出るのだから恐ろしい。そうですよね?解説の左慈さん。」

 

 左慈「ああ・・・念の為に言っておくがあいつが嗤った時が一番まずいからな?笑うんじゃない、嗤うんだ。」

 

 華琳「それは・・・皆知っている事なの?」

 

 左慈「あいつが嗤ったのは・・・おそらく三度。始めて嗤った時は魔法を習って卒業試験をしている時だった。次はセイバー達を救った時だな。三度目はなのはという少女達を救うために管理局って所の黒い部分を知った瞬間だった。・・・地獄だよあれは。」

 

 地和「ちぃ、一騎を怒らせないようにしよう・・・あ、今度は厳顔と魏延の口上のようです。」

 

 

 

 厳顔『このように心躍る喧嘩場を用意してもらったのだ、手を抜く要素など微塵もない。そちらも本気で掛かってくるがいい!儂等の連携を見せてやる。』

 

 魏延『貴様のような軟弱男に私達が負けるものか!せいぜい卑怯な手を尽くしてみるんだな。我等が全部打ち砕いてやる!!』

 

 

 

 地和「・・・ねえ、厳顔はともかく魏延は死亡フラグにしか見えない。」

 

 左慈「仕方ないだろう・・・あれが反骨の基本思考ルーチンなのだろう。」

 

 華琳「解説するでも無いわ。あれは、ただの、馬鹿です。」

 

 

 

 魏延『どうやってるか分からんが、聞こえているぞ!!誰が馬鹿だ誰が!!』

 

 会場全体『お前だお前。』

 

 魏延『会場の総意!?』

 

 

 

 華琳「あ、斗詩が呆れてさっさと進行する様ね。」

 

 

 

 斗詩『それでは文ちゃんより馬鹿な魏延さんは放っておいて、模擬戦を開始させてもらいます。両者構え!・・・・・・始め!!』

 

 

 

 地和「さあ始まりました。両者まずは様子見のようです。」

 

 左慈「ほう、厳顔が砲撃で援護して魏延が突っ込むかと思いきや、冷静な判断だな。」

 

 華琳「厳顔は戦場、喧嘩場では良い判断を下せる者のようね。反対に魏延は未熟、そこが付け入る隙かしら?」

 

 左慈「と、話しているうちに厳顔が仕掛けたな。続いて魏延が突撃か。」

 

 華琳「一騎は如何受けるのかしら?」

 

 左慈「・・・砲弾が直撃したな。」

 

 華琳「そうね・・・直撃ね。」

 

 地和「避ける気が無かったみたい。次に魏延の攻撃が火を噴いた!」

 

 左慈「く、土埃で何も見えん。」

 

 華琳「待って・・・もう少しで見えそう・・・こ、これは!」

 

 地和「ななな、なんとー!人差し指一本で魏延の金棒を受け止めたー!!」

 

 左慈「なるほどな・・・地和、あれは単純に受け止めたように見えているがかなりの技が使われている。」

 

 華琳「と、言うと?」

 

 左慈「まずは足。あれはうまく地面に衝撃を逃がすようにしている。次に人差し指・・・というか腕全体だな。伸ばした状態で受け、肘や肩の動きでうまく衝撃を吸収して止めたんだ。」

 

 地和「もはや理解が追いつかない!鄧艾士載は本当に何処まで化け物なのかー!!」

 

 華琳「逝く所まで行ってるんじゃないかしら・・・」

 

 左慈「過去に死んだこともしばしば・・・誤字じゃない所がなんともな・・・」

 

 地和「何やらとんでもない事実が出てきたけど今は目の前の戦闘だ!一騎は何やら挑発してる様子だけど・・・魏延がすごいおこだね。」

 

 華琳「あの子が怒って無い時の方が珍しいんじゃないかしら?」

 

 左慈「それは言い過ぎだろう。ん?どうやら懲りずにまた同じ先方のようだ。」

 

 地和「今度はどんな技で魅せてくれるのでしょうか!」

 

 左慈「もはや一騎の演武になりつつあるな。」

 

 華琳「・・・どうやらそうでもないみたい。一騎がちょっとひるんだわ。」

 

 左慈「ぬ?」

 

 

 

 

 

 

 一騎が厳顔の砲撃を受け続けて早十数発。一騎自身がそろそろ終わらせようと思っていた矢先、厳顔の砲弾に違和感が生じ始める。

 

 一騎「・・・鋼気功ごしに衝撃が来る?」

 

 厳顔「これで――!!」

 

 魏延「終わりだーー!!!」

 

 ドンドンドン!!!

 

 一騎「まったく芸の無い。そんな物が効くか――!?!?」

 

 ドドドーン!!

 

 一騎「がぁ!?」

 

 最後の厳顔の砲撃が一騎の鋼気功の強度を上回り、一騎に片膝を付かせたのだ。それを見た魏延はそのまま鈍砕骨を力いっぱい振り上げ、叩きつけた。

 

 魏延「これで!とどめーーーーーー!!!!!」

 

 ――――ズドーーーーーン!!!!

 

 衝撃の音が遅れて発生するぐらいの攻撃が一騎の頭上に炸裂した。

 

 一騎「ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

 モクモクと立ち昇る土埃を周囲の観客はただただ黙って見つめることしかできなかった。実況席も言葉が発せない状態だった。

 

 魏延「は・・・お、終わった・・・」

 

 厳顔「はぁ、はぁ・・・なんだこれは・・・特に動いてないのに疲労感が・・・」

 

 土埃が晴れ間を見せ、魏延の姿を確認できるぐらいになって来た時、魏延は自分の腹部に違和感を覚え、そこに視線を送るとそこには・・・

 

 厳顔「え、焔耶!下がれぃ!!」

 

 魏延「え?」

 

 一騎「・・・烈震虎砲。」

 

 ズドォン!!

 

 魏延「が・・・は・・・」

 

 ドサァ。

 

 一騎の技が魏延に決まり、その衝撃で土埃が吹き飛んだ。そして魏延が地面へと沈み、代わりに一騎が立ちあがる。頭から大量の血を流し、それでも立ち上がる姿は相対するもんでなくとも恐怖を覚えた。

 

 斗詩「か、一騎さん!」

 

 一騎「来るな、斗詩。まだ終わってない。さあ、後はあんただけだ。」

 

 その一騎の表情は・・・嗤っていた。

 

 厳顔「ぐ・・・」

 

 ガチャ、ガチャ!

 

 厳顔は轟天砲の引き金を引くがそこから砲弾が出る事は無かった。

 

 厳顔「・・・弾切れ・・・か。それならば!」

 

 轟天砲の砲身上部から半円を描くように刀身が出て、それは不格好な剣へと姿を変えた。

 

 厳顔「もはや打つ手はない!ならば我が力をこの一撃に込めるまで!!でぇぇぇい!!」

 

 ブォン!!

 

 厳顔の一撃は俯いて嗤い、地面を見ている一騎に吸い込まれるように振り下ろされた。

 

 ザシュゥ!!!

 

 音から斬られたと思った斗詩だったが、よく見ると一騎がその手で厳顔の攻撃を受け止めていた。ただ、掌に刃が食い込み、赫い血を滴らせた。

 

 斗詩「え・・・刃は潰してるはずじゃ・・・」

 

 一騎「何を驚く、斗詩。氣を込めればその形に見合った効果を出すのは教えたろう?つまり、氣が通ったこの武器は刃を潰そうが何しようが“斬る”という事を実行しただけだ。」

 

 厳顔「ぐ・・・武器が・・・動かん。」

 

 一騎「・・・烈震虎砲。」

 

 ズドォン!!

 

 厳顔「が・・・・」

 

 どさぁ。

 

 一騎「これ以上は俺が危ないからな・・・終わりだ。」

 

 斗詩「・・・はっ!この勝負、鄧艾士載の勝利!!」

 

 こうして、一騎と厳顔、魏延組の模擬戦は予想外の過程を残し、一騎勝利の結果に納まった。

 

 

 

 

 その後二人はしばらく目を覚まさなかった。目を覚ますのを待つのもあれだと言う事で、それぞれ仕事に戻る事になった。一刀達は魏県へ戻り、一騎達はそのまま東へと進軍を開始した。

 

 雪蓮「それにしても一騎があれだけ血を流したのを私は始めてみたわ~。」

 

 華琳「最後・・・嗤ってたわね。」

 

 一騎「ああ、あれはまずかった・・・下手したら模擬戦で殺してしまっていたかもな・・・」

 

 華琳「そこまでひどい状態だったの!?」

 

 一騎「・・・いやぁ、楽しすぎで理性が・・・ね?」

 

 雪蓮「可愛く首をかしげても可愛くないわよ、おじさん。」

 

 一騎「orz」

 

 こうして一騎達は呉進行を開始した。掲げた旗は冥の牙門旗。黒い生地に白字の冥。背景の刺繍には二つの鎌が交差し、中央に白く輝く剣が貫いている。その横に孫の牙門旗を掲げ、さらに周囲には多くの旗が靡いていた。

 

 兵力はたった数万の軍勢が、孫呉三十五万の軍に挑むと言う無謀。呉国内の豪族も勝負にならないと高を括り、孫呉の将達もこれで雪蓮奪還が成せると歓喜した。

 

 だがしかし、それを大手を振って喜べない人間が一人いた。雪蓮の親である孫堅その人だ。彼女は直感していた。ただただ・・・“負ける”と。

 

 結果が分かっている戦いに兵を動員せねばならないもどかしさ。理解されぬこの胸に湧きおこる恐怖は若かりし頃駆け抜けた戦場ですら、感じた事の無い物だった。

 

 一騎達が孫呉進行の足掛かりとして選んだのは江夏。その進軍速度は通常の数万の軍勢よりも早く、すぐに江夏の城の目の前に布陣する事となった。

 

 その報はすぐに孫堅の元に届けられ、すぐさま五万の軍を編成し江夏へと軍を進めることになった。

 

 そして二月後・・・江夏城前に布陣し、まったく進軍しようとしない鄧艾軍と江夏に援軍に来た孫権率いる防衛軍の戦いの火ぶたが遂に落とされる。

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 ・・・え?題名と内容がおかしい??うん、俺もそう思ったよ?でもさ・・・書き始めたらこうなっちゃったw

 

 笑い事では無いんだけどね・・・さて、まずは厳顔、魏延強すぎじゃね?と思われる方がいると思うので説明しときます。

 

 厳顔と魏延はあくまで無意識で武器に氣を込めて攻撃することが出来てしまったので一騎は予想外の攻撃の直撃を受けてしまったわけです。普段は魔法障壁も併用してる所、鋼気功のみでしたのでこのような大ダメージと相成りました。

 

 素質は十分、という事なのでありますな。

 

 さて、次回は江夏城攻略戦。相手は蓮華様。軍師は亜莎。武官に梨晏と思春、明命を配置しておりますが。はてさてどうなる事やら・・・

 

 次回『小覇王と賢王』

 

 姉妹対決はどのような結果を生むのか・・・次回を待て。

 


 
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