No.757978

Gundam SEED another Destiny 14

RASNさん

破界から再世にクラスチェンジしました、相変わらず主人公ガンダム無双です。(でもW デスティニー OOだけなのは内緒…でも二週目はギアス勢だけども…)

2015-02-12 20:09:04 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:807   閲覧ユーザー数:789

PHASE 14  大気の海

 

 

 シンとアスランを探す為にユニウスセブンへと戻ったユニラは、実行犯の残党と鉢合わせになってしまった。ユニラとシンは何とか撃破したもののアスランとはぐれてしまい、ユニラはシンを残してアスランの救援に向かった。

 

 

 

 

「これ以上…やらせはいかんいわさぁ!!」

 

「くっ!?こいつ!」

 

シン達とはぐれたアスランは残り一機のジンに応戦していた。だがアスランはそのジンのパイロットの怒号が聞こえているのか気圧され、劣勢であった。

 

「くそっ!下がれ!」

 

「甘いわ!!」

 

アスランはブレイズウィザードのミサイルを発射させた、だがその攻撃は斬機刀の一閃により全て撃ち落とされた。

 

「あいつ…出来るな!?」

 

「同じコーディネイターであるのにこの程度とは…軟弱なり!」

 

そしてジンは斬機刀を鞘に納めると、構えたままアスランへと向かって行った。それを確認したアスランはビームトマホークを引き抜き構え、斬機刀の一閃に何とか耐えていた。

 

「やられてたまるかっ!」

 

アスランが斬機刀を切り払うと距離を取ってビーム突撃銃を撃った、だがその攻撃は盾によりふさがれたのであった。

 

「ここで無残に散った命の嘆き忘れ、撃った者等と何故、偽りの世界で笑うか!貴様らは!」

 

「…!」

 

ジンはまた斬機刀を振りかぶり、アスランはまたビームトマホークで受け止めようとしていた。

 

「軟弱なクラインの後継者どもに騙され、ザフトは変わってしまった!何故気付かぬか!」

 

「くっ!」

 

だがビームトマホークは数秒間受け止めたらビームトマホークは破壊され、ザクの機体表面に傷が付いた。

 

「我らコーディネーターにとって、パトリック・ザラの教えこそが唯一正しき物とー!」

 

「…!」

 

今度の攻撃はビーム突撃銃を盾にしたが数秒とも持たずに切り裂かれた。

 

「今度こそ…我らの思いを、地球へ…ナチュラル共にー!!」

 

そして今度は斬機刀を突き立て突きの体勢でアスランに襲い掛かった。

 

「…まずいっ!」

 

「割り込み一直線キィィック!」

 

\バキィ!/

 

アスランとジンの間にユニラのザクが赤い彗星よろしくなドロップキックで割り込んで来て、ジンを蹴り飛ばしたのであった。

 

「何っ!」

 

「このハチャメチャ感…ユニラか!?」

 

「そうだぞアスラン、救援に来てやったユニラだぜ?」

 

アスランの乗るザクのコックピットの画面の端には頭を赤くにじんだ布でビッチリと巻いているユニラの姿があった。

 

「助かったよ…って!血まみれじゃないか!?」

 

「ん…あー大丈夫だって、布巻いてるしさ…おっと、垂れてきた…」

 

「一体どうしたらそうなるんだ!?」

 

「んーと…まぁ勢いよく頭から床にガッチンコ…とか?」

 

「とか?って…はぁ…まあ本人が大丈夫だって言ってるし…いいか…」

 

「うむ!それがいい!」

 

「うおぉぉぉ!!」

 

「おおっと!?」

 

怒号と共に突っ込んできたのは先程蹴飛ばしたジンであり怒気を込めたような一振りをしてきた、だがユニラは難なくかわした。

 

「人様が話してる最中に攻撃とはね!」

 

またユニラは攻撃をかわしながら蹴りをかまし、ジンは先程ではないが蹴飛ばされた。

 

「食らえっ!」

 

ユニラはシールド内からビームアックスの斧の部分を取り出すとジンに向けて投げ飛ばした。

 

「なんのっ!」

 

だがジンは居合切りでビームトマホークを真っ二つにしたのであった。

 

「覚悟ー!(ザシュ!)何っ!?」

 

しかし真っ二つにしたジンの体にはビームサーベルが突き刺さっていた。これはユニラがビームアックスを投げると共にその陰となるようにビームアックスの柄の先のビームサーベルを投げていたのであった。

 

「落ちろっ!」

 

ジンにビームサーベルが刺さった事を確認するとユニラはジンへと急接近して回し蹴りを食らわせた。

 

「ユニラっ!」 「隊長!」

 

「おっ…アスランとついでにシンか、どうした?」

 

「『ついで』って…」

 

「早くメテオブレイカーを!」

 

「お前まだ気にしてたのか?」

 

「あぁ、あの規模の破片…砕かないと…!」

 

「はぁ…ったく相変わらず迷子な上に心配屋だな…安心しろって」

 

「何をだ?」

 

「よく見ろ…」

 

先程蹴飛ばされたジンはアスラン達がいた破片にあるメテオブレイカーに激突し、メテオブレイカー共々爆散していた。

 

「ほら、これで満足か?」

 

「あ…あぁ…」

 

「そうか…あっ、そうだ…」

 

「…?」

 

「そうだな…お前ら色々覚悟した方がいいかもよ?」

 

「覚悟…?」

 

「え?どういうk…」

 

だがアスランの次の言葉は目下の破片が砕け散ると同時に消えたのであった。

 

 

 

 

「ふぎぎぎぎぎぎ!?」

 

「ハロロロロロロロロロ!?」

 

「ぐうぅぅぅぅぅ!?」

 

「……。」

 

シン達三機は地球の重力に引き寄せられて一人を除いて声を上げていた。

 

「…よーし録音完了っと♪」

 

「…って!何呑気に録音してんですか隊長は!?」

 

「いやーこんな面白く声聞くのはあまり無いしねー」

 

「あんたって人はっー!?」

 

「諦めろ…こいつはそういう奴だ…」

 

「そゆこと。」

 

そうやって話をしているうちに地球へと引き寄せられ、徐々に三機の表面が赤くなり始めて三機はそれぞれのシールドを前に突きだしたのであった。

 

「アチチチッ!?」

 

「…!」

 

「…!」

 

「…ッ!」

 

三人は機体と大気の摩擦による熱に無言で耐えていた、だがアスランのザクのシールドがどんどん欠け始めたのであった。

 

「クッ…!?」

 

「アスランっ!?」

 

「あのままじゃヤバイですよ…!?」

 

「…そうだな…どうすれば…?!」

 

「…俺の事は気にしなくていい、それよりミネルバは…?」

 

「…安心しろ、ミネルバもどうやら大気圏突入をしている。」

 

「…そうか…」

 

「だから必ず帰らせてやる…!」

 

ユニラはそう言うとブースターをふかして前面に出たのであった。

 

「ユニラ…!?」

 

「隊長…!?」

 

「…アスラン受け取れ!」

 

そしてアスランの側に移動すると二つあるシールドの一つを手渡した。

 

「これで少しはましになるはずだ。」

 

「だがお前は…!」

 

「安心しろ、俺の分もあるし元々一つでも充分に突破は可能だ…多分。」

 

「…分かった…」

 

アスランはシールドを受け取り摩擦に対して盾を構えて大気圏突入に備えた。

 

「そういや、シンー生きてるかー?」

 

「勝手に殺さないで下さいよ!?」

 

「ハロッ!?ハロッ!?」

 

「かはははは、よしよし。それじゃあとは天に運任せだな…」

 

「…」 「…」

 

「それじゃ…生きてまた会おう!」

 

「…あぁ!」

 

「分かってますよ!」

 

「ハロッ!」

 

三機を繋いでいた通信は熱圏の奥に入るとブツリと切れたのであった。

 

 

 

-地球 成層圏内-

 

宇宙から降ってくる大小様々なユニウスセブンの破片の中にシンのインパルスも落ちていた。

 

「オキロシン!(ゲシッ!)オキロシン!(ゲシッ!)」

 

「痛っ…起きてるさ、…そういえば隊長にアスランは!?」

 

ハロの呼び掛けと体当たりで起きたシンは機体を起こし周囲を見たり、レーダーでユニラやアスランの機体反応を探っていた。

 

「ハロ、もう少し広げられないのか!?」

 

「ムリムリダメ…」

 

「ちぃっ!?隊長!アスラン!聞こえるなら返事を…!」

 

「ハロォ!?ハロッ!?(ゲシッ!)」

 

「痛いって…何だよ!?」

 

またハロの体当たりを食らったシンが周囲を見渡すと…

 

「!?」

 

自分のすぐ脇を物凄い勢いで何かが通り過ぎたのであった。

 

「なっ…何だよ?!」

 

「ハロッ!モウヒトツ!モウヒトツ!」

 

「ええっ!?」

 

ハロの警告の直ぐ後に先程より少し速い何かが通り過ぎたのであった。

 

「…まさか…?」

 

 

 

 

「アスラン!早く止まれ!ここままじゃ叩きつけられて煎餅になっちまうぞ!」

 

「…クッ…!そう言われてもだな…!」

 

先程シンの脇を通り過ぎたものはアスランとユニラであり、ユニラがアスランを追っていた。

 

「機体制御系統が全くの反応無し…ブースターも吹かせないか…!」

 

「再起動は?」

 

「…ダメだ…ユニラ、もういい…」  

 

「!?」

 

「いいんだ、この事件は…俺の…」

 

「黙ってろ!」

 

「ユニラ!?」

 

「喋んな!舌噛むぞ?!」

 

「何をする気だ!?」

 

「…ええぃ!ままよ!当たれっ!」

 

ユニラはザクの腕のアンカーをアスランのザクへと巻き付けたのであった。

 

「よしっ!…って、くそっ!巻き取りが故障か?だったならば…!」

 

ユニラはアンカーのロープ部分を持ち、背面のブースターとバーニアをふかした。

 

「やめろ!このままじゃお前も…」

 

「その時はもろともだ!寂しかないだろ!?」

 

「だが…!」

 

「でももだがも勝手も無い!お前は大人しくしてろ!」

 

「ユニラ…」

 

ユニラが引っ張ってくれてる事で先程よりは勢いは失せたが、まだ充分に速いと言い切れるスピードであった。

 

「クッ…流石に二機分は厳しいか!?」

 

「今ならまたお前だけでも助かる!早く…」

 

「だぁっー!女々しいわこのアスラン!困ってるんだから助けるのが友達だろうが!?」

 

「…」

 

「今も命の危機で困って、さっきも『この事件は…』とか言っていたから何か困ってるんだろ!?なら生きて帰って俺に言え!相談しろ!いいな!?」

 

「ユニラ…!」

 

「…とは言ったけど、本当にこのままじゃ仲良くペッタンコだな…」

 

「…ユニラ、コックピットを開けてくれ…」

 

「アスラン…!?…やめろ、いくら何でも危険すぎる!」

 

「生きて帰ると決めた…その為には…!」

 

「…フッ…分かった、今行k…」

 

「隊長!それにアスラン!」

 

「その声…シン!」

 

ユニラがアンカーのロープを頼りにアスランへと近づこうとした時、二人の後方からシンのインパルスがやって来たのだ。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「…いやこのままじゃ俺とアスランはペッタンコになっちまう!」

 

「…どうすれば!?」

 

「……よし、シン!推進剤は!?」

 

「まだ行けます!」

 

「なら俺が前でアスランを押す、シンは後ろに回ってアスランを抱えたらカウントで一気にブーストだ!」

 

「了解!」

 

二人は受け答えの後シンはアスランを抱え、ユニラは前から支えた。

 

「…行くぞ!?」

 

「ハイッ!」

 

「…」「…」

 

「…3」「…3」

 

「…2」「…2」

 

「「…1! 」」

 

「「ゼロッ!!」」

 

ゼロの合図と共にインパルスとザクは下へとブーストし始めた。

 

「…!どうですか!?」

 

「…多分もう少し!踏ん張れっ!」

 

「このぉ…!」

 

「サイダイパワー!サイダイパゥワァー!」

 

シンの後ろに居座るハロの頭が飛んだように見えたが、次第に三機の落ちるスピードも緩やかになった。

 

「…この勢いなら…?」

 

「…いや、まだこのままだとヤバイな…」

 

「んじゃどうすれば?!」

 

「…ユニラ、そんな心配はいらないみたいだぞ?」

 

アスランの指す方向には雲を割って出てきたミネルバが姿を現したのであった。

 

「ミネルバ!」

 

「…ハァ…こちらユニラだ、ミネルバ応答を…」

 

「こちらミネルバ、シン・アスカ及びにユニラ・クラインに…アレックス・ディノの機体を確認しました。」

 

「直ちに収容を。マリク、三機の方へ」

 

ユニラがミネルバに通信を行うと、ミネルバは三機の下へと回り込んで三機を回収したのであった。

 

「はぁ…何とか戻れたか…」

 

「そうだな、あっ…シンそういえばさー」

 

「え?」

 

「色々終わったら罰をだな…」

 

「…分かってますよ…逃げませんよ。」 「…ならいい…すまんが後は頼むわ…血流し過ぎたわ…」

 

\バタッ!/

 

「…え?隊長…!?」

 

「…ユニラ?!」

 

 

 

 

そして艦内に三機が入ってからアスランはカガリに連れて行かれるように引き抜かれ、ユニラは血まみれのコックピットから医務室のベッドへと移された。

 

「それにしても酷いなこりゃ…」

 

「武器も装甲もボロボロ…正直修復より新しくした方がいいよな?」

 

「そうだよなーほとんど隊長が特注したものを改造したものだし…」

 

「まぁ、あの人が起きてからでも遅くはないしな。」

 

「そうだよなー」

 

-ミネルバ艦内 医務室-

 

医務室内にはベッドにユニラと艦長のタリアと医務室のスタッフがいた。

 

「…取り敢えず命に別状はありませんね、意識も輸血後には回復し、今は疲れて寝ています。」

 

「そうですか…」

 

「でも一~二日は安静にですね…」

 

「分かりました、ではこれにて…」

 

タリアは手に持った帽子を被り、出口へと歩を進めて自動ドアが開くと入れ替わるように一人と一機が入ってきた。

 

「先生!隊長は!?」

 

「ハロッ!ハロッ!」

 

「君は…」

 

「隊長は!?」

 

「落ち着いて…落ち着いて…ユニラ君なら大丈夫だよ、今は寝ているけどね。」

 

「…そうか、良かった…」

 

「ハロォ…」

 

「…んんっ…」

 

「…!隊長!?」

 

「あっ…!こらっ!まだ安静に…!」

 

シンは医師の言葉を振り払いユニラの側へと寄った。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「…このぐらいへのカッパって言いたいけどあと一日は厳しいかな…」

 

「…そうですか…」

 

「気に病むなって、別にお前のせいでは無いしな。」

 

「でも…俺が強かったら…」

 

「……」

 

「…そうだ、そういやさ…」

 

「何ですか今の間は…?」

 

「ローディング時間だ、そういえばまだ罰をだな♪」

 

「……何でそんなに楽しそうなんですか…?」

 

「んふふ…そうだなー、すみません何か書くものと書けられるものを…」

 

ユニラは医師から紙とボールペンを受けとると何かを書き始めた。

 

「~♪よーし、シン今回の罰はこの紙面にあるからな。レイかルナマリアあたりに渡して指示を貰え。」

 

「…了解しました。」

 

シンは少し渋々とユニラから紙を受け取った。

 

「それじゃ、俺は寝る…」

 

「…」

 

「…zzz…」

 

「はぁ…シン・アスカ大人しく罰を受けに行きます…」

 

シンはユニラが寝た事を確認するとハロと共に医務室を後にした。

 

 


 
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