No.755817

【獣機特警K-9ⅡG】トリッカーズ最大の危機(2)【交流】

古淵工機さん

さぁ、後編だ!
トリッカーズの濡れ衣を脱がせることができるか!?

◇出演
K-9隊の皆さん

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2015-02-03 21:34:01 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:564   閲覧ユーザー数:547

ビル爆破事件の翌日、ラミナ警察署・会議室。

 

「しかしどうも腑に落ちないんだよなー…」

ぽつりと呟いたのは生活警備課のミウ・カワグチ。

「腑に落ちないって?」

クオンが尋ねると、ミウはさらに答えた。

「ほら、トリッカーズは今まで何度も盗みを働いてきたけど、決して人を殺さなかったじゃない」

「せやせや。あの子ら自身も言うてたやん。人を殺すんは主義やないって」

と、同調するのはミウの相棒、テムナ・ツルハシ。

「じゃああれはなんだ!?現に人が死んだんだぞ!!」

 

「…アホか」

食って掛かるジョニーに、テムナのツッコミが入る。

「はぁ!?」

「せやからアホかって。じゃあアンタは何か?あの子らが嘘をつく思てるんか?」

「そ、そりゃあトリッカーズのことは信じたいけどさ…でもあんな事件があったあとだぜ!?」

するとそんな会議室に、ジース・ミンスターが入ってきた。

「ずいぶんと荒れているようですね」

「ミンスターさん!!」

「…怪盗ノワールからある物が届きましてね」

ミンスターはポケットの中から小包を取り出し、テーブルの上に置いた。

 

「…おいみんな!これを見るんだ!!」

クオンに促されるまま、集まるK-9隊一同。

「詳細な場所と…証拠写真!それに犯行の手口までしっかり調べ上げられている…」

すると一枚の写真を見たナタリア・天神・フタロイミツィが叫んだ。

「ああっ!これって!?」

「どうした、ナタリア!」

「これ…ブラッドファミリーのスレイ・ブラッドとモンド・ユーベルだわ!!」

「そうか…つまりこの事件の真犯人は!?」

ふいにどこかで聞いたような声が会議室に響いた。

「お察しの通りです、警察の諸君」

「その声は!!」

目の前の壁がめくれ上がると、中から一人の男が現れた。怪盗ノワールだ!!

「ど、どうやってこの会議室に入ったんだ!?」

「それは秘密ゆえ教えるわけには行きません。それよりも今回の事件ですが…諸君がお察しの通り、ブラッドファミリーが一枚噛んでいましたよ」

 

「でも、なんでブラッドファミリーが…」

と、声を上げる三沢 颯の言葉に、ミンスターが呟く。

「そういえば、ブラッドファミリー絡みの事件で警察が出動した際、幾度となくトリッカーズには助けられる形になっていましたが…」

「さすがミンスター警部、ご名答」

「じゃあ…今回の犯行の動機は!?」

「ジャマなトリッカーズに濡れ衣を着せて闇に葬り去ることで、ブラッドファミリーの活動を容易にするという狙いがあったのでしょう」

そのノワールの言葉を受けて、クオンは唸る。

「なるほど、そういうことだったのか…」

「さて、渡すべきものは確かにお渡ししました。あとは諸君にお任せします。では」

と、ノワールはマントを翻すと、風の中へと消えていってしまった。

 

「…って、密室からどうやって外に…」

「ミライ、今はそんなことどうでもいい。真犯人がわかった以上、このままにしておくわけにはいかない!」

「ブラッドファミリーめ、トリッカーズに濡れ衣を着せるとは何てやつらだ!」

「久遠・ココノエ、以下K-9隊出動します!」

…市内某所、古びた倉庫。

「ヒャッハッハッハッハッハ!ざまぁみろ!これでヤツらもでけえツラはできねえ!」

バーボンをあおりながら大笑いするスレイ・ブラッド。

「オレらのジャマばっかすっからこういうことになるんだよ…ククク…永遠に闇の中に消えな!トリッカーズ!」

余裕の笑みを見せていたスレイの耳に、聞き覚えのある声が響いた。

 

「なるほど。それでトリッカーズをまんまとハメたってワケか…」

その声の直後、スレイのいる部屋に銃弾の雨が降り注いだ!早撃ちジョニーの技だ!!

「くそっ!?なぜここがバレた!!」

スレイが振り返ると、そこにはK-9隊が立っていた。ベルタ・カシイ・アインリヒト、ナタリア、ソラが吼える!

「やっぱりあんたたちの仕業だったのね!」

「自分たちのためにトリッカーズに濡れ衣を着せるとは何てヤツ!」

「さぁ、もう言い逃れはできないわよ!!」

続いて、ジョニー、ソウ、宮ノ陣竜矢が吼え立てる!

「どうりでおかしいと思ったらそういうことだったか!」

「大勢の人たちの命を奪い…その罪をトリッカーズになすりつけるなんて、許せないぞ!!」

「さぁ、観念しろ!」

 

するとその声に、モンド・ユーベルが切り返す!

「ハッ、だったらどうだってんだ!アイツらのせいでこちとら商売あがったりなんだよ!!だいたいなんでここがわかった!!」

負けじと啖呵をきるイシスとミライ。

「それは自分勝手もいいところだわ!」

「ノワールが教えてくれたんだよ…この犯行計画も全部ね!!」

「くそっ…すっかりアイツを忘れていたぜ…!」

スレイとモンドの前に、クオンが立ちふさがる。

「ブラッドファミリー!今日という今日はお縄を頂戴させてもらうぞ!!」

「ったく、懲りねえなテメーらはよォ…野郎ども!構わねーからこの犬どもを皆殺しにしちまえ!!」

スレイは周りのギャングスターたちに命令を飛ばすが、誰一人として向かってはこない。

 

「くそっ!おいどうした!?」

「こいつらのことか?通りがけに襲ってきたから全員ぶっ飛ばしてやったよ!」

と、ミライがあたりに転がり悶えているギャングスターを指差しながら言い放つ。

 

「ちくしょう…あと一歩だったのに…今日はこんぐらいで勘弁してやらぁ!行くぜモンド!!」

スレイはスーツの内ポケットから円筒形の物体を取り出すと、それを地面に叩き付けた!

 

「うわっ!?特殊煙幕だ!!」

「くそっ…待ちやがれスレイ・ブラッド!!」

 

…数分後、駆けつけた応援の警官によって現場に倒れていた末端のギャングスターは全員逮捕されたのであった。

その日の深夜、カナコのマンション…。

『昨日世間を騒がせたビル爆破事件ですが、爆破についてはブラッドファミリーの犯行と確定し、構成員は相次いで逮捕されましたが、主犯格は依然逃走を…』

 

「はぁーっ、どうなることかと思ったぜ」

「でも、大丈夫なのかな…ブラッドファミリーは逮捕されたけど…」

「やっぱりもう、トリッカーズは活動できないのかしら…」

と、落ち込んでいたトリッカーズの耳に、聞き覚えのある声が届いた。

 

「やあ、トリッカーズの諸君」

「ノワール!?」

「マスコミにメッセージカードとVTRを送りつけておきました。今夜のうちには誤解も解けることでしょう」

「ず、ずいぶん根回しいいな…」

すると、ベッドの上に座っていたカナコが立ち上がり、ノワールに近づいてくる。

「あ、あの…さ…」

「ん?」

「…ありがと…」

 

「ひゅーひゅー、カナコってば顔真っ赤だぜー!」

「ちょ!?」

「私たちも負けてられないわ。ねぇタカト!」

「お、そうだなユキヨ!!」

「ちょっと、人をからかうのもいい加減にしなさーい!!」

「あはははははwww」

トリッカーズの5人に笑顔が戻った。それを見ていたノワールは一言。

 

「さて、ではまたお会いしましょう、トリッカーズの諸君。アデュー!」

ノワールは身を翻し、夜空の中へとまた姿を消していったのだった…。

 


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