No.752187

寂しがりやな覇王と御使いの兄38話

あなたまさん

美羽の怒り 孫策との新たな絆

2015-01-18 03:59:27 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:10305   閲覧ユーザー数:7492

 

 

幽州

 

 

孔明「桃香様!袁紹軍が攻め込んできました!その数15万です!」

 

 

 

劉備「やっぱり来たね。攻め込んできた将はわかる?」

 

 

 

孔明「軍師に田豊と審配、将に張郃・朱儁・高覧。総大将に盧植という顔ぶれになってます」

 

 

 

劉備「えぇ!?お師匠様!?」

 

 

 

張飛「あにゃ?どうしたのだ?」

 

 

 

劉備「盧植って人は私の師なんだよ。小さい時に、白蓮ちゃんと学んでたんだ」

 

 

 

韓当「確か盧植という人物は、人望厚く古今の軍略を修め、智勇兼備の名将と聞いておるが」

 

 

 

孔明「それほどの人物が袁紹軍にですか・・・桃香様、戦えますか?」

 

 

 

劉備「愚問だよ朱里ちゃん。かつての師であっても、敵対するならば私は引かないよ!自分に従わないから、攻め滅ぼしにくる相手なんだもん。お師匠様であろうと負けないよ。朱里ちゃん、迎撃の策を考えるよ!」

 

 

 

 

朱里「はい!桃香様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張飛「なぁおじちゃん、そいつは説得できないのか?」

 

 

 

韓当「難しいな。例えば鈴々が人助けをしたとする。それを別の人が、なに助けてるんだ!と怒りにきたら鈴々はどう思う?」

 

 

 

 

張飛「助けたのに、文句言われたくないのだ!文句言ってきた人ぶっ飛ばすのだ!」

 

 

 

韓当「それと似たようなものだよ」

 

 

 

張飛「説得は無理なのだ!鈴々がぶっ飛ばすのだ!」

 

 

 

 

劉備「白蓮ちゃんと雛里ちゃんにも、作戦内容伝えておいてね。私達の兵力は圧倒的に劣ってるから、連携が崩れたら負けだからね」

 

 

 

韓当「桃香様、焔耶の再教育がそろそろ終了いたします。いまは一人でも多く人手が欲しい戦況です。将に戻してみてはどうでしょう」

 

 

 

劉備「焔耶ちゃんか。以前みたいに暴走されたら困るけど、大丈夫そうかな」

 

 

 

 

韓当「暴走しない様にと、忍耐力を強く指導してまいりました。それに此度の戦では、救出する余裕はないと見ています。暴走したら見捨てると言っておきます」

 

 

 

劉備「韓当さんが、そこまで言うのならわかりました。でも、今度こそ助けないと念を押してくださいね」

 

 

 

韓当「承知」

 

 

 

劉備「私達は易京の要害で対抗するよ!この幽州は私達が創り上げてきた土地だよ!絶対に守りきるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北平

 

 

 

ハム「まさか盧植先生が総大将として、攻め込んでくるなんてな」

 

 

 

士元「先生なのですか?」

 

 

 

ハム「あぁ。私と桃香は盧植先生の私塾で学んでいたんだ」

 

 

 

程普「桃香様と白蓮殿の師とな。これは油断できん」

 

 

 

士元「桃香様達は易京に入ってるころだと思われます」

 

 

 

ハム「私達は野戦にて迎え撃つぞ!桃香と合流すれば包囲されるからな。敵の戦力を分散させるぞ」

 

 

 

士元「戦力を集中させないことは賛成ですが、野戦は控えたほうがいいかと」

 

 

 

ハム「最初から篭城では敵が勢いづく、緒戦は野戦で我らの力を見せつけ、士気をあげて篭城するぞ」

 

 

 

士元「それも一理ありますね。」

 

 

 

ハム「徐栄!騎兵隊5千を率いて主戦場近くの林に潜み、私達が後退したら討って出るのだ」

 

 

 

徐栄「おう!」

 

 

 

ハム「程普は先鋒を任せる、今回は将軍として暴れろ!雛里は本陣で指揮を頼む。私も白馬陣を編成して久々に暴れさせてもらう」

 

 

 

雛里「わかりました。後退の合図は任せてください。袁紹軍は数と見た目は派手ですが、兵の錬度は未熟です。深追いしなければ被害は多くないと思います」

 

 

 

ハム「わかった。そこは覚えておこう」

 

 

 

程普「それにしても、白蓮殿張り切っておるな」

 

 

 

ハム「なんといっても、私が出るのは初めてだからな!名前表記がおかしいなんて、気にならない嬉しさなんだ!」

 

 

 

士元「白蓮さん、なんのことをいっているのですか?」

 

 

 

ハム「すまない、取り乱した。さて・・・ここで盧植先生を撃退して、幽州を守りぬくぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陳留 連合軍駐屯陣

 

 

 

美羽「麗羽ねーさまの馬鹿檄文で、まさかここまで集まるとは・・・・予想外じゃの」

 

 

 

七乃「それほど袁家という家名力は強大なのです」

 

 

 

亞莎「知者として注意すべきは劉表軍の徐庶、陶謙軍の陳珪・陳登親子。そして」

 

 

 

美羽「先ほどから麗羽ねーさまの軍を纏めている・・・あやつじゃな」

 

 

 

亞莎「ですね。かなりの切れ者と思われます」

 

 

 

紫苑「美羽様、召集指令がきています」

 

 

 

美羽「わかったのじゃ。孫策ついて参れ」

 

 

 

孫策「ん?私でいいの?」

 

 

 

美羽「よい、行くのじゃ」

 

 

 

孫策「冥琳ちょっといってくるわね~」

 

 

 

 

 

 

七乃「最近よく二人になりますね」

 

 

 

亞莎「美羽様にも考えがあるのでしょう。」

 

 

 

周喩(なにを考えているんだ?雪蓮)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫策「それで、私を連れてきた理由はなんなの?」

 

 

 

美羽「孫策にも麗羽ねーさまを見せておこうと思っての」

 

 

 

孫策「この連合を召集した袁紹か。あなたの姉って事はかなり優秀なのかしら」

 

 

 

美羽「・・・・その逆じゃ」

 

 

 

孫策「逆?」

 

 

 

美羽「見ればわかると思うのじゃ。」

 

 

 

 

 

麗羽「あ~~~ら美羽さん。久しぶりですわね」

 

 

 

美羽「麗羽ねーさまも元気そうじゃな。妾の事はいいから、諸侯の紹介をすべきじゃろ」

 

 

 

麗羽「そんなこと美羽さんに、言われなくてもわかってますわよ!私が名門袁家の棟梁であり、この連合の盟主でもある袁本初ですわ!」

 

 

 

孫策(あ~これはがっかりね。)

 

 

 

麗羽「そちらの方から自己紹介だけお願いしますわ」

 

 

 

劉表「荊州太守の劉表じゃ」

 

 

 

孔融「北海太守孔融」

 

 

 

陶謙「徐州太守の陶謙」

 

 

 

劉繇「揚州刺史の劉繇だ」

 

 

 

美羽「最後に妾が南陽太守の袁術じゃ」

 

 

 

 

麗羽「ここにはいませんが、益州の劉焉さんも参戦していますわ。さて、これだけの人達が集まったのですから、逆賊の華琳さんを倒すなんて簡単なことですわね」

 

 

 

劉表「作戦はもう決まっておるのか?」

 

 

 

麗羽「もちろんですわ!雄々しいく!優雅に!蝶のように華麗に進軍ですわ!」

 

 

 

 

孫策(これが本当に美羽と同じ袁家なの?頭痛くなってきたわ)

 

 

 

??「いま地形と敵の配置を調べているのです。それがわかり次第通達するのです!先陣は劉表殿と劉繇殿にやっていただくと思いますので、準備していてほしいのです」

 

 

 

 

劉繇「わしらか?かしこまった」

 

 

 

劉表「我らは将・兵多いからな、手柄はもらったぞ」

 

 

 

??「血気にならないでほしいのです!相手は各地で名を轟かした関羽と、知恵者の荀彧が汜水関にいるのです!」

 

 

 

劉表「なに、わしにも徐庶・馬謖という知恵者がおるわ」

 

 

 

劉繇「わしも太史慈という猛将がおるからな。関羽なぞに遅れは取らないだろ」

 

 

 

麗羽「頼もしいですわね、こちらからの指示があったらお願いしますわ。今日は解散ですわー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麗羽「あら、美羽さんは戻らないんですの?」

 

 

 

美羽「麗羽ねーさま、聞きたいことがあるのじゃ」

 

 

 

麗羽「あら、改まってなにかしら」

 

 

 

 

 

 

美羽「なぜ.....なぜ....こんな連合を結成させたのじゃ!相手は華琳ねーさまじゃぞ!?幼い時から一緒だったのに、なぜ追い詰め、滅ぼそうとしているのじゃ!」

 

 

 

麗羽「なんだ、そんなことですの?そんなの名門である私を差し置いて、洛陽に入ったからに決まってるではありませんか!一刀さん亡きあと、天下を治めることを出来るのはこ・の・私ですわ!決して華琳さんではありません」

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「そんな・・・・そんなことのために家族を・・・姉妹同然の華琳ねーさまを、滅ぼすつもだったのか!麗羽!」

 

 

 

麗羽「美羽さんが何怒ってるのか、まったくわかりませんわ。私も忙しいのですからもう行きますわよ。華琳さんの味方をするのもいいですが、そうなったら、南陽がどうなるか忘れないことですわね」

 

 

 

 

 

美羽「待つのじゃ麗羽!」ガシ

 

 

 

 

孫策「・・・・・いまは陣に戻りましょう。下手に騒いだら不味いわよ」

 

 

 

 

美羽「雪蓮・・・妾は・・・くやしいのじゃ・・・・家族を平然と攻める麗羽にも・・・止められない妾自身も・・・情けないのじゃ。。。」

 

 

 

 

孫策「美羽の気持ちもわかるわ。あれが同じ血族だと思うとね・・・軍議でも馬鹿丸出しだったし・・・今は陣に戻って落ち着きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袁術陣地

 

 

 

七乃「美羽様おかえりなさい・・・なにかあったんですか?」

 

 

 

孫策「ちょっと袁紹とね。後は任せるわ」

 

 

 

美羽「孫策・・・後は頼んだのじゃ」

 

 

 

 

孫策「・・・・・・えぇ。任せてちょうだい。あなたは、あなたのやりたいことを全うしなさい。行くわよ冥琳」

 

 

 

 

七乃「美羽様。決断なさったのですか」

 

 

 

美羽「もう麗羽を止めることはできないのじゃ。ならば・・・妾の手で引導を渡してやるのじゃ! 亞莎、紫苑・・・妾に付いて来てもらえるかえ?」

 

 

 

紫苑「そんなの当たり前ですわ」

 

 

 

亞莎「しかし、美羽様が曹操さんに付くと、南陽の民が攻められるのではないのですか?」

 

 

 

美羽「南陽のことは、孫策に託したのじゃ。今のあやつならば問題ないのじゃ」

 

 

 

七乃「美羽様がそうおっしゃるのでしたら。決行はいつになりますか?」

 

 

 

美羽「・・・・紫苑や。今夜闇にまぎれてこの手紙を汜水関に放ってほしいのじゃ。気取られるでなぞ」

 

 

 

紫苑「かしこまりましたわ」

 

 

 

美羽「劉表と劉繇ごときに、あの荀彧・関羽、かずとにぃ様の親衛隊が敗れるはずがないのじゃ。妾は次の攻勢に名乗りをあげ、そこで汜水関に入るのじゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周喩「雪蓮どういうことだ!」

 

 

 

黄蓋「なんじゃ、ずいぶんあれておるな」

 

 

 

孫策「ちょうどよかった。祭もいるし説明するわね。袁術は、劉表達が敗退したら汜水関攻めに、名乗りをあげるわ。そうしたら袁術は、曹操側に寝返るわ」

 

 

 

周喩「なんだと!なぜそんな事を知っているのだ」

 

 

 

孫策「そんなの、あの子と共闘してるからに決まってるでしょ?それに・・・あの子は私達が、蓮華達を呼び寄せてることに、気が付いてるわよ」

 

 

 

黄蓋「なんと・・・策殿。それはまことか」

 

 

 

 

周喩「我らの行動を知っているのならば、なぜ見逃しておくのだ」

 

 

 

孫策「あの子は最初から、争うつもりはなかったみたい。ここ最近の行動で思い知らされたわ」

 

 

 

黄蓋「しかしじゃ。なぜ策殿はそこまで袁術を調べようとおもったのじゃ?そんなこと今まで言っておらんかったろ」

 

 

 

孫策「呂珂に負けた時に言われたのよ。孫家の再興に囚われずに、もっと視野を広げろってね」

 

 

 

周喩「呂珂・・・ますますわからん。なぜ伯符に助言などするんだ?そしてなぜ面識のない袁術の事を知っている」

 

 

 

孫策「あら?冥琳はわからないの?」

 

 

 

黄蓋「ほ!そういうからには、策殿はもうわかっておるのじゃな」

 

 

 

孫策「あたり前じゃない♪まあ確信はないんだけどね」

 

 

 

周喩「それで、呂珂とは何者なのだ」

 

 

 

孫策「まだな~~いしょ♪今は言わないほうがいいと思うもの♪」

 

 

 

周喩「また貴様の勘か」

 

 

 

孫策「もちろん!」

 

 

 

黄蓋「それで策殿。我らはどう動くのじゃ?」

 

 

 

孫策「袁術が寝返ったら、袁紹に進言して南陽を攻めるわ。攻める振りだけどね。袁紹達に南陽を荒らされないように私達で守るのよ」

 

 

 

周喩「やれやれ、そういうのはもっと早く言ってほしいものだ」

 

 

 

孫策「南陽の守りを固め、時期を見極めて連合軍に攻勢をかけるわ」

 

 

 

黄蓋「それは危険じゃないのかのぉ?天下の諸侯が参加しておるのじゃぞ?」

 

 

 

孫策「表向きは連合軍の味方よ。それに彼が来れば負けないわよ」

 

 

 

周喩「ほんとうにお前の軍師をやっていると、私が必要なのか疑問を覚えるよ」

 

 

 

孫策「なにいってるのよ。いなくなったら泣いちゃうわよ~」

 

 

 

黄蓋「いちゃつくのもほどほどにしなされ。」

 

 

 

 

孫策「しょうがないわね。祭は蓮華達と合流して、南陽の守りを固めておいてちょうだい」

 

 

 

黄蓋「承知!」

 

 

 

孫策「よし、私達も失敗できない。気合いれていくわよ!」

(美羽は頑張ってるわ。あなたも早くきて助けてあげなさい。曹仁君♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日・夜中 汜水関

 

 

シュン

 

 

 

ドス

 

 

 

 

兵士1「なんだなんだ!敵襲か!」

 

 

 

兵士2「矢文のようだ・・・袁術様からだ」

 

 

 

兵士1「連合に付いた袁術様が、今更なんの用なんだ?」

 

 

 

兵士2「わからないが・・・荀彧様にお届けしてくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵士2「荀彧様、連合軍の袁術様から矢文が届きました」

 

 

 

桂花「袁術から?なにかしら・・・手紙はもらったわ。持ち場にもどってちょうだい」

 

 

 

兵士2「っは!」

 

 

 

 

愛紗「袁術殿からの手紙ですか。なんと書いてあったのだ?」

 

 

 

桂花「・・・・明日劉表と劉繇が攻めてくるらしいわ。」

 

 

 

星「ほう、袁紹が来るかと思ったな」

 

 

 

桂花「それと・・・劉表と劉繇を撃退させたら次は袁術が来るそうよ。そこで私達の味方になるらしいわ」

 

 

 

愛紗「それは吉報じゃないか。正直連合で、敵に回したくないのは袁術殿の軍だけだしな」

 

 

 

星「しかし袁術殿は、袁紹に脅されていたのではないのか?」

 

 

 

桂花「そのあたりの事は会ってみないとわからないわね。明日来る劉表と劉繇で注意すべき将は、諸葛孔明・龐士元と同じく、水鏡学で学んだという徐庶と博学と名高い馬謖。それと勇将・太史慈ね」

 

 

 

星「ふむ。あとは数が多いだけの有象無象か」

 

 

 

桂花「愛紗と星がいるとはいっても、こっちは将不足なんだし油断しないでよ。袁術と敵対しても怪しまれないように、明日は野戦で劉表・劉繇軍を叩く必要があるわ。なにか異変があれば知らせるから。」

 

 

 

星「ならば、劉繇軍の太史慈は私が受け持とう。愛紗は思う充分暴れてくれ」

 

 

 

愛紗「いいのか?星も暴れたいだろ?」

 

 

 

星「な~に、太史慈は強敵らしいからな。そやつを勢いづけない為にも、私が足止めしておく」

 

 

 

愛紗「わかった。敵の数を減らすのは任せてくれ。一刀様には負けるが、殲滅戦は得意だから」

 

 

 

 

星「いい笑顔で、かなり物騒な事を言うな」

 

 

 

桂花「敵には容赦しなくていいからね。華琳様を討とうとする連中なんて、地獄行きよ!」

 

 

 

 

星「満寵と牛金には私から伝えておく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

劉表「ほう。賊軍め、汜水関を出て野戦をしかけてくるとは、よほど死にたいらしいな」

 

 

 

劉繇「荀彧とやらを知者と言っておったが、たいしたことなさそうじゃな。太史慈!賊軍にお前の力を見せ付けてやるのだ」

 

 

 

太史慈「わかりました」

 

 

 

 

劉表「全軍前進!出てきた敵を蹴散らし、汜水関一番乗りするんだ!」

 

 

 

劉繇「劉表軍に負けるでないぞ!太史慈!敵将を討ち取ってこい!」

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「敵さん随分張り切ってるな。随分舐められてるな」

 

 

 

星「一人突出してるのがいるな。あやつが太史慈か・・・満寵!牛金!いまだ射よ!矢の嵐を浴びせてやれ!」

 

 

 

 

満寵「はい!弓兵隊!斉射!」

 

 

 

牛金「こちらも斉射だ!」

 

 

 

 

 

劉表「ぬ、崖で待ち伏せか!いかん!これでは的だ!一度退くのだ」

 

 

 

 

愛紗「敵は後退したぞ!私に続き敵を討つのだ!」

 

 

 

 

王威「劉表様の所には行かせんぞ!関羽!」

 

 

 

 

愛紗「邪魔だ!失せろ!」グサ!

 

 

 

 

王威「ぐは・・・ば・・・かな」ドサ

 

 

 

愛紗「劉表逃げるな!私と戦え!」

 

 

 

 

星「張り切ってるな愛紗のやつ。おっと!いきなり攻撃してくるなんて、危ないじゃないか」

 

 

 

 

太史慈「避けましたか。名のある武人と見ました。私の名前は太史慈子義。あなたの名は」

 

 

 

 

星「私は趙雲子龍だ。やはりお前が太史慈か。貴様を討ち取り、劉繇軍を叩き潰してやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伝令兵「劉表・劉繇軍が、汜水関に進軍したところ、崖の上で待ち伏せしていた伏兵により混乱。そこに関羽・趙雲が突撃を開始、劉表軍の将・王威が関羽に一撃で倒され、劉表軍は混乱の極みに達しています」

 

 

 

???「むぅー流石汝南・天水で名を轟かした関羽なのです。この結果が見えていたのに、従わないからこうなるのです。劉繇はどうなってるです」

 

 

 

 

伝令兵「劉繇は後退を完了し、軍を立て直しております。勇将・太史慈が殿となり趙雲と戦っております」

 

 

 

???「舐めてかかってくる軍に、崖からの伏兵。混乱したところに猛将による蹂躙。お手本のような戦い方ですな。退却のドラを鳴らすのです!」

 

 

 

ドドーン!ドドーン!

 

 

 

太史慈「む、撤退の合図だ。悪いがここは退かせてもらう前に聞きたいことがある」

 

 

 

星「戦いの最中に余裕な事だな。それでなんだ」

 

 

 

 

 

太史慈「貴様ほどの将が、なぜ逆賊曹操に味方するのだ」

 

 

 

星「はて、逆賊とはなんのことか?」

 

 

 

太史慈「とぼけるな!帝を幽閉し、洛陽で暴政をしている曹操を、逆賊と言わずなんという!」

 

 

 

 

星「ふむ。ならば逆に問うが、その暴政をお主は直接見たことはあるのか?」

 

 

 

太史慈「そ、それはないが」

 

 

 

星「自ら噂の真偽を確かめず、踊らされるなど、愚者のすることだ。貴様と槍を合わせ、少しはできるやつかと思ったが、見込み外れのようだ」

 

 

 

太史慈「なんだと貴様!」

 

 

 

劉繇「太史慈!なにをしておる!はやく退かぬか!」

 

 

 

星「主君がお呼びだぞ?今日は見逃してやる。よく考えることだな」

 

 

 

太史慈「っく。次は討つ」

 

 

 

 

星「今日は私達の勝ち戦だ!汜水関に退くぞ!愛紗は・・・・」

 

 

 

 

愛紗「劉表の兵達!すべて私が討ち取ってくれる!それで・・・一刀様に褒めてもらうんだ!アハハハハハハ!ホラホラ、ニゲルナ!」

 

 

 

グサ グシャ ボキ ドガーーーン!

 

 

 

 

星「愛紗!深追いをするな!戦果は充分だ、汜水関に戻るぞ!」

 

 

 

愛紗「ッハ!また暴走していたか?」

 

 

 

星「周りを見てみろ。王威と張允討ち取ったみたいじゃないか」

 

 

 

愛紗「ん?将いたのか?」

 

 

 

星「気が付いてなかったのか。とりあえず戻るぞ」

 

 

 

愛紗「おう」

 

 

 

 

 

 

桂花「二人共お疲れ様。今日で劉表軍を2万も減らせたわ。かなりの戦果よ」

 

 

 

星「愛紗・・・そんなに暴れていたのか」

 

 

 

愛紗「そんな実感なかったのだが・・・・・そうらしい」

 

 

 

桂花「これで袁術と相対しやすくなったわ。本格的な策は袁術と合流してからにしましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連合サイド

 

 

麗羽「なんてざまですの!敵を勢いづかせるなんて、恥を知りなさい!」

 

 

 

???「麗羽殿落ち着くのです。今日は敵の戦力を、分析できただけでもよしとするのです。」

 

 

 

麗羽「それもそうですね。明日はどなたが出てくれるのかしら?」

 

 

 

美羽「妾が行くのじゃ」

 

 

 

麗羽「あら、美羽さんが行くの?手加減は許しませんことよ」

 

 

 

美羽「わかっておるのじゃ。こうなったからには、妾の手で楽にしてあげるのじゃ」

 

 

 

麗羽「それならば結構。ならば明日は任せますよ」

 

 

 

美羽「出陣の準備があるから、先に戻るのじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「なにか怪しいです・・・。劉表殿と劉繇殿は軍を率いて、この戦場を離脱し、弘農に陣を構えてほしいのです!」

 

 

 

麗羽「ちょっと???さん!なにを勝手な事を!」

 

 

 

???「これも華麗に、優雅に勝つための策なのです」

 

 

 

麗羽「ならばよろしくてよ!おっほっほっほ!」

 

 

 

劉表「それで、なぜ弘農に陣取るのだ?」

 

 

 

???「天水の董卓軍が、不穏な動きをしていると、報告があったのです。黄巾党でも曹操軍と董卓軍は、一緒に戦っていたのです。もし曹操救援軍が来ていればそれを防ぎ、来なければ弘農から、洛陽を攻めてほしいのです」

 

 

 

劉繇「なるほど、納得した。直ちに向かおう」

 

 

 

???(次は袁術に対しての備えなのです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

美羽「逆賊曹操に従う兵達よ!連合に降って、身の安全を図ってはどうじゃ!」

 

 

 

愛紗「なにを言うか!袁術殿は、曹操様と姉妹同然の間柄と聞く。なのにそれを討とうとするなど、言語道断だ!我らは連合になど屈したりはしないぞ!」

 

 

 

 

美羽「降らないのならば、容赦はしないのじゃ!全軍」

 

 

た、大変です!

 

 

 

美羽「どうしたのじゃ!」

 

 

 

兵士「え、袁紹軍が!我らの後方に攻め込んできました!」

 

 

 

 

美羽「なんじゃと!我らの行動が、麗羽に読まれたのか?いや、麗羽にそんなことは出来ないじゃ・・・・あやつか!」

 

 

 

七乃「美羽様!いまは詮索している時ではありません!汜水関に逃げ込むのです!」

 

 

 

美羽「そうじゃな、全軍!関羽軍とすぐに合流するのだ!」

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「ん、袁術殿の後方が乱れてるか?」

 

 

 

星「愛紗よ!桂花よりすぐ袁術を助けろと指示がきたぞ!袁紹に襲われている!」

 

 

 

愛紗「なに!汜水関の門をあけよ!袁術軍を補佐しすぐに退くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

???「やはり密約をしていたのですね。皇甫嵩!淳于瓊!麹義!遠慮はいらないのです!袁術軍の戦力を削ぐのです!」

 

 

 

 

 

愛紗「袁術殿!後方の袁紹軍は私と趙雲が引き受けます!早く汜水関に入ってください!」

 

 

 

美羽「すまぬのじゃ。紫苑は関羽達と協力してくれたも」

 

 

 

紫苑「かしこまりました」

 

 

 

愛紗「星!黄忠殿!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「汜水関に逃げ込まれましたか。まあ充分なのです。裏切り者はいなくなりましたし、援軍の備えも万全!連合軍はこの・・・陳宮が勝利に導いてみせるのです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???の知者は陳宮でした

連合の指揮を執るため、能力上昇させてます

 

緒戦は痛み分けってところかな?

美羽の軍も痛撃受けてるので。

 

まあ劉表軍の将二人あっさり死にましたけどねw

 

 

将の引き抜きとか考えてなかったけど、人気高そうな武将は引き抜こうかな?太史慈あたりとか?

最初考えてた内容を、途中で変更したりしてるんで、戦闘シーンが簡易的なのはスルーしてください。

 

 

黄巾党・紫苑の訓練で美羽のステ上昇したので表記しておきまっす

何気に美羽は、前線で戦ってるので

 

 

 

 美羽

武力77→88

知力72→80

政治78→81

魅力85→100(娘ポジション)

統率79→87

 

 

 

 

 

 

ちなみにヒゲ・デク・チビ

 

 

武力70→78  武力74→79   武力54→70

統率72→80  統率61→69   統率65→72


 
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