サイはナルトと出会って、共に成長していき『サイ』としての人格を手に入れた。

だけど、それでサイの物語が完結して終わったわけではない。

まだまだ、発展途中である。

『女性が明らかに自分と仲間との話し方が違っていたら、それは恋愛の対象にされている可能性がある』

とある本からその情報を得たサイ。

「・・・恋愛」

サイは恋愛の意味は知っている。しかし、実際にしたこともないし興味も持ったことはなかった。仮にこの本に書かれている通りにサイの予測が正しいのであれば一人だけ自分に対する接し方が違う女性を思い当たる。

本には続きがあった。

『もしも仮に、自分も彼女のことが好きならば自分はどうしたら彼女に好かれるべきなのか行動するべきであり、嫌いならば言葉ではっきりとその想いを断ち切りことも大事である』

嫌いではない。むしろ大切な仲間の一人である。

『ただし、仲間＝友達は恋愛としては成立しない』

「・・・僕は」

サイの決断は・・・。