No.750602

【サイバ】あるラーメン屋にて【交流】

古淵工機さん

2015-01-11 15:14:41 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:845   閲覧ユーザー数:810

風天区・とあるラーメン屋にて。

 

「大将替え玉だぁ!替え玉くれーっ!!」

「あいよ!」

いきなり豪快に飛ばしているのは風天中学校2年生の長岡シラセ。

ある日、友人のマオ・スペアを連れ立ってラーメンを食べに行こうということになったのだが、

やはり食い物が絡むと裏人格が発動しやすいようで。

「…ねぇシラセ…そ、そろそろやめない?」

「バカ言うない!あたしはまだまだ食えるぞ…ん?」

ふとシラセが目をやると、あちらでも熱い戦いが繰り広げられていた。

「はふっ、はふっ、はふっ」

「すいませーん!チャーハンもうひとつっ!」

「やるわね和美ちゃん…じゃああたしは餃子もうひとつ!!」

フードバトルを繰り広げるのは風天小学校に通う小学生、北城愛と今河和美。

その様子を見ていたシラセは…。

 

「おーおー、小学生のくせに頑張るじゃねーかwwwよし、あたしもシュウマイ頼もうかね~」

「いや、だからさ…」

と、言いかけたマオだったが、何を言っても聞かなさそうなのでこれ以上は言葉を控えた。

だが、上には上がいた。

ちょうど1杯15人前はあろうかという巨大激辛ラーメンに挑んでいる者が二人。

一人は食料品販売店Selia'sの社長・中目黒瀬梨愛(せりあ)、もう一人はドラゴ郎こと龍野吾郎。

 

「はふっはふっ、ズズ…な、なかなかやるねセリアさん…」

「ずるる…ドラゴ郎くんこそよく食べるわね…!」

よく見ると丼の周りにはサイドメニューの皿が何十皿も載っており、二人の食べた量がどれほどのものかは想像できよう。

 

「うっぷ…唯ちゃん…あたしもう駄目…」

「和美ちゃん!しっかりして、和美ちゃ…ぐっ、あ、あたしもリタイア…」

どうやら唯と和美は、ドラゴ郎とセリアに対抗してサイドメニューをたくさん取っていたらしいが、

流石に今回は食べ過ぎたのか、胃袋が限界に達してしまったようだ。

 

「ほら見ろ、小学生のくせに無理すっからだwww」

「ねぇシラセ、そろそろ本当にやめたほうが…」

「まぁだだ!これしきのことで諦め…ぐふっ!?」

余裕ぶっていたシラセだったが。

「きゅ、急におなかが…うっぷ…」

あまりの苦しさに表人格に戻ってしまうシラセ。

「シラセ!?ねえ大丈夫!?シラセ…」

「だ、大丈夫じゃなさそう~…ちょっと食べ過ぎちゃったみたい…うぅっ…」

シラセは目を回し、そのまま倒れてしまった…。

そんなこんなで周りがことごとくダウンしていた頃。

「ふぅ、ふぅ…これで全部かなセリアさん!」

「そうね…そろそろ切り上げましょう」

と、セリアが厨房に目をやると、疲労でスタッフが次々にダウンしていたのであった…。


 
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