拓也は目を覚まし、布団からゆっくりと起き上がった。
「牢屋に……いた、よな…」
そう呟きながら、体に目をやり手当てをしてあるのが分かった。
誰かが僕を??此処では知られていない、僕の力……
だから皆普通に接してくれるのかな……、普通に生まれればこうして生きられたのかな………
「…っ!!!」
拓也は突然顔を青くした。それは…………
「僕は…気を失う前に……力を…使った!!……誰か……気付いたかな……」
僕が頭を悩ませていると、不意に扉が開いた。
そこに立っていたのは、メガネを掛けた緑の髪の可愛い女の子と、
白い髪の、優しそうな雰囲気の女の子だった。
「あっ!!目が覚めたんですね!!」
白い髪の女の子が僕に近づこうとするが、隣の女の子に止められる。
「月!!危ないから近寄っちゃ駄目だってば!!」
危ない!?僕の力はもうばれているのか!!??……どうしよう…
「大丈夫だよ、詠ちゃん。怖そうな人には見えないよ??むしろ……優しそう??」
「奴隷とかで捕まってたのよ!?好機だ!っとか思って月を人質に取っちゃうかも!!」
………危ないって、そういう意味??ばれてない??………よかった~~
拓也は安心して息をもらした。
それに反応して、二人とも近づいてきた。
「あの…傷の方はどうですか??痛みますか??」
「えっ??…あぁ!うん、大丈夫……これくらい」
「さ、さっそくで悪いんだけど……アンタ…誰…??」
少し脅えながらも質問をする子に僕も答える。
「僕の名前は……拓也っていうんだ……君たちは??」
「私は董卓っていいます」
「わ、私は、賈駆よ」
「カク?トウタク?珍しい名前だね……」
「そうですか??」
月は首を傾けながら答えた。
「あ、アンタ!!な、…なんで捕まってたの??」
「ええ~っと」
困った、未来から来たなんて言えないし……、
僕の事も………話せないし。
「迷ってたんだ、…そしたら捕まって…」
信じてくれる……かな…?……無理があったかな……
「そうなんですか、家はどこなんですか??」
ああ、信じてくれた。
よかった、でも……なんか……悪いな…
「家は……、その……、無いんだ」
その言葉に二人は目を開いて、驚いていた。
「じゃあ、アンタ…何時もどうしてるの!??」
「移動のしっ放しかな……」
………………………………………………
二人は黙って考えこみ、たまに拓也を見ていた。そして………
「詠ちゃん!!」
月が詠に話しかけ、詠もそれがわかったように頷いた。
「分かってるよ、月。コイツを此処に…って事でしょう??」
その言葉に月は「うん」とだけ言った。
だが、未だに拓也は理解できておらず、不思議そうな顔で月たちを見ていた。
「拓也って言ったわね、アンタ……いく所…あるの??」
「ない…よ……??」
だが、次の言葉に拓也は驚いた。
「なら…、此処に住んでもいいわよ。……そ、そのぶんは!!働いてもらうけど…」
「えっ??な……なんで??」
当然、拓也は疑問を抱いた。
身元も分からない、牢屋にいた男をいきなり雇う訳が無い……
「今はもう居ないけど、拓也を捕まえて……その、奴隷にってしたヤツは、私達の国の文官なの、だから…その、
謝罪も兼ねて……」
「あぁ……、そう…だったんだ…………じゃあ、お言葉に甘えさせてもらってもいい??」
「もちろんです!!」
拓也の問いにもすぐに月が嬉しそうに答える。
そして月の友達に紹介するからと、腕を引かれ部屋を出た。
そして、しばらく二人に連れられて城の中を歩いたが一人も見つからず、詠の怒りが爆発した。
「ああもう!!なんで、見つからないのよ!!何処ほっつき歩いてるのよ!!も~~~!!」
「え……詠ちゃん、落ち着いて、ね?」
月が止めるのを、横目で見て苦笑いする拓也。
「うぅ~~月~~~」
「あ…あの拓也さん!!」
月が拓也を呼び、拓也も向き直って聞く体制をとった。
「ん??なにかな?」
「私達が探してきますから、さっきのお部屋で待っていてもらえませんか??」
「うん、構わないけど……」
「す……直ぐ連れて行くから!!月、行こ!!」
そのまま詠が月の手を引いて走って行った。
「まだ……怖がられてるんだ…、でも、いい子達みたいだな……」
拓也は歩いて部屋へと戻った。
董卓SIDE
「誰かある!!」
詠がそう言うと直ぐに兵士が現れた。
「はっ!!」
「今すぐ、兵士数人で恋達を探しなさい!!見つけ次第急いで謁見の間までつれて来なさい!!いいわね!!」
詠の怒気を含んだ言葉に脅える兵士達。
「は……はっ!!」
そのまま兵士は走って探しに行った。
「詠ちゃん、私達も探しに行こう??」
「いいの月、あいつ等動きが早すぎるのよ!!ここで待って、大人数で探した方が早いの」
………月達は謁見の間で待つ事数十分………
謁見の間の扉は開き、そこには探しに行った兵士と、連行された呂布、陳宮、張遼、華雄が居た。
「遅ーーーーい!!!!!」
「も……申し訳ありませんでした!!」
「え、詠ちゃん、落ち着いて、ね」
「うぅ~~月~~~」
それを見ていた呂布達は首を傾げた。
「なあなあ賈駆っち~~なんでうちら呼んだん??」
「そうなのです、恋殿とのお昼を妨害されてまで来たのです!!それなりの理由がないと!!」
「はあ……この間恋が見つけた男の事は話したでしょう??そいつの目が覚めたのよ…で、
あんた達に紹介しようと探し回ったのに、まっっっったく見つかんないのよ!!空気重いじゃない!!
今だって部屋で待たせてるのよ!?」
などと力説するが真面目に聞かない恋達………
「……じゃあ…会いに行くの…??」
「そうよ……」
「その前に私と詠ちゃんが話した事を説明するね」
…………………
「うーーん、来ないな……」
拓也は部屋に着いてから、寝台に腰を掛け月達が連れてくるのを待っていた。
「そういえば、どうやって助けて貰ったんだろう……」
そんな事を考えても答えが出るはずも無く。
そんな時、扉が開き月達が入ってきた。
「お待たせしました」
「ううん、大丈夫だよ」
僕が董卓と話していたら後からひょっこりといっぱい出てきた。
「この兄ちゃんなんか??恋」
「…そう……」
「コイツですか……流浪の身と聞いてた割には、持ち物が無いです……うそくさいです…」
「コイツが恋の拾い物か??」
「ちょっと!!華雄!!!」
さまざまな反応を見せるが、詠が華雄の腕を掴み部屋を出て行った。
「……私…呂布……よろしく…」
「え??ああ、僕は拓也って言うんだよろしく」
「うちは、張遼や」
「陳宮です~」
「皆、優しい人ですよ、さっきの人が華雄さんです」
「あの……聞いていい??」
「はい、なんですか??」
拓也が月に質問をした。
「さっきから呼んばれてる『月』て言うのは、名前??」
「いえ、私の真名です……」
「真…名…??……ごめん、知らない…」
「ふん!真名を知らないなんて何処の貴族ですか?」
すると董卓が僕に、懇切丁寧に教えてくれた。
「そうなんだ…、真名…か……いいね、そう言うの…」
「拓也さんには真名は無いんですか??」
月が拓也に質問に拓也は答える。
「うん、僕の生まれた国では、代々引き継がれるのが姓、親から与えられるのが名前、それだけなんだ」
「そうなんですか」
…………
その頃、詠たちは…
「アンタね~~、言ったでしょう??牢屋には死体が在ったけど、死因が全く分からなかったのよ??
アイツが多分何かしたんだと思うけど……」
「聞いたがそんなの私は知らん!!」
その返事に詠は呆れる……
「アンタね~~」
「何をそんなに脅えている??分からんのなら聞けばよい」
そう言うと華雄は扉を開け中に入っていった。
「え??ちょっ、アンタ…まさか!!!!」
詠も慌てて中に入るが時は既に遅く……
「貴様!!牢屋で捕まっていたときにどうやって人を殺したのだ??」
その言葉で部屋の中は静まり、とても嫌な静寂が流れた。
「(ああ~~、もうこの馬鹿、ホントありえない…本人に聞く??普通聞く??もういや…泣いていい??)」
ど~~~も
あとがきです。
ベットに横になったまま打つのはしんどいです。いやホント
コメは元気だったりしますが実際は………
まあ、そんな事より、感想いっぱい書いてくれると嬉しいです。
予告:拓也の過去を打ち明けるお話です。
果たしてみんなの反応は!?これからの拓也の運命は貴方の一言で!!
では次回!!V(^^)
ではでは~~~~~~
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第三章です。
てか今更ながら、インフルエンザに掛かってると公表してる時点で住んでる場所ばれてね?ww
な~んて気のせいですよね?w
コメントはどんどんよろしくッス!!