No.74023

恋姫無双SS魏√番外編 桂花拠点フェイズ

とにーさん

多分今までなかった桂花のデレのみの拠点フェイズ。
お楽しみくださいw

2009-05-16 23:56:28 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:30354   閲覧ユーザー数:23498

私が一刀様に認められてから一週間が経った。

 

「はぁ・・・・。」

 

政務は相変わらず忙しい、それもこれも我が軍には春蘭、秋蘭という猛将が居るお陰だ。

 

彼女たちが西へ東へと盗賊退治などをしてくるためにその報告書等が非常に多くなる。

 

しかも、それを逐一中央に連絡している。それは仕事を増やしている一因でもあるのだが、それをすることによってあの方の出世が早くなる。

 

「一刀様・・・・・・・(*^^*)」

 

私の伝手を使い、一刀様が如何に優秀かと言うことを伝えれば、こんな刺史程度の地位では居ないはずだ。

 

そして、きっと一刀様は私を褒めてくださるに違いない。

 

『桂花、君のお陰だよ。』

 

『いえ、私はただ一刀様の優秀さを広めているだけですわ。一刀様が素晴らしいのですからこのくらいの官位は当たり前です。』

 

『いや、自分ではなかなかそう言うことも出来ないからね。有り難う桂花。褒美を上げるよ。』

 

『あっ・・・・。』

 

「おい、桂花、どうした。よだれが出てるぞ・・・。」

 

「はっ!秋蘭。いや、これは、何でもないわ。」

 

「・・・・まぁいいがな。今日は先日の盗賊退治の報告だ。」

 

「ご苦労様。後は私がまとめておくわ。」

 

「少し疲れているのか?たまには休んだ方が良いぞ。」

 

「いえ、大丈夫。」

 

「それなら良いが・・・・・そう言えば今日は歓迎会をすると一刀様が言っていたな。一刀様の部屋だそうだ。私と姉上も伺うからな。」

 

「ええ、聞いてるわよ。ありがたい心遣いだわ。夜になったら行くから。」

 

「それでは後ほどな。」

 

そう言って執務室を出て行く秋蘭。

 

それを見送りながら桂花はフゥっと一息吐いた。

 

『歓迎会、一刀様の部屋だったっけ、でも春蘭達も居るのよね。二人っきりだったら良かったのに。』

 

そんなことを想いながらも報告のまとめをする桂花だった。

そして夜。

 

一通り仕事を片付けると、私は自分の部屋の鏡の前にいた。

 

『どこもおかしいところはないかしら。一刀様にみっともない所は見せられないわ。』

 

入念にチェックをする。

 

『今日はこのお気に入りの帽子が良いかしら。でも、被ってない方がお好みかしら。』

 

色々考えている内に時間が過ぎていく。

 

「あぁ、もうこんな時間。一刀様をお待たせしてはいけないわ。」

 

トタトタと小走りで部屋に向かう桂花、そして入り口まで来て深呼吸。

 

「ふぅ、ふぅ、走って来るだなんてそんな所を見せては恥ずかしいわ。」

 

そうして、ドアをノックする。

 

すると中から声がした。

 

「桂花かな、どうぞ。」

 

「はい、失礼します。」

 

扉を開けて中に入るとそこには一刀様が1人で居た。

 

料理とかは用意してあるようだ。

 

「いらっしゃい。どうぞ、気軽に座ってね。」

 

「はい、それでは・・・」

 

そう言って椅子に座るが二人きりなのはとても緊張する。

 

「今日は私のために有り難うございます。ところで秋蘭達はまだなのですか?」

 

「うん、実はね、急に仕事が入って偵察のために出ているんだ。だから今日は二人だけになる。」

 

「日を改めようかとも思ったんだけどね、秋蘭が気にされないようにって・・・。」

 

「せっかくだから桂花のことを色々教えて貰おうかと思って。俺のことも出来るだけ教えるよ。」

 

『ええっ、今なんて・・・・・・・一刀様と二人っきりで私のことを知って貰えるだなんて。』

 

ポーッとなった私に一刀様は飲み物を勧めてくれた。

 

「じゃぁ歓迎会・・・、だなんて大層なものじゃないけど桂花のこと色々知りたいな。」

 

「はい!何でも聞いてください。私の全てをお教えします。」

 

そう言いながら立ち上がろうとするとフラッと足下が揺れる。

 

どうやら先ほどの飲み物はお酒だったようだ。

 

急に立ち上がった所為か倒れようとした瞬間一刀様に抱き留められた。

 

「大丈夫かい?」

 

「あ・・・・・・・・・はい。」

 

一刀様に抱き寄せられて頭がさらにボーッと成る。

 

そのまま見つめ合う二人。

 

桂花は目を閉じる。

 

「じゃぁ、桂花の全てを教えて貰うね。」

 

一刀は桂花と唇を重ねた・・・・・

 

18禁ではないので暗転w

 

 


 
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