No.738683

寂しがりやな覇王と御使いの兄16話

あなたまさん

待ってた方おまたせ?しましたー

猫娘回です

2014-11-22 02:14:33 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:11370   閲覧ユーザー数:8430

一刀は大陸の現状や、かつて覇権を賭けて戦いあった将達の居場所・所属を調べる為に桂花の屋敷を後にして旅を再開していた。

 

今回の旅で一刀に従う女の子は2人

 

一人目は華琳の知恵袋である三軍師の1人、敵からは神算鬼謀の持ち主と恐れられ、味方からは歩く妄想眼鏡、鼻血発射口、桂花と並ぶ華琳の変態犬と称された?郭奉孝

 

二人目は艶やかな黒髪を靡かせ、義に篤く軍神と呼ばれていた青龍偃月刀の持ち主・関雲長。一刀は以前の外史で生真面目で融通の利かないと印象が強かったが、理を持って説明すれば理解を示してくれる柔軟性と、からかわれたら赤面したり可愛い物には目が無いなど、女の子らしい一面を持っている。

 

幽州で旅の仲間に加わる条件として噂やイメージで判断しないようにと言っておきながら、自分自身が色眼鏡で関羽の人となりを見ていたんだなと理解し、関羽との出会いは自分もまだまだ人の事を言えないなと未熟さを見直すいい機会となった

 

 

 

稟「もっとゆっくりしていかなくてもよかったのですか?荀緄様から引き止められていたのでしょ?」

 

愛紗「ですが、あの状況では急ぐのも仕方ないと思いますが」

 

一刀「いきなりだと戸惑うよな、あれは本当に驚いた」

 

稟「そんなこと言いながら、一刀殿もかなりはっちゃけていたじゃないですか」

 

愛紗「まったくです。少しは私ともなにかあってもいいじゃないですか!」

 

一刀「そりゃ嬉しかったことは否定しないからな、それと愛紗さん?なにを言ってるの!?」

 

 

ある日の出来事を愛紗と稟は思い出し、口ではなんだかんだ言いながらも、一刀はかなり楽しんでいた。

そんな出来事に嫉妬して愛紗が思わず発した本音に対してかなり驚いた本能を見せた

 

愛紗の一刀を慕う気持ちなど第三者から見れば火を見るよりも明らか、気が付かないのは思いを寄せられている本人のみ……

 

愛紗は気が付いてないんだろうなと脱力し、稟は生まれ変わっても鈍い一刀に溜息をついた

 

稟「風から聞いてた通り、その鈍いところは変わりませんね。どうしたらこの鈍い所が治るのでしょうか……鈍い所も一刀殿のいい所だと思いますが、度が過ぎれば呆れしか出ないですし」

 

一刀「みんなして鈍い鈍いって俺そんなに鈍いか?」

 

愛紗・稟「答えがわかりきってることを聞きますか?(聞きます?)」

 

 

愛紗と稟が仲良く同時にツッコミを入れる。何当たり前の事を聞いてるの?むしろ自分が鈍い事に気が付いてないの?と言いたげな表情を受け、一刀は思わずたじろいでしまった

 

一刀「そんな言われるほどだったのか・・・っは、もしかして桂花はあの騒ぎ中、ずっと嫌な気持ちを抱えさせてたのかな!?」

 

稟「一刀殿はほんとに女心がわかってませんね。一度死んだらどうですか?馬鹿は一度死なないと治らないでしょう」

 

一刀「そこまでか!?そこまで言われることなのか稟さん!?」

 

全く的外れの発言に思わず稟の口調も荒くなる、そこまで言われても気が付かない一刀があれなのだが

 

稟「屋敷での事思い出して考えてみてください」

 

そんな今回の旅をする一刀・稟・愛紗はとある会話に花を咲かせていた。その話しの出来事は、一刀達が桂花の屋敷に招かれた時まで遡る

 

 

 

出発前の桂花屋敷

 

侍女A「奥様、お嬢様のことでお話したいことがあるのですが、お時間よろしいでしょうか」

 

荀緄「桂花の?どうぞ入りなさい」

 

侍女A「失礼いたします。ただいまお嬢様のご友人の程昱様が知人と共にこの屋敷に戻られました。」

 

荀緄「あの子が戻ってきたということは、無事会いたいという人に会えたということかしら」

 

桂花の性格上、友人が少ない事は母親でる荀緄は理解していた。それゆえに風と稟が桂花を尋ねて来た時は驚きと同時に、桂花の事を理解した友達が居る事を嬉しく思っていた。

そんな折、風が大事に思っている人物が生存していると噂を聞きつけ、捜し出すための旅に出たいと申し出た、荀緄はそれを快諾し旅に必要な資金を全面支援を約束する。

 

荀緄がここまで手厚し支援をしてくれたのは、風が桂花の友達っていうのもあるが、風の捜し人が桂花・稟の3人全員にとって大事な人だと聞いていた為、無事見つかるように祈って待っていたのだ

 

侍女A「仲良く談笑しておりましたので間違いないと思います。ですが……この後が重要でございます」

 

荀緄「あら?まだなにかあったの?」

 

侍女A「それが・・・お嬢様が殿方とじゃれあっています!」

 

仲良く談笑を聞いて、支援したのは無駄にはならなかったと一安心したところに、自分の世話を任せている侍女が爆弾が投下された。

その爆弾の衝撃に耐え切れず手に持っていた筆を落とし、座っていた椅子をガタンと倒しがら立ち上がった

 

荀緄「ごめんなさい。私の耳がおかしくなったようですわ。もう一度よろしいかしら?」

 

侍女A「あの男嫌いで傍若無人なお嬢様が、いままで見たことない安心しきった表情で、程昱様と一緒に来られました殿方と仲良くしております!」

 

荀緄「あの桂花がまさか・・・なにかの間違いではないのですか?」

 

侍女A「それが・・・その殿方がお嬢様の真名を呼んでいます。お嬢様も嫌がっておりません」

 

先ほど言った通り桂花の友達は少なく、更に自分の父親すら嫌う程の男嫌い。桂花が大人しければさほど問題も大きくないかもしれないが、あの性格なので幼女の頃から男と揉め事を起こしていた。

そんな自分の娘の桂花が男を……しかも真名を許している程親密な男を屋敷に連れて来た、この出来事は屋敷で勤めている侍女や、娘の結婚を半ば諦めていた荀緄を大いに賑わせる事まで発展していた

 

荀緄「それは本物ね!私も見に行くわ!ようやく現れた桂花の婿になる人かもしれません!」

 

侍女A「桂花様のお部屋に行っているはずなので、こっそり戸をあけて覗いてみましょう」

 

 

 

 

 

 

 

桂花「だから!あんたに助けてもらわなくても私だけで平気だったわよ!」

 

一刀「いやいや無理だって、桂花だけ男数人に勝てるわけないでしょ?むしろ勝てたら武官になれるよ」

 

稟「一刀殿の言うとおりです。乱入者が一刀殿だと分かった時、はぐれた親と再会できた子供のように嬉しそうだったじゃないですか」

 

桂花「そこまでひどくないわよ!....多分」

 

風「桂花ちゃん認めて楽になりましょう、お兄さんに助けてもらって惚れてしまったと」

 

桂花「助けてもらって、安心したのは100歩譲って認めるとしても、後者は認めないわよ!私が惚れるのは華琳様だけなんだから!」

 

一刀「そんなのみんなわかりきってること力説しなくても」

 

桂花「とういうかなに?あんた居たの?さっさと部屋から出て行ってくれない?あんたが居ると妊娠しちゃうでしょ!」

 

一刀「やっぱりこの流れか、懐かしさと安堵感が出てきたよ」

 

桂花「罵倒されて安堵するなんて、どうしようもない変態ね!」

 

稟「桂花に変態とは流石の一刀殿も言われたくないと思いますが……それに、一刀殿だと分かった時に小声で『なによ、カッコイイじゃないの』とか言ってたじゃないですか」

 

桂花「な、なに言ってるの!あんたの耳が腐ってたんじゃないの!?」

 

風「桂花ちゃんもようやくお兄さんにデレましたね~桂花ちゃんを大事にしないとダメですよ?」

 

一刀「当たり前だろ?俺以外に誰が桂花の事を愛せると言うんだ?」

 

稟「一刀殿も大きく出ましたがその通りでしょう、魏の肌馬の相手はやはり種馬にしか務まりませんから」

 

一刀の言葉に稟と風はうんうんと納得する。魏の兵士達に中には沙和の海兵隊式で訓練された精兵も存在してたいのだが、彼らをもってしても桂花の攻めを受け止める事は出来なかった。

魏の男達でも桂花の相手をしてられたのは一刀だけなのだ

 

桂花「あんたもなにいってるのよ!?気持ち悪いからほんとやめてちょうだい」

 

一刀「俺・・・桂花のそんなツンツンな部分も愛せるから!」

 

桂花「とうとう頭くるったのね!私に近づかないで!妊娠しちゃうでしょ!」

 

 

 

そんな娘とその友達、その中心に居る男達の会話を覗き見していた荀緄は感極まったのか、うっすらと涙を滲ませていた。そこにあったのは侍女の言う通り、罵倒しつつもとても楽しそうな……安心出来る空間が出来上がっていた

 

荀緄「あの娘・・・ほんとに楽しそうね」

 

侍女A「あんなお嬢様見たことありません。それにあの殿方もお嬢様を大切に思ってるのがわかります」

 

荀緄「桂花とあの殿方の為に何かしてあげたいわね」

 

侍女A「そういうと思いましたので、すでに侍女総出で食事などの支度にかかっております」

 

荀緄「あら、流石ね。ならあの娘ために今夜は盛大な宴でもてなしましょう!将来の婿殿のためでもあります!」

 

侍女A「かしこまりました!」

 

 

そうして名門・荀家で行われた盛大な宴会は数日に渡って行われた。

その宴会の最中で桂花との出会い今までの思い出などを徹底的に聞かれた、一刀と桂花は沈黙を保っていたが、一緒に過ごしてきた風と稟が洗いざらい説明してしまった。答えた両者は『隠すことでもないし、答えた方が面白そうだったから』と完全に愉快犯になっていた

 

風と稟の話しを聞いて、ますます一刀を気に入った荀緄は荀家に婿入りしないか?と一刀に言い始める始末。桂花はそんな事お断り!と声を荒げるが、表情が満更でもないと感じた荀緄は照れ隠しと桂花の断りを受け付けなかった

 

 

 

 

 

 

一刀「荀緄さん押しが強くて驚いたよ」

 

稟「男嫌いで通ってる娘が男連れて来たら、荀緄様に限らずああなると思いますが」

 

愛紗「桂花の男嫌いにはびっくりしました」

 

桂花と愛紗はこの外史では初対面だったが、愛紗の実力は桂花も認めていたためにあっさり真名を許していた。ここなら華琳も愛紗を欲しがったりしないだろうから大丈夫との打算も働いただけかもしれないが

 

一刀「俺はずっとあの罵声と付き合ってきたもんな~我ながらよく耐えたなあ」

 

稟「一刀殿ぐらいでしょう。桂花とまともに付き合いえる男性は」

 

愛紗「一刀様でダメなら他に耐えれる人居ませんね」

 

一刀「褒められてるのか馬鹿にされてるのか判断に苦しむな」

 

稟「褒めてませんので安心してください」

 

一刀「最近俺の扱いが酷い気がするんだが」

 

稟「それこそ今更でしょう」

 

確かに……待遇に関して文句言うのは今更だと今までの出来事を思い出す

華琳の要求に応えたり、春蘭にボコボコにされたり、三羽烏の尻拭いをしたり、桂花の罵倒、風のわがままに付き合ったりと慣れは怖いものだ

 

愛紗「そんなことよりも、いまどこに向かってるんですか?」

 

一刀「愛紗も厳しくなってるな……」

 

愛紗「こうしないと話しが進まないと幽州からの旅で実感しましたから」

 

稟「淮南・・・寿春や合肥のある九江郡(淮南郡とも九江郡とも言う)ですか」

 

一刀「そう、確か淮南の地は周泰と呂蒙の出身地だったハズだからね」

 

稟「周泰幼平と呂蒙子明ですか。周泰はわかりますが、呂蒙と言う将は以前もあまり聞いた事がありませんね」

 

孫呉で目立っていた将と言えば総大将である孫策、軍師の周瑜と陸遜、武官では黄蓋・甘寧・周泰などで呂蒙の名前はあまり聞かなかった。目立つ機会が無かっただけで、呂蒙が無能って事はない、史実でも軍神・関羽を討ち取るなどの戦功を上げた呉の大都督の1人、見逃す事は出来なかった

 

一刀「呂蒙はいまは武一辺倒かもしれないけど、彼女は鍛えあげればいずれ稟たち軍師に匹敵する才の持ち主だよ」

 

稟「一刀殿がそこまで言うならば無視は出来ませんね、肝心のお二人はどこに居るか分かってるのですか?」

 

一刀「周泰は九江郡、呂蒙は汝南だと聞いてね。周泰はともかく呂蒙は探すの大変かも」

 

愛紗「なぜ周泰はすぐ見つかると思うのですか?」

 

一刀「まあ見ててよ」

 

周泰、呂蒙の二名はいまだ野に埋もれている人物。その名を知っているのは地元の人物だけだろう……一刀も呂蒙は捜すのには時間がいると言っていたが、周泰はすぐ見つかると言っている。稟と愛紗はその自信がどこから来るのか分からずにいた。

 

そんな不思議そうにしている2人を尻目に、一刀は一匹の野良猫を見つけしゃがみ込んで話す姿勢を取る

 

一刀「にゃ~にゃにゃ?(お猫様ちょいといいですか?)」

 

猫「にゃーにゃーーな(なんのようだ?)」

 

一刀「なーご、にゃおにゃん?(このあたりでお猫様~と叫んでる少女知りませんか?)」

 

猫「にゃーにゃー、しゃーーー(もふもふしてくる小娘か。そいつに用ならついてきな)」

 

一刀「ニャ、にゃお~(ありがと、あとで魚買ってあげるから)」

 

突然猫と話し始めた姿を見て愛紗は困惑の表情を浮かべる、まさか猫と話せる人が居るとは思ってもいなかったのだ。対する稟はなるほど……その手があったかと一刀の気転に感心していた。かつて旅を共にしていた趙雲(星)と風が猫と会話する場面を見ていたために驚きよりもその手があったかという心境だった

 

愛紗「あの~今ので通じたんですか?」

 

一刀「あぁ、案内してくれるそうだ。ついて来いって」

 

稟「いつの間に猫語なんて覚えたんですか?」

 

一刀「一応覚えておいた方がいいかな~と思って風に教えてもらったんだよね。まさかこんな場面で役に立つとは思ってなかったけど

 

稟「周泰は猫好きとの情報も入ってましたから、この方法は効果抜群でしたね」

 

3人は猫語の有効さを確認し、移動している間に簡単な猫語を2人に教えていた。

今回の例が特殊なだけで、活用する場面はそうそうないが……

 

猫「にゃ~にゃにゃ(ここに住んでるぞ)」

 

周泰「お猫様!もふもふです~」

 

猫「ニャ、キシャー(触るな小娘が!)」

 

 

周泰の屋敷に着いた瞬間、猫の気配を察知したのか1人の女の子が姿を現す。その女の子こそ一刀が捜していた周幼平その人だった

周泰は猫に引っかかれた手の甲を痛そうに擦っていた

 

周泰「あぅ~痛いですう」

 

一刀「あんまり無理やりしたらだめだよ?ほらばい菌入らないようにこれ使って」

 

周泰「ありがとうございます!ところでどちら様でしょうか?」

 

清潔な布を水で濡らして除菌にと周泰に渡す。周泰はそれを疑いもせずに受け取り、手の甲に当てて少し出た血を拭きつつ一刀達を誰かと訊ねる。

普通受け取る前に誰か聞くよな~と思いながらも一刀は名乗りをあげる

 

一刀「俺の名前は呂珂っていうんだ。君に会いに来たんだ」

 

周泰「私にですか・・・?どのようなご用件でしょう」

 

ここまで切り出してようやく周泰は一刀達に警戒心を浮かべる。本来であれば目にした時から警戒するものだが、この子はどこかずれてるのかな?と思いつつも、この乱れ始めた世を正すためにも力が要る事、民が不安に怯えつつ暮らす事が無くなる様に仲間を集めている事を隠さず説明する。

 

すべて聞いた後も周泰の表情は曇ったままだった。一刀の意思・理想には共感するが、本当に自分にそのような力があるのか……どこにも仕えた事の無い周泰にはそれが不安であった

 

周泰「そのお気持ちは嬉しいですが、私にそのような力はありませんよ?」

 

一刀「そんなことない、君には武と隠密の才がある。それを俺達と共に平和な世を作るために使ってほしい」

 

周泰「ですが・・・」

 

やはりダメか……説得を試みても周泰からいい返事は聞けそうになかった。

しかしここで諦めて違う君主に仕えられたら厄介な敵になる、それだけは防ぎたい一刀は最終手段を用いて説得を開始する

 

一刀「もし俺達に力を貸してくれるなら……秘伝の猫語をお教えしよう」

 

周泰「はぅわ!ほんとうですか!?」

 

一刀「あぁ、俺がここまでこれたのも、このお猫様に案内してもらったからね」

 

周泰「ぜひ私を仲間に加えてください!」

 

一刀が用いた最終手段……噂になる程の猫好きである周泰を猫語伝授で釣ると言うものだった。釣竿に餌(猫)を垂らして魚(周泰)を釣り上げた感覚である

その食いつきぶりに誘っている側の愛紗もそれでいいのかと突っ込まずにいられなかった

 

愛紗「誘ってる私たちが言えた事ではありませんが、猫で自分の将来を決めて大丈夫なのですか」

 

周泰「なにを言っているのですか!お猫様とお話できるのがずっと夢でしたのでこれで夢が叶います!」

 

愛紗の問いに対してそんな事は愚問だ!と周泰は一蹴する。猫語を習得する事が出来れば自分は猫に囲まれ幸せに過ごす事が出来る、今の周泰の頭にはその考えしか存在していない

 

 

稟「また随分変わった人ですね」

 

一刀「稟は人の事言えないだろ……稟ちょっといい?」

 

稟「なんでしょう一刀殿」

 

一刀「華琳が下着姿のままで水浴びして濡れ濡れ」ボソ

 

稟「華琳様の濡れ姿!つつましい裸体を隠している下着が濡れて肌にぴったり張り付いて薄っすらと見える桃色が私を誘ってくる・・・ダメです華琳様!そ、そんなところは・・・見えてしまい……ブハーー!」

 

一刀「稟の性癖もそのままだな~このムッツリめ!」

 

一刀の耳打ちした内容で、華琳のあられもない姿を想像したのか……魏では毎度おなじみとなった稟の鼻血が空高く舞い上がり、鼻血で虹を作り上げていた。

 

稟の鼻血を見慣れている一刀は冷静にツッコミを入れるが、始めて見る愛紗と周泰はツッコミどころではなかった

 

愛紗「それどころではないですよね!?稟大丈夫なのですか!」

 

周泰「鼻血の虹が綺麗です!初めて見ました!」

 

愛紗「鼻血で綺麗っておかしい!」

 

訂正しよう、慌てているのは愛紗1人だけだった。やはり周泰はどこかずれている様子。

 

稟「それよりも誰かトントンを・・・」

 

 

この場で稟の鼻血を止められる唯一の存在である風が居ないため、稟はどんどん生気を失なって地面に倒れこんでしまった。

流石にトントンした方がいいか?と一刀が倒れた稟の傍に駆け寄ろうとした瞬間に、稟が1人で立ち上がった

 

稟「ふがふが、ありがとうございます風」

 

一刀「稟、大丈夫か?ここに風はいないぞ?」

 

稟「え?ですがいまの絶妙な力加減は風のでしたよ?」

 

愛紗「稟が出血しすぎておかしくなってしまいました・・・」

 

稟は風にトントンしてもらったと言い張るが、この場に風が居ないのは明白。稟はおかしいなと首をかしげつつも夢を見ていたのかと自分を納得させた。このやり取りを見ていた周泰はこの人達となら楽しく過ごせると直感した

 

周泰「みなさん個性的で面白いですね!それではみなさまに付いて行く準備をしてきます。あ、私の名前は

周泰 字を幼平 真名を明命と申します」

 

一刀「俺の姓は呂 名を珂 字を玲綺 真名は一刀だ」

 

愛紗「私の名前は関羽 字は雲長 真名は愛紗だ、よろしく頼む」

 

稟「私は郭嘉 字は奉孝 真名は稟です。お見知りおきを」

 

明命「はい!よろしくお願いします!」

 

一刀「それじゃあ待ってるから。旅の途中で猫語教えてあげるからね」

 

明命「楽しみにしてます!ではしばらくお待ちください!」

 

 

そういうと明命は旅支度を整えるために自分の屋敷に戻って行く。

勧誘に成功したため、明命を待つ一刀達の雰囲気は明るかった

 

 

稟「あっさりいけましたね。猫語で買収するとは思いませんでしたが」

 

一刀「いいのいいの、素直な相手との交渉はこっちの手札を切らないとね」

 

愛紗「ともかくこれで周泰殿が仲間になったので次は汝南の地ですか?」

 

一刀「そうだね、汝南で呂蒙を捜してから荊州に向かおうか」

 

稟「それでは周泰殿が来るまで我々は少し休みましょう」

 

一刀「あぁ、腹ごなしをしてから汝南に出発しよう!」

 

 

 

 

 

 

ちょっとさぼりぎみですみません。

三国無双7エンパを買ってからそちらに夢中になりすぎてました

 

 

 

 

転生物なので一刀陣営が少し強いのは見逃してください。知識あるのに強化しないほうが変だな~と思った

ので(’

 

 

ちなみに一刀が強く一刀に依存してた華琳は原作より能力低めになってます。いまの華琳陣営こんな感じ?

 

華琳 春蘭   秋蘭   星    

武力70  武力93   武力91  武力95

知力82  知力15  知力74  知力84

政治80  政治10  政治78  政治76

魅力84  魅力74  魅力82  魅力80

 

 

 

春蘭下げすぎ?意見多かったら修正しますー(華琳様弱すぎの声がきそうで怖い)

まくまで目安での数字化しただけなので。他にも数字化してほしいのあったらいってください

 

ちなみに参考桃香さんはこちら。

 

 桃香

(覚醒)

武力35

知力90

政治92

魅力98


 
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