No.737697

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第367話

2014-11-17 00:35:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1662   閲覧ユーザー数:1526

 

 

 

 

 

 

その後街道を進んでいたリィン達はようやくバリアハート市に入る出入り口に到着した。

 

~南クロイツェン街道~

 

「止まるがいい。」

「お前達……旅行者か?」

リィン達が門の近くまで来ると門番である領邦軍の兵士達が制止した。

 

「ええ、そんな所です。」

「レグラム方面からきた所だ。通行を許可願いたいのだが。」

「わざわざ街道を歩いてきたのか?物好きな……列車を使えばよかろうに。」

ラウラの話を聞いた兵士は不思議そうな表情をした。

 

「ふふ、どうしても列車を待ちきれなくなりまして。鉄道も規制されて本数がかなり減っていますし。」

「フン……まあいい。念の為、検めさせてもらうぞ。」

「貴族連合へ反逆を企てる者が潜伏しているという噂もあるからな。どれ、指名手配のリストは……」

そして兵士がリストを取りだして調べ始めるとリィン達は焦り始めた。

 

(くっ、まずいな……)

(……エマ。)

(ええ、わかってる。)

セリーヌに視線を向けられたエマは眼鏡を取って兵士達に近づいた。

 

「あの、すみません。少しだけ、私の目を見ていただけませんか?」

「は……?」

「何のことだ?」

エマの言葉に兵士達が不思議そうな表情をしてエマを見つめたその時

「―――我が言葉に耳を傾けよ。」

エマの瞳が金色に変わった!

 

「……あ………?」

「な、ん…………」

すると兵士達は呆け

「へ?一体何が起こっているの??」

(あれはまさか……)

その様子を見ていたエステルは首を傾げ、ある事に気付いていたヨシュアは真剣な表情をした。

 

「『―――私達は怪しい者ではありません。通して頂けますね?』」

「……フン、何をボーっと突っ立っている?とっとと通るがいい。」

「せいぜい街の中では騒ぎを起こさぬことだな。」

エマが二人に声をかけると二人はリィン達から離れて元の位置に戻った。

 

「…………!」

「ふふ、ありがとうございます。行きましょう、みなさん。」

「……ああ。」

そしてリィン達はバリアハート市内に入った。

 

~バリアハート~

 

「ふう……何事もなく入れたか。」

「ああ……拍子抜けしたくらいだ。」

「よくわからないが……暗示のようなものか?」

「ええ、ちょっとした催眠術みたいなもので……上手くいってよかったです。」

「何と言うか、エマ……本当に”魔女”なのね。」

「フフ、私もこの一ヶ月、驚かされっぱなしだ。」

エマの説明を聞いたアリサは驚き、ラウラは苦笑し

「う、う~ん……あたしは暗示のせいでできた滅茶苦茶嫌な思い出があるからちょっと複雑ね……」

「まあまあ。バリアハート市内に入れたのも彼女のお蔭なんだから別にいいじゃないか。」

疲れた表情で呟いたエステルをヨシュアは苦笑しながら諌めた。

 

「あはは……それほど大した術ではないんですが。」

「まあ、あの女―――ヴィータの”子守唄”に比べたらさすがに心許ないわね。複数の相手には効かないし、警戒もされるでしょうから多用はできないと思いなさい。」

「フフ、いざとなれば私が”シルバーソーン”か”カオスブランド”で似たような事をしますから私がいる間は安心してください。」

セリーヌの説明の後に微笑みながら言ったエイドスのとんでもない発言にリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「……アンタ、本当に正体隠す気あるの?」

「というか”シルバーソーン”は攻撃アーツだから街中で使ったら色々とマズイでしょうが。」

「エステル、指摘する所が間違っているよ。」

セリーヌは呆れた表情でエイドスを見つめ、ジト目で指摘するエステルの指摘を聞いたヨシュアは疲れた表情で指摘した。

 

~同時刻・アルバレア公爵邸~

 

一方その頃アルバレア公爵が侯爵邸の中で外の景色を見つめて考え込んでいた。

「―――内戦の戦況は完全に貴族連合に傾いている。ルーファスも”総参謀”として多大な功績を上げ続けておるが……あくまで主導はあの男―――カイエンであるのは変わりない。この状況……何としても覆さねばなるまいな。」

「―――それで先日、ユミルに猟兵を送り込んだというわけですか。皇女殿下を確保することで貴族連合での主導権を握る為に。」

アルバレア公爵が独り言を呟いているとユーシスが近づいてきた。

 

「……この私に言いたい事があるようだな?級友とやらの故郷に手を出したのがよほど気に喰わなかったと見える。」

「……滅相もありません。ただ、あの一件については兄上からも釘を刺された筈―――今後はどうか、中立勢力への手出しは控えていただければと。それと一刻も早く父上自身がメンフィル帝国に説明と謝罪、賠償等をすべきです。でなければ、最悪の場合メンフィル帝国がエレボニア帝国に宣戦布告をし、そしてメンフィル帝国に宣戦布告をされた責任は全て父上……いえ、”アルバレア公爵家”が負う事に――――」

アルバレア公爵に睨まれたユーシスは静かな表情で答えた後忠告しかけたが

「―――ええい、お前ごときが口を挟むような問題ではない!お前は与えられた仕事だけを黙ってこなしていればいいのだ!」

「……出過ぎたことを言いました。(父上も兄上もわかっていない……メンフィルの強大さを。このままメンフィルと戦争になればアルバレア公爵家だけでなく、エレボニア帝国自体が滅亡するというのに何故それがわからない……!?)」

アルバレア公爵に怒鳴られ、後ろに組んだ両手の拳を握りしめて唇を噛みしめながらアルバレア公爵に謝罪した。

 

「……とにかく手を考えねばなるまい。いつまでも、あの気取ったうつけ者に”総主宰”を名乗らせておけるものか。今後のルーファスの立ち回らせ方も改めて考えておく必要があるな……」

「…………………………」

考え込みながら独り言を呟くアルバレア公爵を見たくないかのようにユーシスは目を伏せて黙り込んでいた。

 

リィン達がバリアハートに到着したその頃、リベール国王アリシア女王、クローディア姫、護衛にカシウス准将とユリア准佐を控えさせ、メンフィル帝国の皇族達――――リウイと現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルンとある会談をしていた………

 

 

 

 

フフフフ……リウイとシルヴァンが出て来た事でおわかりかと思いますが、もうすぐメンフィル帝国がエレボニア帝国に対してどんだけ怒っているのかがわかる事になりますwwそしてエレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争回避をする為の条件もあるのですが、その内容はとんでもなくえげつない内容で、その条件がどんなものかももうすぐわかることになります(黒笑)


 
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