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No.735555
英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~
soranoさん 2014-11-07 00:42:49 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1856 閲覧ユーザー数:1675 |
~監視塔・屋上~
「っ……はあ、はあ……」
「さすがに手強い……!」
ブルブランが地面に膝をつくとアリサは疲労の息切れをさせ、リィンは厳しい表情でブルブランを睨んだ。
「フフ……素晴らしい。想像以上に甘美なる仕上がりだ。どうやら簡単に制圧とはいかないようだよ、お嬢さん?」
「脅威度を上方修正……―――そちらの傀儡も聞いていたスペックよりは機能が向上しているようですね。」
ブルブランに視線を向けられたアルティナは淡々と答えた後アガートラムに視線を向けた。
「あはは、そうなのかな?んー、でもやっぱりキミも”繋がってる”みたいだね?」
「………………」
興味ありげな表情をしているミリアムの問いかけにアルティナは何も返さなかった。
「……アルティナ、だったな。いいかげん答えてもらうぞ。エリスと殿下は今、どこにいる?まさか……傷つけてはいないだろうな!?」
「……彼女たちについては私の知る所ではありません。ルーファス・アルバレア卿に身柄を引き渡しましたので。」
「な……!?」
「それって確か……」
「ユーシスさんのお兄様の名前ですわね……」
アルティナの答えを聞いたリィンは驚き、セリーヌは考え込み、セレーネは不安そうな表情をした。
「フフ……貴族連合の”総参謀”として大層な活躍ぶりのようだ。各地の機甲師団を分断したのも彼の手腕によるところが大きい。彼ほどの才覚があればこそ、といったところだろうがね。」
「そんな……」
「くっ……」
「……とにかく、あなた方は貴族連合の内情に詳しいようです。そちらの装置を止めたのち、色々と話を聞かせてもらいます。」
「……?理解不能です。」
クレア大尉の言葉を聞いたアルティナは不思議そうな表情をした。
「フフ、哀しい事に彼らはわかっていないのだよ。いまだこの場の主導権を我々が握っていることを―――!」
するとその時ブルブランが立ち上がると共に周囲に短剣を浮遊させ
「―――Aiguille(針よ)!」
短剣をリィン達の背後にそれぞれ降り注がせた!
「こ、これって………!?」
「か、身体が動きません……!」
「な、なんなの、これ~!?」
するとリィン達の身体は動かなくなった!
「これは……『影縫い』というやつか!?」
「クク、これも私の得意な術の一つでね。これで君達も籠の中の鳥というわけだ。」
「こ、こんなことまでできるなんて……!」
「くっ、迂闊でした……!」
ブルブランの信じられない術にアリサは不安そうな表情をし、クレア大尉は唇を噛みしめた。
「―――それでは全員、拘束させていただきます。」
「なに、しばしの間、この地での滞在を認めよう。高原に広がる”焔”を、心行くまで眺めていたまえ。」
「ぐっ……!」
ブルブランの言葉にガイウスは悔しそうな表情で唇を噛みしめた。
「させ『ふふふ、まさかこの程度の術で私達に勝利したとお思いですか?』……え?リ、リザイラ……?」
そしてリィンが”獣”の”力”を解放しようとした瞬間、突如リザイラの笑い声が聞こえ、呆けた様子でリザイラに視線を向けた。
「ほう……?」
リザイラの言葉にブルブランが興味ありげな表情をしたその時!
「――――ハッ!!」
何とリザイラは膨大な魔力を全身から解放して自分の影を止めている短剣を吹き飛ばした!
「ええっ!?」
「な、何をしたの、リザイラ!?」
「内に秘める膨大な魔力を解放して、その衝撃であいつの術を破ったのよ。……まあ、あんな荒業、”精霊王”みたいな”規格外”なクラスでないと無理でしょうけど。」
それを見たエリオットとアリサは驚き、セリーヌは二人に説明し
「ふふふ、別に私でなくても最上位の”精霊”へと”昇格”したミルモでもできるはずですが?」
「ええっ!?そ、そうなんですか!?」
リザイラの説明を聞いたセレーネは驚きの表情でミルモに視線を向けた。
「よ~し、やってみるぞ…………!はあああああ…………―――――やあああああっ!!」
するとミルモも続くように膨大な魔力を解放して自分の影を止めている短剣を吹き飛ばした!
「ミルモ……!」
「ほえええええ~!?ミルモまでリザイラと同じ事をした~!?」
「これが異種族――――いえ、”精霊”の力……!」
それを見たアリサは明るい表情をし、ミリアムとクレア大尉は驚いた。
「……脅威度大。ブルブラン様、まずはあの二人を速やかに制圧するべきです。」
一方アルティナは厳しい表情でリザイラとミルモを見つめ
「ハハハハハッ!さすがは要所要所で彼らを助けてきた異世界の騎士(ナイト)達!”福音計画”の際、他の”執行者”達やこの私にも苦汁を舐めさせたかの”ブレイサーロード”や”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”の騎士達を思い出させてくれる!ならば、こちらも本気で―――!」
ブルブランが高笑いをしながらステッキを構えたその時!
「この大自然の破壊を望む愚か者達には精霊王女たる私が直々に”躾け”をしてさしあげましょう。――――リスレドネーの支配!!」
リザイラが全身から膨大な魔力を解放するとブルブランとアルティナの周囲に突如謎の霧が現れ
「え――――」
「むっ!?」
二人は霧に包みこまれた。
~???~
「……ブルブラン様?一体どこに…………――――謎の霧により、視界が確認できません。クラウ=ソラス、状況を把握…………?クラウ=ソラス?」
霧に包みこまれたアルティナは周囲を見回したが誰もいなく、クラウ=ソラスの名を呼んだが答えは返ってこなかった。するとその時アルティナの周囲の地面に無数の触手が現れた!
「なっ!?クッ……!クラウ=ソラス、クラウ=ソラス、クラウ=ソラス!早急に応答し、迎撃を!!」
突然の出来事に驚いたアルティナはクラウ=ソラスの名を何度も呼んだが声は虚しく響き渡り、触手はアルティナを捕え、そして!
「え……や、やめて……い……いやああああああああああああああああああ――――――ッ!?」
なんと触手はアルティナの全身に巻き付いてアルティナの身動きを封じ込めた後アルティナを凌辱し始めた!
「グアアアアアアアアア――――――ッ!?グッ……ま、まさかこの私が幻術にかかる日が来るとは……!?ガアアアアアアアア―――――ッ!?」
一方ブルブランも強烈な悪夢を見させるリザイラの幻術――――リスレドネーの支配により、十字架に磔にされて身動きが取れなくなった状態で火あぶりにされ、怒りの表情をしたノルドの民達の民族衣装を身に纏った謎の人間達によって全身を十字槍で何度も貫かれ続け、苦しみ続けた!
ふふふ、この美しい大自然を破壊を望んだ”罪”は重いですよ?”死”すらも生温いと思える程の”地獄”をとくと味わいなさい!自然と精霊に仇名す愚か者達よ!
アルティナとブルブラン、それぞれがリザイラの幻術によって”地獄”すら生温いと思える程の強烈な悪夢を見せられて苦しんでいる中、二人の頭の中に心の底から怒っている様子のリザイラの声が響き渡った…………!
フハハハハハハハハッ!リザイラの幻術によって二人は精神的大ダメージをくらっています!(大爆笑)特にアルティナが一番悲惨かとww後、今回の話で18禁の部分もありますが、残念ながら私は触手凌○系のゲームは持っていませんので書いていません。なのでそういうゲームを持っている人はそのゲームのシーンとアルティナをリンクさせてください(オイッ!)
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第347話