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真・恋姫†無双 異伝「空と命と夢の狭間に」第五十八話


 お待たせしました!

 今回もまた拠点をお送りします。

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2014-11-02 14:58:28 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:5960   閲覧ユーザー数:4176

 

「こりゃ一刀、動くでない。良いからこのまましばらくじっとしておれ。此処で騒いだ

 

 ら、妾達が此処にいる事がばれてしまうであろうが」

 

 とある薄暗く少々狭い部屋の中で、俺と命は密着した状態で座り込んでいた。当然の

 

 事ながら、俺の身体には命のとんでもなく豊満な二つの物が押し付けられている状況

 

 であり、このままでは間違いなく俺のアレの抑えが効かなくなるのも時間の問題であ

 

 ろうと言わざるを得ない状況でもあった。

 

 しかし何故こんな事になっているのだろうか?確かほんの一刻位前まで、俺は普通に

 

 仕事をしていたはずなのだが…。

 

 ・・・・・・・

 

 ~一刻程前~

 

「一刀、おるか~?」

 

 そろそろ昼も近いので一旦休憩にして昼飯でもと思っていたその時、ノックの音と共

 

 に命の声が聞こえてくる。

 

「中へどうぞ~」

 

 俺がそう言うと命は中へ入って来たのだが…何やらそわそわしているような感じに見

 

 える。

 

「急にどうしたんだ?」

 

「うむ…一刀はこれから休憩か?」

 

「そうだけど?」

 

「よし、ならば一緒に来てくれ」

 

 命はそう言うなり、問答無用で俺の手を握ると半分引きずるかのように俺を連れて外

 

 に出たのであった。

 

 

 

「おい、命。急にどうした?一体何処まで行こうっていうんだ?」

 

「良いからしばらく黙って付いてまいれ」

 

 命はそう言いながらも、何を気にしているのかキョロキョロしながら俺を何処かへと

 

 連れて行く。

 

「よし、此処まで来れば…『月、姉様は見つかりましたか?』『いえ、こちらではお見

 

 かけしませんでした』『月、一刀の部屋には誰もいないそうよ』『ならば姉様が一刀

 

 を連れ出して何処かへ行ったのは間違い無いようですね。他の皆にも一刀も捜すよう

 

 に伝えてください!』…まずいのぉ、これは」

 

「…なあ、命。もしかして…『それ以上言うてはならぬ』…ええーっ」

 

 なるほど…どうやら命はまた仕事を投げ出して来たようだな。しかも夢達は既に命が

 

 俺も連れ出したであろう事すら予想済のようだ。

 

「これだけ先回りされていたら、もう無理なんじゃ…」

 

「そのような事は無いぞ、一刀。『諦めたらそこで試合終了』なのじゃろう?」

 

「…何処で聞いたんだ、それ?」

 

「及川からじゃが?」

 

 及川の奴も変な事ばかり教えやがって…後で少しばかり釘を刺しておく必要があるよ

 

 うだな。

 

「それはともかく…良し、こっちじゃ」

 

 そして命は俺の話をこれ以上聞く事も無く、そのまま俺を引きずるかのように連れて

 

 城の庭にまで逃げる事に成功したのであった。

 

 

 

「ふむ…ようやく撒いたようじゃの」

 

 しばらく隠れていた物陰から様子を窺っていた命は、誰もいない事を確認して安堵の

 

 ため息をつく。

 

「…多分、此処がまだばれてないだけで、きっとこの周りのそう遠くない所に追手が来

 

 ていると思うけど?何時までもこんな事をしていないで大人しく帰った方が…」

 

「一刀…そんなに妾と二人でいるのは嫌か?」

 

 俺の言葉に、命は少し潤んだ眼で俺を見上げるような仕草でそう問いかけてくる。

 

「い、いや、そういう意味じゃなくて…ただ、俺と何処かに行こうっていうのなら普通

 

 に許可を取ったら良いんじゃないかと思っただけで」

 

「…一刀、それは本気で言っておるのか?そのような事をすれば、間違いなく何処へ行

 

 くにしても、多数の護衛やら役人やらをぞろぞろと連れていかなければならんじゃろ

 

 うが。それじゃ何の意味も無いのじゃ、妾は一刀とたまには二人きりで過ごしたいの

 

 じゃ」

 

 そう言う命の顔は耳まで真っ赤になっていたりする。改めてこうして見ると命もやは

 

 り一人の女の子という感じだ。たまには皇帝としての責務から解放されたいと思うの

 

 だろう。しかし、現実問題として命をどうやって皆に見つけられる事無く連れ出す事

 

 が出来るのだろうか?命は基本的に勘とか気分で動くタイプなせいか、段取り的な所

 

 は結構杜撰だったりする。今日の事も、もう少し事前に色々考えておけばまた違った

 

 形になっていたはずなのだが、おそらく昨日辺りに急に思い立ったという所だろう。

 

 その命が、事前に色々考えて行動する夢や月に行動を読まれて先回りされるのも当然

 

 と言えば当然なのだが。

 

 

 

「しかし何時までも此処にいた所で事態が好転するわけもないし…何処かに隠れる場所

 

 でもあれば別だけど」

 

「一刀、あそこにある小屋に入るぞ」

 

 命はそう言うなり俺を引っ張りながら近くにある小さな小屋に入っていく。でも、幾

 

 ら何でもこんな小屋じゃ、すぐばれるのでは…。

 

「とも思ったけど、これならばれそうも無い…っていうか、此処に人がいると想像もし

 

 づらいな、これは」

 

 何故そう思うかというと、此処は庭の手入れをする為の道具を入れる為の小屋のよう

 

 で、たまたまあまり道具は入っていなかったのだが、それでも二人が入ると完全にき

 

 つい状態…というか完全に密着状態で何とか入るという状態であったりする。

 

「命、何時までも此処にいても何にも出来ないぞ。まだ誰も来ない内に…って、遅かっ

 

 たか」

 

 どうやら追手の面々が此処に来たようだ。しかし、さすがにこんなせまい小屋に二人

 

 で入っているなど予想もしていないらしく、中まで見ようとはしていない。

 

「凪、二人の気配は感じられませんか?」

 

「戦っている時ならともかく、普段の時のお二人の気配までは…しかもこれだけの人が

 

 いますし」

 

「まあ、この庭だけでも二十人以上はおるし、しゃあないな~」

 

「なら真桜、あなたの絡繰で何か良い物はありませんか?」

 

「そないな事言われても…最初からこういう事があると分かっていれば、色々用意出来

 

 たんやけど」

 

「先に言っておくけど~『あなたに何も無いのは分かってます。沙和はその辺りの繁み

 

 を探してください』…月様ってば結構ひどい事言うの~、沙和も頑張れるの~」

 

 

 

 どうやら此処に来ているのは月・凪・真桜・沙和と兵士が二十人程といった所か。

 

「これはしばらく此処を動けんのぉ…やむを得ん」

 

 命はそう言うなり、ますます俺に身体を密着させてくる。

 

「ちょっ、命いきなり何を…」

 

「しっ、騒ぐでない。見つかってしまうであろう。それに少しでも周りの隙間を広げて

 

 おかんと壁や扉に当たって音でも出たらばれてしまうじゃろうが」

 

 そう言いながら命はもの凄く身体を密着させてくる。そのあまりにもの柔らかさに過

 

 剰に反応してしまい、反射的に身体を離そうとしてしまうが、

 

「こりゃ一刀、動くでない。良いからこのまましばらくじっとしておれ。此処で騒いだ

 

 ら、妾達が此処にいる事がばれてしまうであろうが」

 

 命はそう言ったまま俺に身体を密着させてくる…そして、それは当然の事ながら、命

 

 のその豊満なる二つの物が俺の身体に押し付けられているという事であり、今の所は

 

 まだ追いかけられているという緊張感もあってギリギリ理性を保っていられる状況で

 

 はあるのだが、それももうそんなにもたない…というか、俺の下半身の一部が意志を

 

 離れて勝手に反応し始めていたりする。やばい…これは本当にやばいぞ。

 

 そして、俺の頭の中には段々と命の感触を感じる事以外の思考以外が消えかかろうと

 

 するが、残った理性を何とか総動員させる。

 

「月様、この辺りには他には誰もいないようです」

 

「凪ちゃん、あの小屋は~?」

 

「あの小屋は庭の手入れの為の道具入れやし、あないな所に人が入れるような場所なん

 

 かあらへんで」

 

「これ以上此処で捜していても仕方ありませんね…他の場所に行きましょう」

 

 月のその声と共に、その場にいた面々は皆移動していったようだ…ふぅ、助かった。

 

 

 

「どうやら妾達が此処にいたのは、ばれなかったようじゃの」

 

「何とかね…ところで何時までこの格好でいるんだ?」

 

 俺がそう言うと、どうやら俺と密着している状態なのに今になって気付いたらしい命

 

 の顔が急速に赤くなる。しかし…。

 

「あれ?何故にこのまま?」

 

 命は顔を真っ赤にしながらも密着状態から離れようとしない。それどころかますます

 

 密着の度合を強めてきたりする。まずいぞ…遂に俺のアレが完全に反応し始めた。

 

「おい、命?何時までこのままで『一刀は妾とこうしているのは嫌か?』…嫌じゃない

 

 けど」

 

「けど、何じゃ?」

 

「このままだと…その、あの、何と言うか、色々とまずい状況に」

 

「何がまずいと…あっ」

 

 そこで命も俺のアレが反応を示した事に気付いたらしく、何やら迷った表情を見せた

 

 のだが…急に何かを決意した表情に変わったと同時に、身体を俺の下半身の位置まで

 

 ずらして、俺のアレをズボンから引き出してまじまじと眺め始める。

 

「ちょっ、命?急に何を…『これが母様や夢の中に入ったのじゃな』…えっ?」

 

 命はそう呟くと、熱っぽい眼つきのまま俺のアレをしゃぶり始める。唐突に始まった

 

 それに俺は戸惑うが、命はまったくそれに構う事もなく一心不乱に俺のアレをしゃぶ

 

 り続ける。

 

「命、ちょっと待て…このままじゃ、もう『ひにふるな、ふぉのままうぁらうぁのくつ

 

 ぃのなくぁにだふぇ』(『気にするな、このまま妾の口の中に出せ』と言っているら

 

 しい)…えっ、ちょっ、くあっ!」

 

 

 

「じゅるるるっ、ちゅぷっ、くちゅっ、じゅるっ…」

 

 そしてそう言ったと同時に、命のフ○ラの速度がさらに増し、俺の背中に快感が一気

 

 に走り抜ける…もう限界だ。

 

 そう思ったと同時に、俺のアレからは盛大に白い物が吹き出して命の口の中に発射し

 

 てしまう。

 

 命は一瞬驚いたような顔をしたが、迷う事無く喉を鳴らしてそれを全て飲み込む。

 

 一体これはどういう状況なのか…まさか皇帝陛下にフ○ラをされる日が来るとは元の

 

 世界にいた頃には思いもよらなかった話だったのだが。

 

「うっく…ぷはぁ、随分と沢山出るのじゃな。飲み込み切れないかと思ったぞ」

 

 ようやく口を離した命の第一声がそれであった。しかもそう言う命の口の端から少し

 

 白いのが垂れていて、何だかとてつもなくエロさを増している。

 

「命、何故こんな事を…」

 

「…お主はこういう状況で、今更それを聞くのか?忘れたとは言わせんぞ、お主と最初

 

 に接吻をしたのは妾なのじゃからな」

 

 確かに俺のファーストキスは命だったけど…確かに皇族ともなればキスもそう簡単に

 

 して良いはずは無いし、これまで何となくそういう事を考えるのを避けていたのかも

 

 しれないな。

 

「ごめん、本当はもうちょっと俺がちゃんと考えなきゃダメだったのかもしれない」

 

「もう良いのじゃ、でも…これで終わりとは言わせぬぞ?」

 

「こんな所で良いのか?」

 

「こんな所じゃから…じゃろう?」

 

 そう言っている命の眼はさらに熱っぽさを増す。実際な話、俺も此処まで来て終わり

 

 にするという選択肢は無いわけで…俺は命を床に横たえるとその上に覆いかぶさって

 

 いた。

 

 

 

「ふぅ…一刀、お主何処まで元気なのじゃ?壊れてしまうかと思ったぞ」

 

 事が終わってしばらくしてからの命の第一声がそれであった。

 

「ごめん、もう少し優しく出来れば良かったんだけど…」

 

「そうじゃぞ、次はもう少し優しくして欲しいのぉ」

 

 命はそう言って悪戯っぽく笑っていた。やはりこうして見ていると一人の可愛い女の

 

 子なんだなぁと思う。

 

「どうしたのじゃ?そんなに妾の顔をジッと見て」

 

「いや、命はやっぱり可愛いなぁと思ってさ」

 

「ほぅ、今頃気付くとは不届きな奴じゃ。そんな奴には罰として…もう一回搾り出して

 

 やろうぞ」

 

 命こそ何処にそんな元気が残っていたのか、そう言うなり今度は俺の上に覆いかぶさ

 

 り…そこからさらに二回程搾られたのであった。

 

 ・・・・・・・

 

「大丈夫か、命?ちゃんと歩けるか?」

 

「ああ、少々歩きづらくはあるが、大丈夫じゃ」

 

 命が少し歩きづらそうにしていたので、それを支えながら戻ってきたのだが…。

 

「お帰りなさいませ、命様、一刀さん。仕事を放っておいて随分とお楽しみだったよう

 

 ですね?」

 

 そこにいたのは…癒しの笑顔満面の下に怒れる武神のオーラをまとった月であった。

 

「い、いや、そのじゃな…月、一回落ち着こうぞ」

 

「何を仰っておられるのです?私は常に冷静沈着ですけど?」

 

 絶対違う!冷静さなど欠片も見えないのは、まったくもって気のせいでは無いはずだ。

 

 

 

「姉様、今回も庇いようがありませんからね。毎回毎回、書置き一つで仕事を放ってい

 

 かれては皆が困るのですから」

 

 月の後ろで夢がそう言って肩をすくめていた。

 

「この薄情者ぉ~!」

 

「何をおかしな事を…お仕事を放っていかれた命様が悪いのであって、夢様は何一つ悪

 

 くありませんよね?」

 

 はぁ、これはダメだな。確かに仕事を放ってきた命もそうだが、それを止め切れなか

 

 った俺も悪いのは事実だし…此処は大人しく怒られておこう。そう覚悟を決めたその

 

 時であった。

 

「痛っ…痛たたたた…」

 

 急に夢がお腹を抑えて呻きだす。

 

「どうした、夢!?」

 

「はぁっ、はぁっ、はぁ…い、医者を…早く」

 

「まさか産まれるのか!?…誰か、誰かある!!」

 

 ・・・・・・・

 

 それからすぐに華佗が駆け付けて、すぐに整えられた部屋に夢がかつぎこまれて既に

 

 二刻は経っているのだが…。

 

「一刀、落ち着け。そこでウロウロしていた所で何も出来んぞ」

 

 俺はウロウロしては空様にそうたしなめられる事を繰り返していた。

 

「でも、もう二刻は過ぎているのに…」

 

「私が命と夢を産んだ時は、双子でもあったが一晩近くかかったんだ。二刻位で騒ぐな」

 

「そうですね…私が璃々を産んだ時も二刻以上はかかりましたし、陣痛が来たからとい

 

 って必ずすぐに産めるわけでは無いですから、もう少し落ち着いてください」

 

 空様と紫苑はそう言って落ち着き払っていた…経験者は凄いな。

 

 

 

「大丈夫じゃ、一刀。きっと元気な子が産まれるに決まっておろう」

 

「そうですよ、夢様を信じましょう」

 

 命と月もそう言っていたが…二人の眼は完全に落ち着いていない。どうやら二人も出

 

 産に立ち会うのは初めてのようだ。

 

 ・・・・・・・

 

 そしてそれから半刻後。

 

『オギャーーーーーー!!』

 

 部屋の中から赤ん坊の声が聞こえてくる。

 

「産まれたようだな」

 

 さすがの空様も少し声が震えていた。やはり心配は心配だったようだ。

 

 そして華佗が部屋から出て来る。

 

「華佗、どうだった?」

 

「ああ、無事に出産、母子共に健康だ。今は侍女の人に身体を洗ってもらっているから

 

 中に入るのはもう少し待ってくれ」

 

 そうか…無事に産まれたか。俺の子が…まさか遠いこの世界で俺の子供が産まれると

 

 はなぁ。

 

「何じゃ、一刀…泣いておるのか?」

 

「えっ!?」

 

 命にそう言われて鏡で顔を見ると…本当に俺の顔は涙でクシャクシャになっていた。

 

「ふふ、夢の時でこうなのだから、妾の時はもっと泣いてくれるのかの?」

 

「私の時も同じ位は泣いてもらわないと困るな」

 

 命と空様にそう言われて、俺は何と返答して良いかうまく言葉が浮かばなかった。

 

「へぅ…私だって」

 

「私もまだまだいけますよ、ご主人様」

 

 その後ろで、何やら月と紫苑が呟いていたが…それが俺に聞こえる事は無かったので

 

 あった。

 

 

 

 それから半刻後、俺達は部屋の中へと案内されて、疲労困憊の夢とその横で静かに眠

 

 る子供にようやく会えたのであった。

 

「一刀…この子が私達の子、男の子よ」

 

「ああ、良く頑張ったな、夢」

 

 俺はそっと夢の手を握ると夢も握り返してくる。

 

「ところで…ちゃんとこの子の名前は考えてくれた?」

 

「その、真名は考えていなかったんだけど…名前の方は『康(こう)』でどうだろう?」

 

「劉康か…良い名ね」

 

「なら決まりだな…と言っても真名はどうしよう?」

 

「この子の顔を見た時に思いついた名前があるの…『照刀(てると)』でどうかしら?

 

 この先の未来を照らすようにという願いとあなたの名前の一字からね」

 

「照刀…良し、今日からお前の名は劉康、真名は照刀だ!」

 

 こうして俺と夢の間の子供が産まれた。数日後には大陸全土にこの報はもたらされて

 

 官民両方が大いにそれを祝ってくれたとの事であった。

 

 当然、洛陽でもそのお祝いは盛大に開かれ、それから十日程は街に出る度に街行く人

 

 達全員から祝福の言葉をもらっていたのであった。

 

 ・・・・・・・

 

「しかし俺が父親か…まだ、なかなか実感が湧かないけどね」

 

「それは、子を産んだ母と産まれたばかりの子を置いて、妾とこういう事をしているか

 

 らではないのか?」

 

 俺の呟きに横で寝ていたはずの命がそう悪戯っぽく笑いながら言う。

 

「一応、此処にいる事は夢には言ってはあるけど…」

 

「ふふ、じゃからと言って全てが割り切れるというわけでもないからの…とは言うても

 

 お主はこれからもそういう事は増えるのではないのかの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…それってどういう事?」

 

「皆まで言わすな…妾とて何時お主の子を身籠るか分からんじゃろう?夢とて一人だけ

 

 で終わらすつもりも無いと言っておったし…母様も何だかやる気になっておるしのぉ。

 

 他にも狙っておる者もおるじゃろうし」

 

 …文字通り、自分で蒔いた種とはいえ、良く考えたら俺ってなかなかとんでもない事

 

 をしてるんじゃないのだろうか?元の世界だったら間違いなく五・六回は刺されてそ

 

 うな状況だな。

 

「まあ、妾も自分の子が父無し子なんぞになったら困るしの、お主の事はしっかりと守

 

 ってやろうぞ」

 

 命はそう言って笑っていたが、先の事を考えただけで、何だか暗澹たる気持ちになっ

 

 てしまう俺なのであった…自業自得なのかもしれないけど。

 

 

                             

                                     続く。

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 今回は…遂に命と一線を越えたという話と夢の出産を

 

 お送りしました。

 

 そして夢の子の名前は劉康…確か史実では劉協の孫だ

 

 ったかと記憶してますが、此処では夢の子供としての

 

 登場とさせていただきますのでご了承の程を。

 

 そして夢が出産して命とも一線を越えた事によって、

 

 一刀争奪戦の行方もまた次のステージへ…まあ、ヤる

 

 事は一緒ですが(笑)。

 

 とりあえず次も拠点ですが…そろそろ拠点も終わりに

 

 して本編へ入ろうと思っていますので、最後の拠点と

 

 いう事になるかもしれません。誰を出すかはまだ考え

 

 中です。

 

 

 それでは次回、第五十九話にてお会いいたしましょう。

 

 

 

 追伸 夢の出産に紛れて魔王へぅ降臨がうやむやになって

 

    いますが、それは月には秘密にと命と一刀からの伝

 

    言です(笑)。

 

 

 


 
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