No.714906

ジムストライカー短編試作段階SS

kaennさん

私の作ったジムストライカーのパイロットSSです良かったらみてみてくださいな。

2014-09-10 01:10:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:645   閲覧ユーザー数:642

UC0079年12月25日。宇宙へ帰る仲間達を見送り、私達の部隊は任務を無事に終えた、殆どのMSが連邦軍の新型ガンダムと思われるMSにやられてしまった様だ、幸いにも部隊に人的損害は無かった、少佐も無事だ。

私は奇跡的に小破で済んだドムを駆り部隊の皆を運んだ、少佐が手配したユーコン潜水艦まで…ユーコンが目の前に現れた時、連邦軍のMSが6機程後方から接近しているのが目視できた私は、仲間を全員乗船させ、小破したドムで連邦軍のMS隊に対して時間稼ぎの為、1人このキャリフォルニアベースに残る選択をした。

ユーコンからサンドラやシャルロッテの声が聴こえた気がしたが私は振り返らなかった。

私のドムにはル・ローア少尉の使っていた残弾の殆ど無いザクマシンガンとゲラート少佐のザクが持っていたトマホークのみだ、それを頼りに連邦軍のMSに挑む。

………………

結果は散々だった、3体目を片付けた時点で残弾が無くなりトマホークのエネルギーも尽きた、最後の足掻きとして、素手の接近戦を試みるも遥か遠くからの、ジムスナイパーの狙撃に足を撃ち抜かれ遂にこのドムも動かなくなってしまった。

もうダメかと思いコクピットで祈りを捧げていると、

何故か敵部隊は攻撃をして来ない。

すると、敵部隊のMSから1人の男が降りてくる、彼が私の運命を変える相手とはこの時は思いもしなかった。

UC0080年1月。去年の12月31日遂に戦争が終わった。

まぁ、終わったと言ってもまだかつての同胞は、抵抗を続けている者たちも居る。

私はキャルフォルニアベースから味方の部隊を撤退させる為、部隊の皆を乗船させ、私は1人、基地に残り時間稼ぎをして居た。

私はレンチェフ少尉の様に、人殺しがしたいわけでは無いので時間稼ぎの間も、なるべく人が死なない様に戦闘していた。

そのおかげかは分からないが、私のドムが限界を迎えて停止した時、敵部隊の指揮官からの投降勧告を受けて、私は連邦軍に投降した。

あれから今は1ヶ月程経っただろうか?何の因果か、私は今連邦軍のMSに乗っている。

私に投降を促した敵部隊長は、私達の部隊をずっと追い続けて居たそうだ、彼の真摯な態度に感化されて、私は名前を変えて連邦軍人として、彼の部隊に所属する事と成った。

……さぁ今日も新兵器のテストが始まる、風の噂で聞いたが私の居た部隊は、アフリカの同胞と合流出来たそうだ、もしも私が彼等と対峙した時、私は戦えるのだろうか?………いや、戦えるのだろう、彼と新しい仲間を守る為に……

『サラ曹長〜!準備完了で〜す!発進どうぞ〜!』

ミデアの格納庫出口付近で、整備班の青年が発進合図を出す。

『サラ曹長、イーグルヘッド…出ます!』

私は合図通りにCPに発進を告げる。

ミデアから降り立った、ジムストライカーイーグルヘッドの胸に描かれたフェンリルのエンブレムが、悲しげに輝いた気がした。


 
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