No.713025

Gundam SEED another Destiny =PHASE EX02(後編)=

RASNさん

ギリセーフ、あと誕生日おめでとう!

2014-09-01 23:35:44 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:993   閲覧ユーザー数:971

「よおっ!ご機嫌いかがかな?」

 

ユニラ・クラインがそこに立ち塞がっていた。

 

「なっ…何で…ユニラさんが俺んちに…!」

 

「ん~意外とロックは簡単でカードキーを通すだけだしね~」

 

「それ不法侵入でしょっ!」

 

「まぁまぁ、堅いこと言うなって。それよりも後ろ後ろ。」

 

「?」

 

 

 

 

シンが後ろを向いて変わってしまったリビングを見てみると…

 

「なっ…!」

 

シンは絶句した。

 

「…せーの」

 

『おめでとう!シン!』

 

そこにはあの時の演習室にいたモブA以外の人物とルナマリアの妹であるメイリン・ホークとシンの友達のヴィーノとヨウランが居た。そしてそれぞれ拍手を贈っている。

 

「えっ…何だよ…!?」

 

「もっー!さっきから何だかんだと多いのよ!シン、あなたの誕生日を祝ってあげてるのよ。」

 

「ちなみに作戦の考案は全てユニラさんが立案したんだがな。」

 

ルナマリアがずいっと前に出てその後ろにレイが来てそう言い。

 

「でも大変だったよなー」

 

「あぁ、だって何も言われなかったら一言で済ましちまうからな。」

 

「飾り付けとか…」

 

「あと荷物運びも大変だったよ。」

 

二人組の二ペアはそれぞれ項を労っていて。

 

「ユニラさん、持ってきましょうか?」

 

「あぁ、よろしく頼む!」

 

何かを確認したメイリンとそれを了承したユニラがいて。

 

「……」

 

それでも依然呆気にとられるシンがいた。

 

 

 

 

「さて!シンも落ち着いてケーキのロウソクも消した所で…プレゼントタイム!」

 

「「いえ~っ!!」」

 

シンが落ち着いてロウソクを消したと思ったら急にユニラが立ち上がり、二人組ズも騒ぎ、そしてレイやルナマリア達は拍手をしていた。

 

「…プレゼントって、そんな…」

 

「遠慮するなって!まずはレイから…GO!!」

 

レイが立ち上がりシンの目の前に立つとレイは長方形の物を手渡した。

 

「…何だこれ?」

 

「開けてみろ…きっとお前の役に立つものだ。」

 

「おっ……おう…ありがとな…レイ。」

 

シンは勢い良くプレゼントを包んでいる紙の包装をビリビリと破り中にあった箱の蓋を開けた。そこには一冊の本があった。

 

「……何じゃこりゃ…」

 

「見ての通り『激情的な貴方もこれでおしとやかになる』という本だか…」

 

「まぁ…うん…ありがと…な…」

 

「期待しているぞ、シン…」

 

そしてそのあとヴィーノとヨウランからは新機能付きの目覚まし時計を貰い、デイルとショーンからはスポーツドリンクケースを貰い、メイリンからは新しくよく似合いそうな服を貰った。

 

 

 

 

「次はお姉ちゃんの番だね?」

 

「うっ…うん…」

 

ルナマリアもレイ達と同様にシンの前に立ったが心なしか少し顔を赤らめていた。

 

「…どうしたんだルナ?顔赤いけど…?」

 

「うっ…うるさいっ!ともかく!大事にしないと絶対に許さないからねっ!」

 

ルナマリアは半ば押し付けるようにシンへとプレゼントを渡した。

 

それを受け取ったシンは渋々紙袋の封を取り中をまさぐり取り出した。

 

「…!ルナこれって!」

 

「…そうよ何か悪い!?」

 

それは毛糸製の手袋でありそして手作りであった。

 

「ルナ…」

 

「なっ…何よ…?」

 

「…その…ありがとな…俺これ大事にするから!」

 

「…っ!」

 

二人ともとても顔を赤らめていたそうな。

 

 

 

 

「さてと今度は俺の番だな!」

 

ユニラはシンの目の前にヴィーノとヨウランがプレゼントした目覚まし時計よりも少し小さい箱を置いた。

 

「開けていいですか?」

 

「いいですとも!」

 

「どれどれ…」

 

シンは箱を開けて中のものを取り出した。それはソフトボールより少し大きめの青白い球であり、様々なところに線が走っており二つの目のような点があった。

 

「これって…」

 

「まさか…」

 

女性陣を中心としてひそひそとしてきた。

 

「ユニラさん何ですかこれ?」

 

「えっと…ここを押してごらんよ。」

 

「ここですか?」

 

シンは球の底となり得る部分を押してみると二つの点が赤く光だした。

 

「ガカ……キドウ……キドウ……ハロッ…ハロ…」

 

「ギエー!喋ったー!?」

 

「やっぱりハロだ!」

 

急にメイリンがシンの手にしていたハロを奪い取った。

 

「ハロってあのラクス様の!?」

 

「…シン、認識を行うぞ。」

 

「キャッ!?」

 

ユニラは奪われたハロを奪い返し、シンの目の前にかざした。

 

「えっ…はい…」

 

「ハロ……ハロロ………ニンショー……ニンショウ……ナマエ…」「…シン・アスカ…」

 

「シンアスカ…シン…シン!」

 

「よしっ、認証完了っと!これでこのハロはお前のだぞ。」

 

「いいな~」

 

メイリンは羨ましそうにしながら机に顔を埋めていた。

 

「ところでユニラさんこのハロって…」

 

「…ハロに聞いてみろ。」

 

「なぁハロお前って誰に作られたんだ…?」

 

「ハロッ!ユニラ!ユニラ!アス…ユニラッ!」

 

ハロは耳をパタパタさせながらシンの手のひらの上を跳ねた。

 

「やっぱりユニラさんですか?」

 

「そうだよ。」

 

「…ユニラさんー私にもハロを作って下さいよー」

 

メイリンが埋めた顔をユニラの方へと向けて見ていた。

 

「気が向いたらなー」

 

「そんなー」

 

 

 

 

「…それからみんなでゲームやったり騒いだり…楽しかったな、ハロ。」

 

「ハロ、シンウレシソー。」

 

「ユニラさんも面白いものを作ってくれたし、ヴィーノ達の目覚ましは多分聞効くだろうな。」

 

「ハロモ!ハロモ!オコス!オコス!」

 

「はいはい…」

 

シンはハロの頭を撫でながら、手にしているコップのコーヒーをすすった。

 

「シン!ネルジカン!ネルジカン!」

 

「ハロも眠る時間だろ?」

 

「ハロ…ネムイ…オヤスミ…スャ…」

 

「…お休み…」

 

シンはハロの目が縦から横になったのを確認してからベッド近くの机の上のクッションにハロを置き自分はベッドへと入っていった。

 

「…。」

 

ベッドに入ったシンは横になり、ピンク色の携帯電話を広げていた。

 

「……マユ…お兄ちゃん…頑張るからな…」

 

そしてシンは幸せそうにまぶたを閉じた。

 

 

PHASE EX02  シン    

 

END…

 

 


 
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