No.712668

【獣機特警K-9ⅡG】サザルの村を守れ!(前編)【交流】

古淵工機さん

大草原の村に迫る黒い影!
さぁ、久々に事件の予感だ!!

■出演
チェト:http://www.tinami.com/view/710401

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2014-08-31 21:49:44 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:749   閲覧ユーザー数:730

ここはサザル族の村。

「チェト姉、遊び来た!」

「ザニ!よく来た!!」

ここに二人の男女がいた。一人は背の高い少年、ザニ・11歳。

もう一人は背の低い少女、チェト・14歳。

年齢と体格がまったくの間逆であるこの二人、なんだかんだで結構仲がよいのである。

 

「そうだ!ザニ、チェト姉ミヤゲ持ってきた!」

そう言ってザニが担いできたのはカギヅノジカ。

「わ!ザニ、こんな大物、どうやって捕らえた?」

「寝ている隙、石で頭叩いた。相手フラフラ上手く歩けない。ザニの勝ち」

「ザニかっこいい、チェト、ザニ大好き!!そうだ、カギヅノジカ焼いて食べよう!」

二人がほのぼのと話しているその時だった。

「チェト、ザニ、元気か?」

「ナディ姉!」

やってきたのは隣村のナディ。弟のアビィと、その彼女である(みやび)(まい)も一緒だ。

「アビィ、大きい方のマイ姉もいっしょか?」

 

チェトが訪ねるとアビィは答える。

「ああ!マイ姉、アビィたちの村見たい言った。だから連れてきた」

「どうも、レルカ博士の妹のチェトちゃんね。ところでチェトちゃん、大きい方ってどういうことなの?」

「決まってる!マイ姉ムネ大きい!だから大きいほうのマイ姉だ!」

「あ、あははは…」

舞が頬を赤くしていると、後ろから呼ぶ声が。

「ナディさーーん、待ってくださいよーーーーっ!」

「そうだよっ、先にいっちゃうなんてずるいよー!」

ナディの仕事仲間であるマイ・シューティングスターとシンディだ。

「すまん、マイ!仲間いたからつい」

「わ、ちっちゃい方のマイ姉だ」

と、声を上げたのはザニだ。

「二人並ぶとそっくりだ!どっちがどっち、見分けつかない…?」

「アビィ、わかる。大きい方がアビィのマイ姉だ!」

と、アビィは舞の胸を撫でながら抱きついた。

「もう、アビィくんったら…///」

照れ笑いする舞につられてにこやかな笑みを浮かべる一同。

 

「そうだ、みんなよく集まった!これからレルカの家で食事ある、みんな来るか?」

「行く行く!いいよなチェト!」

「ザニ行くならチェトも行く!!」

と、ナディに連れられて村の広場に向かおうとしたその時だった。

「うわぁぁぁぁ!!」

広場のほうから聞こえてきた悲鳴。

「何事だ!?広場で何かあったか!?」

と、ザニが反応する。

「ザニ!イヤな予感する!行こう!!」

と、アビィが走り出す。ナディも弓矢を持ち、あとに続いた。

 

さて、村の広場では、里帰りをしていたレルカとトジャが騒ぎを聞きつけて家の外に出ていた…。

「一体なんの騒ぎなんだ!?」

「レルカ姉!あいつらだ!あいつらが村を…!」

トジャが指をさした先には黒尽くめの集団が。

「クカカカカカ…おいよく聞けテメーら!ここは今日からブラッドファミリーがいただく。残念だがテメーらには出てってもらうぜ?」

広場の中央で笑っているのはブラッドファミリーのボス、スレイ・ブラッドだ。

そのブラッドに向かい、一人の男が飛び掛る。

「出て行くのお前たちだ!この村、お前たちみたいな悪者入る許されない!立ち去れ!!」

「あぁん…?」

ブラッドは吠え立てる男に対して拳銃を一発。

 

「が…!?」

「ラグ!!ラグ!!しっかりしろ!!」

「ヒャッヒャッヒャッヒャ!オレ様が来たからにはオレ様がルールなんだよ!わかったかクソッタレどもがよぉ!!」

そんなブラッドを見ていたレルカとトジャの背後に、ナディたちがやってきた。

「レルカ!一体なんの騒ぎだ!?」

「ナディ…、大変なことになった。ブラッドファミリーだ…やつらこの村に入ってきたんだよ!」

「なんですって!?わたし止めてきます!」

「待ちなさいマイ!」

「でも、舞お姉ちゃん…」

「ここは警察を呼んだほうが適切だわ」

 

やがて銃声が聞こえなくなったかと思うと、黒塗りのパワーローダーが次々に出てきた。

「よーし、このあたりの家を片っ端からぶっつぶせ。あと女は殺すんじゃねえぞ」

スレイの号令で次々に家を破壊していくパワーローダー。

 

「おい、女どもはここに並ぶんだよ」

と、モンド・ユーベルが女を連れて行こうとする。

「イヤだ!ここミシャたちのふるさとだ!ミシャここ離れない!」

「ところがどっこい、意地でも来てもらうよ。サザルの女は高く売れるからね!」

と、モンドがミシャと呼ばれる女の腹にパンチを入れて黙らせると、他の女にも同行を強要した。

「もうガマンできん!ナディ、あいつらやっつけてやる!!」

「あ、おい待てナディ!!」

レルカの制止を振り切り、ナディがブラッドとモンドの前に立ちふさがる!!

 

「オマエたち、今すぐここから去れ!!」

「あ!?なんだァテメーはァ?」

「…サザルの戦士ナディだ!この村、ナディたちの故郷…故郷荒らすやつ許さない!!ナディが相手だ!!」

 

…ついに戦場と化してしまったサザルの村。果たしてナディたちの運命やいかに!?そしてブラッドファミリーの企みとは!?

次回に続く!!


 
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