No.705221

魔法少女リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第47話 戦闘、戦闘、新たな助っ人
(もうなんでもありになっています、ご注意下さい)

2014-07-31 18:23:50 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3308   閲覧ユーザー数:3132

「ものすごい数だな……コイツ等、念仏とか効くかな?」

 

「なわけないでしょ。こんなのは頭を飛ばすのがセオリーよ」

 

花は錫杖型デバイス"仙鉄(せんてつ)"の問いに答えながらも前方にいる二体の泥人形の頭を仙鉄で殴り飛ばす

 

――ズボッ×2

 

気味の悪い音を立てて頭は遠くへ飛んで行った

 

「な!? 人殺し!!」

 

「ちょっ!? 何言ってるの!?、そもそも人じゃないしそれ以前に生きてないじゃない!? 変なこと言わないで!!」

 

仙鉄の言葉に花は想像したのか青くなりながら答えた

 

「まぁわかってるんだけどな」

 

「なら言わないで!?」

 

「まぁ、元が泥だから強度は脆いな。これなら早く……」

 

その瞬間―――

 

――ズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリ

 

首の無い泥人形が腕を振り回して襲ってきた。

 

「……あれで動けるの!? と言うよりなんか不気味です!?」

 

「どんな構造してやがるんだ!?」

 

「なら…我、求は熱き力、熱よ束ねて砲となり、眼前の敵を吹き飛ばせ!!霊術"束熱砲(そくねつほう)"!!」

 

今度は気(霊圧とも言う)を練り込んだ高熱の光線を叩き込んで上半身を吹き飛ばす

 

――ズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリ

 

今度は下半身のみで走って来た

 

「もう動くな!!」

 

下半身を大外刈の要領で転ばせ…

 

「武天流体術、砕鎚連脚!!」

 

形が無くなるまで踏み潰した

 

「……止まったか?(容赦ないな……)」

 

「どうやら、粉々にしないとダメみたいね……剣也様、カイト様、如何やらバラバラにしないと動……」

 

花は二人に伝えようとしたが……

 

「属性"火"!!」

 

「火刃着装!!」

 

サイガ式を展開し、双剣型デバイス"ナイツイリュージョン"に炎を纏わせて片っ端から泥人形を切り刻み、

 

「貫槍連脚!!」

 

連続蹴りで泥人形を粉々にしていたカイトがいた

 

「火も効きますね」

 

「らしいな……ん? どうかしたか?」

 

ナイツイリュージョンの言葉にカイトが答え、花に気づいたのか頭に?を浮かべながら聞いてきた

 

「いえ、なんでもないです……」

 

花は少し引きながら言うのだった……

 

一方剣也は……

 

「常に粉々にしないと行けないとは……骨が折れる」

 

近くの泥人形に向かって連続で拳や蹴りを放ち体を粉砕していた

 

「……剣也は平気だな」

 

「……ですね」

 

「一気に消し飛ばす!!氷竜の……」

 

「「え!?」」

 

「咆哮!!!!!」

 

ビュゴォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!

 

剣也は口から吹雪を吐き出し、射線上にいる泥人形達を凍らせ、消し飛ばした

 

「うし、凍らせるのも良いらs「「ちょっと待って!?」」………何だ?」

 

カイト、花はそのまま手足に氷を伴っている冷気を纏わせて片っ端から泥人形を殴っている剣也に全力で突っ込んだ

 

「「剣也(様)、なんで滅竜魔法使えん(る)の(ですか)!?」」

 

[滅竜魔法(めつりゅうまほう)]

 

竜迎撃用の魔法。滅竜魔法の使い手を滅竜魔導士 (ドラゴンスレイヤー)と呼ぶ。

術者の体質を各々の属性の竜に変換しているため、身体能力も強化されている。自らの属性の物質を食べることで体力回復・強化も可能。

剣也の母方の祖父が特典として"樹"の滅竜魔法を使えるのを見て独学で身に付けた。

本来はある程度熟練した滅竜魔導士は乗り物(車や船などに限らず、生物も含む)に乗ると極端に酔うようになるが、母方の祖父は特典のおまけとして、剣也は独学で身に付けたので酔うことはない

 

「「ど、独学て……」」

 

泥人形を倒しながら話を聞いた二人は驚きを通り越して呆れるしかなかった

 

ー数分後

 

 

 

 

「これで………」

 

「「ラスト!」」

 

最後の泥人形を同時に粉砕する

 

「これで泥は全部か?」

 

「みたいだな…………」

 

剣也達は魔法をあまり使っていないため消耗はほとんどない

 

 

ーギギギギッ……

 

気味悪い音と共に自動ドアが開いた

 

「来い、って事かな?」

 

「多分な、エイミィさん、第二班のシャマルを除くヴォルケンリッター、クロノを転移、クロノさんには道案内、及び戦力として、ヴォルケンリッターには戦力として加えます、なのはさん達は緊急時に加えます」

 

「剣也様、もう隊長モードになってる……」

 

エイミィに通信で指示をだしてる剣也に花は呆れていた

 

 

さて、内部に入ったのだが……

 

このとき入った全員が思った

 

……強い!!

 

今戦っている剣也達は魔導師をふくめた様々な者(物)を相手にして戦ってきているが……今繰り広げられているのは、その戦いがてんで退屈なものに思えるほどの激戦といっていい(剣也は別だが……)

 

そして、ほとんどの相手が特殊魔物……アンデッドモンスターなのである

 

例としては、動く骸骨兵士『スケルトン』、まだ肉のついた動く死体『ゾンビ』なんかの有名どころに加え、黒いローブを着て鎌を持ったガイコツ『デ ス』や、実体を持たない幽霊の魔物『ゴースト』なんかである。これ等は魔導師ランクにして、FからDってとこである

 

が、研究所の内部には……それらの1つも2つも上のレベルの奴らがわんさかいた

 

金属の鎧に身を包んだ首なし騎士『デュラハン』、甲冑で武装したガイコツ『スケルトンナイト』、 『ゴースト』の上位種で、魔術をもつかいこなす亡霊『ファントム』、挙句の果てに……

 

「ちょっ……何ですか!? 何で『キョンシー』出るんですか!? なんか違いません!?」

 

花は今……顔にお札を張られ、キレのある体術で猛襲してくる死者を相手取っていた

 

「何でこいつが出るわけ!? キョンシーってこう……なんか、中国的な、大きな館とかで出てくるような印象あるんだけど気のせい!?」

 

仙鉄が花に振り回されながら叫ぶ

 

そしてちょっと向こうでは、クロノとシグナムが、目と口の生えた黒い炎の群れと、ゴムの様に伸びる体を持つ自身より2まわりほど大きな体を持つ人形(?)を、それぞれ相手にしていた

 

「これはっ……厄介なのだな、手が伸びる相手というのは!」

 

「言ってる場合か!?にしても……『キョンシー』に『黒い炎』に『ラバーマン』……明らかに異常だろこの研究所! ほとんど全部ランクBかAで、それ以下の魔物の方が少ないとか……そして花の言うとおり、一部明らかに場違いな魔物も 混じってる!」

 

焦りのにじんだ声でそう答える剣也は、前世の魔物の知識も手伝ってか的確に魔物の弱点を付いて処理しつつ、皆が強い魔物に当たらないように立ち回っていた

 

案内役として連れてきたクロノだが……一番弱いので邪魔になっていた

 

そして断言すると

 

なのは達は絶対役に立たない……なのは達、お化けとか駄目らしいから……(作者の友達の情報)

 

その為……質と物量が両立したアンデッド軍団が壁になってて、かなり面倒な事に……

 

「……時間はかけてらんないんだよな……。早くしないと逃しちゃうし……」

 

剣也が「さて、どうしたもんか……」と、思ってたその時

 

「我、求は縛りし力、眼前の敵よ、動きを止めよ"縛令"!!」

 

花が詠唱した瞬間……通路内でひしめきあっていたアンデッド軍団が、ぴたりと動きを止めた

 

まるで、金縛りにでもあったみたいに…

 

「早くお願いします、ちょっとこの数は数秒も 止めてられませんので……」

 

「サンキュー、カイト!! 『バリスタ』頼む!!」

 

「! 了解!!……ナイツ、モードチェンジ!!」

 

「アーチェリーモード」

 

剣也が言うなり、事前に決めておいた合言葉を理解したカイトが弓矢に変形したナイツイリュージョンを構える。

 

「……魔力充填完了、行きます! 『100連装・ ディバインバリスタ』!!」

 

『100連装!!?』

 

カイトは剣也達のツッコミを聞き流しつつ

 

直径1mほどのに巨大な魔力矢が雨あられと発射され、通路にいた魔物を半分くらい一気に消しとばした。

 

「よし、眺めよくなったな」

 

「でもこれじゃあ効率悪いな」

 

「そうだな……」

 

カイト、シグナム、ヴィータの順

 

「……剣也様、良い方法が……」

 

『?』

 

花の考えた方法とは?

 

 

……その数分後。

 

そこには……

 

ドラゴンのブレスよろしく、口から白く輝く吹雪を吐き出して吹きつけ……行く先々のアンデッドどもを根こそぎ凍結&浄化していく剣也の姿が

 

「……え、何? ホント……何?」

 

唖然としてそれを見ている、合流させたなのは達含める花以外の全員

 

説明しよう

 

これは、剣也の氷竜の咆哮に……さっきのやり取りの後に行われた、花の霊術『浄化』の付与を組み合わせたものである

 

名付けて『浄氷竜の咆哮』

 

これによって生み出された白く輝く吹雪は、触れた途端に超低温と『浄化』の霊術の両方の力でアンデッドどもを凍てつかせ、浄化する。 しかも同時に、凪いだその空間の瘴気をもほぼ浄化してしまう便利技である

 

この研究所内部を探索する上で、これほど便利な技はそうないだろう

 

「……先に言えばよかった……」

 

花の後悔の呟きは無視する事にする

 

 

剣也視点

 

そんな感じで、俺達は一気に楽になった幽霊退治をこなしつつ、カイトにはうちもらしの始末をして貰いながら、クロノの案内で奥へ奥へと進んでいく

 

そして……一番奥。 ゲームとかだと、大概ラスボスが鎮座してそうな場所に入ると……そいつはいた

 

金髪のツインテール、そして何よりもあの赤い美しい目を持つ女の子が……

 

「お姉ちゃん……」

 

複雑な感情を滲ませて、ポツリとフェイトがつぶやく

 

……そろそろ種明かしするかな?

 

「もう遅いよ? これで私は私に……」

 

そう言いながら『戻』(リターン)を発動しようとする奴

 

……させるか!!

 

「我、求は空結ぶ力、我は遠くの友を呼ぶ、点と点、天と天、 転と転、繋げ 結べ 呼びたまえ 霊術……」

 

俺が詠唱した途端に俺のとなりに白い穴が浮かぶ

 

「空間操作系霊術!?」

 

詠唱を聞いた花は驚いていた

 

「口寄空移!!行け!!」

 

俺が叫ぶと同時に黄色い光が白い穴から出てきた

 

「!?」

 

それに奴は驚きながらも『剣』(ソード)を使おうとするが

 

ーシュバ×2

 

使う前に二枚を取られてしまった

 

「ナイスだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリシア」

 

「こんなの朝飯前だよ♪」

 

剣也は自分が呼んだ女の子……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本物のアリシア・テスタロッサにそう言いながら笑いかけた


 
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