No.702618

魔法少女リリカルなのは Extreme

Blazさん

ゲストが出るけど地球編のみだよ。

Strikers編 イメージソング

OP「Break Out」 スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズより

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2014-07-21 22:22:40 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1383   閲覧ユーザー数:1337

Strikers編 第六十九話「ミッドナイト・ソルジャーズ」

 

 

 

 

都内某所・国際ホテル『ムラクモ』・・・

 

 

何処かで行われる秘密のパーティ。

そんなものがこの世界にあるのだろうか。

一握りの人間だけが訪れる事が出来る場所。

当然、警備の者も多くいるのだ。

 

 

 

「・・・・アサルト1よりバンガード。様子はどうだ?」

 

『此方バンガード。オッケーでーす。』

 

「了解。引き続き警備とかを頼むぜ、タチコマ。」

 

 

タチコマ『ラジャー!』

 

 

「・・・・やれやれ。随分と物騒になりそうだな。」

 

「物騒にしてんのはアンタ達でしょうが。」

 

現在、一台の高級車の中に零人達は入っている。

といっても、すずかはココには呼ばれていなかった為、彼女はマサキと共に自宅に居る。

それは彼女の意向と言う事でアリサと話し合い、結果、アリサの警護には零人と霊太、そしてソルナとタチコマ二台が付く事になったのだ。

 

零人「そうは言うがな。流石にコレぐらいは警備しないと後々面倒になるかもな。」

 

アリサ「・・・・どうしてよ?」

 

ソルナ「・・・・・気づいている?貴方の家から車ででてからの数十分。二台の車が私達の後ろを付いてきている。片方は分かりやすいけど、もう一つはかなり手馴れているわね。お陰でサーチャーでないと位置をつかめないわ。」

 

アリサ「・・・・・まさか・・・・」

 

霊太「心当たりあんのか?」

 

アリサ「・・・・父がね。裏じゃ結構、狙われてるし。」

 

霊太「・・・金持ちの因縁かねぇ・・・」

 

アリサ「かなぁ・・・」

 

 

ソルナ「で。今夜のパーティって何かの祝い?」

 

アリサ「そうね。父の会社、そろそろ設立されて結構の年だから、その誕生際って奴ね。」

 

ガルム『確か、それで他の子会社とか傘下の企業のトップが集まるって事らしくてな。』

 

イクス『正に一握りのトップ達の闇のパーティですね。』

 

零人「だな。」

 

 

 

 

 

 

タチコマ1「おお。結構色々な人が集まってるねー」

 

零人達よりも先にパーティが行われるホテルに着いたタチコマ達。

光学迷彩で姿を消し、続々と来る来客たちを監視していた。

正に上に立つ者達の宴の場。

様々な会社の社長・会長などに加え、政界の重鎮などもちらほらと見かけてるのだ。

 

タチコマ1「えっと・・・財務省の役人に、有名車会社の社長・・・」

 

タチコマ2「見て見て。あっちには多国籍企業の代表だよ。」

 

タチコマ1「正に怪しいパーティだねぇ・・・」

 

その他に医療・食料・海運・空運・鉄道等々・・・様々な分野のトップや重役人。重鎮などがそろいも揃って集まっていたのだ。

そんな中、タチコマ達はある一台の車から降りて来た人物を見て自分達のカメラアイを疑った。

 

タチコマ1「ええっ!?」

 

タチコマ2「あ・・・あれって・・・・!」

 

 

ソルナ「どうしたの?」

 

タチコマ1『何処かで見た顔だと思ったら・・』

 

タチコマ2『ダニエル社の技術部統括本部の次長、ダン=ワッツだ!』

 

零人「えっ・・・マジで?」

 

アリサ「ダニエル社・・・・ってあのミリタリーカンパニーの?」

 

霊太「え・・・・・」

 

ゼクス『・・・どういう事だ?』

 

ガルム『ん?ダニエル社って言ったら、こっちではそれなりになのあるガン・カンパニーだ。』

 

アリサ「父が関係しているって聞いてたけど・・・まさか・・・・・」

 

ゼクス『・・・アリサ。それもあるのだが・・・・』

 

イクス『ダニエル社はミッドでも・・と言うより、管理局でもそれなりに名のある会社なんです。』

 

アリサ「・・・・・へ?」

 

 

零人「ダニエル・インストゥルメンツ。こっちじゃ本局と地上本部とで二分されている管理局の地上本部よりの会社でな。主にこっちの量産デバイスを開発している。」

 

霊太「・・・それにあいつ等のデバイスは此方の世界の武器を元にしたデバイスをリリースしていた。」

 

ゼクス『と言う事は・・・・・同一人物?』

 

霊太「だろうな。」

 

 

 

 

 

意外な真実を知った彼等。

そんな中、零人だけが納得しただけの顔だったのだ。

その理由はいたってシンプルだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= パーティ会場 =

 

会場に入り、零人達はそれぞれパーティに紛れてアリサの警護に当たっていた。

タチコマ達はその中で屋上に一機、メイン玄関に一機警備として配置されていたのだ。

すると、パーティが始まって直ぐに彼等と同い年位の青年がアリサに近寄ったのだ。

 

「お久しぶりです。アリサさん。」

 

アリサ「・・・来たわね。ミスターキャスパー。」

 

アリサの前に現れた男。プラチナブロンドの髪をして何もジョークなども言ってないのに笑っている表情。

今現在、アリサが最も警戒している男と言ってもいい。

 

ガルム(・・・現れたな。キャスパー。)

 

 

零人「・・・・・・。」

 

 

アリサの前に現れた男を唯黙って観察する零人と霊太、そしてソルナ。

場所は散り散りで離れてはいるが、一応の警戒はして彼を見ていた。

唯、第一印象は「唯のおちゃらけ」だったのだ。

 

キャスパー「この度は貴社の生誕60年。おめでとうございます。」

 

アリサ「一応「ありがとう」と言っておくわ。あの人は?」

 

キャスパー「ああ。チェキータさんなら今トイレです。」

 

アリサ「・・・無用心ね。武器商人が一人ってのは大丈夫なの?」

 

キャスパー「ご心配なく。既にウチの部下三人が紛れてますし、ココの警備と国の治安も信用しています。」

 

アリサ(・・・どうだかね・・・・)

 

 

ガルム[零人。聞こえているな。]

 

零人[まーな。つか、あの顔で武器商人(ウェポンディーラー)ってマジかよ。]

 

ガルム[ああ。つい最近から知り合ってな。顔はアレだが、相当のやり手だ。]

 

零人[・・・気ぃつけるよ。]

 

ガルムの念話に零人は目を動かす。確かにそれらしき気配を放つ男が数人居たからだ。

恐らくは彼等も別の意味でやり手だ。

 

霊太(鬼が出るか、蛇が出るか・・・・はてさて・・・)

 

 

キャスパー「所で・・・幾つかご質問しても?」

 

アリサ「・・・・何?」

 

キャスパー「ダニエル社の彼と・・・会いました?」

 

アリサ「・・・・いいえ。」

 

キャスパー「・・・そうですか。」

 

アリサ「何が言いたいの?」

 

キャスパー「いえ。此方の話です。それともう一つ・・・

 

 

 

 

 

随分と良いボディーガードを雇ってますね。」

 

アリサ(っ・・・・!)

 

零人[アリサ。無理はねぇ。けど俺達が・・・]

 

霊太[お前の友達ってのは伏せとけよ。]

 

アリサ[分かってるわよ。]

 

念話での会話で少し間が開いたアリサ。

流石に不信感を持たれたかと思っていたが、どうやら、それは無いらしい。

 

 

 

キャスパー(さーて・・・調べは済んだし・・・後は本気であの子が仕掛けるか。それとも・・・)

 

アリサ(ダニエル社のダン・ワッツね・・・・試しに会って見るか?)

 

 

 

すると、アリサの父親たちが舞台上に集まり、パーティの挨拶を始めた。

天井の照明は暗くなり、明かりは全て舞台上に集まった。

其処には彼女の父の他にも祖父母なども座っていたのだ。

普通なら彼女が出るであろう場所だと思うが、彼女は事前に辞退していたらしい。

 

そんな彼女達の後ろから一人の男性が不敵な笑みと顔にはびっしりと汗をかき、年老いても無いのに息が荒れていたのだ。

 

一言で言うなら『デブ』である。

 

 

「ひ・・ひひ・・・・・お・・お久しぶりですね、アリサさん。」

 

アリサ(げっ・・・・)

 

キャスパー「・・・・・・。」

 

アリサ「・・・・ええ。お久しぶりです。機械重工『肝川重工』、肝川ミツオさん。」

 

「ふひっ・・・覚えてもらっていたとはね・・・・・ふひひ・・・」

 

アリサ(うげぇ・・・・・・気持ち悪い・・・・・)

 

一々不適な笑みを脂っこい顔で浮かべている彼は、これでも彼の父は日本の大手重工の社長なのだ。その息子と言う事でかなりちやほやされて育ったので何処か捻くれているのは間違いない。

その父はそんな彼とは顔はかなり似ておらず、寧ろ硬派な顔だと言うのは一応言っておこう。

 

「・・・・ン?貴方は・・・・」

 

キャスパー「おや。珍しい。貴方の様な人物がココに来るとはね。」

 

「っ・・・・み・・・ミスターキャスパー!?」

 

キャスパー「始めまして。ミスター肝川。お目当ては彼女かな?」

 

「・・・・・・ええ・・・・そうですよ。」

 

アリサ「・・・・・・・・。」

 

キャスパー「・・・・・にしても、今日はどういった用件でこのパーティに?」

 

「・・・・ひひ・・・・やだなぁ・・・この会社の生誕を祝う為ですよー」

 

白々しい言い方をする肝川。

その話し方に不信感を抱くアリサと何かを察したキャスパー。

どうやら彼の方はいつでもかかって来いと言う雰囲気を出し、先制攻撃を仕掛けたのだ。

 

 

キャスパー「それはそれは。では・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてスーツの中に銃を2.3丁入れているのですか?」

 

「!?」

 

アリサ「っ・・・・!?」

 

キャスパー「後。この会場には少なくとも20人ほど、貴方の手のものが紛れている・・・違いますか?」

 

「な・・・何の事でしょうか・・・・さ・・さっぱり・・・・・」

 

 

アリサ[零人ッ!!]

 

零人[確認した。あの兄さんの護衛を抜いてざっと24人ってとこだ。しかも何処で奴が繋がってたかしんねーけど、魔導師もちらほら見えるぜ。]

 

霊太[ってことは・・・アイツもミッドに繋がっている?]

 

ソルナ[考えるのは後よ。今はこの状況をどうにかしないと・・・・!]

 

 

キャスパー「ま。大方貴方がココに居る理由は個人的な恨みでしょう。内容は自身の築き上げてきた裏の資産の暴露。最近ニュースになってましたしね。確か博打と麻薬でしたっけ?それでよくココに居れますね。」

 

アリサ「・・・・!そうよ・・どうしてアンタココに・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・ひ・・・ひひひひひ・・・・・・・簡単ですよ・・・・・僕はね・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君だけが欲しいんだよぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」

 

 

 

零人「全員伏せろっ!!」

 

 

刹那。肝川が紛れ込ませていた部下達が一斉にアサルトライフルを持って乱射する。

零人の大声に参加者のほぼ全員が一斉に頭を下げて、銃弾を頭の上に通過させる。

零人達はすかさずアリサの所に集まり、彼女をとりあえず流れ弾が当たりにくい場所に移す。

其処に何故かキャスパーも付いてきており、その周りに四人の男女がいた。

三人が男性。先程から彼を警護していた者達だ。そしてもう一人。

 

「いい判断してるわね僕。オマケに顔もいい。」

 

キャスパー「チェキータさんチェキータさん。今はそんな事言っている・・・・ってうおっ!?」

 

キャスパーがチェキータと呼ぶ女性は零人達を茶化しつつも腰から銃を抜いてロックを外す。

その直ぐ近くでキャスパーが彼女に突っ込みを入れるのだが、近くに流れ弾が当たったので直ぐに頭を引っ込める。

流石に九人が二つの大型テーブルに隠れているので何処もかしこもギュウギュウ詰めである。

零人達も一応銃を抜き、応戦の用意をする。

 

零人「くそっ・・・連中どうやって武器持ち込んだんだよ!?」

 

霊太「大方、警備していた誰かが奴等とグルだったって所だろ?」

 

アリサ「つかこの状況どうにかしなさいよ!!」

 

零人「無茶言うなよな・・・・相手アレだぞ。」

 

ソルナ「最早作品のタイトルすっ飛ばした状況ね。兎も角ココから脱出しましょ。話しは全部それからよ。」

 

 

周りには幸い死者は居なかったが、所々に血が飛び散っており、肝川は部下達の真ん中からアリサを探すようにと命令していた。

その時の彼の顔は完全にイッていたと言ってもいい。

 

イクス[魔導師の数が判明。後、顔も照合した所、どうやら奴等は雇われの流れ者のようですね。]

 

ゼクス[数は5人。全員のランクはCかBだ。内一人がプロの傭兵『ガイ・クルジス』だ。]

 

霊太[・・・確か、元アズカバンの囚人だったな。]

 

ゼクス[ああ。罪状は違法な武器売買とそれによる自身の独自部隊による管理局関連施設の襲撃。それによって判決はざっと20年だった。]

 

零人[ん?こっちにゃ懲役10年って書いてるけど?]

 

ゼクス[アイツの罪状に一部誤りがあってな。それが差し引かれて懲役10年となった。だからアイツが服役したのは・・・]

 

 

零人[俺が戻ってくる前・・・か?]

 

霊太[そういうこった。]

 

 

零人「・・何にせよ、この場を抜けるのが第一か。」

 

零人はそう言うと霊太とアリサに顔を合わせ、二人に何かアイコンタクトを取る。

二人は何か察すると顔を縦に振って、アリサはガルムを。霊太はゼクスを手に持って用意をした。

そして。

 

 

 

零人「全員目、瞑ってろよ!!」

 

零人の声でソルナが腰部に付けていたウエストポーチから閃光弾を取り出して其れを二つほど手前と奥に投げた。

閃光弾は勢いよく爆発し、其処から閃光が発せられる。

突然の事に敵も味方も驚いていたが、その中で零人達四人は平然としていたのだ。

 

ガルム[魔力型対日光展開!]

 

イクス[マスター!]

 

零人・霊太・アリサの三人はテーブルから離れ、肝川達がいる方に飛び出る。

そして、手に持っていたデバイスを持ち、セットアップしたのだ。

 

アリサ「セットアップ!」

 

イクス[Stand by Ready?]

 

ゼクス[GET SET!]

 

ガルム[Ignition!!]

 

 

デバイスによって更に光が増し、会場は光によって飲み込まれる。

零人と霊太のバリアジャケットは変わらずラグナとテルミの物を一部拝借した姿だ。

 

しかし、アリサのバリアジャケットは一新しており、赤いジャケットに黒いシャツと黒いズボン。そして黒いブーツと銀の篭手、耳には赤い宝玉のピアスをつけた物になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

セットアップが完了し、三人は一斉に部下達を蹴り、殴り飛ばす。

それが合図となったのかチェキータ達もナイフとP90を持って応戦に出る。

 

 

「ゲッ!?み、ミスターキャスパー!まだ居たのですか!?」

 

キャスパー「おや。何か僕等が居ては困るみたいな言い方ですね。もしかして彼女とのランデブー考えてました?」

 

アリサ「死んでもゴメンよ!!」

 

キャスパー「だ、そうですが。」

 

「うっ・・・お・・お前ら!折角高い金払って雇ったんだ!あいつ等も殺せぇ!!」

 

 

チェキータ「キャスパー。」

 

キャスパー「彼だけ残して。他はどうでもいいです。」

 

霊太「おおエゲつねぇ・・・」

 

そう言って蹴りでまた一人敵を倒す霊太。

総戦力差、約6:20はアッサリと逆転していく。

剣で叩かれ、足で蹴られ、ナイフで刺され、銃で撃たれる。

 

バタバタと倒れる部下達を見て肝川は焦りが増していく。

 

 

「ひ・・・ひいい!?」

 

キャスパー「そうやってビビる奴が戦場に立てば・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死にますよ?」

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・。」

 

零人はその中で注意人物であった男を見つけ、彼に対して大剣を振り下ろす。

男は身体を横に回転させて攻撃を回避、そして零人の姿を見て全域方の念話で喋った。

 

[貴様・・・管理局か!]

 

零人[残念ながらその通り。ガイ・クルジス。テメェはココでお縄についてもらうぜ。]

 

[っ・・・・総員に通達!ココは撤退するぞ!]

 

 

刹那。ガイの命令に魔導師たちはスタングレネードとスモークを使い、撤退し始めた。

それを追って零人達も追跡するのだが、一人だけ遅れている奴が居たので、それをチェキータが頭を捕まえて地面に叩きつける。

 

零人「そっち任せましたぜ!」

 

 

チェキータ「・・・だってさ、キャスパー。」

 

キャスパー「・・・あらま。」

 

そう言ってキャスパーはチェキータが地面に叩きつけていた人物を見て呟いた。

何故なら、其処に居たのは部下ではなく、肝川本人だったからだ。

 

チェキータ「やぁね。凄い脂っこい。」

 

キャスパー「殺しちゃ駄目ですよ。彼には色々と用がありますので。」

 

「ひっ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「待ちやがれ!!」

 

霊太「この野郎っ!!」

 

一方で零人達四人は男達を追ってホテルを出る。

正面に行くので其処には警察が居るのではと思っていたが、生憎にも警察は逃げる市民に揉まれ、人員を展開できずに居たのだ。

 

ソルナ「全く・・・人名優先は嫌なものね!」

 

イクス『それ言いますか?』

 

すると、彼等は仲間の用意した車に乗り込み、直ぐに其処から出発したのだ。

車があるのは考えていたが、ここまで早くとなると零人達でも驚くしか出来なかった。

 

ガルム『あいつ等、車で!!』

 

霊太「用意周到すぎんだろ!!」

 

零人「アリサ、車は?」

 

アリサ「この状況じゃ鮫島呼んでもかなり時間かかるわよ・・・」

 

零人「マジかよ・・・」

 

流石にマズイかと思っていたその時。零人の背中を誰かが叩いていた。

零人は誰かと思い、後ろを振り向くと、其処には・・・

 

 

 

レイ「よっ隊長。」

 

零人「は!?」

 

ソルナ「レイッ・・貴方どうしてココに!?」

 

レイ「いやね。暇だったんで有事に備えて待機してたんスよ。隊長達ってホラ。行く所で事件起きるし。」

 

零人「人を動く事件発生装置とか言うな!!」

 

霊太「しゃーねーだろ作品的に!!」

 

ゼクス『メタな話しはやめろ。』

 

 

レイ「兎にも角にも、今は足が要るんだろ?」

 

零人「要るのは確かだが・・・・・・・・・・・・まさか・・・」

 

レイ「ああ。『特別の』を・・・ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月村家、ベランダ・・・

 

その頃。月村家では、パーティに参加しなかったすずかとマサキが居た。

と言っても元はマサキも出る予定だったが、すずかの頼みから彼だけが此方に残ったのだ。

 

 

すずか「ゴメンね、マサキ君。仕事だったのに・・・」

 

マサキ「・・・構わん。仕事と言うよりもアレは頼みだ。」

 

すずか「・・・そっか。」

 

外とは打って変わり、ココは静かなものとなっている。

音と言う音は風に揺らされた木々のみ。

静寂が支配する場所ですずかは静かに紅茶に口をつけていた。

 

そんな彼女を見るマサキだったが、静寂なこの空間を見て一人考え事をしていた。

 

マサキ(・・・静寂なる世界・・・か。)

 

 

謎の少女達によって持ち出されたアインストのコア。

彼女達が一体どうやってコアをサルベージしたのか、どうやって騎士団の監視網から抜けたのかは解らない。

可能性があり過ぎる。

 

一体誰が。何の為に。

 

 

マサキ「・・・・・・。」

 

今考えてても仕方ない。

マサキは一旦この件について考えるのを諦め、また新たな情報が入ってくるのを信じた。

それが何時になるかはわからないが、恐らく近い内だろう。

 

 

すずか「・・・マサキ君さ・・・」

 

マサキ「・・・。」

 

すずか「昔よりも・・随分出世したね。」

 

すると、すずかが別の話しを持ち出す。

流石に空気が気まずいと思ったからだろう。

持ち出された話にマサキは軽く笑った。

そして。

 

マサキ「・・・確かにな。だが、この事で・・・俺が満足すると思うか?」

 

すずか「・・・全然。やっぱり考えは零人君達と同じかな。」

 

マサキ「・・・革命でもやろうと?その気は無い。」

 

すずか「そっか・・・けど・・・六課のみんなに対しての考えは・・・同じでしょ?」

 

マサキ「・・・・・。」

 

図星だ。

正直な所、長い間付き合った彼女達を気にならないと言う事は無い。

寧ろ心の奥に引っかかっている事だ。

 

 

 

実は、マサキと霊太も「あの日の事件」と言うのは詳しい事は知らない。

その間二人はそれぞれ修行などに出ていたからだ。

だからと言って今すぐ知って納得してくれと言うのは絶対に納得しない。

その時となれば聞く。

今出来るのはその時を待つだけだ。

 

 

マサキ「・・・・・まぁな。」

 

すずか「・・・。」

 

 

再び流れる静寂。

しかし、すずかの顔には僅かに汗がにじみ出ていた。

そして、マサキに対し、意外な質問をしたのだ。

 

 

すずか「マサキ君。」

 

マサキ「何だ?」

 

すずか「あのさ・・・冗談抜きで教えて欲しいの・・・」

 

マサキ「・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すずか「私とアリサちゃん。正直、今のなのはちゃんに勝てるかな。」

 

 

 

マサキ「っ・・・・・!?」

 

カグラ『こりゃまた大きく・・・』

 

すずかの質問にマサキは驚いた。と言うより、驚くしか出来なかった。

なのはに対して自分達が勝っているか。

今まで口にしなかったタブーを口にしたすずか。

どうやら彼女の心境を理解していたらしい。

だが、今のなのはに勝てるか。と聞かれるとマサキの答えは・・・

 

マサキ「・・・五分だな。ふ・・・」

 

すずか「二人係で。だね。」

 

マサキ「・・・。」

 

すずか「解っているの。私達二人だけでようやく互角だってことは。」

 

マサキ「なら、何故尋ねた?」

 

すずか「・・・友達として・・・かな。」

 

セリム『すずか・・・』

 

 

 

 

カグラ『まるでなのは好きだから彼女を殺して私も死ぬみたいな言い方だな。』

 

すずか「ぶっ!?」

 

マサキ「・・・・・・・・・・・。」

 

すずか「ちちちち違う!絶対に違うからね!?」

 

マサキ「・・・・・。」

 

どう見ても図星だろと思いつつもマサキはそんな彼女を見て軽く顔をにやけさせる。

慌てる彼女を見つつも再び月を見るマサキ。

どこか騒がしい感じがするのだが、それは気のせいだろうと思っていた。

実際大変騒がしい事になっていたのだが。

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すずか「マサキ君・・・」

 

マサキ「どうし・・・」

 

 

 

此方は更に、静寂な夜になっていたのだった。

 

 

 

 

メイド一同((((あわわわわわ・・・・)))))

 

忍(すずか・・・末永くお幸せに・・・)←鼻血出しながら親指立てている。

 

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

 

零人「ってえ!俺達は俺たちで大変な事になってんスけどおおおおおおおお!??!?!」

 

霊太「零人前!前!!」

 

アリサ「ちゃんと運転しなさいよ!!」

 

レイ「後ろからまた来ましたよ!」

 

ソルナ「と言うことで、次回『チェイスバトル』よ!」

 

 

 

 

 

零人「お前ら用意はいいな!」

 

レイ「何時でも!」

 

霊太「何処でも!」

 

 


 
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