No.701345

【獣機特警K-9ⅡG】おまかせっ!ドルチェちゃん(後編)【戦闘】

古淵工機さん

正義のために戦うプリンセスってステキですよね!ね!!

■出演
ドルチェ:http://www.tinami.com/view/700137
リク:http://www.tinami.com/view/556937

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2014-07-17 00:43:25 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:686   閲覧ユーザー数:649

前回のあらすじ。

ある日、ラミナ市を訪れたトイランド星の王女ドルチェ・エル・トイランドは、

喫茶店カフェ・ラ・ヴォルペに立ち寄り、ファンガルド星でのランチを楽しもうとしていた。

 

…しかし。

「誰かー!誰かそいつを捕まえてくれ!!当て逃げだーーーっ!!!」

店の外から男の悲鳴が聞こえた。店に面した大通りで当て逃げ事件が発生したのだ。

 

「なんてやつだ…野郎、俺が行ってとっちめてきてやる!ソラ、店のほうは頼むぞ」

「うん!」

「待って!困ってる人を見捨てておけないの!わたしに任せてッ!!」

「あ、おいっ!!」

ドルチェはリクの静止も聞かず、店を飛び出していったのだった…。

 

「なんてこった、これでドルチェちゃんに何かあったら…」

「お兄ちゃん!あたしが行って追いかけてくる!!」

「よ、よし、頼むぞソラ!!」

…その頃。

「しかしまあ、肝心の王女様はどこにいるんだかねえ」

と、ナインチャリオットの車内でぼやくジョニー。

「そういや、情報だと結構気さくな方だって話らしいよ」

と、運転席にいたミライが話をあわせていると、緊急無線が響いた。

 

『緊急連絡!キャニアス大通りで車輌への当て逃げ事件発生。犯人は黒のフォルナで逃走中。繰り返す、当て逃げ犯は…』

「当て逃げ犯って…あ、あいつかっ!…了解、こちらミライ!直ちに現場に向かいます!!…ジョニー!」

「おうよっ!!」

すぐに、緊急通信の中にあった黒のフォルナを発見、サイレンを鳴らすナインチャリオット。

「…こらぁっ!そこの黒い車!止まれーっ!!」

助手席のジョニーがマイクを手にとって叫ぶが、犯人は一向に止まる気配がない。

すると、その車を追いかけて接近してくるひとつの影。

「ん?なんだあれ…バイク…か?」

と、ジョニーが不思議がっていると、ソラから通信が入った。

『こちらソラ!ジョニーさん、聞こえますか!?』

「こちらジョニー、どうぞ」

『当て逃げ犯の黒いフォルナを追いかけている人がいますよね!』

「そうだが、それがどうかしたのか!?」

『…あの人が…あの人が今回訪問されているドルチェ王女です!!』

「な!?なんだって!?ミライ!王女を守るんだ!!」

「そ、そんな無茶苦茶な!?だいたいなんでこんなとこに王女様が…」

と、慌てふためいていたそのときである。

 

「あくまでも逃げる気ね…それなら…これでどうだーっ!!」

ドルチェは後頭部に飾られていたリボンをつかむと、なんと当て逃げ犯の車めがけて投げつけたではないか!!

これぞドルチェの武器のひとつである『リボンブーメラン』だ!

ブーメランはタイヤを突き刺し、車は制御不能に陥りそのままスピン、近くにあった縁石に乗り上げて停止した。

 

「「え…!?」」

そして、そんな突然の展開に息を呑んだのはジョニーとミライだった。

「あ、あの人…逃走車を停止させた!?」

「なんだか知らんが、確保するなら今だ!いくぜミライ!!」

ジョニーは銃を、ミライはソニックブレードを構え、車外へ飛び出す。

その頃のドルチェはというと…。

「まったく…これでおとなしくしてくれればいいけど…」

と、犯人の車に歩み寄った瞬間だった。

「く、来るな!来るんじゃねえっ!これ以上近づいたら、こ、こ、こいつをお前のどてっぱらに突き刺すぞ!!」

と、中から降りてきたのは、レーザーナイフを持ったアンキロサウルス形のレプター。

そんな犯人を見たドルチェは、一息つくと、犯人にこう切り返した。

「…あなた…その様子だととても人を刺す覚悟があるようには見えないよね」

「なっ、なんだとっ!?ほ、本気だぞ!!」

男は震えながら、ドルチェにナイフを向ける。

「手が震えてるよ。本当にわたしを…」

「く、来るな!来るなってんだよぉ!おい!来るなってのがわから…」

と、男が叫んだそのときである。

 

「警察だ。当て逃げの犯人はお前だな…その人に指一本でも触れてみろ。そのナイフを持った右手を撃ちぬく!」

と、男に銃を向けて近づくジョニー。

「く、くそっ、おいサツ公、動くな!動いたら…この女を殺すぞ!!」

その言葉を聞いたミライは、犯人に向けて強い調子で言い放つ。

「いい加減にしなよ。あんた、自分が殺そうとしてる相手が誰だかわかってるの?」

「なにぃ!?」

「この人は…いや、このお方は恐れ多くも、トイランド星の王女様なんだよ。あんたごときが気安く触っていいような相手じゃ…」

と、そこまで言いかけたミライに、ドルチェはすかさずツッコミをいれる。

「…あー、そういう言い回しやめてやめて!堅苦しいのはニガテなのよ!!」

「で、でもドルチェ王女殿下…」

「ああっ、もう!どうしてわたしが王女だからってみんなカタいのよ!ドルチェ!呼び捨てでいいってば!!」

すると、犯人の男は再び電磁ナイフをドルチェに向ける。

「おっと、それを聞いたら殺さずにはいられねえ!お命ちょうだいするぜ王女サマよぉ!!」

「あっ!?し、しまった!!」

「ドルチェ!あぶない!!」

ジョニーとミライが叫んだその次の瞬間…なんと犯人は光の縄に縛られていた。

 

「あ、あれ…ど、どうなってやがる!?」

「これてちょいっとね。あんまり乱暴だから、動けないようにしただけよ」

と、ドルチェが手に持っていたのはもうひとつの武器『スパークルステッキ』。

このステッキから発せられたリングビームで、相手を縛っていたのである。

「し、信じられねえ…ドルチェ王女とかいったか?あんた結構強いな」

と、感心しているジョニーに、ドルチェはとっさに切り返す。

「だから、『王女』はいらないってば。トイランド星の王族は代々、自分の身は自分で守るのが基本だからね」

「そ、そうだったのか…いや、ご協力感謝します。ほら、キリキリ歩け!!」

と、ミライは手際よく犯人に手錠をかけると、あとから応援に駆けつけた護送車に放り込んだのだった。

…カフェ・ラ・ヴォルペ。

「そう気を落とすなってソラ。ジョニーさんたちに連絡したんだろ?だったら大丈夫じゃないか」

「でも相手はトイランド星の王女様なんだよ。彼女に何かあったらあたし…あたし…!」

心配で落ち着かない様子のソラをなだめるリク。そしてその様子をやはり心配そうに眺めるモニカ。

すると、入り口のベルが鳴り、ドアが開いた。

「いらっしゃいま…ど、ドルチェちゃん!?」

モニカは思わず声を上げた。それもそのはず、そこに現れたのは、傷ひとつ負わずに帰ってきたドルチェだったのだから!

 

「いやあ、やっぱりいいことしたあとはお腹がすいちゃうね。そういえばランチ食べるの忘れてたよw」

「あ、じゃあ改めて。ご注文はいかがなさいますか?」

「あの、だから敬語はやめてって…」

「いやいや、別にあなたが王女様だからってワケじゃないの。ここに来た以上は『お客様』だし、ほら、私たちってそういう職業だから…」

と、必死で説明しているモニカを見て、ドルチェは微笑を返すと、こう続けた。

「…なんだ、そういうことだったら仕方ないか。じゃあ…ヴォルペオムライスをひとつね!」

「はい、かしこまりました。オーダー通しまーす!!」

…こうして、とんだ邪魔が入ったものの、いつもどおりのランチの光景が繰り広げられた。

違うところと言えば、客が王女であるということだけ。しかしその王女は、あくまで普通の少女としての交流を望んでいたのだった。

…後日、トイランド星に帰星したドルチェから、ラミナ警察署に感謝状と粗品が贈られたということだ。

 


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