No.700481

東武鉄道唱歌2014(野田線の巻)

古淵工機さん

作詞:古淵工機
作曲:多梅稚

前回省略した野田線を歌ってみた。
今回は船橋を出て大宮へ向かいます。

2014-07-13 15:00:26 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1016   閲覧ユーザー数:998

1.意富比(おおひ)(やしろ)のたもとにて 山茶花(さざんか)かおる船橋(ふなばし)

 その駅発ちて野田線の 列車は北へ進みゆく

 

2.貝塚ちかき新駅も 塚田(つかだ)もすぎて馬込沢(まごめざわ)

 つぎの鎌ヶ谷(かまがや)おりゆけば 八幡宮はほど近し

 

3.新鎌ヶ谷をあとにして ただ道なりに走りなば

 六実(むつみ)逆井(さかさい)増尾(ますお)駅 瞬く間にぞ走り去る

 

4.常磐線路をうち跨ぎ ゆけば(かしわ)の停車場

 見るも苦しき寒村(かんそん)と 呼ばれし話も夢のあと

 

5.宿場おかれしその日より 長じてやがて世はくだり

 今や諸人(もろびと)(つど)いたる 中核都市となりにけり

 

6.香取(かとり)の宮を左にて すすめばはやも豊四季(とよしき)

 昔は(はた)のひらけしも 今や人家のならぶまで

7.鷹の翔けたる市野谷(いちのや)の 森に名を得し停車場

 学都(がくと)筑波(つくば)へいたりたる 高速電車は乗り換えよ

 

8.初石(はついし)すぎてその次は 歌に()まれし葛飾野(かつしかの)

 後に団地のできてより 江戸川台と名乗りたり

 

9.程なくわたるその水は 和蘭(オランダ)式の利根運河(とねうんが)

 船の通いし世は過ぎて 今は桜の名所なり

 

10.明治の世にて集まれる 五村(ごそん)を梅の花びらと

  呼びて名乗りし梅郷(うめさと)を すぎて進めば野田の駅

 

11.ここは江戸より栄えたる 醤油に名高き野田の街

  火伏せの御霊(みたま)祀りたる 愛宕(あたご)の宮もここと聞く

 

12.愛宕の駅をうちすぎて くだれば清水の公園地

  春は桜に山躑躅(やまつつじ) 秋は紅葉(もみじ)も興ありや

13.七光台(ななこうだい)をあとにして 川間の次は江戸川を

  わたりて武蔵(むさし)の国に()り 列車はさらに進みゆく

 

14.藤に名だたる牛島を すぎればはやも春日部(かすかべ)

  駅には本線通じたり 伊勢崎 日光いくもよし

 

15.瞬くの間に飛ぶがごと 八木崎(やぎざき)豊春(とよはる)あとにして

  太田が城の跡のこる 岩槻(いわつき)駅に着きにけり

 

16.七里(ななさと)大和田(おおわだ)うちすぎて 次は武蔵の一の宮

  そのたまえにて広がるは ここも桜の公園地

 

17.この公園に程ちかく 護国神社もおわすなり

  裏参道をうち跨ぎ 進めば大宮ステーション

 

18.船橋発ちて大宮へ 歩きし時も昔にて

  ただ(いく)ほども隔てずに 今は野田線ひとすじや

 

19.春日部駅に立ちかえり たどりし野田の道かえて

  いざや戻らん浅草へ (やく)せし友も待つべきに


 
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