岳「・・・・・・・・・」
貴族女の子達「じぃぃ~~~~~~~」
なんだこの状況?訳が分からん。なんかしたか俺。でも、なんで女子だけ?
岳「なあ、詠」
詠「ん?なによ」
岳「なんであの子達はこっちを見ているのか分かるか?」
詠「・・・・・・知らないわよ」
岳「う~~~ん」
詠でもわからないのに俺が分かるはずはないか。にしても気になる。
月「岳さん!!これ美味しいですよ!!」
岳「良かったね月」
月は楽しそうだな、そうか、楽しまなくちゃ損だよな。うん!!一回あの事は忘れよう。
岳「それにしても、流石は王宮に仕えるだけはあるな。うまい」
香苗「ふふ、気に入ってもらえましたなら、何よりです」
詠・月「ブーーーーーーーーー!!!!」
こ、皇帝陛下!!?なんでこんなとこに!?ぼ、僕変な顔してないかな!!
岳「そうですね。ここまでの完成度はなかなかないです」
詠「失礼でしょうがーーー!!!」
岳「ヒデブーーーーー!!あ、頭が・・・」
香苗「いいですよ、今は無礼講ですから」
詠「あ、ああああありがとう、ご、ごごごございます!!」
月「お、おおお手数おかけしてすいません」
岳「緊張感ありすぎだな」
香苗「ふふ、あなたは厳に似て堂々としていますね」
岳「流石に時と場所は考えますけどね」
香苗「ふふ、厳には小さい頃にお世話になりましてね。彼が45歳の時に命を助けていただいて、それからの付き合いです。私は当時10歳でした。」
爺さんがそんな凄いことをしていたなんてな。でも、そこまで驚くことでもないか。
岳「それで?そこから覗いている子は?」
香苗「ふふ、鋭いですね。厳の孫ということが分かります。香奈、出てきなさい」
香奈「・・・・・(ささっ)」
こちらに来たはいいもののすぐに隠れていまった。
香苗「この子は劉協です。あなたとそう変わらない歳ですわ」
香奈「りゅ、劉協だ、よろしく頼む」
岳「よろしく、俺は藤代だ。呼びにくいから白って呼んでくれ」
月「私は董卓と言います。劉協様。」
詠「僕は賈駆です。よろしくお願いします劉協様」
香奈「う、うむ・・・・・なんじゃその手は?」
岳「え?握手だよ。仲良くしようってこと」ニコ
香奈「//////わかったのだ。よろしく頼む」
その後も月達と握手をして皇帝陛下は去って行った。中々面白い人だな。
岳「ん?」
兵士「おい見ろよ、あれが神童とかもてはやされてるガキだぜ」
兵士「所詮は賊相手だ。俺たちと強さが違う」
兵士「数日後の武闘大会で教えてやるか。修羅場の違いをよ!!」
兵士達「はっはっはっはっはっ!!!!!」
詠「あいつら!!」
岳「やめとけ詠、言うだけ無駄だ」
詠「でも!!!」
月「詠ちゃん・・・岳さんの言う通りにしよ」
詠「月・・・・・わかったわ」
詠はしぶしぶ了承してくれた。俺のために怒ってくれたんだな。
岳「安心しろ。現実を知るのはどっちか・・・教えてやればいい」
詠「うん・・・・・絶対勝ちなさいよ」
岳「もちろん。月や詠の為にもね」ニコ
月・詠「///////////」
さて、武闘大会は波乱の予感だな。
厳「中々の言われぶりじゃの岳よ」
岳「こんなとこで力使ったら、そいつの底が知れる」
厳「それでこそ我が孫だ!!!」
バシッバシッと背中をたたく爺さん。正直言って常人ならあざができてる
岳「まあその分、武闘大会で発散させてもらうけどな」
華琳「・・・流石にこの程度では動かないわよね」
秋蘭「中々の器の持ち主ですね」
春蘭「ガツガツモグモグ」
華琳「でも、力がなければ只の雑魚・・・十常侍と同じようにね」
秋蘭「実力は武闘大会でですか・・・・・」
春蘭「ガツガツモグモグ」
雪蓮「フ~~~ン・・・結構器が大きいのね」
冥琳「あなたと違ってね」
雪蓮「ぶ~ぶ~それってどういう意味よ!!」
蓮華「そのままの意味ですよ。姉様」
雪蓮「あなたは黙ってなさい!!こうなったら大会で発散する!!」
蓮華「怪我人が出なければいいのですけど」
冥琳「雪蓮は大人では止められないからな」
そして、大会当日
香苗「よくぞ集まった屈強な猛者達よ!!これから行う大会で存分に腕を振るってくれ!!」
神風「それでは抽選で決まった者たちを順に発表します!!」
岳「爺さん、月達を頼むわ」
厳「任せろ」
月・詠「気を付けて」
岳「行ってくるわ」
神風「第一回戦はなんと現時点で天下無双である雷轟さんの孫!!神童・白雷だーーーーーーーーー!!」
観客「わぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」
岳「期待度高!!?」
神風「対するは劉宏様の親衛隊です!!」
兵士「コテンパンにしてやるよ」
岳「・・・・・・・」
兵士「どうした怖気づいたならやめてもいいぜ?ははははははは!!!」
岳「ほざけ、あんたじゃたりねぇよ」
兵士「なんだと!!!!」
岳「親衛隊の底が知れる」
神風「それでは両者構え・・・・・・・・・・・・・・始め!!!」
兵士「行くぞ糞ガキが!!!」
岳「・・・・・」
岳は動かずに相手を見つめている。兵士の武器が岳を襲った
兵士「ざまあないな!!やはり、神童はう・・・そ・・・・・」
岳「何が嘘なんだ?」
全員「!!!!!!!!????」
兵士「嘘・・・・だろ・・・」
岳は振り下ろされた剣を片手で受け止めていた。一歩も動かずに・・・厳・月・詠は分かっていたように平然としていた。
岳「雑魚はどっちか分かっただろ?場外へ出てもらうぞ・・・ふんっ」
兵士「え?・・・ぐあ!!?」
兵士は剣を落とされ、岳に片手で場外に投げ飛ばされた。
香苗「まさかこれほどとは・・・・・」
善弘「侮っていた・・・・・」
水蓮「面白いじゃないか」
神風「しょ、勝者!!!白雷ーーーーーーーーー!!!!!」
観客「おおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
岳「へぼすぎる」
春蘭「あいつが神童・・・・・」
雪蓮「へぇ、楽しめそうじゃない」
香苗「面白い子ですね、厳」
厳「何がじゃ?」
香苗「かなり不満を抱えているのに、相手を場外へ出すだけなんて」
厳「あいつはそんなこと考えてないわい」
香苗「え?」
厳「あいつは自分がそんなことをすれば、自分もそうなると思っている。自分の嫌いな人物になるのは嫌だといつも言っておったからのぅ」
香苗「不思議な子ですね」
厳「それがあいつじゃ」
岳「さあ!!まだ始まったばかりだぜ!!!楽しもうや!!」
次回
「対決!!岳対雪蓮!!猛獣暴走
誓いと決意と信頼」
雪蓮「あああああああああああ!!!!!!」
岳「(必ず助けるから!!)」
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始まる武闘大会、たくさんの猛者が集まる。大人たちから子供まで参加は自由だ。