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【獣機特警K-9ⅡG】帰ってきた殺人鬼!狙われたK-9隊(決着編)【交流】

古淵工機さん

2014-05-14 23:08:41 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:683   閲覧ユーザー数:630

K-9ルーム。

「しかし、今回はロボットにすら重傷を負わせるほどの強力なライフルだ…前回のようなオトリ作戦は通じないだろうな」

と、顎に手を添えて考え込むジョニー。

「仮にオトリを出したとしても、壊されたんじゃ本末転倒だし…」

「なにかいい手はないものかな…」

イシスとクオンが考え込んでいると、扉が開き警官が慌てた様子で入ってきた。

 

「大変です!警戒に当たっていたパトカーが狙撃されました!」

「なんだって!?それで犯人は!?」

「それが、姿は見えず…上空からエンジンを狙われパトカーは炎上。中の警官は二人とも即死と…」

その報告を聞いたジョニーは机を叩き立ち上がる!

「くそったれめ!どこまで警察にケンカ吹っかければ気が済むんだ!!」

「待て、ジョニー!!」

「し、しかし隊長!!K-9隊だけでももう2人やられてるんスよ!?」

「…今出て行って、君まで撃たれたらどうするんだ!!」

…沈黙。有効な手立てが見出だせないまま時は過ぎる。

そのとき、再びニコがクオンたちの前に姿を現した。

「ちょっといいかい」

「ニコさん!?」

ニコはひとつの弾頭を取り出した。

 

「これは…ミサイル?」

「いや、こいつは対光学迷彩用に開発された特殊パルス弾だ。光学迷彩装置に作用して無効化し、敵の位置を把握しやすくする。それと…」

続けてニコが出したのはオリーブドラブ色のジャケット。

「…対粒子ビームコーティングを施した、アンチビームジャケットだ。軍の強行突入作戦でも使ってるモンだぜ」

「おお!そいつはすげえや!」

「ビームコートはバリアになって着てるやつの身体を包み込む。これなら、オトリ役も比較的安全だよ」

「ありがとうニコさん!…よぉし、これ以上舐められてたまるか!反撃開始!K-9隊出動だ!!」

「おうっ!!」

かくして、K-9隊の大反撃が始まった。

厳戒態勢が敷かれた大通りの上空。光学迷彩で姿を消したシェイドが、炎上するパトカーを眺めていた。

『フン、パトカーで来ようがムダなんだよ。生まれ変わったこの力の前じゃ警察なんてゴミ同然だぜ…』

そこに、通常勤務用の制服を着たクオンとイシスが歩いてきた。

『アイツらは確かK-9隊の…ハッ、片っぽは隊長さんか!よぉし!いただきだっ!!』

シェイドが撃鉄を引くと、粒子ビームがクオンたちをめがけて飛んでいく。

 

だが、どうしたことだろう!

粒子ビームはクオンたちを貫く前に拡散したではないか!!

『クソッ!ビームが弾かれやがった!!どうなってんだ!?』

「今だキリカ!!」

「よしきたっ!これでも喰らいな!!」

竜人態のキリカがロケットランチャーを発射する。

『ハハハ、どこ狙って…まさか!?』

ロケットランチャーは上空で爆発すると、強烈なパルスエネルギーを解放する!!

「なっ…くそぉ、光学迷彩が勝手に解除されて…!!」

黒い金属製の身体に白い翼、そしてピューマの顔が姿を現した!!

「あっ!お前は服部夕太…死んだはずだぞ!!」

「フン…その名はとっくに捨てた。お前たちに復讐するためにな…今の僕の名はシェイド…影のスナイパーというわけさ!!」

「シェイド…!何故お前が生きてる!!」

キリカが食って掛かると、背後のビルから聞き覚えのある声が響いた。

 

「ハッハッハッハッハ!オレ様がちょいと蘇らしてやったのよ!!」

「おまえはスレイ・ブラッド!!」

「オレ様たちにとってもテメーら警察はジャマだったからよ…利用さしてもらってるってワケだぁ!クカカカカカ!!」

「ふざけるな!アンタってヤツはどこまで人を見下して…」

「いいのかなぁ?余所見なんかしてるとシェイドのライフルがテメーらを確実に撃ち抜くぜ?ま、オレ様は安全な場所で見物さしてもらうからな。あばよ!!」

「待てスレイ!!」

「おっと!どこを見てる!!」

間髪いれずにビームが降り注ぐ。近くに止めてあった空車のパトカーに当たり、爆炎が立ち上った!

 

「服部夕太…いや、シェイド!まずはお前を逮捕する!!」

クオンが吼えるが、上空のシェイドは不気味な笑みを浮かべて答える。

「できるのかな?僕はもう『死んでる』んだぜ?」

「なんだと…?」

「あのときから僕は戸籍上『死んだまま』なんだ…『この世にいない人間』を逮捕できるもんか!できないだろ!?ヒャハハハハハ!!」

シェイドが狂った笑みを浮かべていると、非常線の中に黒のドラングに乗ったジャーマンシェパード形のロボットが一人。

「…これは何の騒ぎだ?」

「フュア総監!実は…」

やってきたのはファンガルド・プラネットポリス総監のフュア・フランバージュ。ラミナ警察署長エルザ・アインリヒトの姉である。

「…そうか、よし…ならば仕方あるまい」

 

なにやら相談をしているクオンとフュアの様子を見ていたシェイドは、なおも黒い笑顔で問いかける。

「へっへっへ!さっきから何の相談してんだ?入る墓の場所でも決めてんのか?」

その声にフュアは向き直ると、シェイドに対して強く吼えた!!

「…シェイド!お前は確かに戸籍上死んでいる。だが、お前のその戦闘能力は特A級破壊兵器と認められる」

「ハ、何言ってやがる。ワケのわかんねえことを…」

「…久遠・ココノエ、以下K-9隊に伝達。総監権限により…目標『シェイド』の破壊を許可する!!」

「破壊だと?上等じゃねえか!やってみやが…」

シェイドが、フュアを狙撃しようとしたその瞬間であった。

「…れ…!?」

シェイドの胸を、一条のビームが貫いた。それを見たクオンが、シェイドに向けて言い放つ。

「残念だったな。どうやら忘れてたようだな!こっちにも優秀なスナイパーはいるんだってことをね!」

「く、くそっ…」

胸から火花を散らしながらシェイドが振り向くと、その視線の先には、目に涙を溜め、スナイパーライフルを構えるナタリアの姿。

 

「ソウ先輩の敵…、お覚悟!!」

ナタリアは叫ぶと、シェイドの腹部にもう一発、光の弾丸を撃ち込む!!

「バカ…な……」

動力炉を撃ち抜かれたシェイドは、その言葉を呟いたかと思うと、空中で爆発四散した。

「…こちらナタリア…目標を完全に破壊しました…」

涙ながらに、地上にいるクオンたちに報告を入れるナタリア。

…姿を消して襲い掛かった復讐鬼は、壮絶な最期を遂げたのであった…。

…そして、ロボット整備センター。

シェイドの銃撃によって重傷をおったソウだったが、テレジアの懸命の修理の甲斐あってか、その後意識を取り戻していた。

「はい先輩、あーん♪」

「え、ちょっ…ナタリアちゃん、その…」

「どうしたんですか先輩。はい、あーん♪」

「いや、これはちょっと恥ずかしいよ…///」

スプーンに載ったヨーグルトを差し出すナタリアを前に、困惑するソウ。

「もう、先輩ったら…じゃあ仕方ないですね」

と、スプーンを自分の口元に持っていき、ヨーグルトを頬張るナタリア。

「うん、もう食べるのぐらいは自分でもできるから大丈…」

と、言いかけたソウに、ナタリアは突然キスをした!!

 

「!?」

ぴったりくっついた唇。ナタリアの口の中には、先ほどのヨーグルトが含まれていた。

「はい先輩、んー♪」

「え、ちょっと…」

口の中のヨーグルトを、ソウの口に流し込んでいくナタリア。

この状態でも普通に会話できるのは、やはり二人がロボットだからなのであろう。

「二人とも、ここはイチャイチャするための場所じゃないわよ!」

と、テレジアがソウとナタリアを諌める。

しかし、その様子を見ていたクオンは苦笑いを浮かべつつ一言。

「まぁ、いいんじゃないですか?こうして生きて再会できたんです。しばらく二人の好きにさせておきましょう」

「んー…まぁそれもそうねw」

 

かくして、警察全体を騒然とさせた復讐劇は幕を閉じた。

だが、ブラッドファミリーはいつまた凶悪な手段で襲い掛かるかもしれない!

油断するな!われらがK-9隊!!

…さて、その頃のミライはというと…。

「…あのー、ところであたしのこと忘れてません?」

「大丈夫よ。あなたなんだかんだで面白いキャラだしwねえアスティ?」

「えーと、Mシリーズのボディの在庫は…っと…」

 

                                   =END=


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