PHASE 01 始まりの火蓋
=C.E.73年 10月3日=
アーモリー市を構成するプラントの一つアーモリーワン。人工の海と陸が広がり、そこの港には灰色を基調としつつも縁等が赤色の戦艦が一隻停泊していた、そしてその中に入って行く人影が三つあった。
=戦艦内=
「……… 。」戦艦内の休憩室の様な場所で赤色の髪で赤い服の男がソファーに寄りかかりながら机上に広げられた書類を読んでいた。
「…今の所は俺とシンの機体は収容済みで、あとはあの二人だけか……。」
赤髪の男は書類を一枚手に取り沢山ある空欄のうち最初の方に「インパルス」と「ザク・ファントム(Y.C )」と書いたのであった。
「よし、あいつらのは自分自身で書いてもらうとして…残りは…」
赤髪の男の手がペンから離れた時、この部屋の扉の外から声が聞こえてきた。
「…ここでいいんだよな?休憩室って?」
「そうだよ、ここで間違いないって。」
赤髪の男が居る部屋の外では黒い髪で深紅の瞳をした赤服の少年と、やや黒みのかかった肌をした緑色の服を着た少年がいた。
「ホントか?さっき間違えて射撃訓練所に行ったくせにか?」
「仕方ないだろ、俺だってこの艦に慣れていないんだからよ。」
「…まぁ、そうだよな。」
「まぁ、でも今回は自信あるぞ!」
「ヘイヘイ、そうですかい。」
「…まだ疑ってんの?」
「…とにかく開けるぞ。」
「…!?」
「あっ!?ユニラ隊長!?」
「何だ、シンにヨウランか脅かすなよ。」
ユニラは立ち上がり部屋へと入ってきた二人の元へ向かった。
「別に脅かしたりは…」
「あれ?その書類って…」
赤服の少年が弁解していると後ろの緑色の服の少年が前に出てきた。
「ん?あぁこれか?ミネルバの搭載MSを進宙式までにやれって言われてね。」
「今の所俺と隊長の機体だけか…」
「いや…まだこの艦に収容されてないのはレイとルナマリアの機体だけなんだ。」
「他のは?」
「他のは全部収容済みさ、でもあと数十機近くあるんだよな―。」
ユニラは書類を手にとってペンでペチペチと空欄の部分を叩いていた。
「へー、そうなんですか。」
「では俺達はこれで…」
シンとヨウラン視線を半ばそらしながら休憩室を出ようとしたが。
「……ちょい待ち。」
ユニラは二人の肩を掴んだ。
「お前らさこれから暇か?」
「そっ…そうですけど…?」
「いやー俺これからMSの整備をしなければー」
シンは振り向かずに答えて、ヨウランは振り向きはしたが額の端にはほんのりと汗があった。
「…整備班長がいないのに…か…?」
「うっ………暇です(ボソッ)」
「そうか、二人とも暇か。なら俺の手伝いをしてほしいなー、ただ数えるだけの簡単な作業だぜ?」
ユニラの顔がかなりニヤニヤしていた。
「…分かりましたよ、手伝いますよ。」
「…了解です。」
シンとヨウランはうなだれていたが 、
「よしっ!それじゃ直ぐ様直行!」
ユニラはとても生き生きとしていた。
「はぁ…今日は運が悪いな…」
「ラッキースケベでいい思いしたくせにか?」
「いや…確かに柔らかかったけど…、って!あれは!」
(シンはこれより前にアーモリーワンの市街で同年齡かそれより下かの金髪の少女と衝突してしまい偶然にもシンは少女の後ろから少女の胸をおさえてそのまま指を…… )
「だぁー!!!!そこまではやってないてばー!!!」
シンは何故か大声で謎の弁解をしていた。
「どうしたんだ?大声上げてさ?」
「あっ…実は…」
「やめろぉ!!」
慌てるシンに、面白がるヨウラン、そしてそれをただ見ているユニラであった。
ユニラ達がミネルバのMS格納庫へと向かっていた時。
ゴゴゴゴ!!
「なっ…なんだぁ!?」
「地震か!?」
「おいおいプラントにいるんだから地震は起きないはずだぞ!?」
その時艦内放送が流れた。
「艦内にいるユニラ・クラインとシン・アスカは至急MSに搭乗して下さい!…繰り返します…」
「……」
「おい!行くぞシン!」
「…はい!了解です!」
シンを引っ張っていくようにユニラは駆け出した。
=ミネルバ MS格納庫=
「シン、通信状態を確認する。応答してみてくれ。」
「はい、こちらシン・アスカ。通信状態は問題ありません。」
シンはコアスプレンダーに乗り込み、ユニラは青色に塗装されたスラッシュザク・ファントムに乗り込んだ。
「それにしても、どうして出撃なんですか?」
「…ともかく出撃しろ、説明は途中でメイリンにしてもらえ。」
「…了解です。シン・アスカ!コアスプレンダー出ます!」
ミネルバからコアスプレンダーが飛び出し続いて三機のフライヤーが射出された。
「よし、ユニラ・クライン。ザク行きます!」
シンに続きユニラのスラッシュザク・ファントムも出撃し、二人はアーモリーワンのMS格納庫エリアへと向かっていた。
|
Tweet |
|
|
0
|
1
|
追加するフォルダを選択
はじまりです。