No.678500

北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第四話

ユウヤさん

第四話になる
まず一言
短い
別段ネタが無いわけではないが・・・
一寸時間が足りないだけだ。

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2014-04-13 13:57:47 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4091   閲覧ユーザー数:3192

北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第四話―黄巾党編に突入などはしない。

 

 

 

 思春「題名!!」

 

 蓮華「い、いきなりどうした?」

 

 思春「はっ!いえ・・・何でも有りません・・・そう叫ばなければならなかったとしか・・・」

 

 蓮華「そ、そうか・・・」

 

 突然訳の分からない叫びをした甘寧さんだが、俺は今それどころでは無い。

 

 一刀「な、七乃。離れようか・・・」

 

 七乃「いやです~」

 

 右腕に七乃。

 

 結璃「離れろ、阿婆擦れ!」

 

 左腕に結璃。

 

 七乃「なんですか?二番目。」

 

 七乃さん、そりゃあ言っちゃいけやせんよ?

 

 結璃「に!?・・・そうですか。それは宣戦布告ですか・・・」

 

 ほらぁ・・・結璃さんおこになっちゃった。

 

 七乃「あれ?対等にやりあえると思ってるんですか??それは残念な思考ですね~」

 

 あ、二人離れた・・・よかった、天獄から解放された。

 

 結璃「うなあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 七乃「ふしゃぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 俺から離れた二人はお猫様よろしく威嚇しあっている。

 

 一刀(本当に勘弁してくれ・・・)

 

 蓮華「さて・・・あそこで威嚇しあってる猫は放っておいて・・・」

 

 一刀「あぁ、七乃の話だと寿春を含めた袁術領はそのまま孫策さんの領土になるって話だったな。」

 

 蓮華「にわかには信じられんが・・・先ほど姉さまから寿春の統治は任せる事を書かれた竹簡が来た。」

 

 一刀「そうか・・・俺達の事は?」

 

 蓮華「正直まだ伝える事は出来ん・・・あ、別にお前たちの事を疑ってるわけではなくな・・・」

 

 一刀「いや、それは分かる。いきなりこんな状況だ。統治に集中してもらいたいんだろ?」

 

 蓮華「そうだ・・・分かってくれるか?」

 

 一刀「ただ・・・それでも問題は有る。」

 

 蓮華「問題?」

 

 一刀「元々袁術領の豪族は袁家と言う力の象徴があったから従っていただけ、それは分かるな?」

 

 蓮華「あぁ、それがどうしたのだ?」

 

 一刀「それが無くなり、あまつさえかつて自分たちが相応しくないと思っていた孫家が・・・って考えると・・・」

 

 蓮華「そんな事を考えてるやつが居るのか!?我等が江東の地に住む者たちを大事に思ってる事が判らんのか!」

 

 一刀「ん~、それは問題じゃなくてだな。力も示さない奴には従えない。それより自分たちの方が・・・って考えるって訳。だから寿春や建業はともかく、他の街々は、正確にはそこを治める豪族は従わないって事。少しずつ力を示しながら行くしかないから、時間はかかるだろうね。」

 

 蓮華「それが問題・・・か。」

 

 一刀「そゆこと。ま、俺も協力は惜しまないよ。あ、こら明命!猫はそう言う扱いは嫌いだと・・・あ~あ、引っ掻かれた。」

 

 蓮華「真名は許されたんだな。」

 

 一刀「ああ、疑ってすみませんって謝られちゃったよ。当然の事をしていただけなのにね・・・」

 

 蓮華「・・・お前たちが天の御使いかどうかは、やはりまだ分からん。だが・・・お前の事は少なからず信用できそうだ。」

 

 一刀「いいのか?」

 

 蓮華「ああ、明命の報告も聞いてるしな。しばらくは街の統治に力を貸してくれ。」

 

 一刀「ん、りょーかい。」

 

 結璃『ふしゃー!!』

 

 七乃『うにゃー!!』

 

 明命『あぁ、後ろに現れるお猫様、良いですぅ・・・もふもふしたいですぅぅぅ!!』

 

 二人「・・・はぁ。」

 

 思春「あの・・・蓮華様。そろそろ政務に戻られませんと。」

 

 蓮華「あ、そうね。それじゃあ北郷。後の事は頼んだ。」

 

 一刀「へ?後の事??」

 

 蓮華「あの二人と・・・明命の事だ。」

 

 一刀「・・・わかった・・・」

 

 今日一番の大仕事が回って来た。その後、俺の懸念が当たって建業と寿春のみが孫家を受け入れる意思を表し、他の街は豪族を中心とした統治を行う様だ。これから大変だな、色々と。黄巾党から・・・あの外史では無かった反董卓連合。群雄割拠。・・・まずは・・・

 

 一刀「お~い、二人とも~~そろそろ威嚇し合うのは辞めて話し合いをしようか?」

 

 この二人の戦争を止めるか。

 

 

 

 

 あれから数日、俺は軍部を任される事となった。信用はされてるんだろうがいきなりこれは無いんじゃないか?勿論、表面上軍部責任者は程普さんだ。俺達が来た時は賊の討伐で出払っていたらしく、俺達の事を最初こそ警戒したが、結璃の奔放ぶりに何かしら共感したらしく、俺についても信用を得られたらしい。ちなみに非番の日に真名を許された。粋怜さんと言うらしい。仕事の時は名か字で頼むよと言われた。正直あの人は前の外史では会わなかったから話す機会が出来て良かったとは思ってる。

 

 一刀「さてと~、まずやる事は・・・寿春の実情調査だよ~」

 

 俺は誰と話す訳でもなく、独り言を言いながら街を歩く。

 

 一刀「それにしても・・・本当にひどいな。元老の命とは言え・・・」

 

 表通りは良い、まだ人通りはある。裏に目を向ければそこはまさしく地獄。おそらく生きてはいないだろう動物や、人が転がっている。正直見るに堪えない。

 

 一刀「こういう事を口にしたくないが、まずは火葬場みたいな所を作った方がいいんじゃないだろうか・・・」

 

 人に限らず、“死体”の放置はまずい。これは迅速に対応しなければならない。兵の訓練に街の清掃活動を加えるか?いや、正規兵にはあまりさせられない。自分たちの仕事じゃないって言う不満は出る筈だ。だからと言って他の人を使う訳にも・・・

 

 明命「あれ?一刀様。どうしました?」

 

 一刀「ん?あぁ、明命か。ちょっとね・・・街の掃除をしたいんだけど・・・どう人員を割くか考えてたんだ。」

 

 正直、こんな街では非番も楽しめない。

 

 明命「そうですね・・・私の隊でも数人そういった活動を率先してやる人達もいますが、街の人からは良いようには見られませんね。死体を運んでるって言うのがまず駄目なんでしょうか?」

 

 一刀「そう言った人達が居るのはありがたいなぁ。あぁ、それと・・・人の目が付かないように移動する場所を通行規制して、見えないようにするだけで違うはずだよ。」

 

 明命「なるほど!なら伝えてきますね!!」

 

 一刀「もし詳しい事を聞きたがったら俺の所に来るように伝えてね~。今日は街をぶらつくけど基本自分の執務室に居るから~。」

 

 明命「分かりました!」

 

 俺の助言を自分の隊の人達に伝えるために走っている明命の背を見送りながら考えを巡らせる(独り言をつぶやく)

 

 一刀「それにしても、率先してそう言う事が出来る人が居る時点で希望が持てるよな~」

 

 基本人が死んでいてもそれを率先して片付けようとする人はまず居ない。通り道なら上に報告して片付けてもらうだろう。だが人通りがない場所は放置されたとしても気に留める人間は少ないってことだ。正直胸糞悪いが・・・俺自身、昔のままならそう考えていただろう。人とは総じてそう言った所もある物だ。

 

 一刀「これなら街の清掃に関してはある程度問題無いかなぁ。」

 

 頭の中で死体の処理方法、治安維持の政策、警備隊の設置、やる事を巡らせ、没はすぐに頭の中から捨て去る。正直こういった政治方面は疲れる。あぁ、少し機械いじりたいなぁ・・・

 

 一刀「ん?あれは・・・」

 

 目の前に人だかり、何やら音楽が聞こえてくる。

 

 ???「皆聞いてくれてありがと~」

 

 ???「次も聞いて行ってね~」

 

 ???「よろしく。」

 

 ふぅん?旅芸人か。よく来ようと思ったなあの子たち。

 

 観客「お~張角ちゃ~ん!こっち向いて~!!」

 

 観客「はぁはぁ、超可愛いよ張宝ちゃん・・・」

 

 観客「張梁ちゃんの、あのチラ見下着が堪らない!」

 

 ・・・今、なんて言った?

 

 天和「応援ありがとう~!」

 

 地和「ま、可愛いのは当然ね!」

 

 人和「・・・恥ずかしい/////」

 

 一刀「・・・はぁあああ!?」

 

 観客「なんだなんだ??」

 

 観客「突然大声出すなよ!」

 

 観客「ん?おい、この人城に努めてる偉い人だぞ??」

 

 観客「マジか!ま、まさか取り締まりに来たんじゃぁ・・・」

 

 観客「なんだと!俺達の張三姉妹をどうする気だ!!」

 

 なんだかとんでもない方向に行きそうな気がする・・・

 

 一刀「あ、ああすまない。知り合いに同じ名前の奴が居たんだ。人違いで良かったよ。だが・・・此処は狭すぎる、少し開けたところでやってもらえると治安を預かる身としては有りがたい。」

 

 天和「あ、ごめんなさ~い。でも・・・」

 

 地和「仕方ないでしょ!広い所は場所代が高いんだから!!」

 

 人和「ここでのこの人気は予想外だったんです。」

 

 一刀「・・・へぇ?・・・・・・そうだ!確かしばらくは東の調練場が空いて居た気がする・・・よし、特別だ。俺を最前列で聞かせてくれ。そうしたら宣伝と同時に場所を提供する!」

 

 天和「え?本当ですか!?」

 

 地和「な、何か裏があるんじゃないでしょうね・・・」

 

 人和「地和姉さん、お城の人にそんな口のきき方・・・」

 

 ふむ、張角さんはおっとりお姉さん、張宝ちゃんは気の強いロリっ子、張梁ちゃんは常識人っと・・・

 

 一刀「どうだろう??正直こちらにも得があるんだけどな。」

 

 人和「・・・得?」

 

 一刀「まずは・・・今日の所は解散させてもらっていいかな?後日大きな会場で・・・って事で。」

 

 人和「・・・分かりました。」

 

 こうして張梁ちゃんの指揮の元大通りの人だかりは解消された。そして今俺は・・・結璃に正座させられています。

 

 結璃「で?どうして女の子を引っかけて来ますかねこの種馬は?」

 

 一刀「あの・・・俺の話を聞いていただけ」

 

 結璃「ないです。」

 

 ですよね。

 

 天和「私此処まで怒ってる人初めて見たかも・・・」

 

 地和「え?人和が切れるとこんな感じj」

 

 人和「ちぃ姉さん?そこの人と一緒に正座する?」

 

 地和「イエ、遠慮シマス。」

 

 俺はそのまま結璃の説教を受け続け、日が落ちてから解放された。仕方ないとのことで俺と結璃の屋敷に三人を泊めながら、話をする事になったのだった。

 

 

 あとがき

 

 

 ははは、今度は黄巾党の乱を無かった事にするつもりか?と友人に脅された。そんな事は・・・無いといいなぁ。

 

 勿論黄巾党の乱は歴史上外せないので起こすつもりだが、それが彼女たちの元起こるとは断言しない。もしかしたら名前を語った誰かが起こすかもしれないと言う事だ。

 

 え?ネタバレもいいとこだって?・・・まぁ、そこはどうなるか分からんから何とも言えない。

 

 まずは短いがこんな感じでどうだろう?題名についての突っ込みは遠慮する。ほとんど気分で適当に付けてるから関係ない場合がある。(おい)

 

 ではまた次回にお会いしよう。金がなくてスパロボを変えなかった哀れな神より。きっと買って楽しんでるであろう読者諸君へ。

 


 
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