No.675696

真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第3章 12話

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

続きを表示

2014-04-02 20:10:12 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3155   閲覧ユーザー数:2510

第3章 群雄淘汰・天下三分の計編 12話 『 成都・・・陥落!? 』

 

 

 

 

荊南、河北の地へと次々に戦火が飛び火していた頃、漢中を制したばかりの劉備軍が安穏と時を過ごしていた訳ではなかった

むしろ、この魏呉との同盟が、一時的なモノと悟っていた朱里と雛里は、急いで漢中以南を制する必要性に迫られていた

 

・・・とはいえ、漢中を制して間もない上、これ以上派兵しては、兵からも民からも見放される元となるのは必定であり

自身の軍が動かせぬのならば・・・他者を動かせばいいとの結論に至り、朱里達首脳部はその対応を協議した

 

その結果、成都派の対抗勢力の筆頭である益州巴郡の太守・桔梗へと声をかけてみるものの・・・

こちらに関しては、一向に色よい返事はもらえなかった

 

時間が惜しい事もあり、ならば後は・・・孫呉が山越と同盟に至ったのだ 私達にも出来ない事はないのではないか?

そうした結論へと至った事もあり、さらなるに南にある勢力へと朱里達の熱い視線が注がれるのであった 

 

だが、かの勢力を動かすには、情報が極端に乏しく

桔梗と同じく交渉が難航しそうな事が目にみえており、ならば朱里か雛里が、直接交渉に当る事が策の大前提となっていた

 

朱里か雛里の内、動く事が出来るという事ならまだ雛里の方であり

ただ、か弱い小動物?の雛里1人で、この内戦の渦巻く真っ只中の成都を突っ切る事は無謀とさえいえた

 

そうした事情も加味して、大陸中を旅した経験もある星を護衛として伴い、2人は皆の見送りをうけ、一路南蛮の地へと赴く事と相成った

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

漢中から成都に向かう道程には、米倉山脈を踏破する米倉道

そして陽平関を通る事が出来るものの険阻な金牛道、武都方面に迂回する比較的緩やかな馬鳴閣道がある

それぞれ多少整備された道もあるが、所々に吊橋などがあり険しい各所もあり、長く外来の進入を拒み続ける天嶮がそびえる

 

悠長に迂回している暇もなく、道中が厳しくなる事が予想される中

幼い雛里が行くには想像以上に厳しく、たどたどしい様を見かねた星は度々助け舟を出してみるものの・・・

 

「雛里 ここは岩がゴツゴツ(隆起)してて危ないから手を繋ごうか?」

「だっ! だいじょうぶでしゅ!」

 

そう笑顔を向け、自信満々にささやかな・・・こほん! 胸を張って強がってみせる雛里でありましたが・・・

てくてくてく・・・ころん うるうる 

・・・と言ってる傍から、見事に躓き転んでいる雛里でありました

 

「ほっほら 雛里! しっかりしろ!」

 

星は転がっていた雛里をヒョイと抱き上げ、ちゃんと立たせてやる

 

こうした事は一度ではなく、吊橋から足を踏み外して、星の直刀槍「龍牙」で衣服をひっかけてもらい一命を救ってもらったりと

最後の方は星が、無理やり説得し背中に抱っこしたりと、世話になる雛里の方も開き直っていた感が否めない

 

こうして甲斐甲斐しく世話を焼く星は、雛里に何かしらの気持ちを抱く、この時の自分にはまだ気付いておらず・・・

 

「星さん あれ! 大熊猫ですか!? はっ初めてみました~」

 

瞳をランランと輝かせ、可愛くぴょんぴょん飛び跳ねながら、星に大熊猫を指差してはしゃぐ雛里

その様子を見つめていて、ふと湧き上がる思いに気付くことになる

 

この胸に抱いたモヤモヤな気持ちは、一体何だというのだろう? 

大熊猫と同様? いやそれ以上の愛情?というより保護欲という方が近いのだろうか?

雛里を見てると何やらそそられる自分に気付く星でありました・・・じゅる

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

天嶮がそびえる要衝を抜けきり、成都へと辿り着いた雛里と星

内戦が続いたせいでかなり疲弊している街並みを、2人は心痛めながら宿と食事処を探して通りを歩いていく

 

そんな戦乱渦巻く中でも、店を開いている所も見受けられ、商魂逞しい人々がいる事が救いでもあった

雛里と星の2人は、見つけた食事処へと入り注文していく

 

「星さんの注文の品 お豆腐のとか、赤と白のお鍋とか、みんな美味しそうですね」

 

「ああ この地域ではよく好まれて食べられる料理でな 麻婆豆腐と火鍋というものだ」

「それ 少し戴いていいですか? ぱっくんちょ!」

 

星のを興味本位からちょっと摘んでみた雛里であったのだが

麻婆豆腐の方ならいざ知らず、雛里が先程食べたモノは火鍋の方であり

正体を知っている星は、さすがに驚きを隠せなかった

 

「おっ おいっ! 待て! 雛里! ・・・もしかして大丈夫なのか? 雛里?」

 

星は恐る恐る雛里へと聞いてみるものの、雛里に変った様子は見られない

気にする所か、パクパクと次のを食べて見せたのだ

雛里は意外と辛いモノは得意なのか? そう思いかけた星でありましたが・・・

 

「・・・・・・?? 大丈夫? あれが麻婆豆腐で? これが火鍋でしゅか?

 ・・・・・・・・かっっっっ・・・・・辛いですぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーー! ヒィィィーーーーーーー!!」

 

喉を両手で押さえ、口を金魚のようにパクパクと口を開く雛里の様子に、慌てて水を差し出す星

 

「みっ水だ! のっ飲め! 雛里」

 

水を手渡した星は、そのまま雛里の背を摩り続け

一方、星から手渡された水を雛里はごきゅごきゅ・・・と喉を鳴らし、目に涙を浮かべみるみる何杯もの水を飲み干す雛里でありました

 

「ぢっ ぢんぢゃうがどおぼいばぢだ(死んじゃうかと思いました)」

 

それはそうだろう・・・ 全く止める間もなく食べる雛里も雛里よ・・・ この火鍋の辛さってこんな時間差攻撃だったか!?

諸国を主を求め旅をし、火鍋を食べなれた星だからこその感想なのだが・・・

 

さすがにこれからは少しは確認しような? 雛里よ ゴ●ラや龍のように、口から盛大に火を吹く人を始めてみたぞ

雛里の背を摩りながら、そんな不謹慎ともとれる内容を考えていた星でありました

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

また内戦が続き治安が悪化した成都で、こんな事件にも2人は遭遇していたのだった

 

「せっせいさ・・・ん! たっ! たすけ・・・むごむご・・・」

 

少し外の空気を吸いに宿を出た途端にこうして口を塞がれ

人攫いに誘拐されそうになってしまう破目に陥る可哀想な雛りん

 

だが天は雛里をまだ見捨ててはいなかった! 星がこの様子をしかと目撃していたのだった!!

星はすぐさま直刀槍「龍牙」を掴むや勢い良く飛び出しつつも、それと同時に自身の着物の袖へと手を忍ばせた

 

味方の危急時にはこのアイテムの出番なのだっ!!

 

「じょわっ!!」

 

という掛け声と共に”ぱぴよんますく”を着けた私は、華蝶仮面へといと鮮やかに! 

華麗に変心・・・いや変身して魅せた!! ・・・のだが

 

「ぶはっ!! せっせいさ・・・ん! へんな 仮面をつけてないで たっ! たす・・・むごむご・・・」

 

攫われそうになるのを、必死にもがき足掻いたのだろう

もがいた雛里は”藁”をも掴む! 幼きその手で当り構わず必死に掴んだ

 

抵抗する一瞬の隙をつき、こちらへと助けを求めている雛里でありましたが

一方の華蝶仮面(”ぱぴよんますく”を着けた星)はというと・・・

 

・・・へっ変だとな? この華麗な機能美と芸術性を兼ね備えた代物を理解できんとは! 超絶に失敬だぞ! 雛里!!

雛里の危急に際しての言葉を聞いておいて、ツッコミ所はそこなのか?という疑問はさて置き

頬をピクピクと上下に引きつらせている華蝶仮面でありました

 

「てめぇ 何者だ! 邪魔するな!」

 

誘拐犯の言葉など総スルーし、華蝶仮面は雛里の先程の言に修正を入れてくる

 

「私は”セイ”という人物などでは断じてない!! 

 可憐な花に誘われて、美々しき蝶が今、舞い降りる! 我が名は華蝶仮面! 混乱の都に美と愛をもたらす正義の化身なり!

 とぉっーーーーーーーーーーー!!!」

 

・・・と鎧袖一触、気を取り直した華蝶仮面は直刀槍「龍牙」を揮い、雛里を攫おうとした賊を見事華麗に撃退するのでありました

 

「正義は必ず勝つ!! どっか~~~ん!! ではこれにて御免!」

 

華麗な勝利をした華蝶仮面の背後にて、最後はかなりド派手な爆破演出を仕込んでいる星でありました

 

「・・・・・・う~む やはり朱華蝶か二号がいないと

 登場しーんと最後のしーんにて、盛り上がりにいささか欠ける嫌いがあるような演出構成だな・・・ ぶつぶつ・・・」

 

先程の自身の演出?に不満があったのか? 

そんな毒?とも呪い?とも取れる言葉を吐きながら、何処へなりと去っていく華蝶仮面でありました

 

いつの間に朱里を仲間に引き入れたのか? そこは未だに謎が残る部分ではあるが・・・

こうした長期間に渡る移動を果たし、雛里と星の2人は南蛮の地へと足を踏み入れることと相成った訳である

 

 

 

 

「みぃが南蛮大王・孟獲なのにゃ!」

「こちらからミケ! トラ! シャム!なのにゃ!」

 

「「「おうにゃーーーー!!!」」」

 

・・・と最初はフレンドリーな感じで、長旅をしてまで直接交渉に来た甲斐があったかに思われたのだが

 

「ちっこい・・・」

「ちっちっさい・・・」

 

この2人の”本音”にて、全てブチ壊しとなったのである

 

「フゥゥゥゥーーーーーーー」

「ひうっ!」

 

なっなんで私だけ・・・ 星と雛里の言葉を聴いた美以は、雛里だけを威嚇してみせた

 

南蛮大王・孟獲という名前から、2人はムサくゴツイ大男を想像していた訳なのだが・・・

口は災いの元ともいうが、パヤパヤ(小象)を頭に乗せた美以の可愛い出で立ちから、2人の予想は見事裏切られた格好となり

つい本音が駄々漏れしてしまったのである

 

「あっ あの~ 私達と同盟を結んで戴けませんか?」

 

雛里は慌てて後出しとなってしまった策を出しては見るものの・・・

 

「フゥゥゥゥーーーーーーー」

「ひうっ!」

 

やはりというか予想通りの反応というか

先程の星と雛里の”ちいさい”口撃?が余程気に入らなかったのか、威嚇のモーションが一向に解除されない

 

ならばと、こういう地では焼肉定食・・・もとい、弱肉強食の世の中がまかり通っている事がままあることから

こちらの言を受け入れてもらう為ならばしょうがないと、雛里はここで強攻策へと打って出て、星に出張ってもらう事にしたのだった

 

「みぃに勝てるつもりなのにゃ? フミャァァァァーーーーーーー」

 

「ひうっ!」

「「「だいおーしゃま! けちょんけちょんにしてやるにょーーー」」」

 

星を威嚇した美以なのだが、雛里の方がビビッて頭を抱えてしゃがみ込んでしまっている

そんな雛里と美以の遣り取りの様子を苦笑しながら、星は直刀槍「龍牙」を美以へと向け構えるのであった

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

どごぉ~ん!

 

どごぉ~~~ん!

 

どごぉぉ~~~~~~ん!!

 

「「「だいおーしゃま がんばるにゃーーー!!」」」

 

ズズゥゥ~~~ン!

 

やはりというべきか、ご想像通りというべきか、今更説明など必要ない・・・気がするが

星に挑発された美以は何度も何度も・・・土煙をあげ、諦めずに何度となく攻撃するものの・・・

 

星にひょひょいと全ての攻撃を華麗に避けられ、2人の周囲はすでに穴ぼこだらけ

平地の方が少ないくらいな有様へと、周囲の景色を荒々しいモノへと塗り替え果てていた

 

「ハッハッハ もう終わりでござるかな?」

 

最初の頃は強がってみせていた美以も、今では息も絶え絶えになっており

瞳に涙をいっぱいに溜めながら、最後は疲れ果てたのか 手から虎王独鈷(こおうどっこ)を落としてしまっていた

 

「ぐしゅ ぐしゅ・・・」

 

「「「だいぉ~ 泣かしたぁ~♪ 先生(祝融)に言うたんねんっ!」」」

 

「先生って誰だ! しかも何でそこで訛り(関西弁)が・・・」

「星さん そこで突っ込んでは負けです! ここは非情になりきるのでしゅ! はぅ!」

 

「・・・おっと そうだった! 失敬 失敬!!」

 

この虎王独鈷(こおうどっこ)にて生み出された大量の穴ぼこを見れば分るが、一撃の威力は星の直刀槍「龍牙」を遥かに凌駕していた

しかし、悲しいことに、某彗星さんの有名な台詞にあるように、当らなければどうということはない・・・というオチであった

 

地形を変化させるまで攻撃を続けた美以を褒めるべきか、それとも全部の攻撃を避けた星を褒めるべき所か悩み所ではあるが・・・

 

結果的に美以がへそを曲げてしまったのは失策といえたのだが

もがく雛里は”藁”をも掴む!で掴んでいた干し肉が、かばんの中に偶然大量に入っていた事もあり餌付けしてみた雛里であった

 

「もきゅもきゅ お前ちょっといいやつだじょ! ごっくん! もきゅもきゅ 先程のみぃへの無礼を許してやるにょ!」

 

餌付けに見事成功したらしく、美以の先程までのスネっぷりは何処へやら・・・

今ならこちらの言い分が全部通りそうだと、干し肉を餌にして、同盟話や真名も含め、全てこの機に遂行してしまった雛里でありました

 

「う~む 同盟成立を示す押印が猫の手形とは・・・ まぁこれはこれでいいでござるか

 それにしてもえっと・・・ 成都へと向かう美以の部下ってこの3人だけ? 先生とやらは一緒にいかないのか?」

 

「うにゃ? えっへん! そうだじょ~ ミケ、トラ、シャムは我輩の自慢の家臣だじょ~~

 祝融はみぃ達の留守を守らねばならないにょ」

 

「「「だじょ~~~~~ にゃ~~~~」」」

 

「自慢の家臣はいいのだが・・・ これ大丈夫か?

 今更1人2人増えたとて変らんが・・・ それにしても南蛮軍って恐るべき軍なのか?

 まぁ これ以上突っ込んでいても埒があかん 終わったしいくか? 雛里」

 

「ですね・・・」

 

美以達に元気を吸い取られたのか!? 

対応に疲れ果てていた事も手伝って、星と雛里の2人+美以以下家来のおちびちゃん4名で何とかなるのか!?

これからの行動が非常に心許なくなる雛里でありました

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

とりあえず成都についた一行は、成都城内部へと楽々侵入することに成功

 

さすがにザル警備もいいところだな 南蛮の4人組が騒いでいようが、近づいてくる警備の者すら一向に現れる気配がない 

一連のダレた成都派の面々に星と雛里は苦笑しつつも

その間隙をぬって、こうして易々と行動し情報を得れるのだから、成都派の面々に感謝すべき所であった

 

「ここが食料庫みたいだな 雛里」

「ですね」

 

「それにしてもこれは膨大な量ですね」

 

雛里がこう感想を漏らすのは仕方がない 

何年篭城する気なのだろうか? 干し肉などの長期保存可能な食料が、倉の天井近くにまで達するぐらいうず高く積まれていた数々の食料に

よくもまぁこんなに集めたものだと、正直な所2人もまた感嘆を禁じえなかった

 

そしてこの食料備蓄量の安心感から、平時は警戒感が薄く、ザル警備なのだろうと察しがつくのであった

 

星と雛里がうず高く詰まれた食料を前に、背を逸らして眺めていた一方で

南蛮4人組はというと・・・

 

「こっこれ・・・ じゅる・・・ みっ美以達が、全部食べてもいいにゃ?」

 

・・・と涎を垂らしこの食料を食べる気満々のようである

星も雛里も苦笑しつつ、これだけあるのだから、少しくらい拝借してもバチは当るまい?

そう気軽に考えていたので、つい・・・

 

「ああ いいぞ! 思う存分食べて良いぞ? はっはっは」

「はい! この倉にある食料全部食べていいでしゅ はぅ!」

 

・・・と気軽に了承してしまっていた 後で青ざめ後悔するとは知らずに・・・

 

「だっ大王しゃま! 大量にゃっ!」

「大王しゃま! 大漁にゃぁーーーーーーーーーーー」

「大猟・・・ ふぁぁぁ~~~~~」

 

「ミケ・トラ・シャム 宴にゃぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」

「「「にゃぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー」」」

 

「これからみぃは、歌って?踊れ?食べれる?だいお~を目指すのにゃ!」

「「「にゃぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー」」」

 

こうして、にゃんばん式?大宴会が幕開けしたのであった

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

「申し上げます! しょっ・・・食料庫が4名ほどに食い荒らされております」

 

成都派が掴んだその悪い知らせとは一体!?                             ※第2章 21話参照

 

そう、この悪い知らせとは・・・美以を始めとしたミケ・トラ・シャムに自軍の食料庫を食い荒らされているという一報であった

4人くらいが、自軍の食料庫に忍び込んで食い荒らしたとしても、損害など微々たるモノ・・・

 

・・・そんな風に軽く考えていた時期があった成都派の面々でありました

 

「ここへ報告へ来る前に、さっさとその不審人物達を即刻つまみ出さんか! バカ者!!」

 

この件はこれで終わり・・・ しょうもない報告をしてくるな こちらも忙しいのだ

・・・と劉璋を前にして、怒り心頭の成都派の面々達であったのだが、この時事態はすでに急転していたのだった

 

「もっ申し上げます! およそ300(・ ・ ・)もの不審人物達が自軍の食料庫を食い荒らしております!」

 

次の報告を受けて、劉璋以下成都派の面々が首を捻る事になった

 

先程報告を受けた人数は、確か()名だったはず

それが数刻も経っていないのにも関わらず、およそ300(・ ・ ・)という報告人数に

倉を管理している者達は一体何をしている? 進入した人数すらちゃんと把握できない者達なのか?

と更にバカにするような視線を送っていたのだった

 

だが次に飛び込んできた伝令は、すでに顔面蒼白のまま、さも信じられない報告を彼らにするのであった

 

「もっ もっ申し上げます! およそ3000(・ ・ ・ ・)もの不審人物達が、建業城の食料庫を食い荒らしております!」

 

「4人や300、あまつさえ3000とは・・・ なっ何を馬鹿なことを申しておるのじゃ!!」

 

もはやここに到っては、倉で何が起こっているのか見るほうが早いと思ったのだろう

彼らは一斉に成都城の倉へと急行するのであった

 

ミケ、トラ、シャムが、倉にある食料を口一杯に頬張り食べている光景が彼らの目に映っていた

 

伝令に対して、即刻つまみ出さんか!と叫ぼうとした時、彼らの目前で到底信じられない驚愕の事態を目にすることになった

ミケが・・・トラが・・・シャムが・・・次々に増殖したのである

分身の術?という幻、朧などの類ではなく、間違いなく1人づつ”増えた”のである

 

アメーバのように増殖した事で、消費者にはさぞ喜ばしいことであろうが、仮にも娘さん達が1UP?の如く増えたのである

星や雛里とて、この信じられない光景を目の当たりにし、呆れ果ててモノも言えない状況だったのだ

唖然とする成都派の面々の気持ちがよ~~く判った

 

「もっもう・・・食べられないにゃ~~~」

 

お腹が怒った時のふぐ、又は”信楽焼・置物たぬき”のように大きく数倍も膨れ上がり、幸せそうに床に寝転がる美以をみて・・・

あの大量の食料と彼女達のお腹のふくらみが、もはや割りに合っていない点を追求することに断念した

 

「美以まではさすがに増殖しないのか 良いのか悪いのか分りかねるが・・・

 いやはや・・・他国の食料だから笑って済ませられるがなぁ~

 さすがにこれが、自軍の食料だったらと考えると、ゾッとするな・・・雛里」

 

「はい・・・星さん 今後彼女達の前で、軽々しく((全部|))食べていい・・・

 ・・・なんて言うのは気をつけましゅ はうぅ~」

 

成都派の面々が唖然と見守る中、美以、ミケ、トラ、シャムに成都城の食料庫を見事に空にさせられ

成都派の面々が排除しようと派兵したものの、ものの見事に増殖したミケ、トラ、シャム達の前に敗北を喫することになった

 

星と雛里の2人は溜息をつきながら、自分達の想像のラチ外で遠くかけ離れた存在とこの有様に

ほとほと呆れ果てるしか、しょうがなかったのであった

 

そして増殖したミケ、トラ、シャム達の処分に困る星、雛里を前に、その後はどうなったのか?というと・・・

およそ数時間が経った頃だろうか、摩訶不思議な事に、彼女達のぐぅぅぅぅ~~~という腹の虫が鳴り響く空腹の合図?と共に

あれほど溢れかえっていた人数が、あれよあれよとみるみる減少し、元の3人へと戻っていったそうである

 

その間にも、雛里は朱里宛にすぐさま書状を認め、星は成都から漢中へと昼夜を問わず大急ぎで馬で駆け、軍の派遣要請をしたのであった

その間雛里はというと・・・ 美以やミケ、トラ、シャムと共に、宿で隠れるように過ごしていた訳なのだが・・・

やはりというかウマが合わず、暴走しそうな4人を必死に押し止め苦労をしたようである

 

増殖したミケ、トラ、シャムが死んだらどうなるのか?など様々な疑問が残ってはいるものの・・・

さすがに怖くて聞けなかった星と雛里の2人でありました

 

その後、星と雛里の報告を受け進駐してきた少数の劉備軍の前に、成都派の面々は蓄財はしていたものの

内乱を長期間起こしていた為に、成都城下に兵を維持するだけの大量の食料の余裕があるはずもなく

ならばと周辺国からの購入するも、食料が届くまでの間に、漢中から続々と派遣させてくる劉備軍勢の前に城を囲まれ

成都派の面々はろくに戦うこともなく、劉備軍の侵攻の前に、早々に膝を屈する事態となったのでありました

 

おまけ話として、その後陥落させた成都で桃香達と無事面会し、真名を交換しあった美以達であった訳なのだが

祝勝会&同盟の祝いの席上で、何もしならない桃香が、美以達へ向かって存分に食べてくださいね!

・・・と言おうとしたのを、星と雛里の2人が身を挺して、慌てて言葉を途中で遮ったのは言うまでもない

 

 

 

 

成都が落ちたという急ぎの伝令が届いたちょうどその頃

紫苑もまた、旧友である益州巴郡の太守である桔梗を頼って、長沙を無事落ち延びた璃々と共に巴郡の城へとやってきていた

 

「紫苑 来て貰って早々申し訳ないのじゃが・・・ 事態が急変して我々も動かねばならなくなった」

 

「それはどういうことなのかしら?」

 

紫苑はすれ違う人々が慌しい事は見て判っていたものの

さすがにその慌しさの元までは、他国という事もあって判りかねたからである

 

「先程急ぎの伝令が参ってな 

 成都を含めた周辺地域が、どうやら劉備軍の手によって陥落させられ制された状態となったらしい」

 

「そう 先にもらった書簡では、当分の間睨みあいって話だったのに、やけに急な話になったのね」

 

敗北して逃れここまで長旅をしてきた紫苑母娘だけに、この地でゆっくりさせてあげたいのはやまやまなのであるが

劉備軍の動向次第では、桔梗の方でも一戦も辞さずの姿勢だけに

紫苑を戦力として数えておきたいという思いも、桔梗の頭の端に少なからずあったのである

 

「・・・ああ 報告によると、どうやったのかは不明なのじゃが

 なんでも、成都城の食料庫に備蓄されていた数年分の食糧が、何者かの手によって一夜にて空っぽにされてしもうたらしい

 その間隙をついて攻めてきた劉備軍に、あっさりと敗北し城を明け渡したらしいのじゃ

 

 それにしても、やつらは万が一の篭城戦用に、成都城に大量の食料を買い込んで詰め込んでいたと情報を得ていたからな

 我らとて、攻めて篭られる事が厄介な事もあり、しばし静観していた訳なのだがな」

 

「ですが桔梗さま 成都城の食料庫を燃やすではなく、からっぽにしたなどと・・・

 到底信じられません しかも一夜にて数年分ですよ?」

 

身振り手振りを交え、桔梗へと強く言い寄る焔耶

 

「そうは言うでもじゃな 焔耶 食料がからっぽ云々は例え信じられなくても、成都が落ちたという事は事実なのじゃ」

 

焔耶の主張は分らなくもない 桔梗とてさっぱり分らぬのだから・・・

ただ劉備軍によって、成都は陥落したということだけは、もはや逃れようのない事実として捉える必要性に迫られていた

 

「うぐっ・・・ それはそうですが桔梗さま!」

 

「焔耶! 少し黙っておれ! 事は成都派の面々とは違い、今までみたいにそう簡単にはいかんだろうな 

 ・・・という訳でだ 紫苑よ 我らの今後の対処の事も含めて応じねばなるまいよ」

 

焔耶とこれ以上建設的でもない事を、あれこれと悠長に話している場合でもなかった事から、語気を強めて焔耶を制する

 

「話はわかったわ 桔梗 でも私がここで出来ることなんてたかが知れてるわよ?」

 

紫苑の似合わぬ逃げ腰に、桔梗は眉をひそめて抗議の言葉を発する

 

「何謙遜しとる! 劉備か?孫呉か? どちらの勢力に加担するか争うのかも決めておらん状況だ

 いざ戦となれば、お前の弓の力も借りたい所じゃ 期待しているぞ?」

 

「桔梗 あなたね・・・ 昔と変わらず強引なんだから~」

 

そう紫苑に指摘され、不敵な笑いを浮かべる桔梗、ぶすっっとだんまりして不貞腐れている焔耶という構図でありました

桔梗は焔耶が隣でぶすっとしている様子など意に介する様子もみせず

 

「ふっふっふっふっ♪ 誰かある!」

 

「ハッ!」

 

「大至急 部屋と酒を用意してあげてくれ」

 

「承知しましたっ!」

 

・・・と紫苑に相談もせず、決定事項として全てを部下に命令を終えてしまう桔梗でありました

 

「久々に会ったのだ あとで一献よかろう? 付き合え」

 

「しょうがないわね~」

 

昔と変らぬ桔梗との間柄だからこそ成り立つ一連の遣り取りだといえた

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

「で? どうなのだ?」

 

その夜、先程の約束通り、紫苑の部屋で飲み交わしている紫苑と桔梗

璃々を寝かしつけてから、こうして桔梗とお互いの近況などを交え話つつ飲んでいる

 

こうして桔梗と気軽に話しながら飲むのは、一体何年ぶりとなるのだろうか?

紫苑が少なくとも結婚し、こうして璃々が生まれてからの記憶は一切ないのだから・・・

 

「どう? ・・・と突然言われても困るわ」

 

桔梗の指す言葉が、さすがに何のことか分らず降参の意味も込めて問い返す紫苑

 

「天の御遣いを実際にみたのじゃろう? わしは残念な事に一度も会った事がないからのう

 ただ以前戦った孫呉に属する甘寧という女子は、実に面白く熱くさせられる武人じゃったのう

 

 あやつほどの武人を従えておるのじゃ 天の御遣いの器量も察せられるというものだがな

 あ~できればあやつと、また熱い戦いがしたいがの~う」                        ※第1章 8話参照

 

中央と密接なパイプがあったからこそ、中枢から遠ざけられていても、情報だけは得ることができた紫苑であったが

この時代にネットという媒体がある訳ではない ましてや紙は貴重品であり、日々の新聞すらない時代で

大陸の詳細地形地図や正確な情報は、皆のどから手が出るほど欲しいモノであった

 

孫呉は大陸の詳細地形地図など台帳を反董卓連合時に入手済

正確な情報は、明命などの斥候から得ていたことから、他国のこうした苦労を一番知らない国といえた

 

現在では魯家が、最近支店にて売り出している”かわら版”にて

何日~時には数ヶ月遅れという、わずかばかりの中央や他国の情報の動きを得ることが出来るくらいである

 

なので、さすがに大陸は広いという表現が妥当といえよう

中央での一刀の活躍が、大陸の隅々にまで行き届いているという訳にはいかなかったようである

 

だからこそ、人と飲み交わしながら、”クチコミ”という日々の情報を遣り取りしている節が

こうして各所で多大に見受けられるのも、この時代の大きな特徴といえるのであった

 

「甘寧・・・ 確か先の私との戦いの時にもいたわ 

 ただ直接相手をした訳ではないけれど 砦をものの見事に落とされたわ

 

 一刀さま? ええ ”約束事”の事がなければ、傍でお仕えしたい程のお方だったわ」

 

「ほほう? 名前で呼ぶ間柄とはのう くっくっく 紫苑ほどの者がそこまでいうか」

 

酒が入っているせいか 桔梗は頬を赤らめたまま、紫苑をニヤニヤとした、いやらし~い目つきで追求してきたのだった

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

「ふぇ~~~~っくしょん!!」

 

漸く偲蓮を寝かしつけ、夫婦2人きりの時間となった途端に、この大きな一刀のくしゃみである

もう! 甘い雰囲気が台無しじゃない、そう思うと雪蓮の機嫌は途端に悪くなった

 

「一刀 風邪? 大丈夫!? 良く頬擦りする偲蓮に移ったら大変なんだから・・・すぐにちゃんと直してよ?」

 

「ズズッ・・・いやいや! 風邪じゃないって! 誰かが俺の噂でもしてるんじゃないかな?なぁんてな! あはは・・・

 ・・・ってイタイ!イタイよ!! 雪蓮! 三白眼で見つめながらつねらないでくれよ!」

 

こういう一刀の強がり?というべき我慢強い所が、雪蓮にとっては一刀の好きになれない部分であった

こうした愛する一刀の強がりは、雪蓮にとって心配の悩みの種となっている

 

「鼻の下こ~んなに伸ばしちゃって!! これは浮気よ! 浮気! フンっだ!!」

 

こうしてスネて、一刀に必死になってあやされる事で、雪蓮は自身の心が幸せで満たされるのが判る

こうした幸せな日々が、ずっと続くようにと心の中で祈りを捧げる

 

「おいおい 勘弁してくれよ~ 雪蓮 噂の主は男かもしれないだろう? 機嫌直してくれよ な?な?」

 

毎度の事ながら、雪蓮の破天荒な機嫌の変更っぷりに、終止振り回され続ける一刀でありました

 

「ぶ~~ ぶ~~ なら高順・貂蝉・卑弥呼・華佗に聞いてきて! 噂が当ってたら許してあげる!」

 

一刀くん! 一刀さん! えまーじぇんしー(緊急事態発生)! えまーじぇんしー(緊急事態発生)!!

・・・というトンデモ発言が、奥様である雪蓮さまから発動されました!!と一刀の脳内で警告音が高らかに響いている

 

「・・・ってちょっとまて! 雪蓮!! 何!? その人選は! 

 あまりにも酷過ぎやしないか!? もしかしたら、女性でも蓮華かもしれないじゃないか?」

 

との言い訳めいたありふれた反論で、甘えた雪蓮が納得するはずもなく・・・

 

「べぇ~~~だっ! じゃ やっぱり噂してたのは女性なんじゃない! 

 2人でいる時や家族で一緒にいる時は、蓮華含めて他の女性の事は考えないでっ! もう知らないっ!!」

 

・・・とそっぽを向きもはや絶交の構えをみせる雪蓮さんの徹底抗戦に

 

「分りました 愛しの奥方様! 私めの気遣いが足りませんでした!! ふか~~~~く反省しお詫び申し上げます!」

 

一刀さんは寝具の上で”れっつ どげぇざ~~~~”状態で、雪蓮へ向かって頭をペコペコと下げ続ける始末でありました

こんな情けない孫呉のTOPの姿は、今の所雪蓮しかお見せ出来ない訳でして

そうした所にも満足を覚えている意地悪い雪蓮でありましたとさ

 

でも、なんだったんだろう 先程感じた肉食獣に襲われるような寒気は・・・

まぁ 深く考えないようにするか・・・ うん そうしよう その方が身の為だ

 

雪蓮へとペコペコ頭を下げながらも、少し思い当たる事があったのだろうか?そんな事をふと考えていた一刀でありました

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

話はもう一度、桔梗と紫苑の飲み会へと戻り・・・

 

「もう あんまり茶化さないで 私達とは違って真面目な方なんだから

 ええ 本気でこの世を変革しようとする信念を秘めた御方で、敵方である私や娘の窮地を救って戴けた

 それだけでなく、直に戦い言葉を交わし接して、その事を強く思い知らされたわ 

 人としての器の大きさが違いすぎ 出来ればもっと一刀さまの事を知りたかったわ」

 

あのお堅い紫苑が、ここまで篭絡されておるとはのう おんな誑しという噂だけは本当のようじゃな

酒を次々と煽りながら、そんな一刀への感想を抱いた桔梗でありました

 

「ほほう そういえば先程言った”約束事”とは一体なんなのだ?」

 

ふと思いついたかのように、酔った勢いもあってか、口から滑るように紫苑へと問うてみる桔梗でありましたが

 

「それは言えないわ 酔っ払って言っていいほど安くはない約束事だから」

 

紫苑の今の顔つきを見れば、その放った言葉の重みが事実である事を物語っていた

先程まで頬を赤らめ酔った様子だったのが、瞬時に戦場にいるかの如く、真剣な表情へと変貌を遂げていたからだった

 

「ふふっ それは残念なことだ」

 

その顔つきをみれただけで良しとするか 紫苑と穏やかな顔を突き合わせ、再び酒をあおり続ける紫苑と桔梗の2人でありましたそうな

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

紫苑との2人での飲み会から数ヶ月が経っていた

 

劉備に会うまでは一戦も辞さず、と意気込んでみせていた桔梗であったものの・・・

漢中、巴蜀の地をほとんど平らげ終えた劉備陣営、呉を中心とした荊南地方を制した孫呉という大国に挟まれ

巴郡を預かる桔梗だけが頑強に抵抗していたといえる

 

再三再四、朱里や雛里から届く降伏勧告も今では文通並みに柔らかなモノへと変化していた

そうしたムードもあったおかげなのだろうか

 

「我らは成都周辺に住む民達が、平穏に暮らせるのならどこへつこうが問題はない

 ただ劉璋の小僧ではそれができなんだ故、命に逆らっていたのじゃからな

 焔耶、紫苑はどうする?」

 

朱里、雛里との文の遣り取り、そして桃香と直接交渉にて話す内にどんどんと感化されていったのだろう

初期の頑なな態度をここまで軟化させていたのである

 

一方の焔耶はというと・・・桔梗以上の鼻息の荒さで、今にも劉備へ斬り込み飛び掛らんという勢いであったのだが・・・

 

「・・・・・・・」

 

「焔耶? どうした? 返事をせんか! 何を劉備殿をみて呆けておるっ! このバカ者!」

 

「桔梗さまっ! 私は劉備軍! いえ劉備さまの傍近くへとつきとうございます!」

 

「あははは・・・ ありがとう 魏延さん」

 

「ふっ なっなんと他人行儀なっ! 焔耶と気軽にお呼びくださいませ 桃香さま!」

 

「そっそれじゃ・・・ 焔耶ちゃんで」

 

・・・と最初の会談ですでにあっけなく篭絡されてしまっており

寝ても覚めても桃香さま、桃香さまで、もはや宗教に嵌まった信者の如く唱えている始末である

 

その交渉の中で、桔梗が一番気がかりであったのが、親しい紫苑の動向であった

 

「黄忠さんはどうかな? 黄忠さんにも私達の仲間になってほしいな!」

 

満面の笑みでそう言葉を紡ぎだす桃香の様子に、桔梗の予想とは違い、紫苑は終止余所余所しい態度であった

 

「仲間? 家臣ではなくて?」

 

首を捻りながら、紫苑はそう劉備へと呟く

 

「うん 仲間! 同志かな」

 

劉備の言葉に、つい数ヶ月前に一刀へと辛辣に突きつけた言葉が紫苑の脳裏にふと頭をもたげる

 

「その立派な大義とやらを掲げ・・・ 一体どれほどの謂れなき人々が亡くなり、嘆き悲しんだとお思いですか!

 貴方にはその声が届かないのですか!?  恥を知りなさい!!! 劉 玄徳!!」

 

そう問うてみたい紫苑がいた 一刀さまのように、自身の胸を貫く答えを得たならば、私は貴方の元にいましょう

紫苑の胸の内ではそんな葛藤と戦っていた

 

孫呉は一刀と同じ痛み望みを互いに将や兵が共有していた だが劉備陣営はどうだろうか?

仲間などいう垣根のなさを始め、理想は甘言の上に成り立っていると言わざるを得ない

 

そして、孫呉ではTOPであり神輿でもある一刀自身が全てを背負い込み、皆がその痛みを分かち合っていた

 

しかし劉備陣営においては、劉備自身が人々の怨憎を背負うのではなく、あくまでも神輿部分だけの美味しい所取りであり

諸葛亮や趙雲といった部下達が、全ての覚悟を背負っているように紫苑には見受けられたのである

 

紫苑の理想を体現するには程遠く、何かあれば途端に馬脚を現し足元から崩れ去ることだろう

これでは一刀の足元にも遠く及ばないと、紫苑はそう劉備と話し判断を下していた

 

「・・・劉備さまの理想は誠に立派だと思いますわ 共感できる部分もございます」

 

「だったら!」

「・・・ですが、その申し出お断りさせて戴きます」

 

劉備の言葉を遮り、そう冷たく突き放すように即答してみせる紫苑 

 

桔梗はもうすでに、紫苑が淡々と答える様を視線にて追いかける事しかできなくなっていた

飲んだ晩にも話をしたが、紫苑の深層心理にまで踏み込めていなかった桔梗であった為

どうしても紫苑の考えとの齟齬が生じてしまい、言葉を発することが出来なくなっていたのだった

 

「・・・桃香様の何処に不都合があるというのだ? 黄忠よ!!」

 

「・・・ 劉備さまの理想に、不満や不都合がある訳ではありませんわ 」

 

そう、これからあらゆる出来事を背負う覚悟が見受けられないから・・・ 

そう口をついて出そうになった紫苑であったが、その言葉をぐっっと深くまで飲み込んだ

 

こうした事は、家臣でもない紫苑の口から言うべき事項ではない

自身で悟らねば意味がないのだと思ったからに他ならない

 

「ならば躊躇する意味は何だというのだ!?」

 

尚も語気を荒げる愛紗を前にしても、紫苑の表情と意思は全く変らない 

それだけに愛紗としては、紫苑に敬愛する桃香をバカにされているようで、益々イラダチを募らせる結果となっていた

 

「愛紗 そんなにカッカする事ではなかろう?」

 

「だがな? 星」

 

星には紫苑の言葉の意味がおぼろげながら理解出来ていた

それは星も以前に、主である桃香に思ったことだからだ

 

正史の劉備は不遇、雑草魂の塊で、何度となく想いを踏んづけられ吹き飛ばされ最後は晩成に至る

けれど桃香には、幸か不幸か道が常に打開した為、その覚悟だけが欠落してしまい

崇高な想いだけが、如実に前面へと出て来すぎていたのである

 

「・・・申し訳ありませんが、私は劉備さまの家臣になる事は出来ません

 私は長沙城落城の折、大切な我が娘と私の命を救ってくださった方に、真名と忠誠をお誓いしました

 そこでその御方との間に交わされた”大切な約束事”を優先しとうございます」

 

「長沙落城っていうと、もしかして一刀さんと何か約束? 差し支えなければ内容を聞いてもいい?」

 

「はい 構いませんわ 

 一刀様へ我が真名をお預けした上にて、私の眼で勢力の外より孫呉という国をしっかりと見て欲しい・・・という内容でございます

 敵方である私と娘の命を救ってくださいました北郷さまへ弓を引く時、それは・・・孫呉が一刀様が道を誤った時のみですわ

 そして私の身も心も・・・ すでに一刀様との御約束を護らんが為

 こうして生き長らえておりますれば、家臣の件どうぞ御容赦くださいませ」

 

酔っていた時には聞けなかった事を、紫苑は今あっさりと了承し話した事もあり、少し驚いた表情をする桔梗でありました

 

「そうなんだ! 星ちゃんと同じだね!」

 

「・・・そうなのですか?」

 

「ですな 白蓮殿、いや公孫賛殿の所で、共にお世話になっていた頃に、今の黄忠殿と同じ事を一刀殿に言われたのですよ

 私の場合は、黄忠殿と違い真名はお預けしましたが、主従関係を結ぶ関係、・・・とまではいきませなんだが」

 

星はあの日の出来事を思い返すように、やわらかな表情で紫苑へと語ったのである

そして紫苑もまた、星が一刀と出会い、自身の生き方を決定付けた1人なんだとハッキリ理解したのである

 

「では劉備さま ひとつ質問をお許し願いします」

 

「どうぞ!」

 

「もし・・・そうですね 仮に劉備さまの隣に控えられておられます、諸葛亮殿や関羽殿が敵に討たれた場合

 政情不安な国内を放置してまでも敵討ちへと向かわれますか?」

 

それは一刀が以前、桃香へと問おうとした事であった

言葉は替えてあるものの・・・それは覚悟を問うヒントでもあった

自身の力量に惚れ込んでくれた紫苑の劉備へのせめてもの置き土産でもあった

 

「そっそれは・・・」

「なんだ! その不謹慎で不遜な物言いは!! 私が討たれるだと!?」

 

「控えろ 愛紗! これは黄忠殿が正統な権利を行使して桃香様へと質問なされた事だ」

「だが星!」

 

星とて、いずれ桃香にハッキリと意識してもらわねばならないとは思っていた 

桃香と共に語り合った夜には、まだまだ時はあると思っていたが・・・ 

星は紫苑の意図を瞬時に悟り愛紗を制する

 

「・・・頭では間違っていると思います ですが私は愛紗ちゃん・・・ いえ義姉妹の敵討ちに向かうと思います」

 

「とっ桃香さま・・・」

 

愛紗は嬉しいような複雑な感情を滲ませた 

一方で紫苑はというと、眉間に皺を一瞬寄せたかと思うと静かに瞳を閉じた

 

「・・・劉備さまのお気持ちは痛いほど伝わりました

 ならば尚更私は、劉備さまの仲間や家臣になる訳にはいきません 御免くださいませ」

 

紫苑は愛紗と正反対の気持ちで満たされていた 

やはり私の考えは間違っていなかった、これでは理想に殉じて逝った皆が浮かばれないと確信に至ったのである

 

客将としてならどうかな? そう言葉をかけようとする桃香の前に、桔梗が紫苑へ向けて言葉を発する

 

「ならば紫苑よ お前は今後どうするのだ?」

 

ここに来てようやく桔梗の呪縛が解かれたようで、そう紫苑へと声をかけたのである

 

「私は翡翠さま・・・馬騰様を頼ることにするわ 

 そこで御願いなのですけど、私と娘の2人、長安までの通行をお許し願えますでしょうか?」

 

「どうぞ! どうぞ!」

 

劉備の返事を受け取った紫苑は、翡翠への書状を桔梗へと預ける

そして璃々がお留守番をしている巴郡へと早々に帰り支度をし

通行証が出来上がるや、成都にてこのまま滞在する桔梗達と早々に別れ

紫苑は1人巴郡へと元来た道を辿り旅立っていくのであった

 

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております この度の話いかがでございましたでしょうか?

 

先ず始めに、一身上の都合により、先週更新をお休みいたしまして誠に申し訳ありません

支援やコメントを戴きました、皆様の数々の温かいお言葉、本当にありがとうございました 

 

そして先週更新をお休みしております間に、お気に入り登録者が1100を超えておりました

御登録くださいました皆様、ここに厚く御礼申し上げます

 

この度の更新は、雛里の南蛮への大冒険の模様”だけ”を描くつもりだったのですが・・・

思い浮かんだ数は多けれど、長さも考慮しつつかつ面白くもなかった事から

かなりの数のボツネタの嵐となり、排除しました次第です とほほ。。。

 

それに星の方が目立ち、星さんの雛里観察日記になってるような・・・

 

しかも何処をどう間違ったのか? 我が脳内にて、美以達が大暴れしすぎたようでして

最後はこんな結末と成り果てました次第です 雛里の外交手腕?はどこで発揮されたんでしょう?(干し肉で釣るとか。。。

・・・とまぁ、仕事の都合で、皆様に2週お待たせしました内容としてはどうなのよ?という感じではあります(滝汗

 

雛里の旅の素材になったのは、筆者の成都のイメージを参考に捻り出しております

@恋姫本編でもありました雛里の妄想(誘拐)シーンを実現?してみました

まぁ~ 成都へ旅行に行った訳でも見た訳でもないので、浮かぶ事にも限界がありますががが(泣

 

@紫苑さんの真名を解放しました 理由は長沙最終にて一刀と交換したからというのが理由であります

 

そして以前からもう改変しようがない真名出しに関しましては、申し訳ありませんがそのまま表記し出してます

個人間で真名を交換してない場合は、真名を使用せずそのまま姓名表記にしております

以前戴きました、”真名”と”姓名”の違いによるご指摘に関します注意点の対応としては、現状取りうる解だと思っております

 

今年になってベース賃金、ぼーなすUPしましたが

その弊害?として、更なる過酷労働となってる気がするのは、私の気のせい?考えすぎでしょうか?

追い詰められないと、制作出来ない雪月の性格にも、更新が滞った一因があるとは思うのですががが

 

仕事が忙しかったとはいえ、三月末日週に投稿出来ず、本当に申し訳ありませんでした 深くお詫び申し上げます<(_ _)>

 

簡単すぎではありますが、これにて南蛮地域近くまでに及ぶ領地が桃香のものとなりました

紫苑と翠が翡翠(馬騰)さん陣営に分れており、蜀ファンの皆様にはちょっと物足りないお話となったやもしれません

 

次週からまた、孫呉中心の話へと戻る事となります(この為にテンポ良く短めに纏めたんですけどね)

次の焦点がどこなのか?は次回更新にて、皆様の目で御確認くださいませ~

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは完結の日を目指して、次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪


1
このエントリーをはてなブックマークに追加
0
0
21
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択