No.675635

少女たちがたどり着いた場所 side金剛

時雨皆人さん

pixivと同時投稿です

今回は同じ作品で2人の視点で書いてみました

2014-04-02 16:39:35 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1434   閲覧ユーザー数:1364

side:金剛

 

とある鎮守府の執務室、今日も今日とてにぎやかな日常を送っていた

 

「Hey提督ゥ、TeaTimeにしましょうヨー」

「金剛・・・まだ仕事があるんだが?」

「Oh...提督は仕事熱心ネーでも休まないとダメだヨ?」

「あのなぁ・・・お前の仕事もやってるんだがその謝罪・・・いや、弁明を聞こうじゃないか」

 

提督は頭を抱えながら私に問いただすと私は

 

「私は書類仕事をすると出撃できなくなっちゃう病気なんデース、だから提督に仕事を押し付けてマース」

「そうかそうか・・・ってそんな病気があるかーー!!!」

「Wowびっくりしたデース、提督もっと声のvolumeを下げてクダサーイ」

「お前が仕事をしないからだろうが!!大体いつもいつも(ガミガミ」

 

提督が説教を始めたため私はこっそりと執務室の入り口まで行って

 

「お説教はまた今度聞くネー、Seeyou」

「おいこら!まだ話は終わってないぞ!!」

 

そんな提督の説教を尻目に私は執務室を後にした

 

「もう、提督はどうしてわかってくれないのヨ、たまには息抜きだって必要デース・・・」

 

そんなことを言いながら私は外にでて歩き始めた

 

「確かに私が提督に仕事を押し付けてるのが悪いデースでも」

「それ以上に提督は無茶しすぎデース、あれじゃ体壊しかねないワ」

 

私はどうやって提督を休ませようか考えていた、そこに榛名がやってきた

 

「榛名、どうしたデース」

「お姉様・・・提督が困ってましたよ?金剛が仕事をしてくれなくて大変だって」

「私は少し休憩しようって言っただけデース」

 

私の今の発言を聞いて榛名は少しカチンと来たようだ

 

「だったら・・・」

「what?」

「だったらなんで提督に仕事を押し付けるんですか!!」

「だからそれは・・・」

「提督は睡眠時間を削ってまで頑張っているんですよ!!それなのにお姉様は!!」

 

榛名はあふれ出した感情を抑えられないのか止まらなくなっていた

 

「お姉様はいつもそうです!!、自分のことを優先して提督を困らせる、どうしてなのですか・・・」

「・・・」

「お姉様が提督を好きなのは榛名も知っています、でもお姉様がやっていることは・・・」

「っ!!榛名!!」

「お姉様がやっていることは提督を追い詰めているだけです!!」

 

その言葉を聞いて私は榛名に飛び掛った

 

「榛名は、榛名は私の気持ちもわからないのに勝手なことばかり言って!!」

「っ!!わかりませんよ!!言ってくれなきゃ、言葉にしてくれなきゃわかるわけないじゃないですか!!」

 

私たちが喧嘩をしてることに気づいたのか妖精さんが提督を呼んできたみたいです

 

「お前たちはいったい何をしてるんだ!!」

 

提督が介入してきましたが私は止まりそうにない・・・

それに榛名も止まりそうにないし

 

「提督には関係ないデース!!これは私と榛名の問題デース!!」

「お姉様!!」

「関係ないとは言っても鎮守府で喧嘩をされたら俺も黙ってるわけにはいかないんだ」

 

提督のその言葉を聞いて私は少し頭が冷めました

 

「今回の原因はなんなんだ?滅多に喧嘩しないお前たちが喧嘩するレベルとなると・・・」

 

提督は思うことがあるようだ

 

「俺が原因・・・ととらえていいんだよな?」

 

その言葉に私も榛名も言葉を出さなかった

 

「そうか、まぁお前たち2人がってなるとそれしか思い浮かばないしな」

 

と提督は苦笑いしながら言った

私はこの感情を抑え切れなかった

 

「どうしてデース・・・」

「お姉様?」

「どうして提督はそうやって笑っていられるんですカ!!」

「こ、金剛?」

「確かに私は提督に仕事を押し付けてマース、でもそれは提督に余裕を持ってやってほしいっていうのもあるんデース」

 

私はぽつりぽつりと言葉があふれてきた

 

「でも提督には伝わりませんでした、夜遅くまで残って仕事をしていつも睡眠不足になっています・・・」

「お姉様・・・」

「今はっきりここでいいマース!提督!!」

「なんだ・・・」

 

私はちゃんと伝える、今度こそはっきりと!

 

「提督、もっと私たちを頼ってください!!お願いだから無茶しないで・・・」

「そうです提督、榛名もお姉様も精一杯お手伝いします、だから無茶しないでください!!」

 

榛名と私の言葉を聞いて提督は

 

「わかったよ、今度からはちゃんとお前たちを頼るよ、だから頼るときはしっかり頼むぞ?」

「「はい!!」」

 

 

その言葉を聞いて私と榛名は向き合ってハイタッチをした

 

 

 

提督がそのとき見た金剛と榛名の笑顔は年相応の女の子のものだった

 


 
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