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真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第3章 9話

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

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2014-03-05 19:17:02 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3419   閲覧ユーザー数:2661

第3章 群雄淘汰・天下三分の計編 09話 『 大陸を覆いし次なる争いの業火 』

 

 

 

外史ゆえの悪戯だったのか、それとも歴史の変遷故の必然であったのだろうか

 

準備の未だ整わぬ袁紹陣営を尻目に、機先を制し長沙を電撃戦で落城せしめ

その後次々と荊南地方を蔡瑁達から完全に切り取り制した孫呉

 

だが、冀州に本拠を構えている麗羽が、大陸覇権への野望を失う事など有り得る筈もなく

猪々子や斗詩といった主だった将へと、戦争準備の命を下していたものの・・・

 

数年前から続く天候不順も重なり収入が激減

兵糧の入手困難が祟り孫呉より出遅れてしまっていた事は、すでに以前にお伝えした通りである           ※第3章 1話

 

歴史の修正力が加わった故か? ・・・どうかまでハッキリとは判らないものの

漸く戦の準備が整いましたとの郭図からの報告を受けとった麗羽の気分は上々

 

意気揚々と『河北四州』の覇者となるべく、早速行動を開始した

 

『河北四州』とは冀州・青州・幽州・并州を指す言葉であるが

『河北四州』全てを制覇するには、現有力勢力である白蓮、ならびに華琳といった勢力を地より駆逐しなければならなかった

 

麗羽は先ず手始めに猪々子を先陣に任命し、鄴を進発した大軍勢を一路『北』へと向け動き出したのだった          

そう 鄴から北にある有力勢力は唯1つ、白蓮へとその鋭き牙を剥いた瞬間であった                       

 

                     ・

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                     ・

 

「公孫賛様! ただ今斥候が帰りまして、急ぎご報告へとあがりました

 鄴を発った袁紹軍は文醜を先鋒に任じ、軍勢を北へと向け進軍を開始したとのことです!」

 

「・・・そうか 判った ありがとう

 皮肉な事に北郷からの助言が当たった格好か」

 

遂にこの日が来てしまったのか・・・未だに信じたくない白蓮であったが・・・

白蓮は大きく息を吐き出すと、一度椅子の背凭れに全体重を乗せ反りかえり

静かに目を瞑ると天を仰ぎ、自身の気持ちと思考を整理しだす

 

一刀の1度目の忠告は、華雄が捕縛され白蓮へと引き渡される直前にまで、時を遡ることとなる

 

一刀と華雄が遅い自己紹介を終え

次なる主となる白蓮に関する事項と注意事項を華雄へと語って聞かせる件がある                 ※第2章 08話参照

 

「俺が知る歴史では、袁紹に攻められた公孫瓚は敗北を喫して以降、表舞台からその姿を消した」

 

華雄は一刀に捕縛され、白蓮へと引き渡される短時間の間に

白蓮の今後の事実をそれとなく伝えていた                  

 

・・・だがしかし、事情を聞いた華雄はまだ、月を主とし白蓮の事を友とも思ってもいなかった事から

聞いた当初はなんの感慨も湧かずそのまま聞き流してしまい

挙句の果てに、白蓮と親友となった嬉しさからか、有頂天となり浮かれてしまった結果

事実を忘却してしまい、語った事情全てが棚上げされてしまい、有耶無耶となってしまっていた

 

2回目となる忠言は、反董卓連合時、皆と集まって食事会を終えてから、一刀と少しの間2人で話す機会を得ていた

恐らくは、前回の華雄の件を確認する意味も含めての歓談だったのだろう

 

今日の私の淡い期待が脆くも崩れ去り、裏切られて危うくオタオタする私の事を、一刀なりに慮っての事だったのだろう

食事が終り、一刀は白蓮や翡翠、桃香を始めとした面々と、個々でゆっくり歓談する機会を得ていた        ※第2章 11話参照

 

この時一刀と2人きりとなって話をしたのも、実は白蓮だけでなかったのだが・・・

 

一刀と2人きりとなって、白蓮の頭の中では、桃色妄想が花盛りとなっていた訳なので

突然冷水を頭の天辺から浴びせられた格好となっていた

 

「白蓮 有史以来なぜ人は争っているんだろうな?」

 

一刀は突然、2人きりとなった白蓮へと話を振ってきたのである

 

「北郷 そんな話を何故今 (私に)?」

 

白蓮は一刀の話の意図が理解出来ずに、そう聞き返してしまう

 

「それは10人いれば、十人十色の意見・思考を持っている 話し合いだけで、全ての物事を収められないからだ」

 

白蓮の質問の言葉を、一向に意に介した様子もなく、一刀は話を続けていた

一刀の意図が不明な以上、白蓮が答えられる筈もなく、静かに聞き役に徹していた

 

「こちらの言葉を受け入れてもらうには、悲しいけれど最後には拳を振りおろすしかない時がある

 それでもこちらの言い分が聞き入れられない事が出てくるんだ

 

 生きて取捨選択する経緯で、どうしても齟齬がおき、手が届かないモノだって出てくるものさ 

 その中で理不尽にも袂を分かつ事だってあるだろう」

 

漸く一刀の意図が、聞き役に徹していた白蓮にも、次第に読めてきたのであった

だが白蓮は、一刀が話す事の真意まで到達することは出来なかった

 

麗羽と華琳の齟齬が、反董卓連合を分断寸前にまで追いやっていた

孫呉も白蓮も未だ同じ陣営の仲間として共に戦っている

 

・・・がしかし、麗羽は今、心ならずも白蓮とは袂を分つ間柄となっている

けれど白蓮自身は、一連の行動に対し、納得した上で行動を起こした結果なのである

 

実に回りくどい2度目となる忠言なのだが、今になって思い返してみるとなんと恥ずかしいことだろう

桃色妄想が実に浮いているがハッキリとわかる

いずれ麗羽とも、袂を分つ日が来ることを多分に含んでいたのだ

 

「・・・」

「これはあくまでも一般論だよ」

 

「誰しもが迷いながら、大事にしたい、失くしたくない想いは持っている 

 ・・・白蓮にもそれはきっとあるんだろう? なら敢えて捨て去る必要なんてないんじゃないかな?

 

 必要なのは袁紹と向き合う”戦う覚悟”だよ

 その間は、心の引き出しの一番奥にでも、出番が来る事を信じ、そっと仕舞い込んでおけばいいさ

 

 いずれこの言葉の意味が分るときが来る 今は憶えておくだけでいい」

 

そうした内容の話を一刀とした後別れたけれど、話をした時には結局訳が分らず仕舞いであった白蓮さんである・・・

 

そして3度目となる忠言は、ほぼ直接的な言い回しとなっていた

 

「一刀からの伝言よ 幽州に帰ったらくれぐれも袁紹の動向には気をつけておきなさい

 すぐにでも攻めてくる可能性があるそうよ」                                  ※第2章 18話

 

伝えてくれた華雄の上司であったという軍師・賈駆の言い方に原因があったともいえるのだが・・・

ただそれだけではなく、もう時間も残されていない 最後通牒とも取れる一刀からの助言であった

 

計3回もの一刀からの忠言をもらっていた白蓮であったが

麗羽が私を攻めるだって? 何を馬鹿なことを言っているんだ? 賈駆から聞いた当初白蓮はそう思った

 

私と麗羽の間柄は、互いに言いたい事を言い合う仲だ 以前には口汚く罵り合い言い争う事だってあった

けれどそれは、単に漢王朝の一助となるべく、良き友として互いに認め合い、高め合い、競い合った仲である

 

こちらが戦う意思がなければ、麗羽とて無碍に攻めかかる事などしないだろう 

・・・そんな意味も、根拠とて全くない変な安心感を勝手に抱いていた白蓮である

 

一刀には、黄巾の乱の際にも、そして親友の華雄を引き合わせてくれた多大な恩を受けていた事もあって

人の表裏を見て判断しなければならない斥候を、到底好きになれない白蓮なのではあるが

親切にも一刀が何度も忠告してくれたのだから・・・と言い訳に使ってまで、この度麗羽へと少人数であるが放っていたのだった

 

一刀の予言が杞憂であって欲しい そう願いながら・・・

 

しかしそんな白蓮の願いは脆くも崩れ去り、日々送られてくる情報は、非情にも全て一刀の言う通りの経緯で進行していた

そうした事実が今、白日の下にさらされ、白蓮へと重く圧し掛かり襲い掛かってきたのである 

 

進軍しているという麗羽からは、未だに降伏を促す書簡1通すら、こちらへと届いてはいなかった

 

華雄もいない、こうした一刀の度重なる助言も一切信じていなければ、そして恋が汜水関で連合の兵糧を削っていなければ

この度の麗羽の大軍勢の遠征軍を前に、オタオタして慌てふためき、アッという間に城を囲まれ、麗羽に敗れ去っていたことだろう

 

こうしたいくつもの幸運が重なった事が、今白蓮がこうして落ち着いて思考していられる理由のひとつでもあった

今漸く白蓮の中で、全ての点が1本の線へと繋がり、思考が纏まった瞬間でもあった

 

だよ・・・な そう・・・だよな やっぱり甘いなと北郷に言われ笑われるかもしれない 

やっぱり捨てきれそうにない だけど今はまだ・・・ 目の前の障害を ・・・ひとつひとつ排除していくだけだ

 

「華雄と越へと伝令を走らせよ! 界橋へと出陣する! 戦闘準備を急がせよ!」

 

椅子の背凭れに身体を預け、天を仰ぎみていた白蓮は、静かに元の姿勢へと戻すと

そうハッキリと入り口にて控えていた部下へと指示を出したのである

 

やるべき事をやって、終わったその後にまた 出せるかどうかを考えればいいさ・・・

一個人の事でも持て余している現状なのに、ましてや、大陸の将来なんて大それた事は考えられない だけど・・・

私はもう1人ではない 護らねばならない多くの将兵者達もいるんだ この戦い絶対に負けられない

 

個人の想いを押し込んで、今は決意を前面へと押し出し、この窮地へと立ち向かう白蓮でありました

 

 

「麗羽さま よろしいのですか?」

 

猪々子は先陣を任せられている為、麗羽の傍にいた斗詩が、主である麗羽へとそう言葉をかけていた

 

「いいとはなんです? 斗詩さん」

 

問われている意味がまるで理解できず、行軍中暇を持て余していた事もあり、欠伸をかみ締めながら聞き返す

 

「このまま白蓮さまを攻めてもよろしいのですか?」

 

斗詩は今更何を言っているの? 麗羽はそう問い返したい気分で一杯になった

 

「おーっほっほっほ! 当たり前でしょう? 斗詩さん!

 それ以外に何をしに行くというのです? 物見遊山にでもいくつもりですの?」

 

麗羽はそう斗詩に大見得を切って見せた

 

「だって・・・麗羽さまと白蓮さまとは・・・」

 

斗詩の言葉を瞬時に理解した麗羽は、斗詩が最後まで紡ごうとする言葉を途中で遮った

 

「は? だまらっしゃい! それ以上 言葉にするのはおよしなさい!」

 

「ですが・・・」

 

やはり長年付き合ってきた斗詩だけあった 麗羽の心底にある気持ちに気付いていたのだった

だからと言って、今それを言い出した所でどうしようもない

麗羽の夢の先は、白蓮や華琳、一刀といった顔見知りの者達全てを排除しないと、叶う事ができない願いだったからだ

 

「ですがもかかしもありませんわ! 

 これからは例え友であろうとも、顔見知りであろうとなかろうと、もはや関係ないんですの!! 

 

 南では、あの子憎たらしい北郷さんのが、遠慮なく領土を大きく拡げているのですもの

 もたもたしていたら、袁家の威光を大陸中へと照らすことなどできなくてよ?」

 

 白蓮さんを叩いた後には、あのくそ生意気なひんぬ~くるくる小娘が控えているのです!

 わたくしたちが、白蓮さんご・と・き・に、梃子摺っている暇はなくてよ? おーっほっほっほ!」

 

そう言い放ち、いつものように高笑いをし虚勢を張ってみせる麗羽

 

虚勢を張り高い防御壁を築き、弱い心の自分を只管隠し通す

少しでも本音を見せたら最後、傍にいる人達は皆私から去っていく

それは幼い頃の麗羽の実体験に基づく経験則であった

 

わたくしはこんな所で、何時までももたもたしている暇などなくてよ!

そう全ては、妾の子と蔑んだ本家の者達を見返すまでは・・・ 例えどんな手を使おうとも負ける訳にはいかないですの!

麗羽の本心が、ここで言葉として紡がれる事はなかったのである

 

 

麗羽が華琳の事を”あのくそ生意気なひんぬ~くるくる小娘”と罵った時分

華琳は許昌の執務室にて、稟と今後の話をしていた時に、執務室に司馬懿が現れたのである

 

「はァッ・・・くちゅん」

「華琳さま 風邪でもおひきに? 大丈夫でございますか?」

 

少し鼻をすすりながらも、凛とした態度を少しも崩そうとはしない華琳である

 

「ええ 大丈夫よ 稟 誰か私の噂話でもしているのかしらね 気にしなくていいわ

 それより仲達 話があるのでしょう? 続けて頂戴」

 

主である華琳よりそう勧められた事もあり、司馬懿は1つ頷くと遠慮なく報告を始めるのであった

 

「ハッ それでは 次に袁紹へと放っていた斥候からの情報が先程届きまして・・・」

「そう 早いわね さすがは仲達 で? 何と?」

 

麗羽が動いたようね どちらへ?そう瞬時に察した華琳は、報告の先の内容を促す

 

「鄴を発した袁紹軍は、進路を北に向け進軍を開始した模様です」                                

 

麗羽の気まぐれの恐ろしさは、小さい頃から付き合いが長いだけに、十二分に性格を把握し切っている

それを加味した上で、華琳が当初予想していた通り

先に公孫賛を制し、十分態勢を整えた後、こちらへと矛先を向ける予定なのだろう

ただ公孫賛は、対外的には内へ向く性向な為、もしかしたらという可能性が全くないという訳でもなかった

 

麗羽が北へと進軍したおかげで、こちらはその隙を狙い後背を突く事も可能となった訳である

 

「そう・・・こちらの予想通り北へと矛先を向けたわけね

 麗羽の事だから、公孫賛に勝てばこちらへと兵を向けるでしょう 準備万端怠りなく」

 

「ハッ 御意にございます 白馬、延津をより強固にしておりますればご安心を」

 

麗羽がもしこちらへと兵を向けた際には、おそらく官渡辺りだろうと狙いをつけ

反董卓連合が解散した後、司馬懿に命じ早急に防備を整えさせていたのである

そう全ては『 表向き 』なのである

 

「ええ 任せるわ」

 

「それでは」

「ええ ご苦労さま」

 

報告を終えた司馬懿は主である華琳に一礼を、稟には目礼をしてから執務室を辞していく

 

『 表向き 』 先程の言葉が示す通りの言葉を、司馬懿が去ったのを確認し終えた稟が、華琳へ向けて言葉を発する

 

「司馬懿を余り多用せぬ方がよろしいのでは? 出来れば即刻排除すべきです

 ・・・あれは獅子身中の虫です!華琳さま」

 

稟には珍しく、眼鏡をくいっくいっっと何度も直しながら、華琳へと念押してくる

 

普段の稟は、相手を貶めるような事は、極力慎んでいる節がみられる

その分一緒にいる事が多い風の方が、宝譿が発言したと称して毒づく事が多い

今日は幸いな事と言えるのか不明であるが、現在風は交渉の為、秋蘭と共に徐州へと赴いている最中なのであった

 

「ふぅ~ 出来れば? ねぇ・・・ 排除するのは誰にも出来る ・・・けれど今は一刻を争う事態よ 稟 

 仲達の場合、稟の言う通り、優秀故に危険なのは百も承知しているわ

 

 けれど知っての通り、我々と同盟を結んだ孫呉は、今着々と荊州を切り崩しにかかっているわ

 私たちも一刻も早く華北を制し、孫呉の後背を脅かす必要があるのよ?

 

 人材が揃ってきたとはいえ、仲達の力は侮り難く、優秀故にまだまだこれから必要な時よ

 今貴方の助言に従い排除してしまっては、河北を制する算段ですら、不可能に近い時間を費やしてしまうこととなるわ」

 

「華琳さまのお言葉ですが、やはり・・・賛成出来かねます」

 

稟は掛値なしに警告してきた それほど私に危険が及ぶと稟は踏んでいるのね

けれどそれほど稟が警戒する理由が見当たらなかった 何故?と華琳は感じたこともあり、素直に聞いてみることにしたのだ

 

「やけに仲達を危険視するわね 何かあったの?」

 

「いえ私との間では何も・・・ ですが妙な噂を斥候が掴んでおります」

「・・・妙な噂?」

 

眉間に皺を寄せ、視線を猫の目のように細めた華琳は、稟の言葉を聞きそう呟いた

 

「はい・・・ 独自で孫呉に干渉し、敵対している節があるとの報告がありまして・・・」

 

「孫呉側は何故それを追求してこないのかしらね?」

「さすがにそれは・・・ 断定は出来ませんが推測は出来ます」

 

華琳の問いかけは、稟も同様に考えて感じていた事もあって素直に頷けた

 

「進めて」

 

「はい いくつか推測出来るのですが、可能性が高いものから順にあげていくと

 同盟を組んだから、今すぐ脅威と感じていない、司馬懿側の真意を掴みかねているので泳がせている

 司馬懿を介して我々、又は漢王朝側の仕業と思われている・・・といった感じでしょうか」

 

華琳へと推測を1つ1つ説明しつつ思考を練るものの・・・やはり稟とて到底納得いくものがなかった

 

「・・・どれもしっくりこない解ばかりね」

 

やはり稟が感じていた事は、華琳も同様に思えたらしい

稟は自身が辿り着けた中で、ある程度納得できる最上のモノを口にするのであった

 

「こちらの方が寧ろ本命なのですが、我々と同じく司馬懿のみを敵とみなしている場合です」

 

司馬懿単体を敵とみなしているのなら、尚更同盟相手から追い出した方が敵として楽じゃないかしら?

敵対相手が優秀なのだから尚更・・・ そう考えた華琳であったが、稟の考えは違っていた

 

「どう違うというの?」

 

「敵がどこにいるか判っていた方が、孫呉側としては楽でしょう? 

 我々が仮に、孫呉側からこの点を追求され追い出すような真似をすれば、司馬懿は何処へか潜伏して仕舞いかねません」

 それでは手間と労苦が多大にかかってしまいます それくらいなら・・・」

 

「同盟を組んでいる今ならば、追い出した後に司馬懿側がつく勢力も絞ることも出来ます

 また司馬懿側は表立って孫呉側に敵対するべく大きく動く訳にもいきません 

 そして斥候が優秀である事から、敵対相手を観察し見極めるのには、非常に今の状況は便利です」

 

「なるほど それならば孫呉側の道理は通るわね 孫呉側の思惑は判ったわ

 ・・・けれど仲達が孫呉に拘る訳って何なのかしらねぇ? 私のように一刀を家臣にしたい訳じゃないわよね?」

 

「さすがにそこまでは・・・ 推測できかねます 

 華琳さまのように1個人を相手というより、孫呉を対象にしている節もあります

 

 ・・・残念ながら、現状の情報量では、個人なのか国なのかすら的を絞りきれません

 それに怪しい行動をしているという司馬懿の尻尾を、我々は全く掴んですらおりませんでしたから・・・」

 

「さすがに孫呉側から情報提供を・・・というのは虫が良すぎるわね」

 

「はい 孫呉側に我が内情をバラすようなものですから・・・」

 

「この件に関しては、風を使ってくれて構わないわ 2人で相談して事を慎重に進めなさい」

 

「承知致しました」

 

この大陸の歴史の紡ぎ手はわたしと一刀 どちらかだけで十分なのよ

後の塵芥は私達が紡ぐ歴史の証人(傍観者)であればいい

 

全ては雌雄を決する一戦を迎えんが為に、邪魔する者のことごとくを排除していくのみだわ

華琳の野望を砕く人物とは、果たして華琳も欲する一刀との雌雄を決する一戦なのだろうか?

 

 

「相変わらず、主との会話は淡白で、味気のない遣り取りですこと」

「放っておけ 北郷との妄想で頭が一杯なのだろうよ」

 

華琳への報告が終わり、華琳の執務室を出来てきた司馬懿は、華琳の執務室外で控えていた妻の張春華、鍾会と合流し

許昌の長き石畳が敷き詰められている幅の広い廊下を歩いていた

 

時折、司馬懿達3人の声が辺りへと響くものの・・・ 

平常時という事もあり、辺りに警備に控える兵の姿も必要最低限に控えられてまばらであり

そんなことから、尚更3人の話を聞いている者など皆無であった

 

「司馬懿様 我々は何故いつまでも白馬、延津の城を固めてなど置かねばならないので?

 袁紹と対峙するなら、防衛の少ない今の間に、鄴を押さえてしまうのが常道でありましょう?」                     

 

優雅に振舞うことを好む鍾会が、こうして鼻息荒く声を漲らせて主張することも珍しい

それだけ城を堅固にしておく作業が暇で、ストレスの堪る作業なのであろう

 

「対袁紹、公孫賛を考え篭城するだけなら、たしかにそちらの方が楽であろうな」

 

「では野戦をしかけますので? 兵力差を考えれば随分無謀ではありませんか?」

 

「はぁ~~ 鍾会 貴方には深謀遠慮という言葉には、まだまだほど遠いようですね」

 

「司馬懿様や奥方様には敵わない事は、自身が重々よく存じておりますが・・・」

 

「そうではありません 鍾会 そもそもの比較する対象が違っているのです

 対袁紹ではなければ・・・対誰というのでしょうね この措置は フフフ」

 

白魚のような指を口元へと運び、舌なめずりしているこういう時の春華は

実に傾国の美女ともいえる妖艶さを匂わせている 

 

妖艶さと主である司馬懿と同様高い知性を兼ね備えている

鍾会が春華に頭を素直に垂れる理由はそこにあった

 

「これ春華 声は睦言を耳元で交わす時のように・・・ 静やかにな?」

 

司馬懿は眼鏡の奥で不気味に光る視線を細め、妻へとふいに近づくとそう囁いたのであった

 

「ほっほ 最近は随分とご無沙汰ですというのに・・・ 

 フフフ これはこれは内緒でございましたね 旦那様 申し訳ありませぬ」

 

拱手する衣服の袖で、わざわざ表情を隠してしまっている春華 

衣服の袖で隠れてしまっている表情を読み取ることは、夫の司馬懿とて容易くはなかった

 

女性のこうした行動は、司馬懿にとって扱いが面倒で心憎い所作といえるであろう

だが、この司馬懿という人物も壊れた存在なのであろう 

思わぬ格好で自身の恥部を曝け出す格好となった訳なのだが、司馬懿とて常人では計りきれぬ所が多々存在している

 

「フッ 春華降参だよ やれやれとんだ災難だ」

「フフフ」

 

五月蝿く罵り合い喧嘩してもおかしくない所、お互い顔を突き合わせてケラケラと笑い合っていたのである

底が知れているようでなんとも奥が深い この夫婦特有の情愛といえるだろうか

再び廊下を進み出した3人であったが、鍾会の表情だけが先程から冴えない

 

「司馬懿様 奥方様」

 

そこへ天井から声が降ってきた どうやら声の正体は鄧艾らしい

 

「何か用か?」

「どうかしましたか?」

 

笑い合っていた表情が、次の瞬間には2人とも能面のような普段の表情へと戻っていた

そして鄧艾の突然の登場に歩み出していた足を止めていた

 

ここで声をかけたのも、周囲に警備の者がいない場をよく心得ている、鄧艾ならではの配慮といえたのだが

元に戻った司馬懿と春華は、能面のような表情を何ひとつ変えることなく、鄧艾の呼びかけへと対処する

 

「若様と元姫様一行、それに賈充・郭淮が加わってご帰還なされました模様

 白馬へと早々に入られたようでございます」

 

「賈充と郭淮が? やけに合流が早いな 失敗したか ・・・そうか判った」

 

鄧艾の報告を聞き終えた司馬懿は、ゆったりした歩調から一段速度をあげた歩みへと変じていたのだった

 

「鄧艾 報告ご苦労さま 鍾会と共に着いてきなさい」

 

「承知!」

 

春華、鍾会、鄧艾の3人は急いで司馬懿の後を追う

 

「旦那様 これから子元との打ち合わせに、白馬へと向かわれますか?」

 

早足の司馬懿に追いついた春華は夫にそう声をかける

 

「ああ 今後の我々の動きの最終確認へと向かう いくぞ」

 

「「「はい((ハッ!))」」」

 

司馬懿、張春華、司馬師、鄧艾、鍾会、王元姫、賈充、郭淮とこちらも陣容が整ってきた感がある

司馬懿が司馬師が描く大陸の未来図とは、一体どのようなものであるというのだろうか?

 

                     ・

                     ・

                     ・

 

白蓮が・・・ 麗羽が・・・ 華琳が・・・ そして・・・司馬懿が・・・ 

それぞれ抱く思惑を胸に、戦乱の渦中へと身を乗り出していくのであった

 

 

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●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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【あとがき】

 

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 - 序章 第4話に

新たに導入いたしました『 ルート分岐選択方式 』の投票の方

多くの皆様に投票カキコ戴きました ご協力誠にありがとうございます<(_ _)>

 

締め切りさせて戴きました結果・・・の方は、魏志の4話めの始めに掲載させて戴いております

お手数をおかけして申し訳ありませんが、上下にございます【前の作品へ▶】ボタンを押し、そちらの方でご確認くださいませ~

 

さて、この度の孫呉千年の大計へと戻しますと、お話の方いかがでございましたでしょうか?

 

次なるお話の中心は麗羽 VS 白蓮の河北対決へと移ることとなります

白蓮、麗羽、華琳、司馬懿といった関係する勢力の心情などを描きました

 

恐らく皆様のご想像通りの展開となったやもしれませんね いかがでしたでしょうか?

 

またこの度の話は、主に白蓮絡みの伏線を回収しておりました 

 

まぁ伏線と呼ぶにはかなりお粗末過ぎる通常文体なので、別段分らなくても当然と呼べる代物でありますががが・・・

この度指摘した伏線からは、1回読んだだけでは全く想像すら出来ないとは思いますが・・・

 

そんな訳でして・・・ 我ながら見事な無茶ぶりを発揮してしまいました(伏線というより後付けデスヨネ・・・滝汗)

 

@孫呉の長沙攻略を含めた荊南編より、曹操陣営とも絡める為に長くなりそうな気がしなくもありません

 

まだ書き起こし最中の段階なので何ともなのですが・・・

そうなりますと、本命である孫呉陣営の事が忘れ去られそうなのがちょっと怖い

なんとか同じくらいか、短く纏められるといいな~とは思っておりますが、果てさて一体どうなりますことやら。。。

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは完結の日を目指して、次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪


 
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