No.665475

九番目の熾天使・外伝  =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

今回はロキ・ルカ視点です。

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より

続きを表示

2014-02-23 13:39:11 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:862   閲覧ユーザー数:809

 

CP 第二話  「集う者達」

 

 

今からほぼ一ヶ月前の事である。

 

第13階層都市カグツチ。其処に「死神」と恐れられている「ラグナ=ザ=ブラッドエッジ」が姿を現した。彼の目的はただひとつ。階層都市の最上階にある統制機構支部の破壊。

だが、彼の登場と共に物語は動き始めた。

 

カグツチに住む戦士達。統制機構からの刺客。ラグナの過去を知る者。

 

様々な者達がカグツチに集い、戦いを続けた。

そして、ようやくの終結が見られると今度はその戦いの舞台をイカルガへと移した。

それが現在、旅団や管理局などが入り、さらに目まぐるしく動くのだった。

 

 

 

 

 

2/1  イカルガ、レールステーション

 

 

イカルガの上層にあるレールステーション。ここは上層での移動に欠かせない物となっている。そんなステーションにある一人の男がイカルガの地に足を踏むのだ。その男は・・・

 

 

 

ロキ「うっ・・・うーん」

 

 

ロキ。またの名をキリヤと呼ばれる男だ。大きく背伸びをしたロキは周りを見回し、この後の行動をどうするかと考えていた。だが、何故彼がココに居るのか。それは突如イカルガで足跡が途絶えた弟のルカを探しにきたのだ。

何故彼の足跡がこの階層都市で途絶えたかはわからない。ただ言えるのはルカはディアーリーズを連れ戻す為に出ていたと言う事。そして、その最後の行動がここイカルガの上層階だったと言う事である。

 

 

ロキ「さてと。上層階に付いたはいいが・・・どうするかなぁ・・・」

 

ハッキリと言えば手がかりはコレだけ。ならば後は手当たり次第だ。と考え、ロキは一人移動を始めた。

 

ロキ「・・・そういえば・・・ここの地理って詳しくないんだった・・・」

 

だが、ココに来てイカルガの地理を全く知らなかったと思い出し、先行きが不安になったロキなのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。そんなロキと時を同じく。

イカルガの下層では・・・

 

 

 

 

ルカ「・・・・あれ。何処だココ?」

 

ロキの弟。ルカが居たのだ。

ルカは未だにディアーリーズの捜索を続けており、どうやら彼自身は自分が行方不明扱いになっていると知らず、一人イカルガを彷徨っていたのだ。

 

ルカ「・・・駄目だ。完全に迷った・・・・」

 

初めてのイカルガに迷ったルカは仕方無いと思い、下層部を歩いていた。すると、森林が生い茂る、廃棄地区に入ったのだ。其処にはその世界の言葉で「ココから先、封鎖地区」と書かれており、それを知らず、ルカはその中に入って適当な木に背を預けるのだった。

 

ルカ「・・・・ふうっ・・・・にしても・・どうしてFalsigは僕を襲ったんだ・・・?」

 

頭の整理をしていたら先ず先に思い出したこと。それは、レールステーション付近で突如Falsigに奇襲された事だ。理由もわからず、向こうから一方的に襲ったそれを撃退した。

解るのはそれだけだ。だが、自分には襲われる理由は無い。

 

ルカ「・・・・はぁ・・考えてても始まらないな・・・」

 

ルカがそう言い再び立ち上がろうとすると、身体が少しフラけた。体からは睡魔が襲い、ルカは再び座り込んだのだ。

 

ルカ「・・・そういえば、まともに寝てなかったな・・・」

 

イカルガに入ってから、ルカは一度も寝ていなかった。ココなら誰も来ないだろうと思い、

ルカは少しの間眠りに入った。

 

 

 

 

 

さて。視点は再びロキに戻る。

ロキは現在、イカルガの下層にある、コロシアムに来ていた。其処では世紀末風の猛者達が集まり、戦いをしていたのだ。

 

ロキ「・・・・ここにZERO呼ばなくて良かったな、おい・・・・」

 

 

ロキがそう言いコロシアムを降りて外に出ようとしていた、その時だ。

 

突如周りが静かになったのだ。

 

ロキ「っ・・・・・!!」

 

 

気付けば周りには誰も居ない。だが一人だけ居た。それはコロシアムのフィールドだ。

其処にはピンクの長髪で刀のデバイスを持つ女、シグナムが立っていたのだ。

 

ロキ「シグナムか・・・・・・」

 

シグナム「見つけたぞ・・・・キリヤ・・・・!」

 

彼女の顔には殺意しかない。だが、他にあるとすればにらみを利かせ、怒りも乗せていると態度か。それに気付いていたロキはそのオーラに飲まれず、話を始めたのだ。

 

ロキ「・・・どうした?こんな所で。」

 

シグナム「それはこちらの台詞だ。貴様、どうしてココにいる?」

 

ロキ「・・・傭兵の仕事だ。後は・・・不出来の弟探しって所だな。」

 

シグナム「・・・・ほうっ・・・アキヤも来ているのか。」

 

ロキ「さぁな。それを調べにココに居るんだ。」

 

すると。どうだろうか。

 

 

シグナム「フッ・・・フフフフフ・・・・・・」

 

ロキ「・・・・・・。」

 

突如シグナムは笑い始めた。不可解に思ったロキは回答するか解らなかったが、シグナムに問いただしたのだ。

 

ロキ「・・・・何が可笑しい。」

 

シグナム「いや。可笑しいのではない。私は幸運だと思っただけさ。」

 

ロキ「・・・・同じだっての。」

 

 

シグナム「どうでもいい。キリヤ。私はお前を殺す。」

 

ロキ「・・・・・へぇ。」

 

シグナム「そして、アキヤを・・・・アレスをも殺す。主やなのは、そしてテスタロッサを侮辱した報いだ。」

 

ロキ「・・・馬鹿じゃねえの。そんなのお前一人で出来るのか?」

 

シグナム「出来るさ。今の私ならな・・・・・!」

 

ロキは無言でフィールドに降り立った。対しシグナムも戦闘の構えを取り、ココに一つの戦いを始めようとしていたのだ。

 

シグナム「貴様は・・・ココで斬るッ!!」

 

ロキ「やれるものならやってみな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィールド -コロシアム-  ロキVSシグナム

 

(BGM”Imperial Code Ⅱ”)

 

 

THE WHEEL OF FATE IS TURNING

 

 

 

REBEL1

 

 

 

 

 

ACTION!

 

 

刹那。シグナムが先に動き、剣を「突き」の体勢で攻撃した。

ロキはそれを顔を動かして回避。ロキのデバイスからはナイフが出現し、シグナムと張り合うが、それはアッサリと破壊されるのだった。

 

ロキ「ちっ・・・・!」

 

距離を取るロキ。しかし、シグナムはそれを許さず、近距離に無理矢理詰めて切り続けた。

だが、土壇場でロキは今度はリボルバーのチーフを召喚。それを剣に当てて発砲し、無理矢理距離をとったのだ。

 

シグナム「ちっ・・・・レヴァンテインッ!!」

 

続き、シグナムは剣を連結刀に変え、遠距離からも攻撃をして来た。だが、この距離ならと思い、ロキも反撃に出るのだった。

 

ロキ「おっしゃ、この距離なら・・・・・!」

 

ロキの足元には魔法陣が現れ、其処から九つの魔力スフィアを召喚する。

さらに、ロキは一本の長い棒を持ち、それをボールをビリヤードのように打つようなモーションで構えるのだった。

 

ロキ「行くぜ・・・スピリットボルトッ!!」

 

 

 

スフィアボールは勢い良く弾かれ、周りにいたスフィアボールも弾かれて動き始めたのだ。

シグナムはそれを回避し、反撃をしようとするが、ビリヤードのようにスフィアは弾かれ、死角からの攻撃をシグナムは受けるのだった。

 

シグナム「ちぃぃっ・・・・!!」

 

シグナムは面倒だと思い、スピードが見えるボールに対し剣で斬るのだが・・・

 

ロキ「斬ったら斬ったで・・・・!」

 

 

ボンッ!

 

 

スフィアば爆発。シグナムはそれを受けてダメージを負った。ならば斬らずに相手に動いて相手との距離を詰めればいい。と思い、シグナムはスフィアを避けつつ間合いを詰めようとした。

 

ロキ「甘いぜ・・・・・!」

 

だが、ロキは移動してスフィアの一つを鷲づかみしたのだ。そして、ジャンプ中にスフィアを構え、再びシグナムに向かって撃ったのだ。

 

シグナム「小賢しい・・・・・!!」

 

ロキ「ああ、そうかい。なら、さっさとケリをつけるかなっ!!」

 

ロキはシグナムに向かって接近した。シグナムはそれを待っていたかのように笑みを浮かべ、カウンターをするのだが、それをアッサリと回避され。

 

 

 

バチィッ!!

 

 

右手を巨大な獣の手にしたロキに身体ごと捕まれたのだった。

 

シグナム「何っ・・・・!?」

 

ロキ「んじゃあ、お望みどおり・・・・・コレで決着してやるよ・・・・!!」

 

シグナム「ぐっ・・・・あああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

ロキ「ショート・・・ボルトォ!!!」

 

刹那、ロキの右手から強大な雷が発生し、シグナムは電撃を受けて感電するのだった。

 

シグナム「があああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

そして。シグナムは倒され、意識を失うのだった。

 

 

 

 

DISTORTION FINISH

 

 

 

 

ロキ「はっ・・・・はっ・・・・・はぁ・・・・」

 

右手が元に戻ると、ロキは呼吸を整えた。目の前には気絶するシグナムが居たが、ロキはそれを無視し、一人その場をあとにするのだった。

 

 

 

シグナム「ぐっ・・・・・ま・・・てっ・・・・・・・」

 

その後。シグナムはなのは達によって回収され、ロキはその間に再び、上層に上がるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

そして再びルカは・・・

 

ルカ「んっ・・・んんん・・・・・少し長く寝てたか・・・・・」

 

ルカは丁度寝起きのようで身体を伸ばしていた。疲れもある程度取れており、次の目的地に向かい歩き始めようとしていた。

 

だが、その時。ルカは後ろから何かの視線を感じていた。

 

ルカ「・・・誰だ。」

 

「っ・・・・・・。」

 

気配からして敵対の気配は無い。すると、後ろから「ぷにゅ・・ぷにゅ・・」と人の足音ではない音が聞こえた。ルカが誰かと思い後ろを向くと・・・

 

 

 

「やれやれ。見つかってしまったか。」

 

 

何と其処には二足歩行をしたネコがパーカーを着て、刀を背負って立っていたのだ。

そして、上手に日本語を喋っていたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・ん?どうした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルカ「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!!?」

 

 

「イキナリでかい声を出すな!ビックリするなぁ・・・・」

 

ルカ「いや・・だって・・・・・」

 

「第一、お前等はこんな喋るネコ位そこらの次元世界でゴロゴロ見るだろ?それ以上の化けモンだって知ってる筈だ。」

 

ルカ「いや・・・だけど、其処までキッチリとした奴は初めてだから・・・・」

 

「・・・・ああ。そう言う事か。」

 

ネコは一旦納得をし、今度はルカがネコに対して質問をした。

 

ルカ「で・・・アンタは一体・・・?」

 

獣兵衛「ん?ああ。俺の名は獣兵衛。お前の所属している組織にBlazって居るだろ?あいつの師匠だ。」

 

ルカ(ね・・・猫が師匠・・・・・・・)

 

獣兵衛「・・・お前。何か失礼な事考えてないか?」

 

ルカ「い・・・いえ・・(心読まれてる!?)。」

 

獣兵衛「・・・・そうか?ならいいが・・・・」

 

ルカ「で・・・・獣兵衛さん?貴方は僕に何のようですか?」

 

獣兵衛「ん。実は・・・お前に少し忠告をな。」

 

ルカ「忠告?」

 

獣兵衛「最近。管理局が統制機構との連携を無視して各地を強制捜査している。そのお陰で現在イカルガは半ば混乱状態でな。先ほどもイカルガの統制機構が認可していたコロシアムに局員が入って多数の一般人と咎追いが逮捕・拘束された。」

 

ルカ「っ・・・・・・・」

 

獣兵衛「しかも。その大半は・・一人の女による事らしい。その女は白い服を着て金色の杖を持っていた。」

 

ルカ「・・・・・・なのは・・・・・・」

 

獣兵衛「なのは・・・それがその嬢ちゃんの名前か。」

 

ルカ「・・・・・ああ。」

 

獣兵衛「・・・・・・・・そうか。取り合えず、お前は出来るだけ身を隠せ。最悪、このイカルガから出るんだ。それに・・・もし俺たちの方が成功したら・・もう一度お前に会いに来る。」

 

ルカ「もう一度?」

 

獣兵衛「大義名分を手に入れられる。それだけでもココでの動きは楽になるだろ。」

 

ルカ「・・・解った。ありがとう、獣兵衛さん。」

 

獣兵衛「ああ。またな。」

 

 

そして。ルカはそう言って獣兵衛を別れ、一人下層に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

その頃。イカルガ、統制機構支部司令官室では・・・

 

「あのさ。君達は何をして来たんだ?」

 

一人の男が頭を抱え、二人の女に説教をしていたのだ。

男の名はカグラ。カグラ=ムツキ。このイカルガの司令官をしている男だ。

 

カグラ「このイカルガのコロシアムは本部からの認可も貰っていたし、万が一の事も想定して衛士を紛れもされていた。なのに強制捜査で50人を拘束・逮捕?ふざけるのも大概にしろ。」

 

なのは「お言葉ですが、ムツキ大佐。コロシアムは犯罪者の訓練所の様なところです。だから私達はこうして強制捜査をして未然に犯罪を防げたではないですか。」

 

カグラ「だからと言い。コハクの話じゃ中にはウチが紛れさせた衛士も逮捕されたと聞いてるがな?」

 

はやて「それはそれ。これはこれです。」

 

カグラ「・・・・・お前等。馬鹿にしてんのか?」

 

はやてとなのはの屁理屈を聞き早一時間。流石のカグラも怒りをあらわにしようとしていたが、それでもと思い、怒りを抑えていたのだ。

 

カグラ「・・・今後。この様な事があれば、君達六課を管理虚本局に頼み、この作戦から外させてもらう。無論。これは上官命令だ。」

 

はやて「・・・・酒と女のオッサンが何言うか・・・・」

 

カグラ「聞こえてっぞ。」

 

はやて「うっ・・・・・し・・失礼します・・・・」

 

 

 

 

カグラ「・・はぁ・・・・・・全く、困った嬢ちゃん達だな・・・」

 

カグラは呆れて溜め息を吐くと椅子に深くもたれ掛った。すると。はやて達と入れ替わり、一人の少年が部屋に入った。彼はコハクと言い、カグラの補佐官をしている。

だが、口は基本タメが多いらしい。

 

コハク「・・・噂どおりの屁理屈部隊ですね。」

 

カグラ「それもあるが、恐らくは隊員の失踪が原因でもあるんだろうな。報告じゃ隊長の一人だそうだが。」

 

コハク「・・・どうします?このままじゃ最悪、イカルガが荒廃するのも考えられますよ?」

 

カグラ「解ってる。だから・・・「アイツ」に任せる事にした。」

 

コハク「・・・なるほど。確かに「彼女」なら旅団とも関係ないですし、独自に行動も出来ますね。」

 

カグラ「そう言う事だ。コハク、アイツにこの事を言っておいてくれ。」

 

コハク「・・・それは了解しますが・・・「彼」はどうします?」

 

カグラ「ん?ああ。アイツは俺と一緒に行動だ。」

 

 

 

 

カグラはそう言い、椅子を回して窓の外を眺めていたのだった。

だが、その部屋にもう一人誰がが居ると思わずに。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択