No.664690

真・恋姫無双~Re:道~

ツナまんさん

いたって平和な話?

『Re:道』と書いて『リロード』ということで

注:オリキャラでます。 リメイク作品

2014-02-20 01:23:27 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1273   閲覧ユーザー数:1148

  第三章‐弐話 『 嵐の前の馬鹿騒ぎ 』

その日、洛陽は混迷と歓喜に満ちていた。原因は天水からの使者がもたらした報せ―『帝を保護した』というものだった。李儒が帝を連れ出しそこへ追っ手を差し向けた際、賊が介入し拉致されたであろうことは掴んでいた。そのため彼…張譲は近辺の賊を虱潰しに探していた。彼がここまでしたのは帝に恩を売り、自分という存在を帝の中での絶対にするためだった。そのため李儒が帝を連れ出した時は彼女に全ての()をなすり付け殺すつもりでいた。だがその李儒は突如現れた賊の一撃で殺されたと報告を受け帝はそのまま行方知れずとなっていた。だがその事自体は彼にとっては都合が良かった。死人にいくら罪を被せようと何も言われる事は無い。問題は帝の行方だけ、誰よりも早く救い出せば自らの思惑は完璧となるだろう。彼はその一連の、帝の命に関わるかもしれないその状況を好都合と考えていた。(二章‐裏話)だが、その思惑は今、崩れ去った。

天水からの使者の書簡に今一度目を通す。そこには帝を保護したことを報せる文の他にもう一つの用件が書かれている。それは『帝を洛陽に帰すために使いを寄越すか、洛陽への入る事を認めて欲しい』というものだった。この要求に張譲は始めから後者は選択に無かった。今は一刻も早く帝を天水の者達から引き剥がし洛陽に連れ戻す。その事しか頭になかった。だが彼は慎重だった。下手に自分の息の掛かった者を向かわせ足が付く事を恐れた。ならば自分と関係が無く、且つ無事に帝を洛陽に連れ戻すことが出来そうな者、そして思い当たった人物を呼び出した。

 

 

 

 

その頃、天水では小規模な宴会を催していた。理由は単純に労いと親睦会のようなものだ。

「「恋様(殿)!こちらをどうぞ(なのです)!」」

(もっきゅ、もっきゅ)

「「はぁうぅ~」」

鬼灯とねねは恋の前に皿を並べてうっとりとして、

「ちょっと、稲葉さん!人参ばっかり食べないでお肉も食べてください!白妙ちゃんはお肉ばっかり食べないで野菜もしっかり食べて!」

「でも、人参おいしいし」

「お肉もおいしいんさ」

流琉は偏食家ふたりに手を焼き、

「先輩。あ~ん」

「う、うん」

「へぅ、一刀さん、その…あ、あ~ん」

「う、ん」

楓と月はいつの間にそこまで仲良くなったのか知らないが一刀に食べさせてお互いに喜び合い、

「でな、そこに和輝が来おって、それから―」

「おい!もういいだろう霞!」

「また言ったな?す・ず・ら・ん~」

「ほうほう、その辺もう少し詳しくお聞かせ願えるかな?霞殿」

「お前等いい加減にしろー!」

霞、鈴蘭(華雄)、星は山盛りのメンマと華雄が真名を受け入れた時の話(休章‐閑話弐)を肴に酒を飲み、

「おべぇざんだち、ほんどうにだいへんだったんだな~。旦那の気持ちがよっぐわがった」

「のう、柊よ、賊とは面白いのう」

「あはは…そうでございますね。劉協様(賊っていったいなんなんでしょう?)」

牛角は柊達の話を聞いて号泣し柊はそれに引き笑い状態である。

そんな中、

「で、あんたは次どうするつもりなの?あんな書簡まで送って」

詠は和輝に次の段階の話を迫っていた。和輝の言っていた芝居は牛角が十万もの軍勢を引き連れてくるといううれしくも面倒な誤算もあり恐らくは勘付かれない、もしくは気付くにも時間が掛かるだろう。だからこそ詠は一軍師として早めに次の策を講じようと考えていたし何より、和輝の奇抜とも言えそうな発想に興味も出てきていた。

「宴の席で無粋だとは思うが…まっ、詠は知っといた方がいいか。」

「何よ、もったいぶって」

「悪ぃ悪ぃ、まぁ、次だが、柊に聞いた分じゃ、近いうちに皇甫嵩か朱儁辺りが出張って来ると睨んでる」

「とりあえず、その根拠は?」

「十常侍の連中は貪欲だが思慮深い。良く言えば慎重、悪く言えば小心者だ。だから自分の傍に近寄らせない。さらに自分の護衛を削ることもしねぇだろうし、わざわざ自分の敵を送って敵増やすような事もしねぇだろ。そう考えた上で柊に聞いてみたところ出てきた名前がその二人だ。」

「つまり中立の立場の人間が来るってこと?」

「さあな。そればっかりは来てからじゃねぇと分かんねぇな。とりあえずこの話はここまでだな。さぁて、飲むか」

「あんたまだ飲むの!?」

詠が驚くのも無理もないのだが和輝の周りにはいつの間に空けたのか空の徳利が無数に並んでいた。それも二十本近く。

「あたりめぇだろ。せっかくの宴なんだからよ」

 

 

そして・・・

 

 

「――ふふふ」

 

 

一刀達は・・・

 

 

「――私は…」

 

 

波乱を迎える・・・

 

 

「返って来ましたわー!」

 

 

あとがき

 

どうも、ウーs…じゃない!ツナまんです。今回はすこし飛んでの宴会話になりました。理由としては結果の分かってる事をだらだら書くよりは話を進めようかと…叩かないで!

ふう、とりあえず天水は平和ですw

一応言っておきますが、次回はまたオリキャラが増えます。(どんだけ増やすんだ!?)

 

 

では、また次回!!


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
10
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択