No.660322

魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) Strikers編 第七十四話 

Blazさん

一つの区切りから十年。
今、成長した者達と新たな者達による新たな戦いが始まる。
そして、彼らは再び進化していく。

Strikers編 イメージソング

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2014-02-03 22:52:08 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1759   閲覧ユーザー数:1628

Strikers編  第七十四話 「変わる時。変わらない存在。」

 

 

 

 

 

開発公社、社長室・・・

 

ブライト「・・やれやれ。自分勝手さに磨きが掛かっているな・・・。」

 

課長「彼女も・・いつかは現実に直面する日が来るだろうに。」

 

 

ガチャ・・・

 

 

マサキ「ブライトさん。」

 

ブライト「マサキたちか。」

 

ブライトたちが振り向くと、其処にはマサキ達とクランが一緒に部屋に入ってきた。

彼がココに居ると言うことは、クランが口を開いたのだろう。

 

リュウガ「あの兵器に、誰が乗っているかが解りました。」

 

社長「っ・・・誰が乗っている?」

 

 

 

 

 

ダイゴ「・・・死んだ開発者だ。」

 

役員「なっ・・・!?」

 

だが、その人物がまさか死んだ開発者だと聞いたときには、社長と役員は驚きを隠せずに居たのだ。その中でブライトは冷静に開発者の名前を上げて話しを繋げたのだ。

 

ブライト「死んだ・・・開発者のイヌイ氏か。」

 

課長「だが、彼は死亡しているんだぞ?」

 

リュウガ「ええ・・・ですが・・・・」

 

マサキ「彼の話によれば、死んだイヌイ氏の脳を戦車と繋いだそうです。」

 

カグラ『いわば、あの戦車は奴さんその者って事だ。』

 

社長「・・何故そんな事をした?」

 

 

 

クラン「・・・それが、彼の遺言だったからです。」

 

役員「遺言・・?」

 

 

マサキ「零人、今からイヌイの実家の座標を送る。恐らくはその戦車の行き先はイヌイの実家だ。」

 

カグラ『データ転送をイクスにしたぜー』

 

 

零人「・・・ココからだと、かなり近いな。」

 

マサキ「ああ。奴の目的は恐らく、両親への復讐かもしれん。」

 

 

リュウガ「イヌイは元々、生まれつき病気でその原因がリンカーコアの損傷だったらしいんです。コアの損傷部分から魔力が漏れ、アテもなくなった魔力は次第に人体に定着して新しい居場所を作る。その為には・・・」

 

レイ「・・元あった細胞を破壊する・・か。」

 

リュウガ「そう。結果、彼の体は魔力によって侵食されて完治するには、原因であるリンカーコアを摘出し、供給源を断つという方法しかなかった。だが、それは実家の宗教的に許されず、ただあの戦車を作るという信念だけで、余命だった20を超え・・25まで生きたようです。」

 

カグラ『んで、同じ境遇だったクランは彼の最後の友人だった。だから、イヌイはクランに「自分が死んだら宗教から解放される。そうしたら、脳を取り出して戦車に繋いで欲しい。」と言った頼みを聞いたそうだ。』

 

課長「それで・・・今回の一件になったと言うことか。」

 

クラン「・・・はい。」

 

 

 

レイ「死んだら宗教から解放されるか・・・・」

 

ソルナ『まぁ別に今の時代、そんな宗教があっても不思議じゃないけど。人の命よりってのは・・・正直納得しないわね。』

 

 

 

 

 

そして、戦車は高速の壁の一角を主砲で破壊し、其処から飛び降りたのだ。下りた場所はイヌイの実家のある市街地で地球と同じような建築デザインの家が数多く、坂道がかなりあったのだ。

 

零人「・・こっからだと近いな。」

 

レイ「つか強引にも程があるっしょ・・・・」

 

 

ナル『ですが、どうするのですか?戦車のスペックも不明のままで・・・』

 

零人「そりゃ俺にじゃなくて社長さんに言いな。このままだと、最悪死人が出るかも知れないぜ?」

 

役員『なっ・・・い・・今までその戦車は誰も殺していないんだぞ!それに、其処は既に管理局が避難命令を出している!そんな根拠が何処に・・』

 

レイ「あるじゃないッスか。イヌイ氏のご両親二名。つまり、最悪二名の一般人死亡は確実。オマケにその死人が開発者のご両親ってなると・・・言い訳は出来にくくなると思いますが?」

 

 

 

 

社長「・・・・・・・。」

 

課長「もし・・・死傷者をゼロにしたいのならば・・我々にご協力下さい。」

 

社長「死傷者ゼロ・・・・か。」

 

 

 

 

零人『リョウ、そっちから他にヘリとかは?』

 

霊太「えっと・・・・サーチャーの類も無し。けど報道管制はそろそろ危ないな。」

 

社長「・・・・・・・・・。」

 

レイ「どうします?このままだとアイツ実家をぶっ壊しますよ?」

 

零人「最悪俺で何とかすっか?」

 

イクス『無闇やたらとしないで下さい!』

 

 

すると。社長は一つの決断をしたような顔をし、自分のデスクに閉まってあったデータのメモリを机の上に出したのだ。それを見た役員は慌て、それを無視し社長は言ったのだった。

 

役員「っ!?社長それは・・・・!!」

 

社長「・・・確かに今シラを斬れば我々はなんとも無いだろう。だが、死傷者を出せば我々の面子に傷がつく。私は現在よりも未来を優先しよう。」

 

役員「く・・・・っ!」

 

ブライト「ご協力を感謝します。それと・・・役員殿。金儲けが出来れば世の中安泰だと思うのは・・・・大間違いだぞ。」

 

役員「ひっ・・・・・・」

 

 

 

 

課長『零人。今から其方にその戦車のデータを転送する。』

 

零人「了解!」

 

零人達は転送されてきた戦車のデータに目を通し、戦車のスペックと装備を確認した。

今までの行動で大体の装備はわかっていたが、改めてみて零人達は少し驚きを隠せずにいたのだ。

 

零人「流石は次世代機だな。スペックが段違いだ。」

 

霊太『装備に12ミリ主砲と三連式ガトリング。それにスモークディスチャージャーとフレア類。極め付けにAMF発生装置が二つか・・・』

 

ナル『一つは不知火副隊長が破壊していましたね。でも、それでもエースのあの砲撃を無傷でいるとは・・・』

 

ブライト『どうやら、装甲に新型の対魔法装甲を採用しているらしい。試作機なだけに装備も豪華だな。』

 

 

ライラ『って事は・・・物理的な行動は無理なんじゃ・・・・・』

 

レイ「・・・・そう言う事だな。」

 

 

すると、レイの喋り方に変化を感じたナルと霊太、そして零人は「まさか・・」と思い、彼女に問いただすのだった。

 

ナル『れ・・レイちゃん、ちょっと・・まさか・・・!』

 

霊太『馬鹿な事考えてんじゃねーぞ・・・相手は新型の奴だぞ!?システムだって何が入っているかわかんねーんだぞ!?』

 

 

レイ「やれるだけやってみますよ!」

 

レイは突如全員の制止を無視してタチコマから降りて道路を走り始めたのだ。急斜面に入った戦車はスピードをかなり落とし、レイはそれに乗じて戦車に飛び乗ろうと考えていたのだ。

それを見たタチコマ達はある人物を浮かべていたがそれは誰も知らないことである。

 

ライラ「っ!姉さんッ!?」

 

 

レイ「はっ・・はっ・・・はっ・・・!」

 

戦車は後ろからレイが近づくのに気付いていたが、相手が少女だからか、発砲をためらっていた。その隙にレイは一気にジャンプして戦車の上に飛び乗ったのだ。

 

 

零人「ちっ・・・レイッ!!」

 

レイ「大丈夫ッ!少し足が痺れるけど・・・」

 

零人「あのなぁ・・・ったく!ナル!ルカに繋いでアイツのバックアップッ!!」

 

ナル『うえええええ!?正気ですか、隊長ッ!?』

 

ルカ『うっしゃキター!!』

 

 

正反対の返事を聞いた零人はそのままタチコマに乗って戦車の後を追った。その間、ヘリに乗っていた霊太は近くに管理局の新型のヘリが一機飛んでいること気付き、それを見て舌打ちをしていた。

 

霊太『零人。急いでこの件片つけねーと、アイツらがまた出しゃばってくるぜ?』

 

零人「あ?ったく・・・解った。何とかしてみるぜ。」

 

零人はタチコマのポットの上のハッチを開き、其処から三つの召喚魔法陣を戦車の向こうに向かって設置したのだ。

 

零人「レイッ!しばらくソイツから放れるなよ!!」

 

レイ「誰が離すかってーの!!」

 

レイは零人に対してタメ口を言うと腰からグロッグを取り出して戦車のハッチに向かって発砲したのだ。だが、それでも戦車の装甲に銃痕が出来ただけで破壊までは出来なかった。

そこで、レイは自力でハッチを開けようとするが、ハッチは硬く閉ざされており、ビクともしなかったのだ。

 

レイ「っ・・・カッテー!!」

 

ルカ『当たり前じゃ!女の力で開けられたら苦労せんわ!!』

 

レイ「んじゃどうやってコイツのシステム止めんだよ!?」

 

ルカ『今お前がこじ開けようとしたハッチの前にもう一つハッチがあるだろ?其処を開けて有線で繋げ!後はコッチで何とかする!』

 

レイ「・・なるほど・・・了解ッ!!」

 

レイはルカのアドバイスを聞くと、直ぐに銃の弾をリロードし、もう一つの一回り小さいハッチに向かって銃を乱射した。ココも銃痕が出来るだけだったが、今度はレイの自力で僅かながらハッチが開くのだった。

 

レイ「くっ・・・・・開くには開くが・・・やっぱこっちも硬い・・・!」

 

 

ナル『っ!レイちゃんッ!!』

 

レイ「っ・・・!」

 

刹那。レイはナルの声に反応して自身の前にシールドを展開した。そして、前方から銃弾の嵐が戦車に向かって降り注ぐのだった。その攻撃は集中して戦車に当てれていったが、タチコマ達は万が一と言う事で民家の屋根の上に退避していたのだ。

 

霊太「おーおー・・ここでネクストかよ・・・しかもアリャ・・・」

 

 

 

 

零人『メリーゲート、プリミティブ・ライト。人には当てるなよ!』

 

 

メイ(メリー)「こちらメリーゲート。了解よ。」

 

メノ(ライト)「了解しているわ。粗製でも其処まで下手じゃないからね。」

 

戦車に集中砲火していたのは、AC4シリーズに登場するGA社製ネクスト。「プリミティブ・ライト」と「メリーゲート」の二機でどちらも実弾に対して防御力が高い機体である。

戦車はそれを知らずガトリングで攻撃をするが、二機はスラスターを吹かして飛翔。再度距離を取って攻撃を再会したのだ。

 

レイ「ひゃー・・正面からだと銃弾の雨あられだぜ・・・」

 

しかし、戦車に対して決定打にはならず、それを知った二機から零人に対して問いを投げられたのだ。

 

メイ「零人。このままじゃいずれはあの戦車は目的地に着いてしまうわ。」

 

メノ「何か策はあるの?」

 

零人『ある。だが、今は両機、奴の脚部に対して放火を集中。プリミティブ・ライトは装備していたガトリングで、メリーゲートは同じく装備していたバズーカで戦車の足場を攻撃し、破壊するんだ。』

 

「「了解っ!」」

 

二機は零人の命令に了承すると、それぞれの武装を使って戦車の足場を破壊。戦車はレイを背中にしがみ付かせて体勢を崩したのだ。

 

 

レイ「っつー・・・!」

 

メノ「足場は崩せたわ。でも直ぐに起き上がると思う。」

 

レイ「んなら、その間にさっさとコイツを・・・!」

 

だが、戦車は足場を崩されても、脚部の出力を上げて体勢を立て直し、主砲を二機に向かって放ったのだ。

 

 

 

 

ドゴンッ!!

 

 

 

 

零人『ッ・・・・・!!』

 

霊太「おいおいおいおいおい・・・・・どんだけアイツタフなんだよ・・・・」

 

唖然とする零人達をよそに、戦車は体勢を立て直して再度移動。砲撃を受けたメリーゲートとプリミティブ・ライトは飛行して回避していたのだ。

 

メイ「これじゃあ打つ手無いわよ・・・・。」

 

メノ「零人。間も無く目的地よ・・・!」

 

 

 

零人「・・・ああ。これで・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の勝ちだ。」

 

霊太「っ?」

 

 

 

刹那。

 

 

 

 

 

ドウッ!!

 

 

 

戦車が斜面を登り、イヌイの実家に目と鼻の先の距離となった時。右方向から何かが戦車に向かって突撃してきたのだ。そして、その何かは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エグらせてもらうで。」

 

 

 

ズドンッ!!

 

 

一瞬のうちに戦車の脚部の一本にへと「打ち抜いた」のだ。

 

 

 

 

 

 

ライラ「嘘ッ!?」

 

レイ「どうわっ!?」

 

メイ「今のは・・・・!」

 

 

 

 

零人「よし・・・・後は頼むぜ・・・スタルカ・・・!」

 

戦車の脚を打ち抜いた機体の正体はアルセブラ社製の機体の「スタルカ」でこの機体の右腕に装備されているパイルバンカーが戦車の脚を攻撃していたのだ。

 

スタルカは戦車を通り越すと反転し、反対側の脚を打ち抜いたのだ。

 

 

ド・ズ(スタルカ)「了解じゃ。このままエグり続けるで。」

 

 

戦車は先ほどまで銃撃を受けていたので装甲が所々へこんでおり、スタルカは其処を狙ってバンカーを撃っていったのだ。だが、戦車はそれでも動き続け、ついにはイヌイの実家に辿り着いたのだ。

 

霊太「っ!!奴が着いたぞ!!」

 

ナル「急いで残りを!!」

 

 

ド・ズ「わかっちょる・・・!!」

 

 

 

 

ズドンッ!!

 

 

 

 

レイ「これで・・・うわっ!?」

 

そして、スタルカは戦車の脚部を全てを打ち抜き、戦車は体勢を崩して家の外壁を破壊して倒れたのだ。

 

 

レイ「いつつつつ・・・・」

 

ライラ『だ・・・大丈夫、姉さん?』

 

レイ「あははは・・・何とかなー・・・・」

 

 

 

レイは戦車の上に倒れていたが、幸い怪我はなく、戦車の上にしがみ付いていたのだ。

その後、その場にライラが降り立って事故処理の手伝いをしようとしていた。

 

壁が破壊された家はイヌイの実家で家屋には損傷は無かった。だが、壁と家屋との距離は元が地球の物だからか、かなり近い距離だったのだ。

 

その上で、レイはバールを借りて小さい方のハッチをこじ開けた。

其処には戦車の運転席に入る為の暗証コードを入れる入力キーがあったのだ。

 

レイ「あったあった。ルカ、有線繋ぐから解除よろしくー」

 

ルカ『わっちょる。』

 

レイはそう言うと腰に付けていた小型のボックスの様な物から有線コードを取り出し、戦車のハッチの入力キーの直ぐ下にあった有線コードの差込口に差し込んでそのまま入力キーのアナログな表示版を見ていた。すると、数字が高速で表示され始め、どうやらルカがハッチの解除キーを入力していたのだ。

 

その近くで、タチコマから零人が顔を出して降車すると、戦車を改めて眺めた感想を述べていたのだ。

 

零人「しかし・・あの会社もトンデモなモン作ったなオイ・・・」

 

霊太『なのはのディバイン止めたもんなぁ・・・ある意味結果オーライじゃね?』

 

ソルナ『まぁそれを決めるのは私達じゃないわ。』

 

 

零人「ん・・そうだ。あのコクピットの中ってどうなってんだ?」

 

すると、零人は唐突に忘れていたことを言い出し、それを聞いた面々は「あ・・」と声を揃えていたが、其処にまた別の声が入ってきたのだ。

 

『それについては私が説明しますぅ~』

 

カグラ『お。ウワサをしなくともその声は・・・』

 

 

ライラ「ライフ曹長!」

 

ライフ『恐らく、戦車のコックピット内は脳の無菌状態を維持するために抗菌の水が入っていると思います。でもコックピット全体と言うのは考えられませんので、一旦開けたら排水してくださいね。』

 

レイ「りょーかい。たいちょー」

 

零人「おーう。」

 

零人がレイに呼ばれ、戦車の上に乗ると、タイミング良くロックが解除された。

周りに居たネクストとタチコマたちも何か起こるのかと内心ビクビクしていたが、その中で二人は勇ましく開けようとしていたのだ。

 

零人「物理トラップがあるかもしれねぇから慎重にな。」

 

レイ「解ってますよ。んじゃいきますよ・・・・」

 

 

 

その時だった。家屋から誰かが出てきたのだ。その人物はイヌイの両親二人だったのだ。

その手に、暴走した戦車の模型を持って。

 

母「サダトシ・・・・?」

 

 

メイ「っ!?」

 

霊太「何っ!?」

 

 

刹那。それを見た戦車は再び動き出し、その場に居た者達全員は二重の意味で驚いたのだ。

 

ソルナ『馬鹿な・・・何故非難していないッ!?』

 

イクス『タチコマッ!!』

 

戦車・・否、イヌイはガトリングを装備した腕部を両親二人に向かって動かしたのだ。

それに反応し、メリーゲートとプリミティブ・ライトそしてタチコマたちが両親の前に盾となり、ライラもデバイスを使おうとしていた。

 

 

 

 

 

だが、やがて軋む金属音と共に腕の動きは止まり、少しの音と共に腕は垂れ下がったのだ。

 

 

 

それを見た面々は焦りから一転し静まり返ったのだ。

 

 

 

 

 

ライラ「と・・・・止まった・・・・?」

 

メイ「かも・・・・しれない。」

 

 

 

零人「・・・ライフ。内部の状況・・・解るか?」

 

ライフ『・・・・内部の解析完了です・・・・脳の機能停止を確認・・・・』

 

そして、その場は一時の静寂が流れ、その後に一人の女性の涙と泣き声が響き渡るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社長室・・・

 

社長室では、社長と役員が各所からの苦情の対処にあたっており、その近くでマサキがインカムを取り、ソファに座っていたクランに告げたのだ。

 

マサキ「・・経った今。イヌイ氏の脳が止まったそうだ。」

 

クラン「・・・・・・・・・・・・!」

 

マサキ「・・・・・・。」

 

ブライト「これで、一応の任務は終了か・・・」

 

マサキ「・・・ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイ「・・・隊長。」

 

零人「・・・何だ。」

 

レイ「どうして最後、イヌイは両親に手を伸ばしたと思います?」

 

零人「・・・・さぁな。もうそれを知る機会も無くなっちまったし・・・答えは、本人しか・・知る事は無いだろうな・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、夜 機動六課司令室・・・

 

事件があった日の夜。六課の司令室でははやてが誰かと通信を取っていたのだ。

その相手とは勿論・・・

 

 

はやて「・・・何で今回の様な行動を取ったのですか、高町一尉。」

 

なのは『・・・・・・・。』

 

はやて「聞けば、副隊長の反対も押し切ってあそこに行ってあんな勝手な独断行動をしたそうではないですか。」

 

なのは『・・それは、新人達にまた別の現場の空気と言う物を・・とは言いません。でも、あのままじゃ解決しないと思ったから・・・』

 

はやて「だから・・・と言って、やっていい事と悪い事があります。」

 

なのは『・・・・・・。』

 

はやてはなのはに対して厳しい態度で会話をしていた。あの後、更にはヘリで七課の現場をうろついていたので、それを気付かれてないと思っていたなのはだったが、新型のヘリは早々配備されていない機体なので直ぐにバレてしまっていたのだ。

それに関してはやては頭を悩ませ、なのはに厳しく注意していたのだ。

 

はやて「・・・・なのはちゃん。アレは七課の仕事でうち等でどうにかなるもんじゃなかった。それはなのはちゃんでも解ってるやろ?」

 

なのは「それは・・・・・・」

 

はやて「今はもう管理局自体に大した権力は残ってない。もしなのはちゃんがこれ以上勝手なことしたらウチでも庇い切られんし、最悪クビやで?」

 

なのは『それは無いよ・・だって・・・・』

 

はやて「自分がエース・オブ・エースやから?」

 

なのは『・・・・・・。』

 

はやて「残念やけどなのはちゃん。今はその肩書きは上には通じひん。ただ魔力が馬鹿に高い魔導師の局員なら管理局にはゴロゴロ居る。残念やけど、現実はかなりシビアになってるんや。」

 

なのは『・・・・・・。』

 

はやて「・・・兎も角、今後はこの様な事が無いようにお願いします。」

 

なのは『・・・・ハイ。』

 

 

なのはは暗い返事をして通信を切った。そして、はやては息を吐いて椅子に深くもたれ、頭を抱えたのだ。

 

はやて「・・・・・・こりゃマズイってレベルちゃうで・・・・・」

 

はやてはそう言うとある事を思い出して、別の相手に通信を送った。

今度の相手はヴィータで少し明るい目の態度で話し始めたのだ。

 

はやて「ヴィータ。さっきシャマルから診断の結果が出たから後で医務室に行ってな。」

 

ヴィータ『ん。解った。ところで・・・今日はすまなかったな、はやて。』

 

はやて「ええんよ。けど・・そろそろウチも限界やな・・・」

 

ヴィータ『・・・。全くだ。シグナムといい、なのはといい・・・』

 

はやて「今はあのままやけど、何時権力握られるか・・・」

 

ヴィータ『まぁそん時はアタシが何とかしてみるよ。』

 

はやて「・・・・それなりにアテにさせて貰うで。』

 

ヴィータ『わった。んじゃ。』

 

 

はやてはヴィータの元気な返事を聞くと一安心して通信を切った。

その後椅子を回して静かに外の夜景を眺めていたのだった。

 

 

 

次回予告ッ!!

 

零人「さーてさっさと寝るかー・・・ってアレ、何か忘れてるような・・・」

 

ソルナ「・・・気のせいじゃない?」

 

イクス『気のせいではありません。次回「初戦!六課フォワードVS七課フォワード!」です。』

 

 

 

 

 

レイ「うっし。野郎共、金の卵さん達に・・・・・・地獄を見せるぞ。」

 

ダイゴ「オーキードーキー・・・!」

 

 

 

オマケ。

 

お待たせしました。アケ風登場メンバーが決定しました!

今回の四人は・・・

 

 

二百式さん

 

げんぶさん

 

ディアーリーズさん

 

kaitoさん

 

の四人です!

ディアさん爆発しろ。

 

乞うご期待!!

 


 
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