この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
一夜明けて。
あれから、オレ達は布団に戻り何事もなかったように眠った。
…まあ、二人とも抱きついてきたから変わってないとも言うけど。
朝から見てても月ちゃんは特に変わった様子を見せていなかった。
オレにも普通に話しかけてくるし、むしろオレの方が変にドモリかけたくらいだった。
まあ、それ以外に何も変わらない宴会後の朝飯を食べ、オレはいつもより短めのランニングを終えてから皆で学校へと向かった。
いつの間にか、木村家の皆はウチに明日の荷物を持ってくるようになったんだか。
「今日は、月一の体育の日よ。知ってた?」
「ああ、入学前に一応話は聞いてるよ。でもオレは別メニューだって聞いてるけど…」
今は、下駄箱で皆と別れ、詠と二人で教室に向かってる最中だ。
ここでいう体育の日というのは、国民の休日のことではない。
実はこの学校では、月に一日すべての授業を体育にしているのだ。
そのせいか、前の学校と比べて週の体育の授業数が少ない。
やることは、季節や時期によって異なるらしく、夏はプールでの授業だったり、反対に冬場は長距離というか軽いマラソンだったりするそうだ。
で、さっきオレが言った別メニューというのは、もともと身体能力が違う男女であるが故に、オレ一人に授業を合わせるわけには行かないという理由で、特別に調整された授業を行っているからだ。やってることは一緒なんだけどね。
無論、成績の基準も変更が加わっているため、サボったりするとエライ事になる。
以前のスポーツテストは元々国が行っていることだから一緒でいいという判断が下されたからであって、むしろ珍しい部類でもあった。
「それがね…」
ところが、オレの返答を聞いた詠がやや顔をしかめて
「まあ、知ってのとおり今日は全校生徒が体育をするのに、アンタだけが隔離されてるのはもった…もとい不公平だって事で生徒会が抗議してね」
「は?不公平って、成績だったら問題なくつけてるだろ?元々そういう理由だったんだし」
「じゃなくって…」
詠の言ったことが意味不明すぎたから、素直に聞いたら
「よーするに、そっちのクラスだけがアンタの体育を見てられるのがずるいって話なのよ…」
「はぁ?」
なんだそりゃ?オレの体育なんて見てたって面白くないだろうに。
「そうは言っても、生徒会が素直にそう言ったんだからしょうがないじゃない。それに説得される教師陣もどうかとは思うけど」
ますますもって意味わからん。
「…で、それを聞いたオレはどうすりゃいいんだろうか?」
「知らないわよ、とりあえずいつも通りにしてればいいんじゃない?」
まあ、よく分からんけどとりあえず今日は団体行動ができるって事みたいだ。
…半分見世物になってるような気もしたけど、気にしないでおこう。
いつもどおりの短い紫苑先生の朝会を終えて、運動着に着替えた後、オレはクラス全員と共に校庭へと向かった。
校庭といっても、そこらの運動公園よりははるかに大きいわけだが。
というか、ここの教師陣は基本的に話が短い。
前に凪に聞いたら、紫苑先生ですら長い方に入るとか。
現に、オレたちは結構集合遅かったようで、行ったらもう2/3位は来ているような感じだった。
まあ、予想はしてたけど入った瞬間にものすごい数の視線を感じている。
身長的にオレは最後尾だから、どうしても目立つんだよね。
ちなみに、ここでは先頭に学級長、最後尾に副委員長で後は背の順二列で並んでいる。
ちなみに、今オレの隣には隣のクラスの副委員長たる詠がいる。ちなみに、前には天和がいる。
「やっぱり、一刀は有名人だねぇ」
「本物の有名人に言われると説得力あるな」
「それもそっか」
朝からやたらニコニコしている天和と会話していると、
「では、最初の一時間はランニングじゃ!しゃべりながらでもよいが、足は止めぬようにな!」
という、校長の合図が聞こえた。
「一刀、どうするの?」
「どうするっていうのは?」
「アンタはどのくらい走るのってことよ」
詠まで会話に加わってきた。
「う~ん、準備運動っぽいしそれほど出す気もないけど」
「じゃ、じゃあ一緒に走ろうよ!お話もしたいし!」
「まあ、あんまり速くはないけどね、話しながらだと尚更だけど」
別にいいかなと思って返答しようとしたら、
「一刀」
「ん?」
後ろから声をかけられて、振り向くと恋さんが。
「一緒に走ろ?」
わざわざそんなことのためにここまで来たのか。
「れ、恋さん!?こんなところで逢えるなんて!」
むしろ天和が興奮してるし、周りもざわざわとしている。
詠だけはあきれたような表情だが。
「か、一刀君!恋さん優先でいいよ!また後で!」
そういって天和は向こうへ行ってしまった。おそらく妹さんの所だろう。
実は、運動神経抜群で美形である恋さんは、同性からも大人気でファンクラブもある位なのだ。
加えて、神出鬼没っぷりもあいまって出会えたら一日幸せに慣れるとかまで言われてるほどだったりする。
「んと、まあ相手もいなかったしいいかな」
「…ん」
了承すると、恋さんはやや顔を赤くしつつ頷いた。
手を引っ張られ、ついていくと何でか先頭へ。
「え?なんで先頭?」
「…先頭なら誰にも邪魔されないから」
「…邪魔?」
「…一刀は知らなくていいこと」
な、何か事情があるらしい。
それにしても、恋さん。なんでか大会とか並みの覇気が出てるんですが。
そして、すぐ後ろの女の子たちからもすさまじいまでの気迫が。
「準備はいいか!それでは、よ~い。ドン!!」
その声とともに、恋さんははじかれたかのように飛び出した。
って、はっや!?
「くっ!」
ランニングにしては、というだけで追いつけないわけではなかったのですぐに追いつくと、
「…ついて来れると思った」
と、こちらを振り返ってにっこり。
「いやまあ、加減してたよね」
「…これで、しばらくはゆっくりできる」
そういってペースを落としたので、二人でしばらくは悠々と話しながら走ったよ。
生徒会 Side
「わぁ~…、あっという間にいっちゃったなの!というか、あれランニングの速度じゃないの!」
「せやなぁ…。あれで本人たちしゃべってんのやから流石やわぁ」
「………」
私たちのそばで、彼と同じ学年らしき集団がそういって走っていた。
「会長、いつもよりもペースが速いですが大丈夫ですか?」
「ええ、たまにはまじめに体を動かさないと、と思ってね」
彼を見ていたらついペースが上がってしまったようね。
いつもなら後方にいるけれど、気づいたら中間からやや前よりに来ていたみたい。
周りで走っている子もちょっと驚いた表情ね。
まあ、言い訳にしては上出来だったけども。
右後ろにはきっちり秋蘭もついてきているし、問題はないだろう。
「しっかし、恋様と一刀様が並んでいるというのはなかなか壮観ですね」
「…言われてみれば、そうかもしれないわね」
隣の副会長である思春がつぶやいたことで、私もそのことに気づいた。
この学園(小学校~大学)のアイドルたる木村恋と、同じく学園のプリンスとなった北郷一刀。
この二人が並んで走っているというのは、学園の歴史に載ってもいいくらいの出来事かもしれないわね。
「…というか、彼女たち速すぎないかしら?」
「ええ、常人のランニングではないですね、しかも表情から察するにおそらく彼女たちからしたら遅いのかと」
さすがに武術部に所属するだけあって目がいいのだろう、思春がそういってくる。
でも、そうは言っても後続をどんどん引き離していくのはある意味で壮観ね。
というか、すでに最後尾に追いつきかけているのだけれど?
「…恋さんがスピード上げましたね」
「そのようね、北郷もしっかりついていってるみたいだけど」
どうやら、恋が二人きりを邪魔されるのが嫌だったようで、急速に速度を上げたようだ。
思春いわく、北郷もなんとなく予想していたのか、表情をまったく変えずについていっているらしい。
「…あれ、私たちのダッシュに近いものあるんじゃないかしら?」
「おそらく。武術部でも、他の運動部でもあんな動き続ければ1分と保たないかと」
秋蘭がそういうが、そのとおりだろう。
「恋、いくらなんでも速すぎる!これランニングじゃないぞ!」
「…もっと速くいけるの知ってるよ」
「そりゃそうだけど、これ準備運動だって!」
そういいながら、二人は駆け抜けていってしまった…。
生徒会 Side 終
教師 Side
「いやはや、あれは規格外やなぁ!」
霞先生は笑っているが、実際その通り。
木村恋と北郷一刀は始まった直後から、先頭をぶっちぎりで走り続けている。
速度は尋常なものではない。
最後尾で生徒の後ろをついている我々を何回抜いたかなんて、既に数えるのを止めてしまったほどだ。
「しっかし、恋も一刀のこと好きとは知っとったけど、ここまでとはなぁ」
もちろん我々も、目的のためにあらかじめ全生徒を調べているし、木村恋が北郷のことを好いていることも知っていたが、あそこまで独占したがる程とは思ってもいなかった。
「…そろそろ時間」
「そうだね。結局途中からまったくスピード落ちなかったけどね」
「…でも、なんだかんだ言ってついてきてくれた」
今も、実に仲良くものすごい速度で走っていった。
一応、抜くものは大外を走ることになっているから、実際走った距離は凄まじいのではないだろうか。
途中から、大外を走っているのは彼ら二人だけになっていたようだし。
生徒も空気を読んだのだろう。
「冥琳先生、そろそろ…」
「ああ、そうだな」
穏先生に言われて、私は校長の下へ合図を送った。
さあ、準備運動は終わりだ。
教師 Side 終
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがでしたか?
今回は、独自設定のもと新たなイベント発生でしたが、前半は詠ちゃん、後半は恋無双でしたねw
まあ、あれだけややこしい人物設定を考えたので、次からはバンバン生かしていきたいと思っております。
さて、前回の人物紹介のとき、コメントで「イケメンズの紹介も頼む」と言われて、載せることをすっかり忘れていたことに気づきました^^;
ということで、前回の紹介も踏まえ、ちょっとだけ載せておきます!
指摘してくれた禁玉⇒金球さん、ありがとうございました!
なお、年齢は全員一緒なので省略します。
名:及川 祐
一刀とともに行動していたグループの情報網担当。
クラスでも参謀など裏方に徹することが多かった。
けれど、一刀よりもおしゃべりでそれが似合うというおいしいキャラ。
武道では槍術が専門で、槍捌きは一刀を超える。
ちなみに、彼らのグループには面子それぞれにファンクラブが存在し、彼のファンは年齢層はやや幅広いが、どちらかというと近い後輩層が多い。
名:夕凪 華佗
グループの裏方担当だが、割と先頭に立っていることが多い。
実は、周りがわざと気づかれぬようにそうしていたのだが、彼は気づかず終わってから疑問に思っている。
ちょっと抜けている所もあるが、要領はいいので一刀と並んで検挙率が低い。
ただ、よほどのことを除き、倫理的におかしいことは大変嫌っている。
武術ではヌンチャクを使った高速戦闘が得意。
ファンはその寡黙さからか、年上の方が多い。
名:氷河 左慈
グループの力仕事兼切り込み隊長担当。
口より先に手が出るが、女性には絶対手をあげないことにしている。
頭の分まで運動神経にとられたかのごとく、典型的な運動馬鹿。
そのせいか、さまざまな運動部に引っ張られて助っ人として働いている。
要は男版の恋。
だが、趣味は料理で桔梗も唸らせるほどの腕前。
武術はテコンドーや、空手など道具を使わないものを得意とする。
ファンは、スポーツ系の女性で占められている。
名:氷河 于吉
グループの頭脳担当。
及川とともにさまざまな作戦を考える裏方役が多い。
運動も人並み以上にできるが、本人は図書委員を率先して選ぶほどのインドア派。
曰く、「嵌ってくれた相手の悔しそうな表情が好き」とのこと。
武術は弓道が得意で剣道もできる。
ファンは兄と間逆の文化系の女性が多い。
ちなみに一刀君のファンは全範囲ですw
こんな感じですかね?
実は、前回くらいにお気に入りとして私を登録してくれた方が100人を超えていました!
最初見たときはマジでびっくりしました。
本当にありがとうございます!
次回もこの続きから、皆様の期待に答えられるようがんばっていきますので!
では、お楽しみに!
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一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者の)嫉妬からできています!