No.65761

クロノとアキ

クロノとアキ第三話です。今回はやっとクロノが男か女かはっきりしますww(なん話引っ張ってるんだかorz
)でも今回は少し趣向を凝らしてエロティックに。嫌いな人ゴメンナサイ・・・
次回はやっと街に着きます。これでやっと出したかった新キャラも登場します。ヤッターデハそういうことでww

2009-03-29 01:13:14 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:650   閲覧ユーザー数:628

アキは考えていた・・・いったい今日のクロノの態度はどういう意味なのかと。結局クロノは男なのか、それとも女ののかどっちなのかと。

 「ふぅ」

 そんなふうにため息をつくアキは自分が今置かれている状況を再確認する。まずクロノと私は今、なんだかよくわからない目的で動く騎士団と夜を共にしている。夜を共にするといっても別段「ヤマシイ」ことをするわけではなく、ただただご飯をくれたり毛布を貸してくれたりしているのだ。

 そうこうしている間にもクロノは3杯目のシチューのお代わりをしていた。彼女?は遠慮という言葉を知らないようだ。(そういうアキは一杯でお腹一杯になり、今は隊員の一人が入れてくれたコーヒーを啜っていた・・・・苦い・・・)

 「さあクロノさん、シチューです」

 「ありがとう騎士さん」

 それからというものクロノは女で続けいるようで、当然二人ともちやほやされた。男ばかりの騎士団では久しぶりの女なので、それはもう蝶や花やとおおさわぎである。

 この世界に女が戦ってはならないという規則や法則は存在しないので、当然女剣士は存在するのだが、やはり筋力差などの問題からも男と女の割合は男の方が多いようである。

 

 そして楽しい晩御飯も過ぎみんなが寝静まるころ、まっさきに眠りに落ちたアキを自分たちのテント(今使っているものはどれも男臭いからと、騎士団長がわざわざ予備の物を作らせた。)に置いててくると、なぜかというかやはりというかクロノは騎士団長のテントへ呼ばれた。勿論それは不純な目的のためである事は明確である。

 「やぱりこうなるか」

 クロノはそう呟くと、テントの中へ入った。もちろんクロノは万全の装備でテントへ入る。オッサンにいきなり襲われてはシャレにならないからだ。

 「やあクロノさん。待ってましたよさあこっちへいらっしゃい」

 薄暗いのでよく見えないが多分いやらしい手つきをしているのだろう。そう思いながらクロノは恐る手を伸ばすと、その先には厚い胸板ではなくもっと柔らかくておっきいものが当たった。ぷにゅっと。

 「キッキッキッキッキシサン?!」

 「どうぞイレーネと呼んでちょうだい////」

 声の主がそう言うとテントの中に薄い明かりがともる。これは特殊な鉱石の光で、最近ムードが良くなる事でブームになっている夜光石だった。(この夜光石には人を惑わせる媚薬効果があるのではないかという声も出ており、現在は出荷禁止になり学者たちが調べている。)

 そしてそのぼんやりとした光に映し出されたのはムキムキの男ではなく、絹のような長い金色の髪の誰もが振り向くような美しいお姉さんが全裸で立っていた。胸の大きさはアキの比ではない。

 この瞬間クロノの脳は高速で回転する。これはもしかしてとても大変なことになってはしないかと。クロノは女としてこの騎士団長に接してきたが、実はこの騎士団長が女だったのである。

 ということは彼女はクロノにいわゆる百合百合な関係を求めていたことになる。

 もし彼女がクロノの本当の性別を知ればいったいどういうことになるか…

 「//////////////」

 こういうことが最近なかったためクロノはその場に硬直してしまう。しかしこの場合は硬直というよりも見とれていただけなのかもしれない。しかしイレーネはクロノが硬直して動かないことをいいことに、手を胸に押しつける。

 「ンフフ」

 「え・・・おおお女?」

 またンフフッと笑うとイレーネはクロノの耳元で息を吹きかけるようにこう呟く。

 「女だといけないかしら?体のふくよかな殿方に体をベタベタ触られるよりはましでしょ?違って?」

 「え・・・でも///」

 「こういうこと初めてでもだいしょうぶ。お姉さんが全部お し え て あ げ る」

 そう言うとイレーネはクロノの唇を奪った。しかも高速で、ディープな感じ。満足するとクロノは逃げようとしたが、腰に手を回してそのまま押し倒される形でその場に倒れてしまった。するとイレーネはクロノの服に手をかけてくる。

 「う・・・・ちょっとまてえええ/////」

 「ウフフ緊張しないで、すぐに気持ち良くなるから」

 そんなことを言ってもクロノは男だ。これは彼女が思っている百合百合レズレズな世界ではなく、もっと普通の感じなのだ。そう男と女の。

 「さーてあなたもうまれたままのすがたに・・・」

そう言ってクロノのズボンに徹をかけたイレーネは、そのままパンツごとずらした。しかしそこにあるのは彼女が予想していたものとは違うものである。そしてそれを凝視した瞬間、今度はの彼女が凍りついた。まるで魔法をかけられたように。

 「・・・・・・・・・イ」

その次の言葉が出る前にクロノはポケットからあらかじめ使う予定であった即効性の睡眠薬を彼女に吹き付けた。

ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァ

 「イ・・・イヤ~・・・」

 間の抜けた声とともにイレーネは深い眠りへと落ちていった。自分がその日最後に見たまるっきり予想外のものを目に焼き付けて。

 「さあこうなったからにはもうここにはいられねえ」

 そう言うとクロノはイレーネの服からさも高そうな自動拳銃とハンターが使うようなナイフを3本持つとあらかじめ騎士団員から貰ったリュックに保存食を詰め込み、アキをおぶってそそくさとキャンプを出て行った。もう二度と御免だと思いながら。

翌日、アキは自分が寝ているのが土よりは柔らかい布団ではなく、木を背にしてることに気がつくと、早速疑問を並べた。が、クロノが拝借した朝ご飯を見ると納得してむしゃぶりついてしまう自分が恨めしい。

 「ねえクロノ、なんでこんな所に私たちはいるの?」

 「エ・・・エ~ト」

 ぽつりぽつりとクロノは昨日自分が遭遇した世にも不思議な光景をクロノに話した。もちろん危ない部分は隠したつもりだったが昨日の動揺を思い出してしまったこともあり、ついボロが出たのだろう。アキの当然な質問が降りかかった。

 「で、クロノは結局イレーネさんの誘いを断って逃げてきたの?でもなんで逃げたのクロノ?私クロノは添っての人だとばかり思ってた。」

 「ナっ!」

 クロノはそれまでのアキのイメージに困惑し、そしてあきらめた。この女相手に嘘は通用しないのだと。そしてクロノは深呼吸するとアキに真実を告げた。

 「何だかややこしいことになってるみたいだが、俺は男だ。男なんだ」

 「え・・・?でも胸が・・・」

 最初にクロノに会った時アキは確かにクロノのふくよかな個所に触ってしまっている。その時は確かに会ったのだ。

 「あ・・・あれな」

 そう言うとクロノはカバンの中からぶよぶよとしたスライムのような物を取り出した。

 「お前の言ってるのはこれだ。」

 アキはぽかんと口を開けたまま止まっているが、クロノは説明を続ける。

 「これは元は女用なんだがな、これを付けてしおらしくしているとアホガいっぱいよってくるんだ。で、そのアホに一時の夢を見せる代わりに俺は食料や金を頂くわけだ。」

 「それってなに?詐欺?強盗?ハニートラップ?」

 「いいや。世のエロオヤジどもへの鉄拳制裁だ」

 そう言いながらクロノは内心ホッとする。何だかんだではぐらかしたがクロノはこの何日かアキと女同士という事で生活していた。無論クロノ目の前でアキ着替えたりしていたのだ。途中からこの矛盾にクロノは気が付き、このままでは危ないと思っていたが、次の町ででもアキを預けようと思っていたりしていたためにかくしておいたのだ。(消して役得と思ってジロジロ見ていたわけではない・・・多分)

 「ふーん・・・そうかぁ~」

 アキは笑っていたがその笑いは長くは続かない。そう考えるうちにだんだん自分が今までクロノに対してどのように接していたかを思い出してきたのだ。とたんに顔が真っ赤になり、アキはそこいらに有った石を固く握ると

勢いよくクロノに投げつけた。

 ズコッ

 もちろん上手く丸めることができたと油断していたクロノにこの行動は予測できず、急所に直撃した。

 「ガッ・・・・・・」

 クロノの声にならない叫びを無視してアキはわめき散らす。

 「ヘンタイッ近寄るな~!」

 

それからその日はアキは口をきいてくれなかった。もちろんクロノのなには翌日も赤くはれていたのである。

 そしてクロノはこう思う。今度からは気をつけようと。相手が女の時もあるのだと。そして何より世界にはまだまだじぶんのしらないところがあるのだと。

                            続く

 

 


 
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