No.656429

真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第九十二話 現れた因縁の野獣

ohatiyoさん

カイトの前に現れた影、それは………

2014-01-21 08:54:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:794   閲覧ユーザー数:789

ゼストを殺害したドゥーエは、薄暗い部屋に侵入していた

 

そこは最高評議会が居る部屋である

 

?A「フン、スカリエッティの道具が何用だ?」

 

ドゥーエ「……………意外と早く感付かれたか」

 

潜入は得意分野だが、最高評議会には通用しないようだ

 

?A「お前がオーリスを殺し、レジアスに近づいているのは知っていたのでな」

 

ドゥーエ「そう………別に隠していた訳じゃないけど」

 

ドゥーエは固有武装であるピアッシングネイルを構える

 

ドゥーエ「貴様らさえ殺せば、ドクターの呪縛は解かれる」

 

ドゥーエの目的はただ1つ

 

最高評議会の抹殺だ

 

?A「フフフ、お前如きでは不可能だ。やめておけ」

 

ドゥーエ「フン、強がりを」

 

鋭い爪をカプセルに突き刺そうとする

 

ドゥーエ「っ!?」

 

しかし、貫かれたのはドゥーエの胸だった

 

ドゥーエ「なん………だと?」

 

?A「フッ 我らの護衛が奴だけだと思ったか?」

 

奴は海の支配者の事を指して居る

 

彼が居たからこそ、そう簡単に最高評議会を抹殺する機会がなかったのだ

 

しかし、彼は本局に戻った

 

今が絶好のチャンスだった

 

しかし、読まれていたようだ

 

ドゥーエを素手で貫いている男性は、恐らくなのは達よりも変わらない年齢である

 

ドゥーエ「こいつ………は?」

 

吐血しながら問う ドゥーエ

 

?A「冥土の土産に教えてやろう…………そやつこそ、管理局を表で支配する者」

 

ドゥーエ「…………総帥」

 

そう、ドゥーエを貫いているのは管理局のトップである総帥だ

 

しかし、彼には不思議な事がある

 

まるで感情がないように思える

 

そして何より、彼から感じる魔力が異様だ

 

?A「我らの技術を結集させた、最高の魔導師だ」

 

ドゥーエ「…………ドクター…………申し訳……」

 

胸を貫かれたまま、ドゥーエは死亡する

 

?A「フン、我らに逆らうからだ」

 

総帥「……………………」

 

総帥は無慈悲にドゥーエを投げ捨てる

 

?B「ククククク、どうやら十分に戦えるようだな」

 

?C「まだまだ改善の余地はあるだろう」

 

?A「ああ、焦る必要はない。更にこやつに天城カイトの遺伝子を…………クククク」

 

?B「高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやて」

 

?C「3人の遺伝子を混ぜ合わせて創った最強の魔導師」

 

そう、総帥は普通の人間では無い

 

なのはとフェイト、はやての遺伝子を合成し創られた兵器なのだ

 

総帥からは、その3人の魔力を感じる

 

?C「遺伝子を使う事で、奴らの力そのものを創る……………一様は成功だな」

 

?B「ああ、天城カイトの遺伝子を手に入れねばな」

 

?A「クククク、だが優秀な魔導師はまだ居るぞ?」

 

?B「入れ過ぎはよくないだろう……………まぁ私としては月村すずかがほしいがな」

 

?C「まだ諦めてなかったのか?」

 

?B「フン、まさかインフェルノがあそこまで役立たずだったとはな」

 

?A「いいではないか……………まだ駒は山ほどいる」

 

管理局の闇

 

彼らが持つ力は一体?

 

そして、やがては立ち塞がるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ヴィータ視点~

 

ゆりかご内に侵入し、機動炉の破壊を目指す ヴィータ

 

しかし、そう簡単にはいかない

 

ヴィータの前にはガジェットが立ち塞がる

 

ヴィータ「退け!!!」

 

アイゼンを振るい、ガジェットを薙ぎ払っていく

 

しかし、ガジェットの数は異常であり、ヴィータの体力と魔力を確実に減らして行った

 

ヴィータ「クソッ 埒があかねぇ!!!」

 

文句を言いながらも、少しずつ前に進み、機動炉に近づいて行く

 

ガジェット「!!!!!!!!!!!」

 

すると、目の前にガジェットV型が現れる

 

姿を消す能力が搭載されている、蜘蛛型のガジェットである

 

ヴィータ「チッ 面倒な!!」

 

そして、一斉にヴィータに飛び掛かって行く

 

ヴィータ「そんな行動でアタシを殺れると思うなよ!!!!」

 

アイゼンで横に薙ぎ払い、ガジェットを吹き飛ばす

 

しかし、1機のガジェットがワイヤーを伸ばし、ヴィータを縛る

 

ヴィータ「マジか!!!」

 

ガジェット「!!!!!!!!!!!!」

 

そして、V型がヴィータに抱きつく

 

ヴィータ「は、放しやがれ!!!」

 

ヴィータに抱きつくガジェットは点滅し始める

 

ヴィータ「こいつ!! 自爆するつもりか!!!!!」

 

ヴィータの予感は的中する

 

そして、激しい爆音とともに、回りは煙で何も見えなくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~なのは視点~

 

なのは「っ!!」

 

一方、ヴィヴィオが居るであろう場所に向かっている なのは

 

しかし、何か嫌な感じがした

 

なのは「まさか、ヴィータちゃんが……………」

 

最悪の展開が、なのはの頭を横切る

 

しかし、すぐさまその考えを振り払う

 

なのは「そんなはずはない…………ヴィータちゃんは強い。こんな所で倒れる筈ない」

 

自分にそう言い聞かせ、再び進む なのは

 

なのは「待っていてね、ヴィヴィオ…………必ず助ける」

 

ヴィータちゃんもカイト君もきっと無事のはずだ

 

なのは「私達はみんなで帰る………………誰1人、欠けはしない!!」

 

なのはの想いは皆に届くだろうか?

 

そして、ヴィヴィオの行方は?

 

なのはがゆりかご内を彷徨っている間、カイトは未だにゆりかごに潜入出来ないでいた

 

大量のガジェットが、カイトを覆っているのだ

 

カイト「チッ 目障りな」

 

炎の弾丸で次々と撃ち落として行くが、焼け石に水状態である

 

カイト「クソがっ!!!」

 

ウィザード【カートリッジロード!】

 

カイト「プロミネンスカタストロフ!!!!」

 

なのはのスターライトにも劣らないほどの、巨大な砲撃を放つ カイト

 

真っ赤な閃光はガジェットを飲み干して行く

 

カイト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

ウィザード【予定より大分、魔力を消費してしまいました】

 

カイト「仕方あるまい………ゆりかごに突っ込むぞ」

 

カイトもいよいよ、ゆりかご内へと潜入しようとする……………………しかし

 

カイト「っ!!!!!」

 

カイトの目の前に巨大な兵器が現れる

 

カイト「コイツは!!!」

 

ウィザード【まさか、また戦う破目になるとは……………どうします?】

 

そう、カイトの前に現れたのは嘗て、なのはの体を貫き、カイトによって破壊された兵器

 

スカリエッティの自信作であるバルガミドレイセスだ

 

カイト「若干だが形状が変化している………恐らく強化しているな」

 

嘗てのバルガミドレイセスとの相違点は、まず動物の頭蓋骨をイメージした顔にサイのような角が追加されている

 

更に片腕にバルカン砲が2丁搭載されており、両腕で計4丁

 

体中も鎧のようになっており、防御力を増しているだろう

 

カイト「再び俺の前に立つか………………俺と貴様には因縁があるようだな」

 

バルガミドレイセス「………………………」

 

バルガミドレイセスは兵器である為、話す事は不可能

 

それをわかりながらも、カイトは話しかけた

 

カイト「だが、その因縁もここまでだ………今度は俺の力のみで、木端微塵にしてやる!!」

 

嘗て、カイトがバルガミドレイセスを破壊で来たのは、硫酸を生み出す植物が在ったお陰なのだ

 

あの時から大分、時が経つ

 

今のカイトならきっと……………

 

カイト「行くぞ、ウィザード」

 

ウィザード【Yes ロード】

 

バルガミドレイセスに突っ込む カイト

 

果たして、バルガミドレイセスを破壊し、勝利を掴めるか?

 

なのはは、ヴィヴィオの元へ辿り着き、救う事が出来るのか?

 

そして、ヴィータの運命は?

 

圧倒的戦力を持ち、打倒管理局を狙う スカリエッティ

 

しかし、最高評議会は何時でもスカリエッティを殺すことが可能

 

最高評議会の目的は一体?

 

この争い、仕組まれたものか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゥーエにはここで退場してもらいました

 

ドゥーエファンの方々には申し訳ない……

 

次回、いよいよカイトが本気を出す!

 

悪辣な因縁を断ち切れるか?

 

お楽しみに!!

 

 

 

 


 
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