No.656062

真・恋姫†無双 魏の三剣人 (第十二章)

カイさん

皆大好きスパッツ少女

2014-01-19 22:41:27 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4313   閲覧ユーザー数:3585

桂花「ああ、此処にいたのね、恩。ちょっと良い?」

 

翼「後にしてよ、今大事な話してるんだから」

 

桂花「大事な話?」

 

中庭で休憩していた一刀達に桂花が話しかける

 

 

一刀「今後の修行についてだ」

 

桂花「そんなの何時でも出来るでしょう、それよりも私の方が先よ、大事な話なんだから!」

 

翼「あんたの話の方がいつでも出来るでしょう!!」

 

桂花「黙りなさいこの変質者!!いっその事狂い死にしなさいよ!!」

 

翼「五月蝿いわよこのど変態猫!!その辺の野良猫と交尾でもしてきなさい!!」

 

桂花・翼「「(T-T)」」

 

言い合っていた二人は同時に泣き出す

 

 

刹那「傷付くならどっちも言い合わなければ良いのに」

 

一刀「だな」

 

桂花「でよ!」

 

一刀「うん?」

 

桂花「あんたの馬の件なんだけどね、暫く保留になりそうなのよ」

 

翼「それってもしかして、黄巾党と関係が有るの?」

 

桂花「ええ、あの乱が原因で名馬がほとんど奪われたみたいなのよ」

 

一刀「別に名馬でなくても良いけど」

 

桂花「良い訳無いでしょ!変な馬渡したら華琳様の名に傷が付くでしょう!!」

 

一刀「・・・それもそうだな、まあ暫く待つ位良いよ。余裕がある時で」

 

刹那「一刀様、それじゃあ先延ばしになってばかりになりますよ?」

 

一刀「凡そ(およそ)、衆(しゅう)を治める(おさめる)こと寡(か)を治むるが如く(ごとく)なるは、分数(ぶんすう)、是(これ)なり」

 

※意味 多数の統率も少数の統率も同じである。要は、組織・編成の問題である

 

刹那「うん?」

 

一刀「俺の兵は今の所槍兵四千・弓兵四千の編成だ。この状態を崩すのは良くない」

 

桂花「そもそも可笑しいのよ、何で八千の隊で凪達に勝つのよ?」

 

翼「確かに可笑しいですね、確か凪達の兵の合計が一万五百だったですよね」

 

一刀「之ははるか遠くの国で、軍神の異名を持つ人物が使っていた戦法でな。部隊の力・陣の移動の速さ・伝令の通達の早さ。これが一番旨く取れる数が八千なんだ」

 

刹那「そうなんですか?」

 

一刀「ああ、確か八千で二万四千の部隊に深手を負わせたとか聞いたな」

 

翼「とんでもない話ですね」

 

一刀「そもそも俺だけ馬に乗ってたら敵から丸見えだろう」

 

桂花「それもそうね」

 

話していた一刀達だったが途中で桂花が帰った為解散になった

一刀「気が付けばもう昼だったんだな、時計が無いから時間の感覚が判らないのが痛いよな」

 

季衣「あっ!一刀様♪」

 

一刀「ああ季衣か、うん?そちらさん達は?」

 

季衣「街歩いてたら会ったんです。これから美味しいご飯出してくれるお店に行くんです」

 

一刀「そうなのか、俺も同行してもいいかな?昼飯まだなんだ」

 

季衣「はい♪」

 

???「あの、貴方は?」

 

一刀「ああ、俺はこいつの同業者ですよ」

 

???「へえー」

 

一刀「何か?」

 

???「何か兄ちゃん強そうだなっと思って」

 

一刀「そう言う御二人こそ、武官でしょう?」

 

???「「!?」」

 

一刀「まあ、お話は飯食いながらでも良いでしょう?」

 

背を向けて歩き出した一刀を、二人は警戒しながら付いていった

 

 

???「美味い!」

 

季衣「でしょー♪」

 

一刀「すっかり意気投合だな」

 

???「すいません、騒がしくしちゃって」

 

一刀「それで、お二人は如何して此処に?」

 

???「私達は使いできたんです」

 

一刀「使い?それは何か大事な事みたいですけど?」

 

???「はい、洛陽については聞いてますか?」

 

食事をしていた一刀は、話に集中する為に箸をおく

 

 

一刀「董卓の件ですか?」

 

???「はい、洛陽では董卓による悪逆非道が続いており、そのせいで民は地獄の様な日々を過ごしているんです」

 

一刀「成る程、そのために同盟軍でも起こす気ですか?」

 

季衣「おかわり!」

 

???「こっちも!」

 

一刀「・・・おい季衣。お前さっきから何人分食ってんだ?」

 

季衣「えっ?えーと・・・六人分です」

 

何時の間にかラーメンの器が山の様のに積んであった

一刀「まったくお前は」

 

華琳「あら、一刀」

 

一刀「あれ、孟徳。秋姉も」

 

???「えっ!」

 

華琳「貴方もお昼?」

 

一刀「まあな、孟徳が来るなんて珍しいな」

 

華琳「此処の料理が最近気に入って居てね、料理人を召抱えたい位にね」

 

一刀「位って事は無理だったんだ」

 

華琳「ええ、何でも知り合いを探してるからですって」

 

秋蘭「そうだ、一刀。探してやったら如何だ?」

 

一刀「別にいいけど、どの人?」

 

???「お待たせしました!」

 

華琳「彼女よ」

 

一刀「あのお姉さん」

 

???「はい、何でしょう?」

 

一刀「人を探してるんですよね、良ければ協力しますよ?」

 

???「本当ですか!」

 

一刀「ええ、さっそくですけどその人の事を教えてもらえませんか?」

 

???「そうですね、とても力持ちで、結構食欲のある子でして」

 

一刀「背丈はお姉さんと同じ位ですか?」

 

???「はい、同じ位だと思いますが」

 

一刀「何か特徴はありますか、こんな髪形してるとか?」

 

???「そうですねえ、髪を左右で縛って棒みたいになってます」

 

一刀「男性ですか?女性ですか?」

 

???「女の子です」

 

一刀「ふむふむ・・・うん?」

 

此処にいたって、一刀は有る疑問が浮んだ

 

 

一刀(力持ちで食欲が有って棒みたいな髪型で女・・・あれ?それって)

 

???「如何したんですか?」

 

一刀「あっ!ちょ、ちょっと待ってくださいね。おい、おい!」

 

一刀は隣に座っていた季衣を軽く叩いて呼ぶ

 

 

季衣「うん、にゃ?」

 

???「ああああああ!!!!」

 

季衣「あっ、流琉。遅いよ♪」

 

流琉「遅いよじゃないわよ!あんな手紙を寄こして私を呼んだと思ったら、何でこんな所に居るのよー!」

 

季衣「ずーっと、待ってたんだよ。城に来いって書いてあったでしょ?」

 

流琉「季衣がお城に勤めてるだなんて冗談としか思わないわよ!大きな建物をお城だと勘違いしてると思って……もう!」

 

一刀(まあ、季衣を知ってる人間ならそう思うだろうな)

 

流琉「季衣のばかーーー!」

 

季衣「流琉に言われたくないよ!!」

 

二人が武器を出して戦おうとした、が

ギーン!

 

季衣・流琉「「!?」」

 

一刀「二人共そこまでだ。戦うなら人に迷惑が掛からない場所でやるんだな」

 

流琉「な、何これ!?」

 

季衣「これって一刀様の!」

 

一刀「氣功糸・拘束式、風花。それを解くのは二人じゃ無理だぜ」

 

一刀が氣功糸で二人を縛って動きを止める

 

 

一刀「そちらのお二人も、申し訳有りません。見苦しいものを見せてしまって」

 

???「いえ」

 

???「兄ちゃんスゲエな、何者だ?」

 

一刀「夏候元才」

 

???「「死神!?」」

 

華琳「そして、この曹孟徳の死神よ」

 

???「お初にお目にかかります、曹孟徳様。私は顔良と申します」

 

???「あたいは文醜!我が主、袁本初より言伝を預かり南皮の地よりやって参りました!」

 

華琳「余り聞きたくない名前ね、まぁ良いわ。取りあえず城に戻りましょう」

 

一刀「ほら帰るぞ季衣。親父さん、金此処に置いとくよ」

 

支払いを終えた一刀は、季衣・流琉を縛ったまま連れて行った

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