No.650071

恋姫無双 釣り好きな因果の中心 10

ノエルさん

様々な外史を巡り、元の世界を元に作られた外史で平和に暮らしていたが、左慈と貂蝉から今の自分の状況とこの世界の真の役割を聞き、世界を閉ざさない為物語を本人の意思とは関係なく作り続ける話…だと思う

2013-12-31 09:20:32 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2030   閲覧ユーザー数:1816

10話:一人二役は大変でした

 

劉備が賈駆、人形のような少女をつれ自分の陣地に戻っていった後もしばらくの間、一刀は放心状態であった。一刀も落ち着きを取り戻し華琳の所に帰ろうとすると、異様な気配を感じ振り返るとそこにはこの世のものとは思えない格好をした髭の男と自分をこんな所に送ったと思われる変態が青年を連れて立っていた

 

一刀「………何の用だ。特にそこの三つ編みの変態よくも俺の前に顔を出せたな」

 

三つ編みの変態「………誰が…ってそんなことはどうでもいいのよ。私は貂蝉、私たちはあなたに用があったの」

 

青年「うむ、確か北郷一刀だったか君の腕を治すためにやってきた華陀というものだ」

 

髭の変態「儂は卑弥呼じゃ感謝するがよいぞ…と言う訳で、北郷以外はこの場から離れることだ」

 

桜歌「どうしてですか?」

 

華佗「ちょっと特殊な方法でね。周りに人がいると失敗する可能性が出てくるんだ」

 

一刀「そういう訳らしいから桜歌、桜蘭とこの子を連れて先に華琳の所に戻ってくれ」

 

桜歌「………分かりました。それじゃ、桜蘭と貴女も行きましょうか」

 

桜歌の言葉に名残惜しそうに一刀から降りる桜蘭。そして男の子?を連れて華琳達の所に戻る。3人が見えなくなったところで治療の準備に取り掛かる。卑弥呼が何処からともなく見覚えのある腕を取り出すと

 

一刀「その腕はどうしたんだ」

 

卑弥呼「あ~ら、この腕は、ご主人様の斬られた腕よ。戦いが終わった後回収しておいたのよぉ~」

 

華陀「北郷と言ったか腕を持っていてくれないか…………それじゃ、治療を始めるぞ…はぁぁぁぁぁぁ」

 

貂蝉「ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

卑弥呼「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

 

華陀と卑弥呼、貂蝉が取り出した針に氣を込めはじめ異様な輝きを発すると同時に『元気になぁ~れぇ~』の掛け声をあげ、華陀が針を腕に突き刺すと先ほど以上の輝きを発し激しい痛みを一刀を襲う。一刀は光に耐えられずと目を閉じること数十秒。光と痛みが治まったと思い目を開けると、そこには斬られたはずの左腕がくっついていた

 

華陀「ふぅ~これで大丈夫だ。ただ、なじませるためにも60日ほどはあまり動かさないほうがいい…貂蝉たちから聞いているが、氣を使うことも禁止だいいな」

 

一刀「それくらいならまぁ大丈夫だ。とりあえず支えるか」

 

貂蝉「なら私が「華陀、頼めるか」ご主人様のいけずぅ~…まぁ冗談はこのくらいにして」

 

シュルッシュルッ

 

一刀「で、なんだよ。ほかに何か用があるのか」

 

卑弥呼「うむ。お主がこの世界に来た…連れてこられた理由を教えておこうと思ってな」

 

一刀「⁉それはなんだよ」

 

貂蝉「えぇ、それはねぇ…………………………」

 

一刀が貂蝉と卑弥呼から自分の存在について聞かされる

 

一刀が治療を受けている時、華琳の所では春蘭が片目を失いそれを聞いた華琳が春蘭の所に急ぎ向かい事情を聴く。その後、落ち着きを取り戻し新しく仲間になった張遼を紹介し終えたあたりで桜歌と桜蘭が先ほど保護した彼?を連れて戻ってきた

 

桜歌「戻りました…あら、こちらの方はどなたですか?」

 

桜蘭「戻ったの…ねぇこのお姉ちゃんは誰?」

 

華琳「あら、お帰り…彼女は今日から私たちの仲間になった霞よ………それよりも一刀はどうしたの?それにその子は…………まさか」

 

桜歌「ええ、華琳様の想像通りかと」

 

 

その後、春蘭と季衣に一刀を迎えに行かせ、桜歌と桜蘭が連れてきた人物について話し合うことにした

 

華琳「それで、一体どうされたのですか劉弁様」

 

劉弁「はい、実は月…董卓さんと一緒に逃げる途中におにい……北郷一刀さんに会いまして…あと、服装については後で説明します」

 

桜歌「はい、それで彼女が一刀さんと一緒に居たいと言いまして連れてきました」

 

華琳「そう…………まぁ、董卓が悪政をしていると思ってなかったけど…どうして逃げようとしたのですか?それと、劉協様はどこに?」

 

劉弁「…あの、そのことでお話が………」

 

劉弁の話によると本当は自分が劉協であること、両親が自分を政治の道具にしたくない一心で劉弁(男)の存在を作ったこと。それをホントにするために劉弁を名乗り祭りごとに参加していた事、自分は病弱ということにしてあまり表に出なかったこと等を説明。それを聞いた華琳は

 

華琳「そうですか………それでは、これからどうなさいますか?このまま洛陽に留まりますか」

 

劉協「そのとこなのですが。しばらくは皇族としてではなく一人の女の子として暮らしたいと思います。それで、しばらく曹操の所に置いてもらえないでしょうか?」

 

華琳「私は構いませんが……劉協様が洛陽を離れて大丈夫なのですか」

 

劉協「はい…………………先日、貂蝉と名乗る変態が私を見張っていた十常時を………その…………………喰った(性的な意味で)後、このことを話したら私の影武者というか分身をつくるから大丈夫と言っていました」

 

劉協が顔を青くしてその時のことを話し始めたのを見て全員が聞かないほうがいいと考え詳しく聞かないことにした。その話を聞いて華琳はなら特に問題ないと判断し

 

華琳「…では、劉協様とお呼びするわけにはいかないでしょうね」

 

秋蘭「そうですね。偽名を使うにしても人目につくところに置くとすぐにばれる心配があります」

 

 

劉協「それなら、普段から私の真名を呼んでください「…しかし、劉備の所にいる董卓にばれるのでは」…董卓さんたちには劉弁としての真名しか教えてませんから大丈夫だと思います」

 

張遼「確かに、うち等も琉歌が劉協様なんて知らんかったしな。けど最初は驚いたでぇ、男の格好をしていた琉歌がいきなり自分は女子だって言われたときは…まぁそのまえからわかってたことやけどな」

 

凪「しかし、そんな恐れ多いことすぐに実践できませんよ」

 

華琳「そうね…まぁ、皆にはなれてもらうしか………ないでしょうね」

 

華琳の言葉に全員が神妙な顔をしてとりあえずがんばることにした。一度全員が落ち着き、劉協から真名を受け取る前に自分たちの真名を預けることにした。この場にいる全員から真名を受け取った劉協が

 

劉協「改めて私の真名は琉菜(りゅうな)と言います、皆さんよろしくお願いします………後ですね」

 

華琳「なんでしょうか」

 

劉協「えっと、一刀お兄ちゃんには私が女性だということは黙っていてもらえませか」

 

秋蘭「??言っている意味がよくわからないのですが」

 

桜歌「えっと、実はですね。私のことを女子でなくて………男性と思ってるみたいで」

 

桜歌「たぶん一刀さんは、劉協様が男子の格好をしていたから間違えたのかと…………」

 

華琳「あきれた…その、劉………琉菜さんの体を見ればわかるでしょうに」

 

張遼「うち等かてすぐにわかったで」

 

桜歌「華琳様、何せあの一刀さんですから………失礼ですが琉菜さんの胸がなかったからわからなかったのではないかと」

 

劉協「……………………………そ、そうですか。うすうすそうじゃないかと思ってましたから」

 

華琳「琉菜さんがそういわれるなら黙ってますが(気が付いた時の一刀の顔は見ものでしょうね)………しかし、春蘭と季衣に一刀を迎えに行かせてよかったわ」

 

 

猫耳「そうですね。あの2人特に春蘭は黙っていられませんから」

 

一刀の感性を疑いながらとりあえず琉菜こと劉協の今後は決まり後は一刀と春蘭たちに説明するだけとなった。しばらくして、春蘭と季衣が一刀を引きずって戻ってくると華琳から劉協と張遼のことを説明(劉協のことは真名で呼ぶように以外は話していない)を受けさらに一刀が連れてきたのだから一刀が面倒見ることになった。そして、しばらく洛陽の復興に力を注ぎある程度復興したところで華琳達は自分たちの領地に戻る。それから10日ほどたった今現在、一刀は荀彧の政務を手伝っていた

 

一刀「…………どうしてこうなったんだか。………それにしても、桜蘭といい琉菜といいなぜ膝の上に座る」

 

琉菜「えっと、こういうのに憧れがあったので………駄目ですか?」

 

一刀「…………まぁいいが」

 

猫耳「変態…こんないたいけな子たちを毒牙にかけようとするなんて変態以外ありえないわね」

 

一刀「どっかの猫耳よりはましだと思うぞ………俺用に落とし穴を掘って別人(琉菜)が引っ掛かってその罰としてその変態と政務をさせられている猫耳よりな」

 

猫耳「…うるさい!!それよりもさっさと終わらせるわよ」

 

荀彧が図星をつかれ怒りをあらわにする。一方、琉菜は先ほどというよりも今まで感じていた疑問を一刀にぶつけることにした

 

琉菜「一刀お兄ちゃんはどうして桂花のことを猫耳って呼ぶの?」

 

一刀「ん、あぁ。この猫耳はな、人のこと名前で呼ばないからそう呼んでるんだ」

 

琉菜「??…それがどうして猫耳なの?」

 

一刀「見たまんまあの被り物どう見ても猫の耳そのままだろう」

 

猫耳「そういえば…忘れてたわ。そこの全身精液男いい加減私の事、荀彧様って呼びなさいよ」

 

一刀「なんで様をつけて呼ばないといけないんだ。言ってるだろう猫耳が北郷もしくは一刀と呼べば俺も名前で呼ぶと」

 

 

猫耳「………………分かったわよ。北郷………これでいいんでしょう」

 

一刀「いいんでしょうも何も、始めから呼べばいいだろう荀彧さん」

 

荀彧は渋々ながらこれ以上、猫耳と呼ばれることに耐えられなくなり一刀の名前を呼ぶことにした。自分は呼ぶのでさえ勇気がいったというのに一刀はあたりまえに自分の名を呼んだ事に腹を立てる。しかも真名を呼ばない(そもそも、一刀には預けていない)ことにさらに腹を立てる

 

荀彧「…どうして、私は真名で呼ばないのよ…霞でさえ呼んでるのに」

 

琉菜「そういえば…一刀お兄ちゃんなぜですか」

 

一刀「だって、荀彧から真名を呼んでいいと言われてないしな」

 

荀彧「…そこは流れで呼ぶところでしょう!!」

 

琉菜「一刀お兄ちゃんが桂花の真名を呼んだらどうしてました」

 

荀彧「そうしたら心置きなく殺せ…………………別に何も………この話はこれでおしまいよ。北郷もさっさと仕事を終わらせて華琳様の所に持っていくわよ」

 

琉菜の質問に本音をしゃべってしまった荀彧はなかったことにする為に仕事に没頭する。一刀はため息をつきながら仕事をこなしつつ、膝の上に座っている琉菜の頭を撫でる。

そして、ようやく60日が経過し一刀は朝から休んだ分を取り戻すために休日を利用し訓練と釣り(華琳の許可は取っている)に明け暮れることにした

 


 
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