No.643933

真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第五十六話 激突!フリードVSガリュー

ohatiyoさん

キャロだけで1話
贔屓………かな?

2013-12-09 10:34:33 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:633   閲覧ユーザー数:631

他のメンバーが戦闘機人と戦っている頃、キャロはただ1人、森の中で彷徨っていた

 

元々はセインがキャロを倒す予定だったのだが、偶々古の森の近くでレリックがあることが発覚し、そちらの方を優先する事となったのだ

 

その為、キャロだけが戦っていない状態である

 

キャロ「此処は一体?」

 

フリードと共に彷徨っている キャロ

 

本来なら森を脱出するべきかもしれないが、彼女は敢えてこの森の中を進む

 

キャロ(あのお猿さん達、何か様子がおかしかった)

 

まるで、何かに洗脳されているような…………

 

キャロはハヌマーンに違和感を覚えているようだ

 

彼女はこの森の中に、その原因があると予測している

 

そして、その予想は当たっているのだ

 

キャロ「っ!! ここは?」

 

キャロが辿り着いたのは、森の中心部である

 

大きめの木が1本だけ立っているだけの所である

 

この木には秘密がある

 

普通の木は光合成を行い、酸素を創りだす

 

この木は、酸素の代わりに特別な魔力を創りだしているのだ

 

この魔力は魔導師が感じる事が出来ないものであり、念話などを妨害するものである

 

故に古の森内で、念話を使う事が出来なかったのだ

 

また、魔力感知も鈍らせる

 

この森は魔導師を彷徨わせるものだった

 

この事実を知る者は管理局には存在しておらず、永遠の謎とされている

 

そして、その木の近くには、髪が紫色の女の子が居た

 

キャロ「あの子は………………」

 

ルーテシア「……………………」

 

お互いに視線を合わせる

 

長い沈黙を破ったのはキャロだった

 

キャロ「こ、こんな所で何をしているの?」

 

キャロが女の子に話しかけるが、女の子は何も答えない

 

キャロ「……………」

 

キャロが女の子に近づこうとすると、

 

ルーテシア「ガリュー」

 

二足歩行の虫が召喚される

 

キャロ「召喚行使!?」

 

ルーテシア「やっつけて」

 

ガリュー「!!!!!!!!!!!!」

 

ガリューはキャロに襲い掛かる

 

フリード「キュルク~」

 

しかし、主を守る為、フリードがガリューに火を吹く

 

ガリュー「っ!!!!」

 

一瞬怯み、一回転しながら女の子の所に戻る

 

キャロ「あなたは………敵なんですね?」

 

ルーテシア「……………………」

 

キャロの質問に対しては黙秘を貫くようだ

 

キャロ「仕方が無い……………行くよ! フリード!」

 

フリード「キュックル~」

 

キャロ「竜使役!! 我がルシエの名において、顕現せよ! フリードリヒ!!!」

 

キャロが詠唱を唱えると、フリードは小さな姿から一変、巨大な白竜となる

 

キャロはフリードリヒの背中に乗り、空を飛ぶ

 

ルーテシア「………………………」

 

竜に乗るキャロを見つめる 女の子

 

ルーテシア「召喚行使」

 

自身もレアスキルを使い、大量の虫を召喚する

 

その虫は一斉にキャロに向かって羽ばたいて行く

 

キャロ「虫!?」

 

いや、動揺している場合じゃない

 

みんなを助けれるこの力で…………戦うんだ!!

 

キャロ「フリードリヒ!! ブラストレイ!!!」

 

フリードリヒの口から火炎が吐かれ、虫達を一掃する

 

ルーテシア「……………………」

 

自身の召喚虫が焼け焦げて落ちて来るのをただ見ているだけのルーテシア

 

フリードリヒは少しずつ降りていき、地面に降り立つ

 

キャロ「あなたの目的は何ですか? 何故この森に居るんです?」

 

取り合えず会話をし、説得を試みる キャロ

 

しかし、やはり喋らない女の子

 

すると、ガリューがフリードリヒに向かって走り出し、突進する

 

いきなり激突され、バランスを崩してしまう フリードリヒ

 

その為、フリードリヒの上に乗っていたキャロは投げ出される

 

キャロ「キャッ!!!」

 

高い所から落ちた訳ではないので、怪我はしなかったが、一体の何があったのか混乱する キャロ

 

しかし、その間にガリューがキャロに迫り、彼女を殺そうとする

 

キャロ「っ!!!」

 

気づいた時には既に遅かった

 

ガリューは、キャロの頭上に拳を振り落とそうとしていた

 

キャロは咄嗟に目を瞑ってしまう

 

しかし、ガリューの拳がキャロに振り落とされる事は無かった

 

キャロ「え?」

 

仕返しだと言わんばかりに、今度はフリードリヒが突進し、ガリューを吹き飛ばした

 

ガリュー「っ!!!!」

 

予想外の出来事だったのか、受け身を取る事が出来ず、何度もバウンドし、地面に激突した

 

ガリュー「……………」

 

すぐさま立ち上がると、フリードリヒを睨み付ける ガリュー

 

フリードリヒ「グルガァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

キャロの前に立ち、ガリューに威嚇する フリードリヒ

 

キャロ「フリード………」

 

そうか、私を守ってくれているんだね

 

ありがとう…………フリード

 

キャロ「でも、あなただけに戦わせないよ。私も一緒に戦う!」

 

フリードリヒ「……………」

 

フリードリヒはキャロの言葉がわかったのか頷いた

 

キャロ「行くよ! フリードリヒ!」

 

フリードリヒ「グルゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

硬い絆で結ばれた少女と竜

 

その2人を見つめる謎の少女ルーテシア

 

大人しい性格なのか、先ほどから喋らず動かずだった

 

しかし、彼女の瞳には闘争心が見える

 

まるで、自分達の絆の方が強いと言わんばかりに

 

ルーテシア「ガリュー…………行く」

 

ルーテシアの一言に頷き、走り出す ガリュー

 

どうやらフリードリヒを狙っているようだ

 

キャロ「来たよ! フリード!」

 

フリードリヒ「ガルゥ!!!!!!!」

 

フリードリヒは羽ばたき、ガリューに向かって行く

 

キャロ「行け!!! フリードリヒ!!!」

 

ルーテシア「打ち倒せ、ガリュー」

 

ガリュー「っ!!!!!!」

 

先手を仕掛けたのはガリュー

 

フリードリヒの胴体を殴りつける

 

フリードリヒ「グッ!!!!!!」

 

よほど痛かったのか、怯んでしまう フリードリヒ

 

フリードリヒ「グワァァァァ!!!!!!!!!!!!!」

 

しかし、フリードリヒも負けじと反撃に出る

 

ガリューの右肩に噛みついた

 

ガリュー「!!!!!!!!」

 

言葉は発していないが、痛がっているのがわかる

 

ガリュー「っ!!」

 

噛みついて離さないフリードリヒの顔を殴り付ける ガリュー

 

しかし、それでも離さない フリードリヒ

 

フリードリヒ「っ!!!!!!!!!」

 

噛みついたまま、ガリューを顎の力で持ち上げ、地面に叩きつける

 

ガリュー「……………………」

 

しかし、まだ立ち上がる ガリュー

 

フリードリヒ「キュガァァァァ!!!!!!!!!!」

 

止めだと言わんばかり尻尾でガリューを叩こうとする フリードリヒ

 

ガリュー「っ!!」

 

ガシッ

 

フリードリヒ「っ!?」

 

しかし、尻尾はガリューに掴まれてしまった

 

予想外だったのか、慌てふためく フリードリヒ

 

ガリュー「っ!!!!!!!」

 

掴んだ尻尾を腕代わりにして、フリードリヒを一本背負いで投げ飛ばす

 

フリードリヒは地面に頭を叩きつけられてしまう

 

ガリュー「っ!!」

 

そのままキャロに向かって走り出す ガリュー

 

しかし、それを許すフリードリヒではなかった

 

すぐさま羽ばたき、ガリューの真上に落下し、押しつぶそうとする

 

ガリュー「!!!!!!!」

 

ガリューは持てる力の全てを使い、フリードリヒを持ち上げ、投げ捨てようとする

 

しかし、今までのダメージが此処に来て響いたのか、ガリューは地面に倒れる

 

ルーテシア「……ガリュー」

 

キャロ「我が求めるは戒める物、捕らえる物。言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖。錬鉄召喚、アルケミックチェーン!!!」

 

鎖を召喚し、女の子を縛り付ける

 

キャロ「捕まえました」

 

キャロの勝ちと思われたが、

 

?「悪いけど、ルーテシアお嬢様はあげられないな~」

 

地面から突如、女性が出て来る

 

キャロ「え!?」

 

驚く キャロ

 

ルーテシア「セイン………」

 

そう、レリック捜索を行っていたセインだ

 

セイン「すみませんね~ 時間が掛かっちゃいました~」

 

セインと呼ばれた女性は、ルーテシアを縛る鎖を引き継ぎる

 

セイン「というわけで、撤退!!!!」

 

するとすぐさま逃げ出す セイン

 

後を追いたいが、体力も魔力も限界であったキャロは、追跡を断念する

 

レリックは敵の手にある

 

またしても奪われてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は はやてに迫る影

 

まぁもう何者かわかっていると思いますが………

 

お、お楽しみに!!

 

 


 
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