No.642385

九番目の熾天使・外伝 ~改~

竜神丸さん

傷心:包み込む心・妹&ディアラヴァーズ、到着

2013-12-03 17:13:25 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2328   閲覧ユーザー数:1027

施設破壊任務から、数日が経った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「ウォォォォォォ…」」」」

 

某次元世界にて出現した、複数のグール達。そのグール達を現在相手取っているのは…

 

「ふ、は、とぁっ!!」

 

身体中を覆っているライダースーツ、大きな赤い複眼、そして二本の触角。げんぶの変身した仮面の戦士“仮面ライダー1号”である。

 

「ライダー…チョーップ!!」

 

「オォォォォォォ!?」

 

攻撃を上手く受け流しつつも、1号は強烈なライダーチョップを繰り出し、一体のグールを撃沈させる。

 

他にも…

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

セラミック製の大剣を軽々と振り回すBlaz。

 

「せやぁぁぁぁぁっ!!」

 

そしてディアーリーズも、レオーネを抜刀して戦っていた。三人はそれぞれの戦闘スタイルで、次々とグール達を撃退し続けている。

 

しかし…

 

「オォォォォ…!!」

 

「ッ…うぁ!?」

 

僅かに集中力が途切れたディアーリーズの背後から、グールが強烈な一撃を加える。体勢の崩れたディアーリーズにグールが掴み掛かり、彼を羽交い絞めにしようとする。

 

「!?あの野郎……おらぁっ!!」

 

「オォォォォ!?」

 

それに気付いたBlazが、すかさずディアーリーズの下まで加勢に入る。ディアーリーズに掴み掛かっていたグールを左手で思い切りぶん殴り、そこへ更にアッパーを加えて吹っ飛ばす。

 

「集中しろディアーリーズ、気ぃ抜いてんじゃねぇっ!!」

 

「す、すいません…ッ!!」

 

再び周りがグール達が取り囲まれるも、二人は怯まず応戦。一体ずつ確実に撃破していく。

 

「トドメだ、とぅっ!!!」

 

グールの数も残り少なくなった中、1号は目の前でフラフラ立っているグールにトドメを刺すべくその場から大きくジャンプ。彼は空中に飛んだまま、縦に一回転し…

 

「ライダー…キィーック!!!」

 

「グォォォォォォォォォォォォォォッ!!?」

 

グールの胸部に、強烈なキックを炸裂させた。ライダーキックを受けたグールはそのまま大きく吹っ飛ばされ、他のグール達を巻き添えにする形で爆散する。

 

「んじゃ、こっちも決めるかね…っと!」

 

一体のグールを蹴り飛ばした後、Blazは右腕を翳す。

 

「見せてやるよ……蒼の力を!!」

 

右腕の“蒼の魔道書(ブレイブルー)”から赤黒いオーラが放出される中、Blazは目の前にいたグール達に狙いを定め、大剣で一閃する。

 

「恐怖を教えてやる…!!」

 

大剣を大鎌に変形させ、更に連続でグール達を斬りつける。

 

「地獄は無ぇよ…!!」

 

六回斬りつけた後、腕が黒い獣のような形状に変わり…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あるのは“無”だけだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま、グール達を薙ぎ払い粉砕する。これによりグール達は一体残らず全滅してしまった。

 

「これが、蒼の力だ…!!」

 

Blazの背中に一瞬だけ赤黒い翼が出現し、そしてすぐに消えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も無い、真っ白な空間…

 

 

 

 

 

 

 

『いやはや、中々に素晴らしい強さだねぇ♪』

 

そこにただ小さく浮かぶ、金色に輝く球。それは楽しいという感情を表すかのように、空中のあちこちをフワフワ浮いている。

 

『ここまで強い人材を集められるなんて……流石は団長さん、と僕は言うべきなのかな?』

 

「止したまえ、気持ちが悪い」

 

光の球に対して嫌そうな表情で返事を返す、OTAKU旅団の団長クライシス。彼は逆さまの状態で浮いている椅子に、同じように逆さまの状態で座っている。本来なら落ちてもおかしくないのだが、現在彼等のいる空間にはそんな常識は通じないようだ。

 

「貴様に褒められても、こちらとしてはあまり嬉しさという物を感じないのだよ」

 

『おやおや、冷たい事を言ってくれるじゃないか。僕としては純粋に、君達OTAKU旅団の事を評価してあげているというのに』

 

「人を忙しく働かせておいて、よく言うものだな」

 

『いや、これは失敬』

 

「……」

 

光の球から発せられる言葉には、申し訳無さといった物は微塵も感じられなかった。まるで機械のように無機質な声に、クライシスは無言にならざるを得ない。

 

『僕は本当に、OTAKU旅団の働きは素晴らしいとは思ってるんだよ。君達があのモンスター達を倒してくれているおかげで、こちらの仕事も捗って大助かりなんだから』

 

「…自分の仕事くらい、自分で何とかしたらどうなのかね?」

 

『無茶を言わないでくれ。僕が直接“世界”に干渉出来ないのは、君だって知っているだろう? 干渉出来るのなら、最初から僕だって苦労はしちゃいないし、君にだって頼っちゃいないさ』

 

「頼られるこちらとしては、迷惑極まりないのだがな」

 

『まぁそう言わずに……それにしても』

 

光の球の前に映像が出現する。映像には、旅団メンバー達の様子が映し出されていた。

 

『君の集めたメンバーもかなり個性的だねぇ。純粋に人助けをしようとする者、自分の環境だけを守ろうとする者、復讐を果たそうとする者、悪に徹している者、全てを喰らい尽くそうとする者……どれもこれも、集めるのは苦労したんじゃないのかい?』

 

「確かに、集めるのは私も苦労したよ…」

 

クライシスは目を閉じたまま、手に持っていたティーカップの紅茶を一口飲む。

 

「だが、貴様からすればこれで良かったのだろう?」

 

『それはそうさ。どいつもこいつも、放置したら危険な連中ばかりなんだ。君が集めてくれたおかげで全世界への被害も少なくなって、世界は安定してるよ』

 

「世界の安定、ねぇ……その為だけに、時空管理局に宣戦布告をする羽目になるとは…』

 

『それは当たり前の行動だね。何が世界を守る正義の組織さ。神にでもなったつもりかよと、反吐が出るくらいだよ』

 

「…貴様は反吐が出るような構造ではなかろうに」

 

『おっと、それもそうだったね』

 

『テヘッ☆』と光の球が可愛らしい声を出すが、クライシスは無反応のまま紅茶を飲み続ける。

 

「とにかくだ。我々の仕事はあのモンスター達の退治と……これ以上世界に余計な悪影響を出さぬよう、時空管理局を無力化させる事。内容はそれで合ってるのだな?」

 

『合っているよ。その為に、僕は干渉出来ない代わりに君に助言してあげるよ』

 

「そうか。それはありがたい事だな」

 

『でも気をつけたまえよ。これから先、君達OTAKU旅団がどういった結末を辿るのか……それは流石の僕でも何も言えない状況だからね』

 

「心配はご無用…」

 

クライシスは紅茶を飲み干した後、椅子から立ち上がる。もちろん今も逆さまの状態である。

 

「我々は常に、派手な戦争を繰り広げるだけなのだよ」

 

そう言って、クライシスはシルクハットを深く被り直すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り、げんぶ一行…

 

 

 

 

「ふぅ…」

 

レオーネを待機状態に戻し、ディアーリーズは一息ついていた。そこにげんぶとBlazが駆け寄る。

 

「おいおいディアーリーズ、今日もまた集中力が途切れてたな。本当に大丈夫なのかお前?」

 

「気持ちは分かるがよ。戦う時くらいは集中しようや」

 

「…はい、すいません」

 

ディアーリーズは頭を下げて謝罪した後、すぐに転移魔法でその場から姿を消してしまった。げんぶとBlazの二人だけが、その場に残る。

 

「…あいつ、まだあんな調子なのか?」

 

「らしいねぇ……美空ちゃん、だっけか? あの娘の件から既に何日か経ってるけど、まだ完全に立ち直った訳じゃないっぽいぜ」

 

「一人まともに救えなかったくらいで、そこまで精神的に参るのか……やれやれ、ディアーリーズもまだまだだな」

 

「だが、そこが奴の良い所でもある……だろ?」

 

「…確かにな」

 

げんぶとBlazは溜め息をついてから、同じようにその世界から転移するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、楽園(エデン)でも…

 

 

 

 

 

 

「ディアーリーズ、これから鍛錬でもどうだ?」

 

「いえ、結構です」

 

「お~いディアーリーズ~、飯でも食わねぇか~?」

 

「すいません。昼食はもう食べた後でして」

 

「おぉ、ディアーリーズ。暇潰しのトランプでもどうだ?」

 

「今はそんな気分ではありません。では」

 

他のメンバーの誘いを、ディアーリーズは全て断っていた。彼は誰の誘いも受ける事なく、ただ医務室まで足を運んでいく。そして医務室に入った彼は、まっすぐベッドのある個室まで向かい…

 

「―――あ」

 

「…また来ましたよ、美空さん」

 

美空に、何処か悲しげな笑顔を向けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、どうしたものかしらねぇ…」

 

食堂にて、朱音、蒼崎、okaka、ガルム、支配人、kaitoが集まって話し合っていた。他のメンバーは現在、モンスター退治の任務で不在である。

 

会話の内容はもちろん、今のディアーリーズについてである。

 

「まさかあいつ、まだ立ち直れていないってのか?」

 

「うん。ロキから聞いた話じゃ、精神的な意味でのダメージが相当デカかったみたいだよ。普段のディアーリーズだったら、トランプとかもノリノリで参加していたんだけど…」

 

「そんな事がどうでも良くなるくらい、美空ちゃんの事が心配で仕方ない……という事か」

 

どうしたものかと、一同は頭を捻って解決法を考え始める。

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼等とは離れた席にいるデルタと竜神丸は、コーヒーを飲みながら席で寛いでいた。

 

「…ディアーリーズさん、まだ立ち直ってはいないようですね」

 

「やれやれ……何時までも落ち込んでいられると、任務に同行するこっちが困るんですがねぇ」

 

「彼もまだ若いですし、その辺は仕方ないでしょう。それでもいい加減、本調子に戻って貰わなければならないのは事実ですが」

 

二人は呆れた様子で溜め息をついてから……テーブルに置かれているメニュー表を使い、他のメンバーに聞かれないように小声で会話し始める。

 

(ところで竜神丸さん。そちらは今、どの段階まで進んでいますかね?)

 

(…現時点では、まだ誰にも気付かれていないようです。ひとまずは様子見、といったところでしょうね)

 

(頼みますよ? これに関しては私と竜神丸さん以外、誰にも知られてはならない極秘任務なのですから)

 

(問題はありませんよ。私もこう見えて、口は堅い方ですので)

 

二人がコソコソ話し合っている中…

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「う~ん…」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

朱音一同は未だ、ディアーリーズをどうやって本調子に戻すべきなのか、考えている真っ最中だった。

 

「…あ、そうだわ」

 

その時、朱音はある事を思いついた。

 

「朱音さん、何か閃いたんですか?」

 

「えぇ。ディアちゃんを立ち直らせるには、もうあの娘達を呼ぶ以外に方法は無いわ!」

 

「…あぁ、あの四人の事か」

 

「なるほどねぇ」

 

「「「?」」」

 

朱音の言葉にokakaとガルムが意図を察したようだが、蒼崎、支配人、kaitoの三人はよく分かっていないらしく、何の話かと首を傾げる。

 

「え……つまり、どういう事だ?」

 

「呼べば良いのよ」

 

代表して支配人が問いかける中、朱音は通信端末を取り出す。

 

「ディアちゃんの妹さんと……ディアちゃんの事を愛してやまない、ディアラヴァーズをね」

 

「「「…はい?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、医務室…

 

 

 

 

 

 

「ん、はむ…」

 

ベッドに寝たまま上半身だけ起こしていた美空は、ディアーリーズが切り分けたリンゴを小さく一口ずつ食していた。無表情のままではあるものの、リンゴを美味しそうに食べている。その横で、ディアーリーズは椅子に座りながらリンゴの皮を丁寧に剥いている。

 

「美味しいですか? 美空さん」

 

「ん……美味しい…」

 

「そうですか。良かった、口に合って…」

 

ディアーリーズは彼女が美味しそうに食べているのを見て満足し……それと同時に、彼女に対して後ろめたさも感じていた。

 

(美空さんに、生きて欲しかった……なのに、僕の所為で彼女は…)

 

自分の願いが原因で、彼女は全ての記憶を失ってしまった。今の彼女は自分が何者だったのかも、今までどうしていたのかも、何も覚えてはいない。

 

(僕は一体、何の為に助けたんだ…)

 

自分が、彼女の全てを奪ってしまった。

 

そう思うだけで、ディアーリーズは無意識に歯軋りする。

 

(何の為に…!!)

 

その時…

 

-スッ-

 

「…ッ!?」

 

突然、美空はディアーリーズの服の袖を掴んだ。いきなりの行動に、ディアーリーズは思わず驚いて剥いていたリンゴを落としそうになる。

 

「み、美空さん!? 何を…」

 

「悲し、そう」

 

「…!」

 

美空は掴んだ袖を離そうとせず、ディアーリーズの目をしっかり見据えている。

 

「どうしてか……分から、ない……でも…あなた、悲しんで、いる……それだけ、は…分かる…」

 

言葉は途切れ途切れであるものの、美空が彼の事を心配しているのは明らかだった。今も、彼女は先程までと違って少し悲しそうな表情をしている。

 

「…ごめんなさい」

 

「?」

 

袖を掴んでいた美空の手を、ディアーリーズが優しく握る。

 

「僕の所為で、あなたは記憶を消されてしまった……恨むのなら、恨んでくれて構いません…」

 

彼女がこうなったのも、全て自分の責任。そう考え出していたディアーリーズの心は、今にも押し潰れてしまいそうな状態だった。

 

「殺したいのなら、それでも結構です……それだけの事を、僕は―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「恨んで、ない…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――え?」

 

美空の手が、ディアーリーズの頬に触れる。

 

「あなたは……私、を…助けてくれた……私は…あなたを、恨まない…」

 

「ッ…!!」

 

美空の言葉に、ディアーリーズは思わず彼女の手を掴んで下ろさせる。

 

「何故ですか……どうして許すんですか…!! 僕の所為であなたは…ッ!?」

 

台詞が途中で途切れた。

 

美空が、ディアーリーズに直接抱き着いて来たからだ。

 

「み、美空さん…?」

 

「無理しちゃ、駄目……あなた、死んだら……私は、悲しい…」

 

「ッ!?」

 

「思い出せない、けど……思い出、まだ作れるから……あなた、と…一緒に…」

 

ディアーリーズの目から、少しだが涙が流れていたらしい。美空が指で彼の頬に触れ、優しく彼の涙を拭う。

 

「…僕なんかで、良いんですか?」

 

「私は……あなたと、一緒…が、良い…」

 

「ッ…!!」

 

ディアーリーズも美空を抱き締める。それは力強く、そして優しい抱擁だった。

 

「思い出、作りましょう……僕で良いのなら…!!」

 

「ありがとう…私、嬉しい」

 

それ以上は何も語る事は無く、ディアーリーズは涙を流しながらも美空を抱き締め、抱き締められている美空も、嬉しそうに涙を流し続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽園(エデン)屋外、ヘリポート…

 

 

 

 

 

 

 

「ん~…そろそろ来ても良い頃だと思うんだけど」

 

広場にて、朱音達は通信で呼んだ人物達の到着を待ち続けていた。しかし蒼崎、支配人、kaitoは未だ誰の事か分かっていないようだ。

 

「さっき通信入れたばっかりですし、すぐに来るのは流石に難しいのでは?」

 

「う~ん、でもさっき連絡した時はすぐに行けるって言ってたのに…」

 

「まぁ、本当にすぐ来そうな気はしますけどねぇ」

 

(((いかん、全然分からん…)))

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ヒュルルルルルルル…-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん?」

 

上空から、何かが降って来る音がしてきた。何かと思い、kaitoが空を見上げた次の瞬間…

 

-ドゴォォォォォォォォォォォンッ!!!-

 

「もぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

「「「「!?」」」」

 

「あ、来た」

 

真上から降って来た自動車によって、kaitoは思い切り押し潰されてしまった。他の四人も突然過ぎる事態に驚愕するが、朱音だけは何故か冷静な表情だった。

 

「…相変わらず、ハチャメチャな転移の仕方だな」

 

「あれkaito死んだんじゃね? あ、死なないから良いのか」

 

「「ガルム地味に酷ぇな!?」」

 

「…あ、出て来たわ」

 

朱音の指差す先では…

 

「痛ぅ~…ねぇアキ、もうちょっとくらい安全運転は出来なかったのか!?」

 

「えぇい、仕方ないでしょ!! ウルが落ち込んでるなんて聞かされたら、私が苛めずに……じゃなくて、励ましに行ってやらなきゃ駄目でしょうが!!」

 

「本音、思いっきり駄々漏れじゃん……おぇ」

 

「アスちゃん、大丈夫?」

 

四人の人物が、自動車の中から出てきた所だった。ちなみに車に押し潰されているkaitoには気付いていないようだ。

 

「…お、皆もう揃ってんじゃん!」

 

「あ、あーちゃんだ! お~い!」

 

ピンク髪をサイドテールに結んだ女性と、赤い髪をポニーテールに結んだ少女の二人が朱音達に気付き、手を振って来た。朱音もそんな彼女達に笑顔で手を振って返す。

 

「相変わらず、元気な娘達ねぇ」

 

「あの~、あの娘達は一体…」

 

「ディアーリーズの仲間達だよ」

 

蒼崎の疑問にガルムが答える。

 

「旅団に協力して貰ってるサポートメンバー……というより、ディアーリーズの為のサポートメンバーって言った方が正確かもな」

 

「それに、最初に言ったでしょ? ディアちゃんの妹さんと、ディアちゃんを愛してやまないディアラヴァーズだって」

 

「「は、はぁ…」」

 

まだよく理解出来てない蒼崎と支配人だったが、取り敢えず今はそれで納得するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

「ウルゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! ウルは何処だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

黒いロングヘアをドリルのような髪留めで留めている女性―――アキ。

 

 

 

 

 

 

「ちょ、落ち着けってアキ!! 本当に相変わらずだねアンタのウルコンは!!」

 

ピンク髪をサイドテールに結んだ女性―――こなた。

 

 

 

 

 

 

 

「うぅっぷ……やば、まだ車酔いが…」

 

薄い茶色のロングストレートヘアの女性―――アスナ。

 

 

 

 

 

 

「あははは! アキちゃん楽しそ~う♪」

 

そしてディアーリーズの妹である、赤い髪をポニーテールに結んだ少女―――咲良。

 

 

 

 

 

 

 

ディアーリーズを立ち直らせる為に、四人の娘達が楽園(エデン)まで駆けつけたのだった。

 


 
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