響窃が発動した『死者の区域』によって更なる犠牲者が出てしまった

しかし、この犠牲者は倒れだけであり

私がこれから見る犠牲者は

本当の犠牲者なのだから……………

　三節　〜無風は冥土に流される〜

愛紗「まずい………1/3がやられてしまった……」

春蘭、秋蘭、白蓮殿を筆頭に『死者の区域』により多数の犠牲者が出た

このままでは………

全滅する!!

響窃「これでもまだ分からぬか……？

これ程の戦力差を見せつけられてまだ戦うとでも言うのか………？

流石に分かったであろう………」

雪蓮「確かにあんたの神がかかった強さは十分、もういいわって位分かったわ」

響窃「ならば………」

華琳「けど、そこで諦める私達じゃないのよ！」

響窃「やれやれ………曹操…

貴様はもう少し頭が柔軟かと思っていたのだがな…………残念だ」

響窃はそう言うと

響窃「はあぁぁ………はあっ!!」

ﾊﾞｷﾝｯ!!

自ら『死の剣』の刃を根本からへし折ってしまった

冥琳「っ!!まずい、皆逃げろ!!」

雛里「『死の爆轟』でしゅよ!!!」

冥琳と雛里が声を上げると我々は思春や沙和達を抱え上げ、走り出した

響窃「さて………一発でどれくらい殺せるか………

殺せなくともどれくらい倒せるか………見物だな

そらっ!!」

響窃は柄しかない『死の剣』を我々に向かって投げ出した

ﾌﾞｫﾝ!!

響窃「先に『死の剣』を出しておくか……」

そして『死の剣』は地面に接触した瞬間

ﾄﾞｯｯｶｱｧｧｧｧﾝｯ!!!

『死の爆轟』となり巨大な大爆発を起こした

響窃「………………むっ？」

響窃は若干であったが驚いていた

何故なら

誰一人死んでもいなく、倒れてもいなかったからだ

左慈「危ねー!!ギリギリだったぜ!!」

卑弥呼「流石じゃな、左慈」

貂蝉「よくやったわん!!」

左慈「お前等に褒められる筋合いなんかねぇよ!!」

響窃「左慈…………そうか、『不通壁』か………

考えたものだ………」

左慈「危ない技ばっかり使用しやがって!!」

響窃「お互い様だ」

真桜「凪………ここにおれよ

自然回復を待つしかないんやろ？

生憎やけど、『散気掌』使うとる余裕がなくてな

休んでいた方がええわ」

凪「わ、悪い…………真桜……」

凪はまだ『王玉龍破』の副作用から回復できていないのか………

春蘭「はぁ……はぁ……はぁ………」

春蘭がいつの間にか前線に立っていた

愛紗「春蘭!?無茶だ！」

春蘭「そんな事言ってられんだろう!!

このままだと我々はおろか、この大陸ごと消されてしまうぞ！」

愛紗「その前にお前の身体が壊れるぞ!!」

于吉「ならば………奥の手を使いますか？」

私と春蘭が言い合いをしている中、于吉が話しかけてきた

秋蘭「奥の手？」

于吉「私は個人的に余りこの術は使いたくないのですが……」

卑弥呼「まさか………禁止術の『痛防術(つうぼうじゅつ)』か？」

風「『痛防術』………ですか〜？」

于吉「『痛み』という感覚を数刻だけ感じさせなくなる術です

痩せ我慢と言ったら分かりますかね？

全く怯むことがなくなるのです」

左慈「但し、数刻後の術の効力が切れた時、痛みがまとまって来る………

かなりの危険性があるぜ？」

華琳「……………」

于吉「正直なところこの手が一番なのですが、勝利が全く見えない今は使ったところで無駄死にする可能性もあります」

我々は少し考え

春蘭「まだいい……………

だが、いざとなったら頼む！」

于吉「………分かりました」

春蘭がそう呟いた時だった

ﾌﾞｩｰﾝｯ!!

ﾌﾞｩｰﾝｯ!!

ﾌﾞｩｰﾝｯ!!

ﾌﾞﾙﾝｯ!!

蓮華「っ!!?この音は………!?」

愛紗「真桜の『鎖断鋸斬』だ!!」

ﾌﾞｩﾝｯ!!

ﾌﾞｩﾝｯ!!

ﾌﾞｩｰﾝｯ!!

真桜「いくでぇぇぇぇぇ!!!!」

響窃「あのやかましい得物か………！」

真桜は『鎖断鋸斬』を動かし、響窃に斬りかかった

真桜「おりゃあぁぁぁっ!!!」

ﾌﾞｩｰﾝｯ!!

響窃「そら！」

ﾌｫﾝ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

真桜「隊長からもう出たんやから遠慮はしないでぇぇ!!」

響窃「そうか………ならば………こっちもだ!!」

ﾌｫﾝ!!

ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｯ!!

響窃は『死の剣』を横に振ると『死の鎌鼬』が出現させ、放った

のだが………

放ったのは真桜の方向ではなかった………

真桜「っ!!『死の鎌鼬』………

っ!!?アカン！そっちの方は……」

そう…………その方向は…………

ｻﾞｼｭ!!

真桜「っ!!!」

華琳「っ!!!」

雪蓮「っ!!?」

凪「ごふっ!!」

気が回復していない凪の方向であり、凪は『死の鎌鼬』を諸に喰らい

胴と足が真っ二つにされてしまった………

　　　　　　　　　　　……終……