我々の目の前にいる男………

姿こそご主人様だが禍々しい『邪闇気』を放ち、平和やご主人様を奪った張本人……………響窃………

そ奴との…………

最後の戦いが始まった！

　　 第六章‘大陸を賭けた戦い’

　　　　　一節　〜開戦〜

響窃「この響窃の恐ろしさ…………今再びその体に………心に………刻み込んでやろう………」

左慈「その前にお前の存在を跡形もなく消してやる！」

響窃「そうなるのは貴様だ………左慈」

于吉「生憎ですが50年前と同じように封印するつもりはありませんよ？

しかも今回は私達管理者の他にこの大陸の猛者の方々もいます

無論、左慈同様、跡形もなく破壊します」

貂蝉「怖いことは嫌いだけど、致し方ないわねん！」

卑弥呼「50年のこの忌まわしき戦いに終止符をうとうぞ…………響窃よ……」

響窃「管理者とはいえ所詮は少し力があるだけの只の人間………

勝つことはできん…………」

焔耶「貴様等だけで話を進めるな！」

愛紗「我々もいるのだぞ！響窃!!」

響窃「忘れた訳ではない………

だが管理者と同じ運命にはならぬぞ………」

蓮華「黙れ！いい加減に一刀を返せ！」

響窃「貴様等を抹殺したら開放してやろう………

貴様等の返り血を浴びた天の御遣いの身体をな…………」

雪蓮「そんな事をさせない為に私達は此処に来たのよ！」

響窃「叶わぬ夢だ………知っているか？

人の夢は儚いのたぞ………？」

華琳「人ではない魔人に言われても説得力に欠けるわ」

響窃「ふっ…………まぁ、いい

では……………」

ｷﾞｭｫｫ！

桃香「っ!!」

響窃「始めるか！」

ﾋﾟｭﾝ!!

凪「はぁ………はあっ!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

ﾄﾞｶﾝｯ!!

響窃が放った『死の閃光』は凪の『爆気弾』によって相殺された

桔梗「始めおったか！」

紫苑「後ろは私達に任せてください！」

祭「儂ら…『大陸弓兵隊』は」

秋蘭「響窃を遠距離から射貫く！」

そう言うと秋蘭達、『大陸弓兵隊』は一斉に構えた

冥琳「我ら、軍師達も」

朱里「手に武器を持って戦う事は出来ませんが」

風「『頭脳』という頭の武器を使って」

詠「皆を援護するわ！」

軍師達は声をあげ、響窃を睨みつけた

愛紗「響窃！これで終わりにするぞ!!」

蓮華「一刀を返してもらうわ!!」

華琳「覚悟しなさい!!」

響窃「覚悟は本物だな…………

掛かってくるがいい！」

ｼｭﾝ!!

恋「…………『大裂空』!!」

ﾌｫﾝ!!

響窃「『幻龍破』！」

ｺﾞｵｯｯ!!

恋が『大裂空』で斬りかかるも響窃は『幻龍破』であしらってしまう

響窃「やはり貴様等には得物が必要だな…………ふん！」

ﾌﾞｫﾝ!!

響窃の手から『死の剣』が現れた

『死の剣』か…………厄介この上ないものだ！

響窃「いくぞ！そら!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾋﾟｭﾝ!!

『死の剣』から放たれた『死の閃光』は拡散し、『死の魔光』となり我々に襲い掛かった

春蘭「はっ!!」

霞「喰らわんわ！」

秋蘭「『神速狩』！」

秋蘭は軽やかに躱すと素早く矢を取り出し放った

ｶｧﾝｯ!!

ｸﾞｻｯ!!

響窃「くっ………夏侯淵……

地獄の輪を潜れ!!」

ﾋﾞｭﾝｯ!!

あれは『殺円』か！

流琉「秋蘭様！危ない!!」

だが秋蘭は

秋蘭「…………………」

微動だにせず『殺円』を見ていた

春蘭「秋蘭!?何をしている！」

華琳「秋蘭！早く回避しなさい!!」

秋蘭「はあぁぁ……………」

ｷﾞｭｫｫ！

秋蘭は静かに気を溜め始めた

そして…………

秋蘭「『黒幻衣の守り(こくげんいのまもり)』!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

秋蘭は手から黒い服状のものを出現させ、『殺円』に覆い被せた

響窃「むっ？」

秋蘭「ふっ！」

秋蘭は『黒幻衣の守り』を手で払うとそこには何もなかった

于吉「『殺円』が………消えましたね……」

流琉「秋蘭様！大丈夫ですか!?」

流琉は秋蘭に駆け寄った

秋蘭「あぁ、大丈夫だ

『黒幻衣の守り』は補助系の技でな、無効化されることができるのだ」

春蘭「流石秋蘭だ！」

華琳「…………秋蘭

春蘭にも言ったけどあまり無理をしないで

戦いは始まったばかりなのだから」

秋蘭「御意」

話が終わると華琳殿達は響窃を睨みつけた

響窃「まさかこの響窃の『殺円』を無効にされるとは…………

かなり強くなったようだな………」

愛紗「当たり前だ！

貴様を倒す為、ご主人様を取り戻す為、我々は強くなったのだ!!」

響窃「そのようだな…………

だが！」

ｷﾞｭｫｫ！

思春「っ!!来るぞ！」

響窃「貴様等はまだ理解していない…………

この響窃の…………魔人の恐ろしさを！」

ｺﾞｫﾝｯ!!

左慈「『邪闇気』が満タンになっちまったぞ！」

響窃「死の力…………おもい知れ！」

響窃は天に指を指した

すると、指に真紫色の巨大な玉が現れた

卑弥呼「むっ!?あれは……………」

于吉「懐かしいですね………『死の宝玉(しのほうぎょく)』ですか………

禍々しさは変わりませんね…………」

響窃「くたばれ！『死の宝玉』!!」

響窃は『死の宝玉』という名の巨大な星を投げつけてきた…………

　　　　　　　　　　　……終……