No.639905

Need For Speed TOHO Most Wanted プロローグ

 初投稿になります。ニード・フォー・スピード モスとウォンテッドのストーリーを東方キャラクターで書かせていただいたものです。

 本作品は上海アリス劇団様・東方projectとエレクトロニック・アーツ様・Need For Speed Most Wantedの二次創作作品です。
 原作ブレイク、キャラ崩壊、独自解釈設定などを多く含みます。物語そのものや、二次設定の使用、キャラクターの人選等不快感を覚える方は閲覧をお控えください。
 また、この物語はフィクションです。劇中のカーアクション等は非常に危険です。実際のクルマを運転するときは法規上の交通ルール・モラル面の交通マナーを守り、安全運転を心がけましょう。

2013-11-25 19:40:32 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1081   閲覧ユーザー数:1078

 

 プロローグ

 

 ―現在。ブラックリストランカーとの戦い。

 

 スタート地点に待つフォードGT。私はその隣に自分のM3を並べる。

「調子はどうかしら?」

 対戦相手の取り巻きが窓から顔を乗り出す。別に私はそいつの相手をするわけもなく、目を合わせない。

 二台の間にアリスが割って入る。対戦相手から一枚の紙を受け取り、私の方へやってくる。

「あなたも渡して」

 アリスに言われるがまま、私はクルマのピンクスリップ(車検証)を彼女に渡す。そして、私は対戦相手を見る。

「・・・あのクルマ、かなりのパワーがあるわね」

 フォードGT。かつてのアメリカの名車「フォードGT40」を現代に復刻させたものだ。イートン製スーパーチャージャーで550馬力。あのクルマはそれに更なるカスタムを施してあるだろう。

「私と勝負したことを後悔させてあげるわ!覚悟しなさい!」

 対戦相手の女が窓から顔を出して私に叫ぶ。

「集中して!あなたなら勝てるわ、でも油断は禁物よ。頑張ってね」

 アリスは私にそう言い残し、わずかに微笑んでその場を去った。

 私と相手は真ん中に立つスターターを見つめ、意識を集中させる。スターターの腕が空高く上がり、数秒の間の後、勢いよく下げられる。

 同時にフォードGTとM3は急加速。タイヤ痕を残して走る。

 

 その数分後。

『全車に告ぐ、現在複数の車両を追跡中です重要任務に就いていないものは、直ちに現場へ急行願います』

『司令部!数が足りない、もっと応援を頼む!!』

 バトルの最中警察に見つかった私達はバトルを続行しながらも警察から逃げる。

 私の真横に並ぶフォードGT。確かにこのエリアで噂の立つストリートレーサーだけのことはある。なかなかの強敵だ。

 ハイウェイ料金所手前の交差点。私達は信号を無視して突っ込む。偶然通りかかった一般車が私たちを避けようと急ハンドルを取り、後方を走っていたパトカーと衝突。信号で止まっていた別の一般車を巻き込んで大事故を起こす。

 料金所のバーを破壊して私たちはハイウェイへ向かう。左車線を逆走し、正面を向く一般車を縫うようにすり抜ける。広い路肩の一車線で、私とフォードGTは向かってきた一般車を両脇からやり過ごす。驚いた一般車はバランスを崩しスピン。再びパトカー数台が巻き込まれ、追跡していたパトカーが全滅。

『全車に告ぐ、被疑者を見失いました』

 M3に載せてあった警察無線の声を聞き、邪魔者がいなくなったことを確認する。これでバトルの集中できる。

 ハイウェイを突っ走り、港へ向かう。降り口を過ぎたあたりでハンズフリーに着信が入った。アリスだ。

『あなたのクルマ、なんか変よ・・・?スタート地点にオイル漏れの跡があった。早く決着つけないとダメよ』

 通信はこれだけだった。いやな予感を胸に抱えながら、私のM3と相手のフォードGTは料金所跡の踏切を超える。

 ・・・・・・・

 ・・・・・

 ・・・

 

 
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