No.636832

一刀の晋王転生録 第六章四十話

k3さん

水上戦は澪羅達の勝利に終わった。そして陸上戦では……。

投稿速度が戻りつつあるのでお知らせは削除します。

2013-11-14 20:51:18 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1945   閲覧ユーザー数:1712

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第四十話

   「最後の願い」

 

 

 一方、陸上戦では、晋が呉を徐々に追い詰めている形に成っていた。

 

 呉は奇襲などを行ってきたが晋に見破られ、そして晋の策に辛うじて対応してはいるが、戦力の損失を続けた結果だ。

 

(おかしい……)

 

 しかし、一刀と瑠理は違和感を覚えていた。

 

 奇襲を実行していた時がそうだ。確かに晋の戦力を削れる絶好の時期に仕掛けてはいる。しかしながら見破りやすいのだ。如何に不

 

利な状況とは言え、陸遜がそれに気付かないとは思えない。さらに晋の策を一つも完全に防げていないという点もおかしい。流石に一

 

つ位は防げていないのはどうにも気がかりだった。好都合ではあるが返って不気味だと一刀と瑠理は感じていた。

 

(まさか……わざとか?)

 

 一刀はそう結論付けようとするが、どうにもそう判断するには情報が足りず、首を傾げる。

 

 しかし、それは当たっていた。

 

 陸遜は自分の今までの功績が降伏を遠ざけていると分かると、兵達の自分への評価を低下させようと画策したのだ。そのためこのよ

 

うな状況が出来ていた。

 

 しかし、兵達の評価が覆ることは無かった。

 

 何故なら、兵達は心の底から理解しているのだ。自分達の知では彼女の足元にも及ばない事を。彼女が敵わぬなら自分達も敵わぬで

 

あろうという事も。故に彼女を信じるしかないのだ。

 

(やはり、最早手は……)

 

 その様子を見ていた陸遜はついに最終手段を取る。

 

 覚悟を決めた翌日、晋の奇襲に対し、味方に怪しまれぬようにわざと受けたのだ。

 

「私が時間を稼ぎます! 皆さんは撤退の準備を!」

 

 最終手段、それは自分が晋に捕らえられるか討ち取られるかであった。そのため、ここぞと言う時、自ら殿を務める。

 

 彼女は懸命に戦う。少しでも兵達の命を守るという意味も込めて。

 

 そしてしばらくそれが続くが、急速に終わりを迎える。

 

 トスっという衝撃が陸遜の身体を襲った。

 

(流れ……矢?……)

 

 彼女の身体に矢が刺さっていた。

 

(まぁ……これならこれで良いのかも知れませんね……わざと負けたという事は隠せますし……)

 

 そんな事を思いながら、彼女は崩れ落ちる。

 

(蓮華様……申し訳ございません。私ではこのような愚策しか思いつきませんでした……)

 

 心の中で孫権に謝罪していた時である。ある人物が彼女の傍に近づいていた。

 

(司馬昭さん?)

 

 一刀は倒れている陸遜に声を掛ける。

 

「陸遜、何か良い残すことはあるか?」

 

 陸遜は懸命に声を出し、それを伝える。

 

「こ、これで呉は晋に降伏しやすくなった、と思い、ます……どうか寛大な、処置を……」

 

「ああ、分かった、出来る限りそうしよう」

 

「ありが、とう……ございます……」

 

 礼を述べた後、彼女は息を引きとった。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
23
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択