No.634380

Ⅲ章 シンvs討伐隊

虎命!さん

以外と前半は・・・!!後半普通かな?

2013-11-05 12:31:25 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6218   閲覧ユーザー数:5852

ユウナ「あっ・・・」トサッ

 

飛翔「大丈夫だ。」

 

俺はユウナをベッドに押し倒し声をかける。言っておくが、俺も初めてだからな。転生する前の知識はあるから問題ないと思うけど・・・

 

飛翔「じゃあユウナ・・・脱がすよ。」

 

ユウナ「・・・はい。」

 

俺はユウナの服をゆっくりと脱がせていく。ユウナの肌は白くて綺麗だった。下も脱がせて下着姿になる。・・・ここでひとつ問題が起きた。この世界の下着は、どうやって脱がせばいいんだ?フックか??いや・・・冷静に考えれば、紐だった。てかユウナ、紐って男心をくすぐるんだぞ?等と訳のわからない考えをしてたが、俺はゆっくりとブラに手を掛けて外していく。

 

飛翔「・・・・・・」

 

あまりの綺麗さに、俺は言葉を失った。すると、何も話さない俺を見て不安になったのか、ユウナが話しかけてきた。

 

ユウナ「あの・・・何処か変ですか?」

 

飛翔「い、いや!?そうじゃないんだ。あまりの綺麗さに見とれてしまってな。」

 

ユウナ「あ、ありがとうございます///」

 

飛翔「・・・それじゃあ。」ゴクッ

 

とうとう最後の1枚を取る。すると、そこには一糸纏わない姿のユウナがいたのだった。手元の灯りのせいか、余計に色っぽく見えてしまう。

 

ユウナ「は、恥ずかしいです///」

 

あまりの恥ずかしさに、顔を手で隠すユウナ。なにこれ、この行動可愛すぎるんですけど・・・

 

ユウナ「わ、私だけずるいです///ひ、飛翔・・・さんも、脱いで下さい!」

 

ユウナに言われ、俺も服を脱ぐ。そこには一糸纏わない姿の俺とユウナがいた。

 

飛翔「・・・これだけ濡れてるなら、いけそうだな。」

 

ユウナ「飛翔さん・・・最初のうちは、キスしながらお願いします///」

 

飛翔「・・・わかった。」

 

やはり、最初は痛いのだろう。俺は、少しでもユウナの痛みを和らげる事が出来るならと思い、キスをしながら挿入するのだった。

 

ユウナ「・・・っつ!!」

 

飛翔「大丈夫か!?」

 

ユウナ「へ・・・平気です・・・ですから・・・そのまま・・・続けてください!!」

 

ユウナは苦痛の表情を見せながら、俺に言う。

 

飛翔「わかった・・・ただし痛かったら正直に言えよ。」

 

ユウナ「わかりました。」

 

俺はゆっくりと動き出す。・・・ヤベェ、スッゴくいい。

 

ユウナ「あっ・・・ああっ!!」

 

飛翔「ヤバイ・・・ユウナよすぎる!!」

 

ユウナ「わた・・・しも・・・気持ち・・・いい・・・です!!」

 

飛翔「そろそろいくぞユウナ!!」

 

ユウナ「きて・・・下さい!!私も・・・いきそうです!!」

 

飛翔「ウオォォォォ!!」

 

ユウナ「!?あぁぁぁぁぁ!!!」ドクドク

 

お互い迎えた快感。

 

飛翔「ハァ・・・ハァ・・・」

 

ユウナ「嬉しい・・・です。」

 

飛翔「・・・ユウナ、これから色んな誘いがあると思う。けど、何があっても俺を信じて相談してほしい。」

 

ユウナ「はい!!私は飛翔さんを信じます!!」

 

飛翔「・・・ありがとう。」

 

ユウナ「そろそろ私達も寝ましょうか?」

 

飛翔「だな。」

 

そのまま俺とユウナは意識を手放していった。ユウナは俺に抱き付きながら。そして翌日・・・

 

飛翔「おはよう。」

 

ルールー「おはよう飛翔。」

 

ワッカ「よっ!!」

 

ユウナ「おお、お早うございます///」

 

飛翔「おう。」

 

俺は出来るだけ普通に接しているんだが、ユウナが顔を真っ赤にしていた。

 

アーロン「どうやら約束は守ったみたいだな。」

 

飛翔「当たり前だろ?」

 

アーロン「フッ、ならいい。ブラスカも安心しただろ?」

 

アーロンはそう言うと、外に出ていった。それに続いてユウナ達も出ていった。少ししてからティーダが遅れて出てきた。

 

ティーダ「おはよッス!!」

 

飛翔「よっ。お前で最後だな。」

 

ティーダ「なら、急いで行くッス。」

 

こいつは相変わらず元気だな。・・・ん?何やら表が騒がしいな。

 

アーロン「魔物が出たぞ。急いで来い!退治するんだろ?」

 

飛翔「行くか!!」

 

ティーダ「ウッス!!」

 

アーロンに続いて外に出る。既にワッカやルールー達が戦っていた。

 

ワッカ「おせ~ぞ!!早く手を貸してくれ!!」

 

ティーダ「ヤバイッス!!アイツチョコボを食おうとしてるッス!!」

 

飛翔「ほう・・・」

 

俺はゆっくりと魔物の前に立ちはだかった。

 

ユウナ「危ないです、飛翔さん!!!」

 

ワッカ「お前なに考えてんだ!!」

 

飛翔「黙ってな。おいお前・・・」

 

俺は魔物を睨み付ける。

 

飛翔「俺の目の前でそいつを食うとは、いい度胸だな。あぁ!!」

 

魔物はガタガタと震え出す。すると、手に力が入らなかったのだろう。チョコボを放していた。

 

飛翔「おい、さっさとチョコボを連れていけ!!」

 

飼育員「は、はい!!」

 

チョコボを連れて離れる。

 

飛翔「さて、死にたくなかったらとっとと失せな。」

 

俺の言葉を聞いて激怒した魔物。

 

ティーダ「危ないッス!?」

 

飛翔「それがお前の答えか。なら、自分の低脳を恨みな!!!」

 

俺は、半分の力も出してないが、軽く覇王色を発動する。そして・・・

 

飛翔「三刀流奥義・・・」シュンシュン

 

ワッカ「な、なんだこれ・・・」

 

アーロン「よく見ておけ。全力ではないが、アイツの力を。」

 

アーロンは、皆に飛翔の強さを見ておくように言った。

 

飛翔「三千世界!!!!」

 

魔物「グワァァァァァ!!!!」ドシン!!

 

あっという間に魔物を倒してしまった飛翔。他の皆は驚くものや腰が抜けて立てない女性人。

 

飛翔「フ~!!弱いな。」キン

 

俺は後ろに振り替える。ユウナとルールーは、腰が抜けて立てないみたいだな。

 

飛翔「大丈夫か?」

 

俺は、ユウナとルールーに手を差し出す。

 

ユウナ「は、はい・・・」

 

ルールー「な、何とかね・・・」

 

俺が出した覇気でユウナとルールーはおろか、ワッカまで腰を抜かしていた。

 

アーロン「さすがだな。」

 

飛翔「ま~な。正直あんたにも勝てるしな。」

 

ティーダ「マジッスか!?」

 

アーロン「ああ、俺じゃかなわん。」

 

飛翔「さっさと先にいくぞ。」

 

俺達は再びミヘン街道を進んでいった。すると、ルールーが俺に声をかけてきた。

 

ルールー「貴方・・・昨夜ユウナと寝たでしょ?」

 

飛翔「・・・」

 

ルールー「別にいいけど。もちろん次は私よね?」

 

俺はルールーが本気で俺を見ていないことが気掛かりで、ついに話した。

 

飛翔「あのさルー、お前本気で言ってんのか?」

 

ルールー「当たり前じゃない。」

 

飛翔「お前・・・ワッカの弟のチャップの事が忘れられないから、俺で忘れようとしてるだろ。」

 

ルールー「!?」

 

飛翔「図星か。なら悪いが、そんな理不尽な理由なら断る。指輪も悪いけど返してもらう。」

 

俺はルールーの手につけている指輪を強引に外した。

 

ルールー「なんで・・・」

 

飛翔「お前が本気で俺の事が好きならいい。けど、誰かの代わりはごめんだ。少し反省して考えろ。」

 

俺はそのままルールーから離れてユウナの側にいった。

 

ユウナ「どうかしたんですか?」

 

飛翔「ん?いや、ルールーから指輪を返してもらってきた。」

 

ユウナ「どうして!!」

 

ユウナは叫ぶ。当然だ、自分の事を妹のように慕っている。ユウナからすれば、姉同然である。

 

飛翔「ルーは俺を見ていない。死んだワッカの弟と被せている。俺は、おれ自身を見てくれた奴じゃなきゃ、悪いけど指輪はやれない。」

 

ユウナ「・・・」

 

ユウナは少し納得してはいないが、俺の言うことも理解できたのでこれ以上言わなかった。そうしていると、ミヘン街道の終点に到着した。が、何やら関所付近で女が叫んでいる。

 

??「何で通れないのよ!!」

 

そう叫んでるのは、キーリカで会ったドナだった。

 

ドナ「私は召喚士なのよ!!この先の寺院に行かなきゃならないの。」

 

門番「ですから、さっきから何でも申し上げてる通り、これからシン討伐の作戦が始まるので、ここは今現在通行出来ません!!」

 

ユウナ「通行出来ないんですか?」

 

ドナ「あら?貴方は・・・」

 

ユウナの声に反応したドナ。

 

ドナ「貴方もここに来たの?」

 

ユウナ「はい、ドナ先輩も?」

 

ドナ「そうよ。それが今はここ通行禁止見たいよ。それにしても・・・またガードの数を増やしたのね。見慣れない顔が増えてるみたいだし。」

 

ユウナ「ええ、いけませんか?」

 

ドナ「別に。ま~弱いガードが何人集まっても同じことよ。」

 

飛翔「・・・」

 

俺は頭に来て鬼鉄をドナの首元につけた。もちろん秋水はバロテロに向けてるが。

 

飛翔「さっきから聞いてれば・・・お前か、ティーダをキーリカ寺院に無理矢理試練の間に入れたのは。」

 

ドナ「だ、誰よあんた・・・」

 

飛翔「ユウナのガードだが?それより質問に答えろ。お前、掟の事知らないわけないよな?」

 

軽く殺気を込めてドナに問いただす。

 

ドナ「ご、ごめんなさい。私がバロテロに頼んでやったわ。」

 

飛翔「・・・正直に言ったし、今回は許してやる。けど、次は無いぞ?わかったな。」

 

二人は首を縦に大きく降った。まるで壊れた人形みたいに。暫くして積み荷と一緒にシーモアがあらわれた。なんでも、ユウナと俺達ガードを通してくれるらしい。けど、ドナとバロテロは駄目みたいだ。納得のいかない俺はシーモアに言う。

 

飛翔「シーモア老師様よ、どうにかコイツらも一緒に連れていってくれませんかね?」

 

ユウナ「私からもお願いします。」

 

ユウナ「やれやれ、ブラスカ様のお嬢様、ユウナ様に言われては仕方ありませんね。」

 

ユウナ「ありがとうございます。」

 

飛翔「・・・」

 

こうしてドナ達も一緒に討伐隊作戦本部に向かった。

 

飛翔「・・・ユウナ。」

 

ユウナ「はい?」

 

飛翔「シーモアにはあまり近づくな。」

 

ユウナ「どうしてですか?」

 

飛翔「それは・・・いずれ分かる。お前達全員これから先大きな真実を知ることになる。けど、何があってもシーモアの誘いにはのるな。絶対にだ。」

 

ユウナ「・・・分かりました。でも、いずれ全てを話してくださいね。」

 

ユウナはそう言うと、キマリと一緒に討伐隊が一望できる所に向かった。俺はアーロンとワッカの所にいく。ティーダはユウナと一緒にいる。ルールーは・・・一人で考ええいる。多分、俺が言った事だろう。すると、ルッツがやって来た。

 

ルッツ「ワッカ、話すのは最後になるかも知れないからな。お前に謝らなければならない。」

 

ルールー「ルッツダメ!!」

 

ワッカ「なんだよ?」

 

ルッツ「お前の弟を討伐隊に誘ったのは・・・俺だ。」

 

ワッカ「!?テメェ・・・」

 

ワッカはルッツに殴りかかろうとする。しかし、俺が刀を出して静止させる。

 

ワッカ「あいつはよ・・・一回でも試合に勝ったら、ルーに結婚を申し込むんだって言ってた。けど、ある日突然討伐隊に入るだもんな。」

 

ルッツ「ブリッツで勝つより、惚れた女にシンを近付けさせない方が、よほど格好いいだとさ。」

 

隊員「各隊員は、所定の配置につけ!!」

 

ルッツ「んじゃ、そろそろ行くか。」

 

ワッカ「ルッツ!!死ぬなよ。」

 

ルッツ「・・・当たり前だ。まだ、お前に殴ってもらってないからな。」

 

ルッツはそう言い残して、前線に向かった。

 

ルールー「・・・」

 

飛翔「ルー・・・」

 

ルールー「ごめん飛翔・・・私は確かに貴方とチャプを重ねてみていたわ。でも・・・チャプには悪いけど、今は本当にあなたが好きなの。」

 

飛翔「・・・」

 

ルールー「本当に・・・ごめんなさい」ポロポロ

 

飛翔「お前の気持ち・・・確かに受け取った。」

 

俺は、ルールーから返してもらった指輪をルールーの薬指につける。

 

ルールー「ごめん・・・なさい」

 

ルールーは俺の胸の中で泣いた。声を殺して泣いていた。暫くしてようやく泣き止んだ。それと同時に、ようやく討伐隊が本格的に動き出した。

 

ワッカ「お~お~!!失敗確実だってのによ。」

 

ユウナ「止めようよ!!もう・・・」

 

ワッカ「わ~ったよ。けどな、俺は機械を認めない。教えを反するのは認めない。」

 

そして作戦本部に到着した。

 

ガッタ「まもなく作戦が始まります。」

 

飛翔「おいおい、えらい適当に言ってんな。」

 

ガッタ「あったり前だろ!!俺はシンと戦うためにここまで来たんだ!!それなのに・・・」

 

アーロン「認められたいのなら、与えられた仕事を黙ってこなしてみろ。」

 

ガッタはそのまま走り去ってしまった。

 

キノック「おお~!!シーモアから聞いてたが、本当に会えるとはな。所でアーロン、この10年何をしていた?」

 

アーロン「作戦が始まる。無駄な話をしてる暇はないだろう?」

 

キノック「どうせ失敗する作戦さ。少しでも夢を見させてやるさ。」

 

俺はその一言に、こいつは本気でスピラの平和を願っていないと思った。

 

隊員「まもなく作戦が始まります。ここも安全とは言えません。戦いの準備が出来ましたら、私にお伝えください。」

 

ワッカ「これじゃ、まるで寺院が認めた作戦みたいじゃねえかよ・・・」

 

飛翔「認めたみたいじゃない。認めてるんだ。失敗すると分かってるからな。」

 

ティーダ「ひでぇ・・・」

 

アーロン「飛翔、お前は女性人の側にいてやれ。」

 

飛翔「了解。そっちは頼んだぞ。」

 

俺は近くにユウナとルールーを呼ぶ。そして、ティーダが準備完了の合図を伝えた。いよいよ作戦開始か・・・

 

隊員「キノック老師、お願いします。」

 

ユウナ「シンは来るのかな?」

 

飛翔「来るさ、必ずな。」

 

シンのコケラを無理矢理鳴かせると、別のコケラが現れた。

 

飛翔「面倒だな・・・」

 

アーロン「無駄口を叩いてないで、さっさと叩くぞ!!」

 

シンのコケラを叩く。そしてようやくコケラを退治すると、シンが現れた。

 

飛翔「不味いな・・・」

 

アーロン「来るぞ!!」

 

飛翔「お前ら!!全員俺の後ろにいろ!!」

 

ワッカ「何をするつもりだ!?」

 

飛翔(神様よ、悪いがここで能力追加だ!!シンのあのバリアは何で守れる!!)

 

神『あのバリアは、魔法かもしくは節乃の言霊だ。』

 

飛翔「なら、節乃の能力とノッキング次郎を!影分身でもその能力を使えるようにしてくれ!!」

 

神『わかったわい。・・・能力追加完了じゃ!!武運を祈るぞ。』

 

飛翔「サンキュー!!影分身!!」

 

一同「!?」

 

飛翔「お前ら、ガッタやルチル達も守れ!!」

 

飛翔S「わかった!!」

 

飛翔「いくぞ・・・す~っ!!ガアァァァ!!」

 

俺は力一杯叫び、シンが出したバリアに対抗した。すると、お互いの衝撃で衝撃波が起きた。全員吹っ飛んだが、それぞれに俺の影分身をつけている。本体はユウナの側にいる。ようやく衝撃波が収まると、シーモアが倒したはずのコケラと戦っていた。仕方なく、俺とユウナは助太刀に入る。

 

シーモア「下がっていてください。ユウナ殿。」

 

ユウナ「は、はい。」

 

そう言うと、シーモアは黒魔法でコケラを怯ませた。

 

シーモア「今です!!飛翔殿!!」

 

飛翔「一刀流居合い・・・子子孫孫!!!!」

 

コケラ「グギャアァァ!!」

 

そのままコケラは、魂となり空に去っていった。そのままシンはアルベド族の機械を壊し多くの人の命を奪った。

 

ユウナ「皆さん下がって!!召喚します!!」

 

シーモア「無駄です。今のあなたでは・・・」

 

ユウナ「でも、何かしたい。」

 

シーモア「無駄です。」

 

飛翔「悪いが、やらせてやってくれ。」

 

俺はユウナを見つめた。それに頷くと、ユウナは踊り始めた。すると、次々と死者の魂は異界に送られていく。そして異界送りも終わり、俺達は次の寺院に向かおうとしていた。すると、シーモアがやって来た。

 

シーモア「顔色が優れませんね。しかしユウナ殿、このような時こそ気丈に振る舞わねばなりません。」

 

ユウナ「!?」

 

飛翔「・・・」

 

シーモア「普通の人間ならば、時には悲しみに浸るのもよいでしょう。けれども、あなたは召喚士。人々の希望そのものなのです。『シン』を倒すまで弱音は許されません。よく心得ておくことです。」

 

ユウナ「はい・・・努力します。」

 

シーモア「不安ですか?」

 

ユウナ「はい。」

 

シーモア「ならば、私が支えとなりましょう。ユウナレスカを支えたゼイオンのように。続きは・・・おや。」

 

飛翔「悪いが、ユウナを支えるのは俺の仕事だ。」

 

俺は我慢できず、シーモアに刀を向けていた。

 

シーモア「フフフッ、随分と勇ましい方をガードにしていますね。」

 

ユウナ「飛翔さん!!」

 

飛翔「悪いが、ユウナを妙な言葉で惑わせないでもらおうか・・・」

 

シーモア「それはそれは、失礼いたしました。」

 

シーモアはそう言いながら去っていった。

 

飛翔「・・・」キン

 

ルールー「ちょっと飛翔!!貴方何したか分かってるの!!」

 

飛翔「何って?」

 

ワッカ「よりにもよって、老師に手を出しやがって!!」

 

飛翔「悪いが、謝るつもりはないぞ。それに、遅かれ早かれいずれは戦うさ。」

 

ユウナ「えっ?」

 

ルールー「どういう意味?」

 

飛翔「・・・ヒントだ。お前らは全員、エボンの教えを信じてるよな?」

 

ワッカ「当たり前だろ?」

 

飛翔「なら、その教え事態が嘘だったら?」

 

ルールー「・・・」

 

ワッカ「んな訳ないだろ!!」

 

アーロン「落ち着け。コイツはあくまでヒントと言った。そこからどう考えるか、お前達次第だ。」

 

飛翔「そう言うことだ。」

 

俺とアーロンは寺院に向けて歩き出した。それに続いてユウナとルールーが俺に近づく。ワッカは未だに悩みながらティーダと歩いていた。

 

ティーダ「張り切ってんな。」

 

キマリ「辛いときほど明るく振る舞う。」

 

ティーダ「ほっといていいのかよ?」

 

キマリ「ガードが心配すると、ユウナはもっと無理をする。お前も気を付けろ。今は飛翔がいるから問題ない。」

 

ティーダ「心配するより、笑顔?」

 

キマリ「キマリも練習している。」

 

ティーダ「ちょっとやってみ?」

 

キマリは、自分では笑顔のつもりなのだろう。

 

ティーダ「ザナルカンドまで、後どれくらい?」

 

ワッカ「まだまだ・・・だな。」

 

ルールー「幻光河を越えてグアド族が暮らすグアドサラム。」

 

飛翔「んで、雷平原を越えてマカラーニャだな。」

 

ティーダ「うっひゃ~・・・」

 

ユウナ「その前に、『ジョゼの寺院』でお祈りで~す♪」

 

ティーダ「一気にバビュっとザナルカンドへ!・・・それじゃダメなの?」

 

ユウナ「なるべく沢山の寺院を巡って、祈り子様にご挨拶しなくちゃ。」

 

ワッカ「それが召喚士の修行だ。究極召喚に耐えられるように、心と体を鍛えるのさ。」

 

ティーダ「大変だな、ユウナ。」

 

ジョゼに向かう途中で、ルチル達と会った。

 

ルチル「ユウナ様、みなさん。ご無事でなによりです。」

 

ユウナ「あなた方も、よくご無事で・・・エボンのたまものですね。」

 

ルチル「いいえ・・・実は、お隣にいるガードの方のお陰なんです。」

 

ユウナ「飛翔さんの?」

 

ルチル「はい、シンに殺られる直前に私たちの前にあらわれてくれて、そしてシンのバリアを弾いてくれました。ですが、我々は助かりましたが、戦力としては全滅同然です。」

 

エルマ「生き残ったチョコボは、この子だけなんです。」

 

クラスコ「これじゃあ、チョコボ騎兵隊なんて名乗れないッスよ・・・」

 

ルチル「教えに背いて参戦したあげくに、この有り様です。死んでいった兵達に、合わせる顔がありません。」

 

飛翔「それでも、お前さん達は生き残った。後は、これからどう生きるか考えるんだな。本当に無事でなによりだ。」ナデナデ

 

エルマ「は、はい!」

 

ルチル「本当にありがとうございます。///」

 

俺は、無事に生還出来たルチル達の頭を撫でてやった。しかし、それがいけなかった。何時ものように、俺のフラグ建設機能が発動してしまった。恐る恐る前を見る。そこには般若の顔をしたユウナとルールーがいましたとさ。

 

ユウナ「・・・飛翔さん♪」

 

飛翔「な、なんだ?」

 

ルールー「少~し話いいかしら?」

 

飛翔「・・・ワッカ助けてくれ!!」

 

ワッカ「俺によるな!!」

 

ユウナ「ワッカさん・・・」

 

ワッカ「な、なんでしょうか?」

 

ルールー「飛翔と話があるから、退いてくれるかしら?」

 

ワッカ「はい~!!ただいま!!」ピューッ

 

ワッカはあまりの恐ろしさに、いち早くジョゼ寺院に走っていった。

 

飛翔「ワッカ~!!裏切り者~!!カムバーック!!」

 

ユウナ「さあ飛翔さん♪」

 

ルールー「ゆっくりと、話を聞かせてもらうわよ♪」

 

飛翔「ぎゃ~!!・・・」

 

俺の叫び声が、ジョゼ寺院付近に響き渡ったのであった。ようやくユウナとルールーの説教から解放されてワッカ達と合流する。

 

飛翔「ワッカこのヤロ~!!見捨てやがって。」

 

ワッカ「さすがにあれは止めれるか!!」

 

飛翔「ったく。」

 

ティーダ「相変わらず大変ッスね。」

 

飛翔「お前もワッカと一緒に逃げやがって。」

 

愚痴をこぼしていると、ジョゼ寺院の雷キノコの岩が離れた。

 

ルールー「あれは、召喚士が祈り子様と対面したときになるのよ。」

 

ワッカ「誰か来てるのか?」

 

ユウナ「誰だろう?」

 

ティーダ「ドナだったりして・・・」

 

ユウナ「負けたくないな。」

 

飛翔「大丈夫だ。」ポンポン

 

ユウナ「はい///」

 

俺達はジョゼ寺院に入って試練の間に向かうのであった。


 
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