No.634022

愛紗 凪 亞莎こそ三国一の忠犬よ!!(後編)

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作でございます。
注意:作中にメタ発言がございますので
苦手な方は戻るを推奨します。
一刀君だから仕方ないね(最終戦)
最後に、稚拙な文章、口調がおかしい所があるかもしれません。

続きを表示

2013-11-04 03:12:41 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:6086   閲覧ユーザー数:5040

~三回戦~

 

 

 

我に返ったワンコ達は照れながら、一刀君の居る部屋に戻りました。

 

 

「お帰り。さっきの事だけど…」

 

「…お願いですから忘れてください、ご主人様」

 

「独占券の為とはいえ、この様な事を行うなど…」

 

「うう…。恥ずかしいです」

 

「ふふ。少し驚いたけど、俺の為にしてくれたんだろ?

 なら、もう一回お願いしようかな」

 

「「「も、もうやりません!!」」」

 

 

流石は一刀君。一瞬にして甘い雰囲気が漂う空間にしてしまいます。

 

ワンコ達も言葉では否定しているものの、一刀君が頼まれるなら、

 

もう一度、おまじないをしちゃおうかな、と思っている様です。

 

全く、見ているこちらの身にもなって下さい。甘くてお腹が一杯です。

 

その後、四人はイチャイチャし終えると、一刀君は政務に取り掛かり、

 

ワンコ共はサポートするのであった。

 

 

 

陽が徐々に落ちかけ、夕焼けの今。政務を終えた三人は中庭に居た。

 

というのも一刀君が…

 

 

「三人共、この後予定があるかな?

 なければ、一緒に散歩でもしない?」

 

 

と提案してきたのだ。魅力的な誘いを断る恋姫はいません。

 

ワンコ達は尻尾を大いに振りながら、一刀君と共にしたのである。

 

そうした事から、四人は今、中庭に居るのです。

 

 

おやおや?愛紗さん、凪さん、亞莎さん。

 

華琳さんが手招きして貴女達を呼んでいますよ?行かなくて良いのですか?

 

…ようやく。華琳さんの手招きに気付いた凪が、二人に召集されていると、

 

伝えました。そして、少しの間、一刀君にこの場で待機して頂き、

 

悟られぬ様、華琳さんの下へと急いだのであった。

 

 

「…貴女達の忠犬振りには目を見張るものがあるけど、

 度が過ぎると盲目になってしまう様ね。…よもや勝負の事を忘れてないかしら?」

 

「「「……………」」」

 

「忘れていたようね。…全く」

 

 

華琳さんは顔に青筋を立てており、随分とご立腹な様子。

 

 

「まあまあ、華琳。そんなに妬かなくていいじゃない」

 

「だ、誰が妬いてるって言うのよ!」

 

「えっ?違うんですか?勝負を忘れた愛紗ちゃん達を見ていて、

 ブツブツと言ってたじゃないですか。

 私ならもっと的確に手助けできるって…」

 

「い。言ってないわよ!そんな事!!」

 

「い~え。確かに言ってました。そうですよね、雪蓮さん」

 

「言ってたわよ」

 

「なっ!?~~~~~~!?」

 

 

キョトンとしているワンコ達の目の前で、華琳さんは頬を赤く染め上げ、

 

俯いてしまいました。ツンデレ凄いですね。貴女こそ万夫不当のツンデレ王。

 

正直、愛紗達に称号を与えるより、貴女に与えたい気分です。

 

『ツンデレの鑑』と…

 

 

「…ゴホン。さ、三回戦を発表するわ」

 

 

気を取り直して説明に入る華琳さん。まだ、頬が赤いままです。

 

 

「三回戦は……」

 

 

『ドキッ!当然私を選ぶわよね。貴方を逢い引きに誘いたい!」

 

 

「説明するわ、これから、一刀に逢い引きの誘いをしてもらうわ。

 勿論、三人一緒にね」

 

「あ、逢い引きですか?」

 

「逢い引きのお誘いなんて、私無理です」

 

 

やはり、顔を赤くしてソワソワとする、愛紗と亞莎。

 

凪はというと…

 

 

「……隊長と…二人で……逢い引き…あわわわ!」

 

 

自分の世界に入っておりました。

 

 

「…頬が緩んでいるわよ…凪」

 

「………ハッ!!も。申し訳ございません!!」

 

「…まぁ、いいわ。続けるわよ。三人共同日同時刻に、

 約束を取り付け。一刀に選ばれた者に点数を与えるわ。

 それと…羞恥心で一刀から逃げない事」

 

 

華琳さんから睨まれたワンコ達は、戦々恐々として萎縮しております。

 

 

「…早速行って来なさい」

 

「ねえねえ、華琳。また引き分けにならないかしら?」

 

「釘を刺したから大丈夫よ。

 今度はちゃんと勝敗が決するわ」

 

「私の勘が引き分けって言ってるのよね……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ワンコ達は一刀君の下へと近づいております。その道中、ワンコ達は色々と思案しておりました。

 

どうやって誘えばいいのか。私を選んでくれるかどうか。頭の中は緊張で一杯一杯です。

 

心臓も異常なほど早鐘を打っています。恋において引っ込み思案な三人は、

 

自ら一刀君をデートに誘った事がありません。何時も姉や親友に協力して貰い、

 

デートに漕ぎ着けていたのだ。それ故に緊張を倍加させているのです。

 

そうこうしているうちに、一刀君まで、100m………50m……

 

その時でした!

 

 

「「「きゃあああああああああああああ!!」」」

 

 

突如、ワンコ達の悲鳴が中庭に響きわたりました!

 

一体何事でしょうか!!

 

 

…え?コレを読むんですか?…ゴホン。

 

恋姫ニュース速報です。只今、中庭にて愛紗、凪、亞莎の三名が、

 

落とし穴に陥りました。推測ですが実行犯は魏の猫耳軍師。

 

動機はおそらく、北郷一刀に仕掛けたものが、誤って三人に掛かった模様です。

 

なお、近くに待機していた北郷一刀が救助しておりますが、

 

三名共に気絶してしまった為、救助に時間が掛かる模様。

 

そして。一部始終を須く見ていた三王は……

 

 

「…部下の管理くらい、きちんとしなさいよね」

 

「…今回は流石に謝るわ…ごめんなさい」

 

「うわーーーーっ!?愛紗ちゃん!?皆!?大丈夫!!!?」

 

「…何か、三人に悪い事をしちゃったわね」

 

「…ええ。……最終戦はアノ案でいきましょうか?」

 

「ま、それが妥当ね。ここまで頑張ってもらったし、

 それ位のご褒美は必要よね」

 

「決定ね。それじゃあ、私達も一刀と共に三人を救助しましょう。

 桃香もいち早く駆けつけているしね」

 

「りょ~か~い、やっと一刀の手助けが出来るわね、華琳」

 

「…いちいちぶり返すんじゃないわよ…馬鹿」

 

 

と言って、北郷一刀に協力し救助に向かったようです。

 

以上、恋姫ニュース速報でした。…さようなら

 

 

 

 

                   判定:桂花の落とし穴が発動し引き分け

 

 

 

 

 

 

~最終戦前の幕間~

 

 

「よもや、落とし穴に掛かるとは、一生の不覚!」

 

「その上、気絶してしまうなんて、私は…武官失格です」

 

「軍師なのに落とし穴の存在に気付けなかった…」

 

 

ワンコ達は先程の件を尾に引いており、随分と暗い様子。

 

たかが、落とし穴に陥ったくらいで、と思う方もおりましょうが、

 

知っての通り三人は生真面目な性格。更に罠に掛かった、

 

情けなさから、ここまで落胆しているのだ。

 

そこに三王が現れ、重い空気の中、華琳さんが口を開きました。

 

 

「…気分はどうかしら?貴方達…」

 

「これが、良さそうに見えますか?華琳殿…」

 

「…見えないわね」

 

 

流石に華琳さんも心咎めしてしまいます。後ろに居る雪蓮さんと桃香さんも、

 

反省の色が濃い。しかし、最後の勝負は是が非でも受けてもらおうと、

 

三王は決心しています。ある種、ご褒美といえる内容になっているらしいからです。

 

 

「けど、勝負は続けて貰うわよ」

 

「…今は、その様な気分では……」

 

「あら、関雲長ともあろう者が約束を反故にするのかしら?」

 

「……………」

 

「凪、亞莎。貴女達も顔を上げなさい」

 

「……………」

 

 

中々、三人は顔を上げません。やはりショックが大きいようです。

 

それでも、華琳は神妙な面持ちで話し続けます。

 

 

「勝負の説明に入る前に私達から一言、伝えたい事があるの。

 …悪かったわね、凪」

 

「ごめんね、愛紗ちゃん…」

 

「ごめんなさいね、亞莎」

 

「「「………!?」」」

 

 

三王は頭を下げました。誠意が伝わる様に精一杯、深々と……

 

この行為に、三人は驚きを隠せません。

 

特に凪と亞莎、頭を下げてまで謝る光景を見た事が無い二人にとって、

 

まさに、驚天動地の出来事なのです。

 

 

「「「あ、頭を御上げ下さい、桃香様、華琳様、雪蓮様!!」

 

「…私達の所為で、貴女達を巻き込み、すまないと思ってるわ」

 

「やりたくもない勝負を焚き付けて、反省してるわ」

 

「本当にゴメンね、皆」

 

 

話し終えると三王は顔を上げた。その顔は反省の色が濃い。

 

どうやら心の底から、申し訳なく思っているようです。

 

 

「けどね、勝負は続けて欲しいの」

 

 

華琳さんが再度口を開く。

 

 

「この勝負、何も忠犬を決める為のものだけじゃないの。

 貴女達の成長を兼ねて、焚き付けたのよ」

 

「私達の成長ですか?」

 

 

華琳さんの言葉を聞いた凪が疑問をぶつける。

 

それに答えるのは雪蓮さん。

 

 

「そうよ。貴女達は一刀の事を考えると正常な判断が付かなくなって、

 注意力が散漫するじゃない。現に落とし穴に掛かったのが、いい例」

 

「た、確かに雪蓮様の言うとおりです」

 

 

亞莎は雪蓮さんに同意する、続けて桃香さんが口を開く。

 

 

「それとね、落とし穴に掛からなくても、ご主人様を逢い引きに

 誘えなかったと思うの。三人共、自分から逢い引きに誘った事がないでしょ。

 これ位あっさり…とは言わないけど、出来なくちゃいけないなと思うんだ。

 だって、愛紗ちゃん達も幸せになって欲しいからね♪」

 

「と、桃香様。そこまで、私達の事を…」

 

 

三人共、目を潤ませ感動に浸っております。

 

そんなに思慮深く考えていたなんて……良い話だな~。

 

 

………って言うか!?今回はコメディ作品でしょ!?

 

何でシリアスになってるのよ!!これじゃあ詐欺じゃない!!!

 

誰よコメディって言った馬鹿は!!!!

 

 

「皆、最後の勝負、受けてくれる?」

 

「「「はい!喜んで!!必ず桃香様、華琳様、雪蓮様の期待に応えて見せます!!!」

 

「うん、皆、凄く嬉しいよ。それじゃあ発表するね。

 最後の課題は……」

 

「「「最後の課題は…」」」

 

『夜這いで~~~~~~すっ!!』

 

「「「……………よ、夜這いーーーーーーーーーーーっ!!!?」」」

 

 

シリアスさん、さようならーーーーーーーーっ!!

 

さぁ、盛り上がって参りました、最終戦!!

 

一体どうなるのでしょうか!?

 

 

 

 

 

 

~最終戦~

 

 

 

空室にて三王はワンコ達に、叱咤激励をしていました。

 

泣いても。笑っても、これで最後。

 

否が応でも、三王に力が入ります。しかし、それとは逆に、

 

ワンコ達は、緊張から小刻みに震えております。

 

 

「よ、夜這いするだなんて、私には無理ですよ。雪蓮様~」

 

「大丈夫よ、亞莎。貴女なら出来るわ。自分を信じなさい」

 

「ほ、本当に…夜這いをしなくてはいけないのですか。華琳様」

 

「あら、さっき、期待に応えると言ってくれたじゃない。

 …大丈夫、貴方が選ばれるから、覚悟を決めなさい、凪」

 

「うう、まさか、最終戦が、よ…夜這いだなんて、

 一体何を考えて御出でですか、桃香様」

 

「何も考えてないよ。只、一言、言うなら愛紗ちゃんに幸せになって

 欲しいなって思ってるよ。だから、頑張って、愛紗ちゃん♪」

 

 

不安しかないワンコ達を三王は勇気付けます。そして、夜が更け、いよいよ勝負の時。

 

六人は一刀君の部屋の直ぐ横に来ております。

 

最後に確認の意を込め、華琳さんが口を開きます。

 

 

「もう一度、確認するわよ。勝負の内容は夜這い。一刀に選ばれた者が勝者で、

 独占券を二枚授与します。なお、これまでの健闘を讃え、敗者にも、

 独占券を一枚ずつ与えるわ。…って、聞いているの?貴女達」

 

 

ワンコ達は、顔を紅潮させ、緊張が解けておらず、言葉を聞く余裕がありません。

 

端から拝見しても、火を見るより明らか。まぁ、無理もありません。

 

三回戦と比べて、明らかにハードルが上がっていますからね。

 

 

「とにかく、一刀の部屋に行ってもらうわよ。…大丈夫、

 貴女達なら必ず出来るわ。一刀が好きなんでしょ」

 

 

華琳さんの慈愛に満ちた言葉を聞き、ワンコ達は覚悟を決め、

 

勇気を奮わせながら、一刀君の下へと出陣しました!!

 

 

「……行ったわね」

 

「自分で焚き付けておいて何だけど、愛紗ちゃん達、羨ましいな~」

 

「ねぇ、華琳、桃香。誰が選ばれると思う?」

 

「そんなの考える以前に決まってるじゃない」

 

「そうですよね~。華琳さん」

 

「まぁ、そうよね」

 

「今頃、凪が…」

 

 

『隊長、抱いて下さい』

 

 

「って言ってる筈よ」

 

「そんで以って、亞莎が…」

 

 

『あの…一刀様。僭越ながら、わ、私と閨を共にしてください!」

 

 

「って言ってるわね」

 

「その後、愛紗ちゃんが…」

 

 

『…ご主人様。今宵、私を愛して頂けませんか…』

 

 

「って言ってると思うな♪」

 

「「「そして、一刀(ご主人様)が……」」」

 

 

『…三人一緒じゃダメかな?』

 

 

「って間違いなく言うわね」

 

「ご主人様だし、必ず言うな~」

 

「必ず、そう言うでしょうね」

 

 

三王の想像通り、一字一句間違い無く、一刀君の部屋でやり取りが行われていました。

 

そして、その後ワンコ達は、全てを話した上で、一人を選んで欲しいと頼みましたが、

 

一刀君は……

 

 

「皆が同じ位好きだから選べなる訳が無い。

 それと、これからは遠慮なく扉を叩いてくれ。

 俺だって皆と一緒に居たいんだ。

 もう一度言うけど、皆を愛してるからね」

 

 

この殺し文句を聞いた、愛紗、凪、亞莎は何もいえません。

 

それ処か、俯き、顔を真っ赤に染め上げ、身体を震わせています。

 

おそらく、胸の中が喜びで一杯なのでしょう。

 

………チョロいワンコ共め…

 

 

…っていうか、一刀が生まれた世界でこの発言をしたら、

 

最低野郎のレッテルを貼れるのに…… (# -.-)ペッ

 

 

こうしてー、ワンコ達はー、一刀と共にー、

 

甘い夜をー、過ごすんだってー、……チッ!!

 

 

………ゴホン。失礼致しました。再び三王に焦点を当てましょう。

 

三王はと言うと…

 

 

「さて、退散しましょうか。

 私は、これから桂花をお仕置きしてくるわ」

 

「私は冥琳の所に行って来ようかな~」

 

「私は…えっと、鈴々ちゃんと一緒に寝ようかな」

 

 

どうやら、このお話も終わりが近いようです。

 

 

「それじゃあ、またね。桃香、雪蓮」

 

「ええ、またね。華琳、桃香」

 

「お休みなさい、華琳さん。雪蓮さん」

 

 

 

                  判定:泥試合により引き分け(ドロー)

 

 

 

 

 

 

 

そして、言わずもがな、今宵、ワンコ達は一刀君にド…

 

 

「そうそう、言い忘れてたわ。こんな事を書く奴なんていないと思うけど、

 語り手と、一応、コメント投稿者にも警告しとくわ」

 

 

『ワンコ達はドロドロになるんですね。わかります』

 

 

「何て書き込んだら、ちょん切るから。…何処を?

 ふふ、貴方が想像している部分よ。では、失礼するわ」

 

 

……………

 

………

 

 

 

一刀君と過ごせて羨ましいな、と思う華琳様であったとさ。

 

 

「ちょっ!?…ま、待ちなさい。別に羨ましいだなんて、お、思ってないんだから!!

 か、勘違いするんじゃないわよ!!」

 

 

しドロもドロに言い訳をし、ツンデレを炸裂させる華琳様でした。

 

 

「だから、う、羨ましいと思ってないし、言い訳もしてないわよ!!

 ちゃんと聞きなさい!」

 

 

次回も暇な時間に読んで頂ければ嬉しいです。

 

では、さようなら~

 

 

「終わらせるんじゃないわよーーーーーーーーっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

後日

 

 

三王は偶然にも、一刀君とワンコ達がイチャイチャしている所を目撃した模様。

 

そして、自業自得なのにも拘らず、嫉妬をし、また良からぬ事を考えているそうです。

 

 

                      ~おしまい~

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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