No.628689

IS×ウルトラマン

HIBIKIさん

絆が光の国に来て半年の話・・・

2013-10-16 14:40:03 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1335   閲覧ユーザー数:1319

ゾフィー「もう絆が来て半年がたったか・・・」

 

ヒカリ「彼女がドンドン強くなるものだからテクターギアがなかなか完成出来ん」

 

ゾフィー「それだけ彼女の潜在能力が高いのだろう。ウルトラ念力だけなら我々より強い」

 

セブン「そういえば今日は他の星に実習に行っているんだったな。何処へ行っているんだ?」

 

セブンがヒカリにたずねるとヒカリはすぐに答えた。

 

ヒカリ「M78メタル星だ」

 

セブン「ウィンダム達とすぐ仲良くなったから大丈夫だとは思うが・・・」

 

その時メビウスが執務室へ飛び込んできた。大分焦っている。

 

メビウス「大変です!メタル星にババルウ星人が現れたとウルトラサインで報告が!」

 

セブン「ゾフィー!」

 

ゾフィー「わかっている。セブンとメビウスの二人で急行してくれ。

     ジャックやエースは逆方向へのパトロールへ向ってしまっているから今からじゃ間に合わん」

 

その頃、M78メタル星ではタロウとアストラの引率で校外実習が行なわれていた。

目的はメタル星に居るウィンダムの生態観察だ。

 

絆「ウィンダムって機械生命体なんですか?」

 

タロウ「詳しい事はわかっていないけど恐らくそうだろうと言われているよ」

 

アストラ「まぁ基本観察だけしか許されてないから其処まで調べられないのが現状だよ」

 

「セブンさんはウィンダムを連れているけど・・・」

 

「それは如何なんだろうな」

 

生徒達の疑問も最もだろう。セブンはウィンダムを連れている。

基本観察しか許されていないのなら何故一緒に居るのかがわからない。

 

タロウ「セブン兄さんのウィンダムは自分の意思でセブン兄さんに着いて行ったんだ」

 

アストラ「それでも許可を取ったり色々大変だったらしいよ」

 

絆(・・・邪気?)

 

絆は近くに邪気というか邪な気を感じる。何か悪巧みをしている者が発する気だ。

気になって周囲を注意深く見渡す絆。しかし視界の中には何も居ない。

 

絆「気のせいだったのでしょうか・・・」

 

タロウ(さっきウルトラサインでババルウが此処に居ると報告があったけど大丈夫かな)

 

アストラ(奴は厄介ですからね。気をつけないと・・・)

 

すると突然絆の悲鳴が上がる。タロウとアストラがその方を見ると一人の学生が絆を掴んでニヤニヤしている。

絆はどうやら気絶してしまっているようだ。タロウ達は直ぐにその学生の正体が解った。

 

タロウ「貴様!ババルウ星人だな!」

 

ババルウ「その通り!」

 

変装を解除しながらババルウは笑って答えた。

 

ババルウ「人質としてはもってこいだな地球人というのは。こんな非力な奴なら脱出される事もない」

 

アストラ「卑怯者め・・・」

 

ババルウ「俺には誉め言葉だ」

 

そう言うやいなやババルウ星人はアストラに腕から光弾を撃つ。

タロウも絆が人質に捕られているので手出しできない。

 

アストラ「くそっ・・・彼女一人すら助けられないなんて・・・」

 

メビウス「タロウ兄さん!アストラ兄さん!」

 

セブン「遅れてスマン!」

 

タロウ「メビウス!セブン兄さん!」

 

セブンとメビウスが到着した。タロウは直ぐに絆が捕らえられている事を説明する。

メビウスは卑怯者と叫びセブンは拳を握り締めて悔しがる。その時、絆が目を覚ました。

 

ババルウ「ん?目を覚ましたか。まぁイイ。今からウルトラ兄弟達の最後を見届けるがいい」

 

ババルウは何処からか取り出した剣でセブン達を殺そうとした。

すると絆の様子が変わり

 

絆「手加減シマセンヨ。コノ卑怯者」

 

底冷えするような怒りを孕んだ声が聞こえた。

 

絆SIDE

 

今コイツはなんと言いました?ウルトラ兄弟達の最後?要は殺すと言う事ですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユルサナイ!

私ノ家族ヲ、大切ナ人達ヲ傷ツケル奴等ハ絶対ニユルサナイ!

 

絆「手加減シマセンヨ。コノ卑怯者」

 

絆SIDE END

 

ババルウ「な、何だコイツの力は!?」

 

絆はババルウの指を強引に開かせ、脱出した。

ババルウはもう一度捕まえようとしたが腕を掴まれて地面に一本背負いで投げ飛ばされた。

 

セブン「今だ!」

 

セブンはワイドショット、タロウはストリウム光線、アストラはシューティングビーム、

メビウスはメビュームシュート、絆は覚えたばかりのスペシウム光線でババルウ星人を倒した。

 

絆「・・・」←物凄い不機嫌

 

タロウ「ほ、ほら絆、帰るよ」

 

絆「はい・・・」

 

メビウス(あんなに怖い彼女見たこと無いです)

 

アストラ(それは僕もだよメビウス)

 

セブン(家族や仲間に対する侮辱などが禁句の様だな)

 

一人セブンだけやけに冷静だった。

いくら不機嫌でも他人に八つ当たりしない事を解っているからかもしれない。

というより絆は無闇に八つ当たりをしない様に徹底的に箒に躾けられている。

なので八つ当たりはしないが替わりに暫く不機嫌になるようになった。

 

絆「せっかくウィンダム達と触れ合えるかと思ったのに・・・」

 

セブン「後で私のウィンダムを出してやるから」

 

絆「・・・解りました」

 

今日の実習は中止となり後日改めて行く事になった。

授業も中止となり解散した後、絆はメビウスに連れられてメディカルルームへ運ばれた。

セブンとタロウがゾフィーに報告を行なう。

 

ゾフィー「そうか、彼女が力の一端を見せたか」

 

タロウ「そりゃ凄かったよ。ババルウは絆を逃すまいと力いっぱい握ってたみたいだけど

    それをものともしなかったから」

 

セブン「念力を若干使っていたからな。しかし気絶もしていたりしたから今ウルトラの母に診て貰っている」

 

ゾフィー「その方が良いだろう」

 

その頃ヒカリの研究室では・・・

 

ヒカリ「テクターギアだけでは物足りん。ブレスレットや俺やメビウスの

    ブレスのデータで彼女のブレスも作ってみるか」

 

本当にアンタはマッドだな・・・

そんな事を知らないゾフィーとウルトラマンは絆の様子を見に行った。

 

絆「・・・」←眠っている

 

ゾフィー「彼女は如何ですか?」

 

ウル母「今は疲れて眠っていますが異常はありませんよ」

 

マン「大事が無くてよかったです」

 

その時ジャックとエースがパトロールから戻って来た。

 

ジャック「絆がババルウに襲われたって聞いたけど?」

 

エース「大丈夫でしたか?」

 

ジャックとエースは執務室で仕事をしていたセブンからババルウ星人の一件を聞いて心配してやって来た。

 

ゾフィー「大事無いそうだ」

 

エース「それは良かった」

 

ジャック「お前シスコンになってないか?」

 

エースは特に絆と同じ料理をするので仲が良くウルトラ兄弟の中でも特に彼女を可愛がっている。

また切断技を多数伝授する約束をしているので結構師弟としての仲も良い。

しかしまだスペシウム光線とエメリウム光線しか出来ない彼女は応用に入るのはまだ早いと判断した

ゾフィーから技の伝授を止められている。基本のスペシウム光線の応用を覚えてからと条件が付けられている。

なので今はウルトラマンから様々な事を教わっている。

 

エース「しかし何故ババルウは絆を・・・」

 

ゾフィー「我々と戦う時地球人を人質に捕るのがいいと思ったのだろう。

     我々は地球や地球人達に対して結構な思いいれがあるからな」

 

ジャック「相変わらずいけ好かない奴ですね」

 

ゾフィー「警備を強化しようにも人手が足りん・・・」

 

ウル母「監視衛星を少し増やすなら可能ですが・・・」

 

ゾフィー「早速会議で話し合わなければ」

 

ゾフィー達がメディカルルームから出て行くとウルトラの母は絆を見る。

光線を撃った時エネルギーの殆どを使って撃った為、エネルギー不足と疲労でまだ眠っている。

疲労に関しては彼女は表に出さなかったがウルトラの母が診察するとほぼフルパワーで撃った光線

でエネルギーが9割ほど無くなり、さらにその事による疲労がかなりあった。

 

ウル母「絆・・・無茶をしないで下さいね」

 

ウルトラの母が絆を優しく撫でてやると絆の表情は少し柔らかくなった。

そして今までレム睡眠程度だったのが深い眠りに入ったようだ。

そんな時、ヒカリが何か液体の入ったビンを持って入ってきた。

 

ヒカリ「あ、寝ているのか・・・」

 

ウル母「如何しました?」

 

ヒカリ「地球ではアロマセラピーというモノがあるのでそれを元にちょっと香料を調合してみたんです。

    それで彼女に感想を聞きたかったのですが・・・」

 

ウル母「色々やっているんですね」

 

ヒカリ「之はユリアン王女からの依頼です」

 

ヒカリがビンの蓋を開けると心地よい香りが漂ってきた。

 

ヒカリ「一応このまま置いておきますね」

 

そういうとヒカリは部屋から出て行った。ウルトラの母も大丈夫だろうと判断し、仕事へ戻った。

その後、誰かが絆の部屋にやって来たが彼女が寝ているのを見て持っていた何かを置いて出て行った。

そして翌日・・・

 

ゾフィー「ヒカリ、何か言い訳はあるか?」

 

ヒカリ「俺が知る訳ないだろう!?俺は香料を調合しただけだぞ!?」

 

セブン「なら何故彼女がこのような事になっている?」

 

セブンとゾフィーの視線の先には

 

絆「ニャ~♪」

 

メビウス「ちょっ!絆ちゃん止めて!」

 

ネコ耳と尻尾が生えてしかも地球人で言えば4歳から5歳程に小さくなってしまった絆が

メビウスにじゃれ付いていた。

 

タロウ「ほらネコじゃらし」

 

絆「フーーーーっ!」←威嚇行動

 

タロウ「何で!?」

 

何故かタロウには威嚇をする絆。そしてメビウスには良く懐いている。

ヒカリは昨日絆の下へ持っていった香料をゾフィーに渡す。

 

ヒカリ「言っておくが地球で取れた香料しか使っていないからな。

    それに一般的な調合しかしていないからあの様な効果は絶対にでない」

 

ゾフィー「そうか。なら誰が・・・」

 

ゾフィーはコーヒーを口に運びながら犯人象を想像する。

しかし意外な事実がジャックから明かされた。

 

ジャック「・・・監視カメラに映っていたのですが・・・如何見ても絆の叔母さんでした。

     兎耳を付けた方の。」

 

ゾフィー「ブッ!」

 

マン「彼女が来ていたのか!?」

 

ゾフィーは思わずコーヒーを噴出してしまい、ウルトラマンは絆の叔母が此処に来ていたことに驚いた。

 

ジャック「はい。何をどうやったのかは解りませんが・・・」

 

絆「ニャッ!」

 

メビウス「あ、逃げないで!」

 

ゾフィー「いかん!」

 

するといきなり絆は開いていたドアから外に走り去った。ウルトラ兄弟達は慌てて追いかける。

こうして猫になった絆とウルトラ兄弟との鬼ごっこ(?)が始まった。

絆は小さいのでウルトラ兄弟達も人間大の大きさになり、追いかける。

 

絆「ニャ~~!」

 

マン「素早い!?」

 

セブン「そら!」

 

セブンはラインビームで捕まえようとするがあっけなく避けられてしまう。

絆はさらに逃げる。

 

絆「ニャッ!」

 

ネオス「うわっ!な、なんだ今のは!?」

 

セブン21「あれってもしかしてウルトラ兄弟の所に預けられている絆ちゃんじゃないか?」

 

ネオス「でも何で猫に?」

 

話しているうちにウルトラ兄弟達が絆を追いかけて行く。

ネオスと21は顔を見合わせ手伝おうとその後を追いかけた。

 

セブン21「手伝います!」

 

ゾフィー「スマン助かる!」

 

しかし見事な体裁きで捕まえる事ができない。だが一定以上はなれることは無く完全に遊んでいる事がわかる。

本人からすれば完全に鬼ゴッこで遊んでもらっているつもりなのだろう。

しかしレオやセブンは捕まえる事で頭が一杯になり本気で捕まえようとするが瞬発力が高くなっているのか

全く捕まえられない。お陰で壁に突っ込んだり床をアホみたいにスライディングしてしまったりしていた。

 

ウル母「あら?この猫・・・絆?」

 

絆「ニャ~♪」

 

ウルトラの母が現れ、絆を抱き上げる。絆は嬉しそうに頬すりする。

ゾフィー達はやっと捕まってくれたと安堵した。

 

ゾフィー「お手数おかけします」

 

ウル母「緊急事態と聞いた時は驚きましたけど之は確かに急を要しますね」

 

しかし暫くすると何事も無かったように元に戻った。

それに加え、疲労なども完全に回復していたので少々変な気分になったゾフィー達。

絆を追いかけ続けていたので体の彼方此方に少し怪我をしていた。

 

レオ「こんな事はもうこりごりだ・・・」

 

タロウ「でもさ、可愛かったよね」

 

エース「写真には収めてある」←1人カメラで撮影ばかりしていたので無傷

 

80「盗撮ですか!?」

 

エース「失礼な!箒達に渡す為だ」

 

エースは真剣な顔で否定する。

 

80「一夏君は欲しがらないと思いますけどね」

 

エース「普通の姿の写真くらいだしな。アイツが欲しいって言うの」

 

アストラ「でも何だかんだと厳しいけど娘が可愛くて仕方ないんだね。厳しいけど」

 

マン「そうだな。セブンやレオ並に厳しいが。いやそれ以上か?」

 

やっぱり一夏は厳しいお父さんとして有名になっているようだ。それも5割増で。

逆に箒は余り話題にはならないが慈愛の度合いがやはり5割増で伝わっている。

そんなこんなで翌日、ウルトラ兄弟の執務室・・・

 

絆「お早う御座います。・・・?」

 

絆はすっかり元通りになり朝の挨拶にやって来た。

 

マン「ん?あ、あぁ、お早う」

 

ジャック「お早う絆。体調のほうは大丈夫かい?」

 

ジャックは絆の体調を心配する。

 

絆「はい。すっかり良くなりました。なんか猫になって皆さんから逃げる夢を見ましたけど」

 

ゾフィー(覚えているのかと思ったら夢と思ってくれたか)

 

セブン「面白い夢だな。今日も訓練を頑張るんだぞ」

 

絆「はい!」

 

絆は元気に返事をして訓練へ向った。

 

セブン「昨日の事は覚えていないようだな」

 

ゾフィー「まぁ覚えていても余り気にしないだろうけどな」

 

マン「恥ずかしがると思うが?」

 

エース「いえ、気にしないでしょう」

 

タロウ「いいから仕事してよ。書類が減らないじゃないか!」

 

ジャック「おちつけタロウ」

 

タロウ「すいませんジャック兄さん」

 

タロウはジャックに諌められて落ち着きを取り戻した。

ゾフィー達も仕事を再開した。

 

メビウス「そういえば今日はマックスとの訓練でしたね」

 

80「また彼から色々学んで強くなるな」

 

アストラ「彼女は経験を生かすのがとても早いですからね」

 

アストラの言う通り絆は何か学べば直ぐにそれを生かすことが出来る。

だからと言って修行を怠る訳でもない。ただ少々素直すぎるのが欠点だろうか。

 

絆「マックスさん。お願いします」

 

マックス「うん。よろしく頼む。今日はスラッガーの扱いとその応用について教えるぞ」

 

絆「はい」

 

マックス「そういえば君のお母さんはウルトラ族でいえばレッド族に近いらしいね」

 

絆「そうですね。セブンさんやセブン21さんに近いって聞いてます」

 

マックス「まるでセブンさんとゼロの関係に似ているな。まぁそんな事はさておき始めようか」

 

絆「はい!」

 

マックスとの訓練でスラッガーの扱いを大まかに覚えた絆。

まだスラッガーの動きを上手くコントロールできていないので要訓練と言われたが絆には些細な事だ

 

絆「修行なら望む所です!」

 

さてさて絆は何処まで強くなっていくのやら。


 
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