No.625458

SAO二次創作小説 第六話 ~会議~

funnyfaceさん

わーい。さっさと投稿できたー。はい。というわけで6話目です。
実は2週間くらい前からだいたいは書けてたんですが、なんか物足りないなぁ、と思って書いてたらこんなことに!
……まぁその状態で投稿しても結構遅めだったんですがね。
あぁそうそう、翔子のイラスト仕上がってるんでまた投稿しますね。
そういうわけで、お楽しみいただけたら幸いです。

2013-10-05 22:22:57 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:680   閲覧ユーザー数:677

 

───ECギルド内食堂───

「そういえば、明後日にボス攻略作戦会議があるそうです」

食事中、翔子がそう言ってきた。

「ボス会議か……。今回も参加するっきゃないな」

お、このなんかよくわかんないスープうまいな。

「ていうかヒースクリフさんから是非参加してほしいってメールきてたものね」

自分で言うのもなんだがこれでもトップギルドの1つ。ボス攻略では結構重宝されている。

「はい、ケイ、あーん♪」

「あーん♪」

「メンバーはどうするの?」

椿が聞いてくる。そうだな……

「上限は6人だから……」

「70層越えてるからな、レイド全体はかなり強くなっているはず。だから、防御面は他のタンク部隊にまかせる攻撃力を重視したパーティーで行こうと思う」

メンバーが多いとこういうときに困る。

「俺、椿、鶯ちゃん、ケイ、命、そして……」

 

「翔子で行こう」

 

「はい命ちゃんもあーん♪」

「あーん♪」

「ちょっ!?」

「あらぁ!?」

「……もぐもぐ」

ケイと命が相変わらず、椿と翔子が驚く、鶯ちゃんが食べる。なにこれカオス。

「やっぱりそうなるかぁ……」

ルキナが苦笑しながら言う。

「そうですね」

「私達は他のパーティに入れてもらいましょう」

アルフ、神影も苦笑しながら言う。

「悪いな、3人とも」

「気にしないでください」

「そうよ。それに同じレイドにはいるわけだし」

謝る俺にアルフとルキナがすっごい安心する言葉をかけてくれる。超ありがたい。

「それにしてもこの料理美味しいわね」

椿が翔子に言う。翔子も誇らしげに

「料理は大和撫子の嗜みですから!」

と無い胸を張っていた。

「なんだか今イラっときましたわ」

なにそれエスパー?怖い。

「さ、さぁ、とっとと食べて、レベ上げとかしようぜ!」

そのうち翔子に心の声が看破されそうだから逃げよう。

「?まぁ、それもそうね」

幸いというか当たり前というか、椿達は気にもせずに食事を続けた。……疲れた。

 

 

食後、俺達はダンジョンでレベル上げをし、買い物をし、眠りについた。

今日はやけに早く終わるな。

 

翌日も同様、レベル上げをし、帰宅、就寝となり、そして迎えた第73層ボス攻略会議。

 

 

第50層グランザム~血盟騎士団本部会議室~

 

「それでは、これより第73層ボス攻略を始める」

血盟騎士団本部の外観と同じように冷徹な部屋の中に、無機質のような、しかし深みのある声が響く。

血盟騎士団団長、ヒースクリフだ。『神聖剣』、『最強の男』、『生ける伝説』など、いくつもある通り名からわかるように、SAO最強と言われているギルドのトップ。その実力は計り知れない。

第50層ボス攻略の際、ボスのあまりの強さに攻略レイドの約半数が無断退却し、瓦解した。

しかし援軍が来る10分間、単独でボスの猛攻から皆を守ったというとんでもない話をもっている。

「第73層フロアボスは、『The Prostitute spider』。名前からわかる通り、蜘蛛型のモンスターだ」

Prostiture……なんて意味だっけ……?と俺が考えていると、椿が

「簡単に訳せば女郎蜘蛛ってとこかしら」

と顔を若干青ざめさせて言った。そういえばこいつら虫系超苦手じゃん……。

「……あわわわわ」

鶯ちゃんも顔面蒼白であわあわ言ってた。可愛い。

「蜘蛛って事は毒、糸による鈍足効果とかがありそうね」

命が発言、それに対しヒースクリフではなく、血盟騎士団でかなりの力をもつアズマという男が50代とは思えないはっきりとした声で答える。

「ああ。偵察部隊の報告によると、毒息、糸による微量ダメージ継続&鈍足、そして脚にも若干だが毒がある。特に毒息の毒ダメージ量が多いらしい」

「解毒系が沢山必要そうね……」

「攻撃パターンは?」

最も重要な事を聞いたのは、サイバークライシスというギルドの、イリスという女性槍使いプレイヤーだった。あの人かなり美人だよな。

「あぁ、攻撃パターンは、右足を3回前方に繰り出す、右、左、右の順で前足で薙ぎ払う、一回転して全方位への薙ぎ払い、前方への毒息攻撃、全方位への糸噴出が確認されている」

「それぞれのモーションは?」

イリスがまた聞く。

「ついでに範囲も説明しよう。突き攻撃と3連続薙ぎ払い攻撃のモーションが右半身を後ろに捻じる、全方位への薙ぎ払いが左半身を後ろに捻じる、毒息が上半身を後ろに反らす、糸噴出が腹を上に向ける、だ。範囲だが、突きと3連薙ぎ払いは右足の付け根あたりから4Mあたり、全方位薙ぎ払いは大体ボスから3Mまで、毒息は両足の間を壁まで行くから注意だ。糸は薙ぎ払いと同じだ」

「わかりました。ありがとうございます」

かなり面倒くさい範囲だな……。壁部隊に頼りっぱなしになりそうだ……。

「弱点は、顔と腹だそうだ。背後に回ると特殊攻撃として広範囲に糸を吐くらしい」

「さらには取り巻きとして『The Split spider』が3体いるらしい。こいつらは多分HPバーが消滅するたびに新しいのが湧くタイプだろう」

今回もありがちなパターンか……。まぁ今のレイドの強さ的には大丈夫だろうけど。

「毒息はどうする?」

声がした方を向くと、聖竜連合のメンバーだった。確か名前は……シヴァタだったっけな?

「毒息は壁部隊に一任する。今のレベルだったら少しキツイかもしれんが行けるはずだ」

さすがアズマさん。指揮向いてるな……。

「壁部隊は2つ、そして攻撃部隊が3つ、取り巻き部隊が2つです」

今回の部隊編成を言ったのは、《閃光》の2つ名を持つ、血盟騎士団副団長のアスナだ。

「ふむ。では攻略法もまとまった事だ。そろそろ解散としよう。ボス攻略開始は明日の朝9時からだ」

そして最後にヒースクリフがまとめ、解散となった。疲れた。


 
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