No.625356

IS~深緑の狙撃姫~「私はまだマイナスなんだ!ゼロに向かって行きたい!」

十河さん

後書きに少し書き足しました。

箒が本心打ち明ける。

バンナムから昔なつかしファミコンやスーファミのゲーム(ドラゴンボールのカードゲームや幽幽白書等収録)が3DSで出るみたいでこれを機に買おうか迷ってます・・。

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2013-10-05 18:40:48 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2772   閲覧ユーザー数:2643

鈴たちは動揺を隠せなかった。

フォーゼにエッジを突きつけているエターナル。

 

「一夏!何故シャルロットの邪魔をするのだ!?(何で!?私はロックオン・ストラトスの索敵を完璧に掻い潜っているのにどうして!?)」

 

G箒は訳がわからず焦っていた。

自分は篠ノ乃箒の全てを持っているはず。

そのため索敵能力に優れているロックオンを完璧に欺いている。

だが目の前にいるエターナル・・織斑一夏は見破っている。

彼は戦闘能力が高くても索敵はそこまで得意ではないはずだ。

エターナルは指を鳴らしメモリを生成、腰のスロットにセット。

 

(ゾーン・マキシマムドライブ!)

 

「こいつをやらせる訳にはいかない・・。」

「一夏!待ちなさい!」

 

鈴の声を無視してエターナルはジェミニと共にその場から消えた。

エターナルたちが消えた事でフォーゼはこのままでいる必要はないと判断、スイッチを全てオフにして変身を解除。

 

「一夏・・。」

(くっ、あともう少しだったのに!でもどうして私がジェミニだとわかった?性格、容姿、記憶・・ほぼ全て私が奪ったはずなのに・・。)

(一夏・・お前は気づいたのか?この篠ノ乃がどこかおかしいことに・・。)

「・・箒ちゃん、とりあえず戻ろっか?色々あって疲れたでしょ?」

 

ティアナはG箒の背中をポンポンと叩く。

 

「・・そうだな。一夏め、戻ってきたら折檻しなければ・・。」

「あはは、ほどほどにね。仮面ライダー部での彼の役割は戦闘担当なんだから。」

 

そう言って笑うティアナ。

 

(・・なるほどね、そういうことか。)

「(一夏は意味もなくあんな事をするわけない、おそらくティアナには前もって何かを言っていたみたいね。)セシリアたち、少し話をしない?」

「・・・?はい、私は構いませんが・・。」

 

その笑みを見て付き合いの長い鈴やシャル、ロックオンは策士ティアナを発動したとわかった。

ティアナは策士としても一流クラス。

麻雀もかなり強く、太刀打ちできるのは兄であるディーンやロックオンくらいである。

織斑家

 

エターナルは自宅へとワープ、メモリを抜いて変身を解除。

 

「・・誰だ?」

「俺は敵じゃない、・・少し触るぞ。」

 

一夏はジェミニの体を探りスイッチを発見、ジェミニにそれを持たせて押させる。

 

「・・まずいな。俺の事がわからないくらい侵食が進んでいるな。」

「あう、あうう・・。こ、怖かった・・。私は誰・・?誰なの・・?何であんな目に合わないといけないの・・?」

 

仮面をした箒が姿を現し、体を震わせ混乱していた。

それを見た一夏は箒を抱きしめつつ頭を撫でる。

 

「・・俺はお前に攻撃したりしないし約束(・・)も守る。だから今は眠りな・・。」

「・・うん。(懐かしい・・それに心地いい・・。)」

 

少し幼児退行している箒は懐かしい心地よさを感じながら眠りに就く。

箒の寝息が聞こえてきた所で一夏は彼女をベッドに運ぶ。

 

「奴が尻尾を見せないとこっちの箒が本物だと証明出来ない・・。ティアナが上手くやってくれるとは思うがどうしたものか・・。お。」

 

飛ばしていたバットショットが戻ってきた。

ギジメモリを抜き、カメラに変形させて撮影した画像を見る。

 

「ふむ、あっちも勘づいたか?あっちの箒がジェミニだということを。」

 

撮ってきた写真には四人が話し合いをしていた。

 

寮監室

 

一夏が箒を寝かせる少し前、千冬はロックオンとティアナ、シャルを集めていた。

 

「集まってもらったのは他でもない。一夏のあの凶行についてだ。(ストライサンド、一夏はあの篠ノ乃の正体を見破っているのか?)」

「操られた・・という訳ではなさそうです。ですけど彼はあんな事をする理由がわかりませんね。(そうです、一夏くんは箒ちゃんの正体を見破っています)」

「理由があるにせよ、彼から話を聞かないといけませんね。(ドアの外であの箒が聞き耳を立ててます、しばらくはこのままでいきましょう)」

「もし次妨害することがあれば・・応戦するつもりです。(あの次点ですでに立場が入れ替わっていたみたいです。一夏はそれを見破った・・だから本物の箒を匿う行動に出たというわけです)」

 

声に出しているのは偽りの話し合いで本当の話し合いは紙に書いて行われていた。

これは千冬の提案。

千冬とロックオンはフォーゼが戦っていたジェミニの異常ともいえる弱体化に違和感と疑問を感じていた。

一夏はそれをわかっていたのかもしれなかったので話し合いをしようということになったがこの話し合いがG箒の耳に入るかもしれないということで万が一盗聴されてもいいように部屋にカギを掛け、声に出すことで欺こうという作戦だ。

 

(フフ、織斑一夏について話しているみたいだね。フォーゼが織斑一夏、もしくは織斑一夏がフォーゼを倒せば仮面ライダー部の戦力は大きく落ちる・・。相討ちになってメテオが一人、もしくは相討ちが成立しなくてもどっちかが疲弊すれば私とリブラで充分事足りる・・!)

 

案の定G箒は盗み聞きをしていて話が一夏の内容だった事に心の中でほくそ笑む。

同士討ちもしくはどちらかが疲弊してそこを倒せば脅威は減り、我望の計画は大きく前進することになる。

 

(あと十時間後に我望様の計画が行われる・・そうなれば私も我望様と共に・・クフフ♪)

 

G箒は自室に戻るために歩き出す。

 

織斑家・一夏の部屋

 

「さて、ティアナは上手くやってくれるか・・それによって箒が元に戻るかがかかっている訳だからな・・。」

 

一夏は何故G箒を見破れたのか?

それに籠められた想いを一夏は思い出したのだ。

それが見破るカギとなった。

 

「明日箒を返してもらうぜ・・!ジェミニ・・!」

翌日

 

ティアナは食堂でG箒と一緒に朝食を取っていた。

通常よりもおめかししている箒を見て質問する。

 

「箒ちゃん、どこかへお出かけするの?」

「ん?ああ、少しな。」

「ふーん。昨日あんなことあったのに強いんだね。・・あ、ホコリ着いてるよ。」

 

ティアナはホコリをはらう。

 

「すまない。ではな。」

 

G箒は食器を持って返却口へと向かい食器を後にする。

それを遠くの席から見ていた鈴たちとアイコンタクトを交わし、しばらくして後を追う。

 

埠頭

 

G箒はここに来ていた。

サジタリウスの差し出した手を取り、壇上に昇る。

横にはレオやリブラがいる。

 

「ではこれより誕生と消滅の儀式を執り行います。星に願いを・・。」

「は、離せ!」

 

台には一夏が外へ出た隙を付いてリブラが拉致した箒がいた。

 

(ヒート・マキシマムドライブ!)

 

炎を纏ったスタッグフォンが体当たりを仕掛ける。

 

「くっ!」

 

リブラはスタッグフォンを払いのける。

飛んできた方向を見るとそこには柱にもたれ掛かる一夏がいた。

 

「よぉ。こんなとこで怪しい儀式でも執り行うのか?」

「織斑一夏・・なぜここがわかった!?」

「そこにいるパチもんの襟をよく見てみな。」

 

レオは言われた通りに見てみるとG箒の服の襟にスパイダーショックの発信器があった。

 

「いつの間に・・はっ、あのときストライサンドが着けたのか!」

「そういうことだ。・・どうやらみんなも来たみたいだ。」

 

一夏の言う通り、仮面ライダー部が集結。

 

「お待たせ!」

「作戦成功だね!」

「・・箒、いつまで自分の殻に閉じこもっているつもりだ?」

「そうね、あんたらしくないわよ。」

「そんなニセモノ早く追い出しなさい!」

 

一夏たちは箒へ呼び掛ける。

 

「ふん、無駄無駄。篠ノ乃箒の全ては私が持っているからね。」

 

一夏たちの行為にG箒は嘲笑うがそれでも一夏は呼び掛け続ける。

 

「最初に謝る。お前との約束・・一緒に宇宙へ行くっていう約束・・最近までずっと忘れてた。本当にすまない。」

「・・・。」

「でも俺はお前が転校するときに渡したリストバンド・・転校する時に言ったあのメッセージを思い出した。」

 

回想

 

一夏は保護プログラムで転校する箒にリストバンドをプレゼントしていた。

 

『箒ちゃん、もし嫌な事があればこれを着けて僕を思い出して。僕はいないけど、それを僕だって思って。』

『一夏・・わかった。これは宝にする。』

 

箒は辛いことがあればリストバンドを撫でて一夏の言葉を思い出していた。

それだけで一夏が自分を守ってくれている感じがしたからだ。

 

回想終了

「そんな・・そんな話が信じられるか!私は篠ノ乃箒の全てを持っている!ならなぜこの事がわからなかった!?」

「テメエはサジタリウスへの忠誠ばかりに気を取られ、リストバンドに籠められたメッセージをわかっていなかった!箒は約束を忘れずリストバンドを着け、俺にメッセージを送っていたんだ。助けてくれってな。」

「くっ・・!」

 

それを聞いて箒は少し記憶を取り戻し、話し出す。

 

「・・だが私はジェミニの言う通り、ロックオンや鈴たちが憎たらしく感じていた・・私が一夏を一番よくわかっている、それなのに馴れ馴れしく接するロックオンたちが憎かった・・。特に彼女になったロックオンを殺したいとまで思った・・。あんな事があったのに私は全く成長していない・・心の中にいまだにある負の思いが具現化したのがあいつだ・・。あいつは私なんだ・・。」

 

箒が話す嘘偽りのない本心。

それを聞いてロックオンたちはなぜか笑う。

 

「ふふ、長かったわね。」

「本当よね、入部してからも本心を打ち明けなかったからどうしようかと思っていたのよ。」

「・・許してくれるのか?こんな私を・・。」

「バカな・・、主導権が奪われていく・・!」

 

箒の言葉に鈴やシャルは微笑んで答える。

 

「いい?仮面ライダー部は誰しもが何かの負い目を持っているの。」

「時間がかかったけど箒は本心を打ち明けた。」

「これでお前も真の仮面ライダー部員だ。・・さあさっさとパチもんから主導権を取り戻せ。今のお前なら可能なはずだ。」

「・・・。」

「くうう・・!」

 

箒は強く願う。

自分は篠ノ乃箒、一夏が好きで鈴たちに本心を打ち明けた。

その事を心が理解した時、箒のどす黒く淀んでいた心がクリアになった。

 

「私はまだマイナスなんだ!ゼロに向かって行きたい!」

箒が叫んだその瞬間、光が放たれる。

光が晴れるとG箒は仮面を着け、箒はその仮面が取れ、主導権を取り戻した。

 

「ああ!そんな!」

「・・みんな、こんなとるに足らないこの私を許してくれてありがとう。もう私は迷わない・・!」

 

箒の決意と共に紅椿の待機状態が光った。

G箒はスイッチを押してジェミニに変わる。

 

「くそぉ!負の心の方が強いのに・・!なぜだ!?」

「誰の心にも黒い部分はある。でもね、それを乗り越えるために仲間がいる!」

「箒は底辺を知った。でもこれからもっと成長していく。これは確信できる!」

「ぐぅぅ・・!」

 

ティアナと一夏の言葉に歯ぎしりをするジェミニ。

 

「さて、あとはパチもんのお掃除だな。行くぞ、シャル。」

「うん!」

 

一夏はロストドライバー、シャルもフォーゼドライバーを装着。

 

(エターナル!)

(3・・2・・1・・)

 

「「変身!」」

 

(エターナル!)

 

一夏はエターナル、シャルはフォーゼに変身。

 

「ジェミニ、テメエはこの仮面ライダーエターナルが直々に地獄へ送ってやる・・!」

「仮面ライダーフォーゼ!最初からフルブーストで行くよ!」

 

エターナルはエッジを手に、フォーゼは格闘を挑む。

一夏と箒の約束・・それを思い出したからこそ見破れたのです。

 

箒はマイナスの道のりを歩んできました(紅椿受領、殺人未遂、暴走・・)

 

本心を打ち明けた事で紅椿は成長、能力が解放されました。

 

次はエターナルの新しい力、一夏はあるものを手に入れるために鳴海探偵事務所へと向かいました。

さて、ここから新しくスタートした仮面ライダー鎧武の感想を一つ。

 

まだ世界観ははっきりしてませんがサブテーマはダンスなのかな?

 

オレンジが被さり、展開するという変身シーンはなかなかインパクトありました。

 

初期で二刀流というのも珍しいと思いました。

 

OPは鎧武之風こと湘南乃風、鎧武の世界観に合っていたのではないかとおもいます。

 

来週は鎧武の力を手にして役立てようと奮闘します。

 

これ早い段階で周囲にバレるパターン?

 

某動画で見つけたネタを一つ。

 

キュアパインシードww

 

もしかしたフレッシュプリキュアのフルーツ全部出る?

 

ピーチアームズ、ベリーアームズ、パッションアームズ・・。

 

狙撃姫の感想待ってます!


 
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