No.623870

新訳 真紅の鬼神 第十九鬼 ~一刀の子~

リンドウさん

お久しぶりです!
一応、いきてますよ~

2013-09-30 01:00:47 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4149   閲覧ユーザー数:3357

桃香√ 愛紗√

 

「よっ桃香」

「あっご主人様!」

 

与えられた政務が終わり中庭へとやってくるとそこには木陰で休んでいる桃香がいた。

 

「こんなとこでなにしてるんだ?」

「えっとね」

 

突然桃香の声を塗りつぶすほどの大きくて元気のいい声が聞こえる。

 

「おかあさーん!!!」

 

桃香に良く似た赤銅色の髪をフワフワと躍らせながら走ってくる。

そして桃香の隣に立っている一刀を見ると花が咲いたような笑顔で一刀に飛び込む。

 

「おとうさん!!!」

「桜花!!」

 

そう、この少女は一刀と桃香。北郷一刀と劉備の娘なのである。

名を劉禅という。

 

「まってください!!桜花さま~」

 

少し遅れてショートだが見事な黒髪をした少女が追いかけてくる。

 

「おっ愛も一緒だったのか」

「お、お父様!?」

 

この子の名は関平。

北郷一刀と愛紗こと関羽の娘である。

 

「そうなの、今愛紗ちゃんは調練で忙しいから私が一時的に預かってるんだ」

「そうだったのか」

「ねぇ~おとうさんはもうお休み?」

「あぁ、ちょうどお仕事終えたところだよ~」

 

桜花を抱き上げて空高くに持ち上げる。

一瞬驚く桜花だが直ぐにきゃきゃと楽しみだす。

 

「・・・・いいなぁ」

 

それを横で愛が口に指を加えながら眺めていた。

それを一刀は見逃さなかった!!

 

「さっ次は愛の番だよ」

「えっ?きゃぁぁ!!」

 

有無を言わさずに愛を軽々と持ち上げる。

 

「ふあぁあ!!」

「ふはは!!ほら高い高い~!」

 

 

「それで、調子にのって何どもしていたら腰をやったと・・・」

「あは、あはは・・・面目ない」

「はぁ」

 

あの後、娘に催促されるままやり続けた結果。見事に腰を痛めた。

本人曰くデスクワークの後いきなりの運動は無理があった。との事。

 

「とりあえず、そのですくわく?と言うのは何なのですか?」

 

今は調練が終わり愛を引き取りに来た愛紗に介抱されている。

 

「えーと、机仕事って事だよ」

「なるほど、ですが、ご主人様が鍛錬を怠るからこうなるのですよ」

「おっしゃる通りです」

 

愛紗が腰に指を押し当てる。

 

「おぉ~そこそこ~」

「ご主人様、お爺ちゃんみたい」

「ちょ、お爺ちゃんって酷くないか?」

 

桃香がニコニコしながらその様子を見る。

 

「だってねぇ~」

「うっぐしゅ・・・おとうさん、だいじょうぶ?」

「ひっく、ごめんなさいお父様」

 

涙を目に溜めながら二人の愛娘が謝ってくる。

 

「そんな、謝ることじゃないよ、ほら、二人共泣かないで!俺は桜花と愛の笑顔が大好きだな~」

 

一刀の言葉にぐしぐしと目を擦り若干目が赤いが笑顔を見せてくれる。

二人の頭を優しく撫でてあげる。

 

「全く、ご主人様は本当に甘いのですから」

「でもそんなご主人様だから私たちは惹かれたんだよね」

 

その言葉に愛紗は顔を赤面させる。

 

「これで、終わりです!」

 

軽く腰を叩く

 

「おぉ~大分良くなった!ありがとな愛紗!」

「い、いえ、大したことではありません!///」

「あははっ愛紗ちゃん顔真っ赤~」

「も、桃香様!///」

「あはははっ」

 

笑っていると愛紗が話を変えるように言う

 

「ご主人様、今日の政務はもう終わったのですか!?」

「ん?あぁ今日の分は終わらせたよ。久しぶりに娘達と遊んであげたかったしね」

 

最近は忙しくて相手をしてあげれなかったkらなぁ~

すると、服の裾が引っ張られた。

 

「おとうさん、今日は遊んでくれるの?」

「・・・」

 

上目遣いに俺を見上げてくる。

その可愛さに一刀は顔を綻ばせ、しゃがみ目線を合わせる

 

「もちろんだよ。なにして遊びたい?」

 

桜花と愛はパァァと花が咲いたような笑顔になり一刀に抱きつく。

 

「おとうさん!桜花はおままごとしたい!!」

「わ、わたしもおままごとがしたいです!///」

「あははっ、よぉ~し。おままごとだなぁ!お父さん頑張っちゃうぞ~!」

 

くぅ~~

さて、遊び始めようとすると可愛い音が聞こえてきた。

 

「!?!?///」

 

その音は愛の方から聞こえた。

 

「えっ///あっこれは!///」

 

くぅぅ~

必死にお腹を隠そうとしてるが、またも可愛らしい音がなり愛は顔をこ

 

れでもかと赤くした。

 

「可愛らしい、お腹の虫さんだ」

 

恥ずかしがる愛を抱き上げる。

 

「ふぁ///」

「ちょうどお昼だもんな、なにか食べてから遊ぼうか」

「桜花もお腹すいたぁ~」

 

手を上げて言う桜花を空いている片方の手で抱きかかえる。

 

「わぁ~おとうさんすご~い!!」

「高いです///」

 

一刀はこの世界に来て更に身長が高くなっていた。

成長期とはおそろしいものである。

するとそれを見た愛紗が此方に駆け寄ってくる。

 

「こら、愛!ご主人様は腰を痛めているのだぞ。降りないか!」

「愛紗、このくらい平気さ。それに、最近忙しくてあまり構ってあげられなかったからね。」

「ですが」

「愛紗・・・」

 

一刀が目を見て真名を呼べば、愛紗は顔を赤くし

 

「分かりました///愛、あまり迷惑かけないように、わかりましたか?」

「ん?なに言ってるんだ?愛紗達も一緒に昼飯食べるんだぞ」

「え?」

「わぁ~い!ご主人様と愛紗ちゃん、桜花ちゃんに愛ちゃんとご飯だぁ~!」

「よ、よろしいのですか?」

「愛紗は嫌だった?」

「い、いやという訳ではないのですが・・・」

 

愛紗が口ごもる。

 

「そっか、愛紗は俺と昼食を食べてくれないのか、これは嫌われちゃったかな」

 

そう悲しそうに一刀が言うと。

 

「そ、そんあ事ありません!私がご主人様を嫌いになるなど天に誓ってありません!!私はご主人様のことを愛しております!」

 

ハッと自分の言った事に気付き顔をこれでもかと真っ赤にする。

 

「ん。ありがとう。俺も愛してるよ愛紗」

「あっご主人様///」

「ぶぅ~愛紗ちゃんばっかり、ずるいよ~」

「勿論、桃香も愛してるよ」

「えへへ~」

 

二人は一刀の左右に並ぶ。

 

「ねぇねぇおとうさん!私は~?」

「お父様・・・」

「勿論、桜花も愛も愛してるよ」

 

その言葉に笑顔になりギュッと抱きついてくる。

 

「さて、今日は家族水いらずの時間を過ごそう。」

 

愛する妻と子に囲まれて食堂を目指す。

こんな日がずっと続けばと思いながら。

 

あとがき

 

お久しぶりです!!

今回は一刀の子供の話しにしましたぁ~

 

では、子供の紹介を一つ

 

関平 真名:愛

 

一刀と愛紗の子供。真面目で、一刀の子供たちの中では最年長。

皆の姉として日々頑張っている。

一刀と愛紗の事を尊敬しており、いつか二人の様になりたいと思っている。

最近、大きくなってきたので愛紗に稽古をつけてもらっている。

関羽の娘として恥じないように日々精進中。

一刀のことを「お父様」、愛紗のことを「お母様」と呼ぶ。

 

劉禅 真名:桜花

 

一刀と桃香の子供。元気いっぱいの女の子。夜空や鈴と悪戯をしてよく

 

愛に怒られている。

甘えん坊で良く一刀や桃香に甘えている。

最近は料理や裁縫などを勉強中。普通の勉強もしているようだが、あまり乗り気じゃなさそう。

一刀のことを「おとうさん」桃香のことを「おかあさん」と呼ぶ。

 

とまぁこんな感じかなぁ~

まだ、一刀の子供はいますが、それはおいおいだします。

 

んでわ!!

再見!!!

 


 
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