No.622094

サトシ「ポケモンって美味しいんだぜ」

offeredさん

タケシが居ないとリズムがつかめない

2013-09-23 22:11:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3138   閲覧ユーザー数:3135

サトシ「なあ、アイリスとデントは好き嫌いある?」

 

デント「僕は特に苦手は無いよ 」

 

アイリス「まさかサトシって好き嫌いあるの?子供ね~」

 

サトシ「いや、オレは皆に感謝の気持ちを込めて何か作りたいんだけど、タケシ程旨いもの作れないからさ」

 

アイリス「えっ、サトシがごちそうしてくれるの?」キラキラ

 

デント「それは楽しみだね」

 

デント(サトシの中ではタケシが1stプライオリティか、僕の料理を食べていながら…)

 

 

サトシ「へへ、俺も頑張るから楽しみにしててくれよ」ニコニコ

 

アイリス「楽しみ~!」ワクワク

 

デント「何か手伝えることあるかい?」

 

サトシ「じゃあ、料理の出来て泊まれる所を探してほしいな」

 

デント「分かった、次の街で探すよ」

 

サトシ「OK! じゃあ、俺は準備があるから先に行っててくれよ!」

 

 

デント「待ってたよ」ガチャ

 

サトシ「悪い悪い、待たせたな」

 

アイリス「サトシ~お腹空いた~!早く~!」

 

サトシ「ゴメン、素人だからちょっと時間がかかるぜ、

ついでに取ってきた果物でも食べて待っててくれ」

 

 

アイリス「バナナおいし~い! 結構いけるじゃない。 …デントは食べないの?」

 

デント「僕はサトシの料理を待つよ」グウ-

 

アイリス「あっ、美味しそうな匂いがしてきた!」

 

サトシ「お待たせ!特製カレーだぜ!」

 

ガラガラ

 

デント「待ちわびたよ、僕がサーブしよう」

 

アイリス「カレー!カレー!」ワクワク

 

サトシ「ハハハ、もうちょっと待ってくれな」

 

デント「頂きます」

 

アイリス「いっただっきまーす!」

 

サトシ「いただきます!」

 

アイリス「おいっしいぃぃい!」ガツガツ

 

デント(……これは!)

 

サトシ「デント、……やっぱり口に合わなかったかな?」

 

デント「いや、このカレーは作り手の気持ちがこもっていて美味しいよ」モグモグ

 

デント「そう、例えるならジャカルタの暑い夜にベリーダンスを踊る少女のようだ」モグモグ

 

アイリス「おいっしいいい!おかわり、早く~」カンカン

 

サトシ「ハハハ、いまよそうよ」カチャカチャ

 

 

サトシ「そろそろかな」クッチャクッチャ

 

デント「お、そろそろ来ると思っていたんだ」ゴクン

 

アイリス「まだあるの~!! 感激~!」ガツガツ

 

サトシ「ちょっと待っててな」スタスタ

 

アイリス「サトシ~早くね~」モグモグ

 

デント「ん~、野趣あふれる良い香りだ」

 

サトシ「お待たせ!」 ガラガラ

 

アイリス「サトシー早くー」チンチンチンチン

 

デント「アイリス、はしたないよ」フキフキ

 

サトシ「へへっ、自信作だぜ!」ニコッ

 

デント「ちょっと待って」カチャ

 

サトシ「どうしたんだ……デント?」

 

デント「僕がさっきの材料を当ててみよう」

 

アイリス「おおー!」

 

デント「少し野性的な香りでで柔らかい肉……その中に牧草のフレーバーが少し……」

 

アイリス「その心は!」

 

デント「野生のシキジカだ!」

 

アイリス「……えっ?」

 

サトシ「じゃあ、この二つの蓋の中身は答えと同時に開けるぜ!」

 

デント「シキジカのカブト焼きとレパルダスの焼いたものだ!」

 

サトシ「すごいや! シキジカのカブト焼きとレパルダスの姿焼きだ!!」カパパッ

 

アイリス「」バタッ

 

デント「素晴らしい、丸焼きになったその姿さえ美しい……」

 

サトシ「おーい! アイリスー! しっかりしろ!」パシパシ

 

アイリス「」チョロチョロ

 

サトシ「あらら~」

 

デント「仕方ない、気絶すると筋肉が緩むからな」

 

アイリス「う~ん……」

 

アイリス「!!」

 

 

サトシ「やっと起きたか! デントの言うとおりだったぜ!」

 

アイリス「えっ、ここはどこ?」カチャ……

 

デント「森の中さ」

 

アイリス「何で森の中にいるの?」

 

サトシ「強壮剤を探すためさ」

 

アイリス「何で私は鎖につながれてるの?」

 

デント「暴れたら困るからね」

 

アイリス「何で私が暴れるの?」

 

サトシ「滋養たっぷりのドリュウズの黒焼きを食べるからさあああああ!」

 

アイリス「いやあああああああ!!!!!」ガチャガチャ

 

デント「いやぁ、アイリスがドリュウズを持っていたとはラッキーだったよ。 偶然とはいえ探す手間が省けた」

 

サトシ「ほら、食べて元気出して」

 

アイリス(いやあああ!)ンー! ンー!

 

サトシ「困ったなぁ、こう口を閉じてたら食べさせられないよ」

 

デント「こうやって鼻を摘めばいいのさ」

 

アイリス「!!!」ハッ パカッ カポッ

 

アイリス(いやあああ)ンンンンンンッ! ビクビクッ ゴクンッ

 

サトシ「ふぅ、これで一安心だな」

 

アイリス「あ、あ、あ……ポケモン食べちゃった…あたしの…ドリュウズ……」

 

デント「ほら、元気つけようよ」スッ

 

アイリス「うっ おえええええぇぇええ」ビチャビチャ

 

サトシ「うわっ! 大丈夫かアイリス!」

 

デント「弱っているときに強い食べ物を食べると、胃が受け付けないことがあるからね」

 

アイリス(あたしのドリュウズ…)ハァハァ…ハァハァ…… 

 

デント「……今日は帰ってアイリスを休ませようか」

 

アイリス「良かった……帰れる……うっ」ドクン

 

サトシ「アイリス、今鎖を外してやるからな」カチャカチャ

 

アイリス「うう……ううう……」ハァハァ

 

デント「急いで帰ろう!サトシ!アイリスをおぶって!」

 

アイリス「……エモノノ…ニオイ……」バッ ザザザザッ

 

サトシ「あっ、アイリスを追いかけなきゃ!」

 

デント「急ごう」

 

 

アイリス「ウウウウウウ……!」フーッ! フーッ!

 

メリープ「メ…リィィプ……」ビクビク

 

アイリス「グルルルルル」ガツガツ

 

 

デント「まずい、気合いが入りすぎたか! ショックを与えてやらないと」

 

サトシ「ピカチュウ! ボルテッカー!!」

 

ピカチュウ「ピイイイカアアアア! ヂュウウウウウウ!」バリバリ

 

アイリス「あがががががっ」ビリビリ

 

 

……

 

アイリス「はっ!私は何を!?」バッ

 

サトシ「よかった……目が覚めた。 俺、心配でさ……ごめんな」

 

デント「アイリス、すまなかった。 ちょっとやり過ぎたかもしれないな」

 

アイリス「ううん、いいの。 夢の中でね……ドリュウズと会ったんだ……」

 

アイリス「でね、黒焼きにして食べたんだけど……」

 

        オイシカッタヨ……

 

 

続く……?


 
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