No.620168

ダンガンスクール[16] アルターエゴ

アッキさん

 ダンガンロンパIfストーリー。
 もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか?
 第16話、【超高校級のプログラム】アルターエゴの話。

2013-09-16 22:40:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1802   閲覧ユーザー数:1786

【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】

【希望ヶ峰学園デノ生活】

【第16話・アルターエゴ】

【超高校級のプログラム】

 

 

【ハチガツ・サンジュウイチニチ】

 

 

「ご主人タマ! ご主人タマ!」

 

 

 と、自分が作ったプログラム、アルターエゴが呼んでいるのを【超高校級のプログラマー】、不二咲千尋が気付いてパソコンの前に立つ。そこには嬉しそうにこちらを見る彼女自身の顔、アルターエゴの姿があった。

 

 

「ご主人タマ? ボクの声はどうですか?」

 

 

「う、うん。順調だよ。やっぱり音声システムを付けたのは正解だったみたいだね」

 

 

 自分の作者に褒められたアルターエゴは、嬉しそうに頬を染める。そしてそのご主人タマこと不二咲はいつもと違い、動きやすそうな私服を着ている事にアルターエゴは気付いた。

 

 

「ご主人タマ? お出かけですか?」

 

 

「うん、そうなんだよ。どうやら大和田君の夏休みの宿題がまだ終わってないみたいなんだよ」

 

 

「大和田さん、ですか? あんなにご主人タマ達と一緒に夏休みをエンジョイしていたのに?」

 

 

 そう言って、アルターエゴは送られた画像ファイルの中から夏休みを楽しんでいる1枚1枚その証拠となる写真を提示してくる。その多くの写真には、不二咲と一緒に【超高校級の暴走族】、大和田紋土と【超高校級の風紀委員】、石丸清多夏の姿があった。

 

 

 まず映し出された3人で山にキャンプに行った時に撮られた写真には、川に入って大きな魚をわしづかみにする大和田、それを見て自分をもと入ろうとする石丸とそれを止めようとする不二咲の姿。

次に映し出されたのは3人で海水浴に行っている写真。白い私服を着て暑そうにしている不二咲を早く脱がそうとする大和田と、それを必死で制止する石丸。

そして最後に映し出されたのは3人で夏祭りに行った写真。青い和服を着た不二咲を中心に、左隣にはいつも通りの学ランを着た大和田と右隣には白い和服を着た石丸が居て、大和田が石丸に浴衣を着るようにたしなめている。

 

 

「あの後、舞園さんと霧切さんを連れた苗木君が来てびっくりしたんだよー」

 

 

「そう言えばご主人タマの話によると、朝比奈さんと大神さんが一緒に居たり、十神さんと腐川さんが居たりしていたんでしたね。ご主人タマから貰った写真から、大和田さんが宿題をしてなかったんですか? こんなけ、のびのびとしていますから、てっきり宿題も終えてこの笑顔を出しているんだと思ったんですけれども……」

 

 

「どうやら遊びすぎて、出来てなかったみたいなんだよ。今日は大和田君の家で石丸君が熱血指導で夏休みの宿題を終えるため、やるんだよ。私はその手伝い」

 

 

「そうですか。じゃあ、頑張ってね、ご主人タマ」

 

 

 そう言いつつ、出かけるご主人タマをアルターエゴは見送るのであった。


 
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