No.617058

ダンガンスクール[13] 朝日奈葵

アッキさん

 ダンガンロンパIfストーリー。
 もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか?
 第13話、【超高校級のスイマー】朝日奈葵の話。

2013-09-07 22:53:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2604   閲覧ユーザー数:2584

【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】

【希望ヶ峰学園デノ生活】

【第13話・朝日奈葵】

【超高校級のスイマー】

【別タイトル・超高校級の女子会】

 

 

【ジュウイチガツ・フツカ】

 

 

「皆、さくらちゃんも女の子なんだよ? だからさくらちゃんも、皆と同じように女の子なんだよ!?」

 

 

 【超高校級のスイマー】、朝日奈葵はファミリーレストランで飲んでいたコップをテーブルに押し付けて言っていた。【超高校級の占い師】、葉隠康比呂が皆を呼んで男子会を開いていたように、朝日奈は希望ヶ峰学園の女子連中を男子達とは別のファミレスに呼び出していた。メンバーは【超高校級のスイマー】、朝日奈葵。【超高校級の格闘家】、大神さくら。【超高校級のアイドル】、舞園さやか。【超高級の文学少女】、腐川冬子。【超高級のギャンブラー】、セレスティア・ルーデンベルク。【超高級のギャル】、江ノ島盾子。【超高級の軍人】、戦刃むくろ。そして【超高級の???】、霧切響子の8人である。

 

 

「朝日奈よ。そう強く言う物ではない。我は皆と共に過ごせるだけで満足なのだから」

 

 

「さくらちゃんは甘すぎるよ! 皆はさくらちゃんをなんだか避けているよ! だから、さくらちゃんは怒っても良いんだよ!」

 

 

 プロテインコーヒーを飲みながら大丈夫だよと言う大神であったが、興奮している朝日奈には聞き入れられなかった。

 

 

「びゃ、白夜様はどこに居るの!? わ、わたしは白夜様が居ないと……」

 

 

 【超高級の御曹司】である十神白夜が居ないから、腐川は情緒不安定状態になってしまっていた。いつの間にか自前のハサミを触っている所を見ると、いつ【超高級の殺人鬼】のジェノサイダー翔の人格が出て来るか分からない状況である。

 

 

「ふ、腐川ちゃん! ハサミを触るのは止めてくれないかな!」

 

 

 と、朝日奈が腐川の別人格を出さないように落ち着くように諭す。皆、あの人格には困っていたからである。出来る所ならばこんな場所で出て来ても困るからである。それに対してセレスは腐川の元に近付く。

 

 

「腐川さん? これでどうでしょう?」

 

 

 セレスはポケットから1枚の写真を取り出す。それは十神のブロマイドの写真であった。

 

 

「白夜様!」

 

 

 腐川はその写真を喜んで取って、はぁはぁと荒い息を吐き始める。皆は

 

 

「あ、ありがとう。セレスちゃん。セレスちゃんのおかげで腐川ちゃんの問題が解決出来たよ」

 

 

「礼には及びませんよ、朝日奈さん。それよりもわたくしとしましては、大神さんはもっと女性らしい物を好きになればどうでしょうか?」

 

 

 と、セレスはそう言って、大神の方を見る。

 

 

「大神さんがわたくし達と同じように普通の女性らしい物も好きだと分かれば、もっと親近感が湧くと思うんですよ」

 

 

「なるほど……。そうすれば、我も皆の仲間にさらに近付けると言う事か。そうだな、我の好きなのはプロテインだが……」

 

 

「さ、さくらちゃん! 普通の女の子はそれが好きなのはおかしいよ!」

 

 

 と、朝日奈は言って江ノ島が持ってきた女性向け雑誌を持って、ファッションのページを見せる。

 

 

「ほ、ほら、さくらちゃん! 最近の女子高生はこう言ったファッションが流通しているんだよ!」

 

 

「むぅ……これがファッション……」

 

 

 そう言いながら、大神はファッション雑誌をめくる。雑誌を取られた江ノ島は不満げな顔をする。

 

 

「むぅ……その雑誌は残姉ちゃんと一緒に読まないといけないんだけどなー。残姉ちゃんの好きな物をもっと女子らしい物にしようと持ってきたのに……」

 

 

「大丈夫ですよ、盾子。私はかなり女子らしい趣味の持ち主ですよ? 銃火器とかレーションなどと言う女子らしい趣味を……」

 

 

「OK、残姉ちゃん。残姉ちゃんの思考が悪いと言う事は分かった。今から残姉ちゃんの女性相談を始めよう」

 

 

 と、江ノ島はそう言って別の女性雑誌を戦刃に見せて、戦刃の女性らしさ向上を目指していた。朝日奈は女性らしい物に一番詳しそうな舞園に話を振る。

 

 

「そうだよね、舞園さんが一番女らしさを持ってるから舞園さんに好きな物を聞いてみようか! 舞園さんはどんな物が好き?」

 

 

「そうですね。私はリボンやアクセサリーが好きですね? けれども一番重要なのは、貰ったのが誰かと言う事でしょうか? やっぱり私は苗木君から貰った物ならばどんな物だろうとも好きでしょうけれども」

 

 

 と、舞園はそう言ってウインクをして霧切の方を見る。それに対して霧切は挑戦と受け止めて、舞園の方を見る。

 

 

「何のつもり、舞園さん? 私はそんな挑発には乗らないよ?」

 

 

「そうよね、霧切さんはそんなに簡単には自分をさらけ出せないわよね? あなたは証拠を出して苗木君を束縛するしか出来ないんだし」

 

 

「……エスパーを理由に苗木君の事を分かった気になっている、舞園さんの方が酷いと思うわね。それに私だったら苗木君から貰った物でも私の好きな物しか認めないわよ? だって、何でも良いだなんてそれが一番相手を困らせるのだから。そんな事もアイドルは分からないの?」

 

 

「……霧切さんはアイドルを過小評価しすぎです。自分の才能すら分かっていない癖に」

 

 

 そう言って、霧切と舞園はけん制しあう。それを見て、話を振って悪かったかなと思う朝日奈だった。


 
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